結婚式の仲人

 

ぼくの知人M(あくまでも知人です)が仲人の資格を取得したなんて自慢げに話していたのでその話しを紹介します。

 

えっ?仲人?資格?って感じですよね。なんか聞いていて笑っちゃいましたけど、本人はいたって真剣な様子です。

 

詳しく話しを聞いてみると、どこまでもグレーな感じがします。それって詐欺?騙されてるんじゃないの?って思いました。けれども、そうとは言い切れないようです。

 

本人は仲人のシステムを理解して始めたことなので、うまくいかなかったとしても自己責任です。

 

仲人の資格を取得しました!ってマジ?!

 

「もぐちゃん、聞いてよ!今度仲人の資格を取って仲人の仕事をはじめるんですよ」

 

ある日、かつて仕事で接点のあった知人の男性Mは、こんな話しをはじめました。

 

もぐちゃんとは、このブログと「本当に役立つ資格、全く役立たない資格」の運営者であるぼく自身のことです。

 

「え?仲人の資格?」

 

ぼくは一瞬耳を疑いました。仲人って資格いるの???

 

言葉が悪いですけど、「コイツ絶対に騙されてる!」って直感で思いました。

 

どうせ多額の加盟金を取られておまけに月会費も必要、顧客の紹介もなく全て自己開拓の自己責任、後で騙されたことに気づいて泣く泣く退会、もちろん返金には一切応じない・・・まぁ詐欺集団の常套手段ですよね。

 

インチキまがいの民間資格が多い中、ついに仲人まで資格の対象にするとは・・・でも、なんだか聞いてると面白そうです。だんだんと興味がわいてきました。ぼくも意地が悪いですね(笑)。

 

Mはもちろんぼくが資格関係のサイトを運営していることなど一切知りません。これはちょうどいい話しのネタになりそうです。「ブログにでも書いてやるか!」そう感じたぼくは詳しく話しを聞くことにしました。

 

仲人の資格を取得するために何度も東京へ通ったM氏

 

「へぇ~スゴイですね、仲人の資格ですか、どうやって取得したんですか?」と、いろいろと聞いてみました。

 

「仲人の勉強を毎晩してました。何度も東京へ行って、なんとか仲人の資格を取得することができました」

 

Mは笑顔でそう答えました。

 

Mの話しによると、仲人になるためにテキストを購入して家で毎晩勉強をしていたようです。そして何度も長野から東京へ試験のために通い、この度めでたく仲人の試験に合格したということです。

 

そもそも仲人の資格っていう時点で超怪しいですよね。仲人するのに資格なんて必要ないことは普通の人ならわかると思います。

 

それに、今どき仲人なんて必要なんでしょうか。ぼくも何度か結婚式によばれたことがありますが、仲人を立てて結婚式をしたカップルは今のところありません。

 

ひょっとして、結婚式の仲人を専門に引き受けるだけの仕事、あるいは司会者の仕事かとも思ったんですけど、そうでもないようです。

 

仲人の資格を取得して一体どんな仕事をするの?

 

では、何をするのかというと、簡単にいうと結婚したい男女を結びつけるお見合い斡旋業のような仕事です。仲人という名前で見合いの相手を紹介する仲介役ということらしいです。

 

昔は、おせっかいとも言えるおじさん・おばさんが、風呂敷にお見合い写真を包んで持ち歩いて、年頃の男女がいる家へ行って「いい人がいるけど、どう?」と、世話をやいていたみたいですけど、まぁ、簡単にいうとそんな感じの仕事です。

 

協会に加盟して毎月10,000円の会費を払う

 

仲人の資格を取得すると、この資格を主催する協会団体にまずは加盟します。そこでフランチャイズのような形で契約するようです。

 

本来加盟金として数十万円(40万円?)ほど必要だということですけど、今回は無料にしてくれたということです。月会費は毎月10,000円必要だということです。

 

でたぁ!月会費ビジネス!これは典型的な現代版資格商法ですね。毎月10,000円程度なら本人は騙されているという実感はないはずです。おそらく毎月10,000円を払い続けていくのでしょう、本人が騙されたと気づくまで。

 

関連ページ:現代版資格商法とは | 本当に役立つ資格、全く役立たない資格

 

しかも、よくよく聞いてみると、顧客つまり結婚を希望している男女は自分で探さなければなりません。協会から紹介されることはほとんどないそうです(あってもマレ)。

 

これでは資格を取得して協会に加盟する意味は極めて薄いといえます。月会費を吸い上げられるだけでしょう。

 

Mの利益につながる料金の請求などについては聞きませんでしたが、おそらく月会費、あるいはお見合いまでいったら○○円という具合に請求するんでしょうね。

 

めでたく結婚までこぎつけて、本当に仲人として結婚式に出席する依頼を受けたら結構な利益になるそうです。

 

本当にそこまで世話ができたらいいんでしょうけどね。それなら人助けにもつながりますから仲人の資格を頭から否定ものでもありません。

 

けれど、これは怪しいですね。

 

本人は信じ切っているようで、何も疑っている様子はありません。

 

協会もしっかりと説明しているので明らかな詐欺とまでは言えない

 

本人は、月会費が必要であることは理解しています。結婚を希望する男女つまり顧客の開拓も自分でしなければならないことも理解しています。その点については協会側はしっかりと説明責任を果たしていますから、明らかに「怪しい」とまでは言えません。

 

ネットでこの協会の評判なども調べてみましたが、詐欺だ、騙された、といった書き込みは見当たらず、怪しい協会であるとまでは断言できませんでした。

 

仲人という資格が明らかに資格商法であるとまではいえないようです。明らかな詐欺商法であれば、ここでいろんなことを書き綴る予定だったんですけどね。

 

ちょっと期待ハズれかな・・・(笑)。

 

 

数か月後、またMと会ったときに、仲人の仕事は順調かどうか尋ねたところ、全然儲からないと言ってました。

 

ぼくは、儲かる儲からないっていうことよりも、結婚までお世話できたのかを聞きたかったんですけどね。彼は完全にビジネスとしてやっているつもりのようです。

 

顧客(お見合い希望者)を自分で探す必要があるので、そこが大変だということです。

 

自分でお金を払ってミニコミ誌や地方のタウン情報誌に広告を載せてお見合い希望者を探しているそうです。

 

けれど一回広告を載せても男性の結婚希望者が1人応募してくるかどうかということでした。女性はほとんど応募がないようです。

 

「まだ始めたばかりですからね、コツコツとやってればいいことありますよ!頑張ってください」

 

「もぐちゃんも一緒にやりませんか」とMはぼくに言ってきました。

 

もちろん断りましたけどね。絶対にやりません。以前あまり熱心にMに質問をしていたので、仲人の仕事に興味があると思っていたようです。

 

やるのであれば自己責任でどうぞ、ただし資格は必要ないのでは

 

明らかな詐欺ではないけれど全て自己責任。仲人の資格などなくても個人で仲人として活動はできます。

 

自己責任と理解した上で仲人として活動するのであればいいかもしれません。やりたい人はどうぞご自由にやってください。

 

当然ですけど、仲人の資格を取得したところで就職や転職が有利になることはありません。あくまでも個人の事業として使えるかもしれない程度のモノです。

 

これがぼくの感想です。

 

話しを聞いてみると仲人として活動するのに仲人の資格は必要ないと思います。自分の足で情報を集めて、次第に顔が広がっていけば頼ってくる人も現れるでしょう。

 

ただし、あくまでも「おせっかい」の範疇です。ビジネスとしてお金儲けの手段にするのとは違うような気もします。