Amazonや楽天を利用して買い物をするのは普通のことで、利用している人もきっと多いと思います。

 

平成10年ごろまでは、「インターネットを利用して買い物をしたことがあるか?」なんてアンケート結果が公表されることもありましたが、随分懐かしい話しです。

 

久しぶりにAmazonで注文したのが「amazon 世界最先端の戦略がわかる」という本ですが、面白かったので紹介します。

 

amazon 世界最先端の戦略がわかる

 

Amazonと楽天、ネット通販という手法は両社とも同じ。

 

ぼくは、資格を紹介する記事を書きながら時々本も読んでます。

 

本は、実際に本屋さんで見て買う場合が多いです。図書館も利用します。納税者として公共の図書館は利用しないと損ですから。

 

衝動的に読みたくなって本屋さんに行ったら置いてなかったのでAmazonで注文する、なんてこともあります。だいたい翌日に届きますから便利です。

 

Amazonも楽天もインターネットを通して物が買えるという点では同じです。

 

少し前までAmazonは書籍販売のイメージで、逆に楽天は書籍以外の商品を販売するイメージでしたが、現在はAmazonも楽天も同じように何でも売っています。

 

特にAmazonの取扱商品数はここ数年で爆発的に増えてます。アダルトグッズなども販売してますから驚きです。

 

地方では書店になかなか置いてないようなマニアックな資格の書籍も注文すれば翌日に届くので便利ですよね。ぼくも何度か資格に関する書籍は購入したことがあります。田舎じゃ欲しい本が見つからないことも多いんです。

 

似ているようで、実はビジネスモデルが全然違う。

 

Amazonも楽天も、ネット上の仮想商店ということで同じように見られていますが、実はこの2社は商売の方法、つまりビジネスモデルがまったく異なっています。

 

まず「楽天市場」は、はインターネット上に構築された、まさに名前のとおりの市場です。

 

ホームページだけは楽天が用意して、ホームページ内のスペースを細切れにしてテナントとして貸すことで出展企業から使用料を得ています。いくら商品が売れたとしても楽天は出展企業からテナント料を得ているだけです。

 

一方、Amazonは、自社で仕入れた商品を直接販売しています。ホームページを用意して、そこにAmazonが商品を掲載して販売しています。商品を購入した個人や会社などから代金を得て、これが利益になります。

 

そうだったんですね。こんな違いがあるなんてぼくは知りませんでした。というか意識してなかったというのが正しい表現かもしれません。

 

確かにAmazonで買うとあの独特のロゴが目立つダンボールで送られてきますが、楽天で購入すると発送したメーカーの名前で商品は送られてきます。

 

Amazonはハイリスク、楽天はほぼリスク無しのビジネスモデル

 

Amazonは自社で在庫を持つので巨大な倉庫が必要になります。そこで働く人も雇用しなければなりません。

 

入荷や出荷の手配から、梱包、発送、お届けまで全てAmazonがします。仕入れ先への支払いも、購入者から代金の回収も全てAmazonがします。

 

これって、はっきり言ってめちゃくちゃ手間がかかるしリスクもあります。仕入先のリスクは全てAmazonが肩代わりしています。

 

一方で楽天は自社で在庫を持つ必要もなければ、発送から代金の回収まで全てテナントまかせです。リスクはテナントが背負っているので、楽天はほぼノーリスクとも言えます。

 

おそらくビジネスモデルとしては楽天の手法がお手本ともいえる商売方法なんだと思います。在庫もゼロでほぼノーリスク、面倒な配送はもちろんノータッチ。単なる窓口的な仮想商店街は、インターネットの特性を活かした21世紀の理想的なビジネスモデルなんだと思います。少なくともAmazonがいなければ・・・。

 

顧客のリスクを全てAmazonが背負う。

 

Amazonは、商品管理をはじめとした莫大な設備投資の負担も必要です。しかし、いったん物流システムが整備されたら、Amazonは自社で全てをまかなうことができます。

 

「全てをまかなう」とは、顧客のリスクをまかなうということでもあります。

 

メーカー側は、商品を作ったらAmazonに発送して完了です。Amazonの倉庫を利用すればよいので自社で倉庫を用意する必要もありません。

 

商品のPRはAmazonが全てします。梱包、発送などの面倒な作業も全部Amazonがやってくれます。

 

メーカーは、リスクをともなう面倒な作業から開放されるので、モノ造りだけに専念できます。

 

これだけのことをAmazonがおこなうので、仕入れ単価は非常に安くなり、結果としてユーザーに低価格で商品を提供できます。

 

取り扱う商品量が増えれば増えるほど、Amazonは仕入れ単価も安くなるでしょうから、増々価格も安くなっていきます。

 

Amazonはリスクを取る商売にあえて挑戦してきました。それは、誰にも真似ができないようなハイレベルなリスクです。そのハイレベルなリスクは、テクノロジーを駆使することで人の手をなるべく介さないようにして最小限まで抑えてきました。

 

その結果が今のAmazonの繁栄です。Amazonが全世界で勢力を拡大し続けている現在、楽天にかつてほどの勢いはありません。Amazonの日本事業の売上は、楽天の売上高から見たら遠く及ばない存在になりつつあります。

 

楽天の真似は誰にでもできるがAmazonの真似は誰にもできない。

 

楽天のやり方は誰にでも真似ができます。サーバーを用意してホームページをデザインすれば、一応は仮想商店の形は整います。問題はテナントをどう集めるかだけです。もちろんそこが一番難しいんでしょうけど。

 

現在は、たまたま楽天がネット通販の大手という存在ですが、いつでも他の追随を許してしまう余地があります。

 

一方でAmazonを脅かす存在はこの先も現れないのではないでしょう。簡単には真似ができないので、楽天でもAmazonの真似はおそらくできません。楽天は残念ですけどAmazonにはこの先も追いつけないでしょうね。