日本語検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

日本語検定

正しく日本語を理解するための検定試験、就職・転職には期待しないこと

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

やや優しい

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民間資格

民間検定試験

50%

日本語検定,使える,役に立つ,難易度,取り方

※難易度・合格率は3級の数字です。学習期間は省略します。

日本語検定とは

日本人の家族

日本語検定とは、日本語の正しい知識と使い方を測定する民間の検定試験です。

 

主な受検対象は「日本語を使うすべての人」です。大人から子どもまで、日本人であろう外国人であろうと、日本語を使う機会のある人であれば誰でも受験できます。

 

とは言え受験生の多くは我々日本人です。日本語を母語(注1)とする人のための検定試験といえます。日本語検定とは、普段何気なく使っている日本語をどこまで正しく理解して、使いこなしているのか、日本語の総合的な能力をどこまで身に付けているのかを測る検定試験です。日本語検定の学習を通して正しい日本語を身に付けます。

 

日本語検定は2007年からはじまり、毎年6月と11月の年2回実施されています。年間の受験者数は約10万人を超えていますが、漢字検定の年間200万人以上の受験者数には遠くおよびません。知名度もまだ高くはありません。

 

日本語を学習している外国人を対象とした「日本語能力試験」とよく混同されることがありますが、全く別の検定試験です。

 

(注1)母語(ぼご):人間が生まれ育った環境で自然に習得する言語。母国語とは違う意味で使います。

日本語は難しい?

正しい日本語を使っている自信はありますか?ぼくは正直言ってあまり自信はありません。自信どころか、今でも時々自分の日本語の間違いに気付きます。特に漢字の読み方や意味、慣用句、敬語などの使い方はよく迷います。「ら」抜き言葉なども自分でもよく使っていると思います。

 

社会人でよく日本語の間違いが指摘されるのは電話対応です。あまり面識のない人との会話で、不必要に敬語を使ってしまったり、尊敬語と謙譲語の使い方を間違えることがあります。なんでも敬語にすればよいと勘違いして、自分の動作にも敬語を使ってしまうこともあります。

 

そんな間違いって自分ではなかなか気付きません。上司や同僚が間違いを指摘してくれたらいいのですが、気付かずそのまま使い続けると、恥をかき続けることにもなります。

 

「日本語は難しい!」なんてことをよく聞きます。しかし、この言葉は間違って日本語を使っている人の言い訳のような気もします。自分自身で積極的に日本語を理解する姿勢がないと、いつまで経っても間違えた日本語を使い続けることになります。

 

日本語検定の学習を通して、正しい日本語を身につけることができます。

 

参考:日本語検定 | 日本語検定委員会

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

日本語検定のレーダーチャート

日本語検定とは、あくまでも自分の日本語の能力を高めるための趣味の検定試験です。当然ですが、この試験に合格したところで何か特別な仕事ができるわけではありません。

 

履歴書に記載して、就職や転職が有利になるか、ということですが、評価される可能性は低いと言わざるを得ません。

 

ただし、全く評価されないかというとそうでもありません。一部の企業では就職の際に優遇措置が若干ですがあります。

 

例えば、「東京都」で検索すると、なんらかの形で資格保持者を優遇する企業・団体が全部で76社が出てきます(2018年11月現在)。ほとんどが大企業です。76社の中で14社が出版あるいはそれに類する職種の企業です。

 

76社の内訳を見ますと、『参考にする:52社、優遇する:17社、加点する:7社』となっています。
※参考・優遇ともにする企業が1社ありましたが優遇に入れました。

 

「参考にする」という企業は52社ありますが、その判断基準は明確ではありません。「優遇する・加点する」という明らかに採用時に優遇するというという企業は東京都では24社程度あります。

 

76社のうち、優遇する級を指定している企業が11社あり、多くは「3級以上」ですが、「1級以上」と記載している企業が4社ありました。具体期に級まで明記してあるということはそれなりに判断材料として見ている可能性が高いといえます。

 

もちろんここで紹介されている企業以外でも日本語検定の合格者を優遇する企業はあるとは思います。今後も増えていく可能性もあります。ちなみにぼくが住んでいる長野県で検索したところ、教科書販売の会社が1社だけありました。
※優遇する企業の社名が変更になったにも関わらず1年以上更新していないので、あまり熱心に増やしている様子はありません。

