決算報告書

 

先日、公認会計士の資格についてブログで紹介しましたが、調べてるうちに少し気になった点があったので書きます。

 

公認会計士は難関な資格だけど食べていけない、就職先がない、なんていろいろ言われてますけど、本当はどうなんでしょうか?

 

もちろん実力があれば高額な報酬を得ることも可能でしょうけど、公認会計士には何が求められているんでしょうか。

 

関連ページ:公認会計士とは | 本当に役立つ資格、全く役立たない資格

 

平成22をピークに、年々受験者数は減少傾向にある。

 

公認会計士年間願書提出者数

 

魅力がある資格かどうかというのは受験者数の増減に現れます。

 

願書提出者数のグラフを見ると平成22年以降の減少が顕著です。優秀な学生が公認会計士を目指さなくなっています。

 

ピーク時から2分の1をはるかに下回る数字です。受験者数でいうと3分の1まで下がっているという統計結果も出ています。

 

当然ですが、受験者数が減るということは受験者のレベルも下がります。受験者数が増えて、毎年優秀な合格者が世に送り出されるのが理想ですが、全く逆の減少傾向が続いています。

 

一時は25,000人以上が受験していたのに、平成30年は11,000人余り。なぜこんなことになってしまったのでしょうか?

 

不人気になった理由の1つが、公認会計士の試験制度の変更。

 

よく言われている原因の1つが、公認会計士試験制度の変更です。

 

金融庁が公認会計士試験制度を変更したことと、合格者を大量に増やしたことにあります。

 

平成30年ごろまでに公認会計士の年間の試験合格者を2,000名から3,000名とする目標が立てられました。それまで毎年の合格者数が1,300人程度ですから一気にほぼ倍増です。

 

その方針に基づき、公認会計士・監査審査会は、平成19年及び20年度の試験において合格基準を短答式65%及び論文式51%まで引き下げ、合格者数を増加させました。

 

合格しやすくなって、受験生が増える予定でしたが・・・

 

受験生にとっては魅力のある話しですよね。今まで合格ラインにとどかなかったけど合格できる可能性が高くなったワケですから。順調にいけば受験生もうなぎ登りに毎年上昇したはずです。

 

ところが結果は全く逆でした。合格者を大量に増やしたことで大量の就職難民を出してしまい、その影響がずっと尾を引いて公認会計士の不人気が広がり受験生が減っていきました。

 

試験に合格しても、2年以上監査法人等で経験を積まないと正式に公認会計士になれませんでした(現在はその制度は改められてます)。公認会計士試験の合格者数が増えて就職する監査法人すらなかったということです。

 

と、まぁ、これが公認会計士不人気の一般的な原因と言われてるようです。

 

でも、それが本当の原因なんでしょうか?

 

日本公認会計士協会の実施する実務補修を終了すれば、監査法人へ「修行」に行かなくても公認会計士になれます。就職できない就職難民の状態は解消されています。

 

知名度の高い国家資格です。こんなに人気が落ちるのも不自然です。

 

本当の原因は、監査業務の減少により公認会計士に魅力を感じなくなったのかも

 

監査法人によると、公認会計士の仕事として売上が伸びているのは、企業コンサルティングや、法務・税務の分野だといいます。それは中小企業診断士や税理士の分野といえます。つまり会計士資格の資格とは関係ない業務がメインになりつつあるということです。

 

日本経済の長期停滞で、1年間に上場する企業の数はずいぶん減りました。公認会計士による監査を受ける義務がある企業は資本金5億円以上または負債の合計金額が200億円以上の株式会社ですが、監査を必要とする会社が増えていません。

 

見込み客が増えない以上マーケットも拡大しないといことです。会計監査は衰退市場になっていることを意味します。

 

学生はそれをよくわかっているんだと思います。将来AIが仕事を奪う可能性があるとか、将来性云々というよりも、社会の現実を見て判断してるんでしょうね。

 

それで公認会計士の仕事に魅力を感じなくなっているのではないでしょうか。

 

生き残るために必要なのはやっぱり営業力(だと思います)!

 

では、どうしたら公認会計士として生き残っていけるのか?

 

公認会計士の多くは、営業ができず、新規で仕事を取ってこれない・・・らしいです。これは公認会計士に限ったことではなく多くの人にあてはまると思います。

 

難関な国家試験であればあるほど、人に頭を下げて「仕事ください!」なんて言えないのではないでしょうか。

 

特に公認会計士は、顧客は監査の対象であり、帳簿の不正やミスを発見するのが仕事です。頭を下げる対象ではなく、時には毅然とした態度で怪しい点を追求する必要があります。

 

そんな仕事を繰り返していれば、頭を下げて営業なんてできなくて当たり前ですし、全くそんな必要がなかったワケです。

 

しかし生き残っていくためには、今後は営業力が必要でしょうね。

 

やっぱり公認会計士にはネームバリューがあります。営業力があれば、未開拓の顧客を開拓していけると思います。

 

公認会計士になって成功したいのであれば、売れる営業マンでなければなりません。人と接するのが苦手、人に頭を下げるのがイヤ、数字を見てるのが楽なんて時代はもうとっくに終わってます。

 

監査の市場規模は今後も縮小していきます。以前ほどの就職難ではありませんが、やはり生きていくためには営業力も必要なのではないでしょうか。

 

まぁ、これはどんな資格でも言えることですけどね。

 

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