勉強する女性

 

コロナ禍で、仕事を失った人やこの先仕事を失う可能性が高い人も多いと思います。

 

そんな時って、必ず資格商法が蔓延するんですよねぇ・・・「この資格を取れば就職や転職が有利になる!」なんて感じです。

 

当サイト・ブログで役に立たない資格を紹介するのは今更感でいっぱいなんですけど、改めて代表的な資格商法をここで紹介します。それは下記の3種類の民間資格です。

 

医療事務・心理カウンセラー・看護助手 (五七五調で!)

 

懸命な読者の皆さまが騙されないことを心から祈っております。

 

資格商法その1. 医療事務

 

病院というのは、医師を頂点としたピラミッド型社会を形成しています。

 

その下には看護師(看護師+准看護師)、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師・・・薬剤師、管理栄養士・・・社会福祉士などの国家資格有資格者が大勢います。

 

上記の国家資格は、いずれも専門の大学・専門学校で数年という年月をかけないと取得できません。

 

つまり病院は、難易度の高い国家資格順にピラミッド社会を形成しているということです。

 

そんな病院内には「医療事務」と呼ばれる仕事が昔からありました。これは無資格でもできる仕事です。

 

そこに目を付けた某大手通信教育の会社が、医療事務という名称の資格(検定試験)を作って講座を開催したワケです。

 

医療事務の仕事は、無資格でも誰でもできます。当然給与は病院内では最低レベルです。まともに大学を出た人などは新卒でこの仕事には就きません。

 

もちろん民間資格ですから病院としては採用の際に評価はしません。テキストを見ながら解答したり、自宅で受験する程度の試験ですから知識の証明につながらないからです。誰でも短期間で合格できます。

 

就職や転職が有利になるなどと宣伝してますが、経験者優遇の業界です。実務経験がなければ学歴、年齢、容姿、面接時の印象などを考慮して採用・不採用を決めます。

 

つまり、誰でも短期間で取得できる程度の民間資格では、学歴や若さ、容姿、面接時の印象などは補えないということです。

 

医療事務の講座は、ズバリ言うと通信講座や教材の販売が目的の民間の検定試験です。この程度では就職・転職は有利になりません。

 

この「資格」を持っていると全国どこでも役に立ち、すぐに使えるようなPRをされていますが、実際は全く役に立たない民間検定試験です。現代版資格商法といってもいいでしょう。

 

お金と時間の無駄です。

 

誤解のないよう補足しておきますと、医療事務という仕事を決して否定しているワケではありません。くだらない資格商法的な民間資格など全く必要ないということです。

 

どうしても医療事務の仕事に就きたいのであれば、まずは履歴書を送付してみてください。

 

学歴、年齢、容姿、面接時の印象が問題なければ速攻で採用になると思います。

 

関連ページ:医療事務とは

 

資格商法その2. 心理カウンセラー

 

2020年頃から目立って増えてきたのが、「心理カウンセラー」に関する民間資格です。

 

実は、カウンセラーと言っても仕事の内容は「占い」と同じようなモノです。特に資格がなくても、知識ゼロであってもカウンセラーと称して相談に乗ってお金をもらうのは何ら問題ありません。

 

そこに乗じて大手通信講座の会社が心理系の検定試験を作って受講生を募集しています。

 

もちろんそういった民間資格を取得したところで、専門の仕事にはつけません。スクールカウンセラーにも応募できません。

 

単純に自己満足や趣味の勉強にすぎないということです。

 

中には、「わずか半年でプロのカウンセラーになれる!」なんていう講座もありますが、騙されてはいけません。お金と大切な時間を溝に捨てるだけです。

 

世間一般的に、そういった民間資格などは一切評価されません。

 

心理カウンセラーになりたいのであれば、臨床心理士か公認心理師を目指してください。正しい努力をしてください。

 

関連ページ:民間の心理カウンセラーの資格は怪しい講座でいっぱい!

 

資格商法その3. 看護助手(歯科助手含む)

 

看護助手の仕事って、言ってみれば看護師の雑用です。看護師がやりたがらない仕事を片っ端から押し付けられます。

 

例えば、汚物処理、おむつ交換、風呂掃除、便所掃除、ゴミ出しなどです。つまり無資格者でもできる仕事を病院で専門に行います。

 

本来そういった誰もやりたがらないような仕事というのは給料が高いはずなんですけど、病院について言えば無資格者なので給料は最低です。

 

看護助手は無資格者でもできる仕事なので、そこに目を付けた大手通信講座の会社が民間資格を作ったワケです。

 

誰もやりたがらない仕事なので、特に年齢制限もなくほぼ応募者は採用になります。けれど、仕事が大変なので多くの人はすぐに辞めます。

 

看護助手の民間資格など持っていても持っていなくても全く同じです。「看護助手の資格を持っている!」なんて言ったらプライドの高い看護師に笑われます。

 

高いお金をかけて取得する意味はゼロです。

 

看護助手や歯科助手の仕事をしたいのであれば、そのまま履歴書を送付してください。年齢制限なくほぼ誰でも採用になります。くだらない民間資格など要りません。

 

関連ページ:看護助手とは

 

諸悪の根源は医療事務

 

資格商法の筆頭と言えば、やはり医療事務です。

 

この民間資格が世の中に出回ったせいで、世の中にはくだらない民間資格が次から次へと誕生するようになりました。

 

そして、民間の検定試験を「資格」と一般的に呼ぶようになってしまいました。医療事務は資格商法の根源とも言える負の存在なんです。

 

本来資格というものは、法律に裏付けられた独占的な業務が伴う社会的な地位の証明であるはずです。合格者のみに特定の業務が許されるべきです。

 

資格というものは、本来長い時間をかけて一生懸命勉強して、ようやく試験に合格して勝ち取れる一種の「ステータス」でしたが、今や誰でもお金さえ払えばもらえる程度の民間検定に成り下がってしまいました。

 

もちろん全ての民間資格を否定しているワケではありません。

 

簿記検定や臨床心理士のように歴史もあって非常に公共性の高い資格も一部では存在します。

 

全ての民間資格を否定する気はありませんが、就職や転職、あるいは私生活に活かしたいのであれば、少なくとも上記の3大資格商法は勉強する意味がありません。