 

上記の内容から判断しても、実際に出題される試験の内容から判断しても、日本語検定については3級(あるいは2級)以上が実力の目安と言えるのではないでしょうか。それ以下の級を履歴書に記載すると、仮に日本語検定に理解を示す面接担当者から見ると逆評価となる可能性もあります。4級以下は全く評価の対象にならない可能性が極めて高いということです。

 

参考:資格保持者を優遇する企業・団体 | 日本語検定
優遇企業の一覧を見ることができます。


日本語検定の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

大学生あるいは高校生の新卒で日本語検定3級(2級)以上の合格者であれば、就職の際に多少なりとも有利になる可能性はあります。業種としては、出版関係かそれに類する業種です。しかし知名度も低いのであまり過度に期待しない方がよいでしょう。

 

日本語検定は、日本語を話す日本人向けの検定試験です。取得してどう活かすかは別として、あくまでも自身の日本語の能力をアップするための学習の良い機会と見るべきだと思います。資格を取得することで価値が生まれる検定試験ではありません。

 

社会人として日本語検定3級相当の知識は要求されます。3級を取得すれば、社会人になったときに対人関係で恥をかかないレベルの正しい日本語を身につけている証明にもなります。

 

2級まで合格すると、周囲の人の日本語の乱れを感じ取るくらい正しい日本語が身につきます。英会話に夢中になるのもよいのですが、まずは足元の日本語を見つめ直す良い機会かもしれません。

1級の難易度はかなり高い

 

日本語検定には1〜7級があり、一般的には3級が平均レベルとなります。

 

最難関の1級になると合格率は1〜9%程度です。数字だけを見てもかなり難易度の高い試験であることがわかります。

 

3級は理解していないと恥ずかしい常識レベル、2級は教養のある社会人レベルです。それ以上の1級ともなると、見たことのない漢字や熟語、聞いたことのない言葉が多く出題されます。

 

1級は真剣に学習しないとなかなか合格できません。とはいえ雑誌・新聞の編集者になるにしても、2級で十分という気はします。社会人として役立つ知識を身につけるのが目的であれば2級で十分でしょう。

履歴書に書くと誤解される可能性もある!

 

「日本語検定3級取得」などと履歴書に記載すると、面接担当者に誤解される可能性もあります。

 

それは、見る人によっては日本語検定を、外国人が日本語の習得度合いを判定する試験である「日本語能力試験」と勘違いするからです。実際に両者を混同している人は少なからずいます。

 

日本語検定と書いたばかりに、日本語を学習中の外国人と見られるのです。

 

特に名字が漢字一文字であると誤解されやすいようです。笑えない話ですね。面接の際に気付いて誤解がとければいいのですが、最悪の場合、書類選考で落とされる可能性もあるということです。

日本語検定が優遇される大学もある

 

日本語検定の有資格者は、就職の際に優遇する企業があると説明しましたが、大学入試で優遇されるケースもあります。

 

先程のサイトで、区別を「大学」「東京都」にして検索すると、優遇措置を取る大学として、32校41学部が出てきます。100%私立の大学で、国公立大学はありません。

 

多くは、AO入試・推薦入試の際に、出願する際の「優遇条件、出願優遇、合否判定考慮」となっています。出願して合否判定の際に、優遇する可能性があるということです。

 

中には「一芸一能推薦入試の出願条件」とい大学もあります。日本語の堪能さを一芸としてアピールするのでしょうから、日本語検定1級に合格しました!ということ以外にも相当に高いレベルの内容が要求されるはずです。

 

どれくらい点数がアップするなどと細かな基準は明記されていませんが、東京都では、少なくとも32の大学でAO・推薦入試の際に優遇措置がとられるということです。

 

ちなみに長野県は1校だけでした。

 

日本語検定に合格するためには

日本語検定には1級、2級、3級、4級、5級、6級、7級があります。そして得点率に応じて各級に2種類の認定があります。つまり1級でも準1級と1級に分かれています。

 

一般的には3級が平均レベルです。級の目安としては以下の通りになります。どの級から受験しても問題ありません。

  • 1級:社会人
  • 2級:社会人・大学生
  • 3級:社会人・大学生・高校生
  • 4級:高校生・中学生
  • 5級:中学生・小学校 高学年
  • 6級:小学校 中・高学年
  • 7級:小学校 低・中学年

日本語検定は「敬語」「文法」「語彙」「言葉の意味」「表記」「漢字」の6分野から出題されます。これを「6領域」と称しています。プラスして読解問題などの「総合問題」も出題されます。

 

日本語検定は、日本語の総合的な理解測る検定試験です。単なる漢字の読みだけでなく、敬語や語彙など幅広い領域から出題されます。どの領域も普段意識して使っていないと難しい内容です。単なる暗記では得点することはできません。受験する際はまずは自信のある級を選びましょう。

 

暗記問題ではないので、普段から新聞や本をよく読むという心がけが必要になってきます。問題集を解いたからすぐに合格というワケにはいきません。自分の話す日本語、周囲の人が話す日本を意識するとよいでしょう。

 

3級で大半の人が苦戦する部分は「語彙」です。しかし日本語を正しく理解するために絶対的に避けて通れない領域です。高校の現代文が理解出来ていればそれほど難しくはありませんが、大人になるにしたがって悪い日本語が身についていると難しく感じるでしょう。

 

参考:検定問題に挑戦!日本語検定

日本語検定試験情報

試験日

お申込み

年2回、6月と11月に実施

主催者にお問い合わせください

受験資格

特にありません。誰でも受験可能です。

試験内容

日本語の総合的な能力を測る検定試験です。
【試験の内容】

  • 敬語:場面や相手に応じて尊敬語や謙譲語を使い分ける
  • 文法(言葉のきまり):規範的な文法にしたがって語と語を連想する
  • 語彙:さまざまな言葉を正しく理解し適切に使う
  • 言葉の意味:慣用句などの意味と用法
  • 表記:漢字、仮名遣い、送り仮名について
  • 漢字:漢字や熟語の読み方と意味

上記6領域+総合問題です。

試験に関する詳しい情報は受検概要・日程 | 日本語検定をご覧ください。

日本語検定 おすすめテキスト・基本書

日本語検定公式テキスト・例題集 「日本語」中級 増補改訂版

日本語検定委員会の公式テキスト+例題集です。
唯一の公式テキスト+例題集です。6領域(敬語、文法、語彙、言葉の意味、表記、漢字、すべて)を、試験のレベルごとに解説しています。

 

試験を受ける前に、日本語の能力を高めるために大切なポイントをこの本を通して学ぶことができます。

種類 評価
テキスト・例題集 日本語検定,使える,役に立つ,難易度,取り方

日本語検定 おすすめ問題集

日本語検定公式練習問題集 3訂版 3級

日本語検定委員会の公式練習問題集です。公式テキストですが、残念なことにこれ一冊では合格は難しいようです。やはり日頃から新聞や本をよく読むという心がけが必要になってきます。

 

本の厚みは相当薄く、掲載されている内容も少なくなっています。この問題集に出ている内容から出題されることもほとんどありません。公式問題集ですが残念な内容となっています。

種類 評価
問題集 日本語検定,使える,役に立つ,難易度,取り方
日本語検定公式過去問題集3級: 平成30年度版

日本語検定委員会の公式過去問題集です。前年度の問題(2回分)を掲載した過去問題集です。
出題傾向や検定試験の内容を確認するには適した参考書兼問題集です。

種類 評価
過去問題集 日本語検定,使える,役に立つ,難易度,取り方

日本語検定 おすすめ参考書

日本語〈上〉 (岩波新書)

全く日本語検定とは関係ありませんが、当サイト管理人がおすすめする本です。
世界には言語は5000くらいあるそうです。日本語はその中の1つの言語ですが、実は使っている人は多く、世界で6番目に使われています。その日本語とは一体どういう言語なのかを知るには最適な本です。
この本は、まずは日本語が世界の言語とどう違うのかを、発音や語彙から、例を用いながら具体的説明しています。語学の勉強だけでなく、文化や歴史を学ぶ上でも参考になります。

 

よくありがちな日本語の正しい使い方を指摘している参考書的な内容ではなく、記述文法(実際に使われてる形)の立場に立って、「正しい使い方」とか「間違った使い方」とは言っていないところがこの本の優れている点です。

 

活字が小さく当然漢字も多いので難解そうですが、実はわかりやすく書かれていて面白く読めます。上下2巻あります。金田一春彦先生、さすが!と言いたくなるような傑作です。

種類 評価
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