福祉力検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

福祉力検定

現場では全く必要とされない民間検定、目指すなら国家資格を。

種類 学習期間 難易度 合格率

民間資格

1か月程度

易しい

97%

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

自己満足

2〜5万円

誰でも受験可

※上記は3級についての内容です。

最終更新日:2021/06/21

福祉力検定とは

福祉用ベッド

福祉力検定とは、福祉に関する基礎知識を身に付けるための民間資格です。

 

福祉には、高齢者福祉、障害者福祉など様々な分野があります。福祉力検定の学習を通して、多岐にわたる福祉の世界を学習します。

 

「福祉力」と言っても学習する内容は非常に基礎的・限定的です。しかも、法律で定められた「資格」としての扱いを受けない民間資格の1つにすぎないので、学習する目的はあくまでも「教養の一環」です。

 

試験は全国福祉力検定協会という民間団体が実施しています。全国各地であらかじめ用意されたパソコンからインターネットを通して「CBT方式」で受験します。

 

主催者サイト:福祉の心、一人ひとりに|全国福祉力検定協会

福祉力検定について本音で一言

福祉や介護の現場で資格として認められているのは社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士、ケアマネジャー、介護職員初任者研修といった国家資格です。

 

福祉力検定のような民間の検定試験を取得しても、福祉の現場では必要とされておらず見向きもされません。つまり取得するメリットはないということです。

 

単に自己啓発の一環として学習するのはいいですが、受験料が高すぎます。高校生や大学生であればボランティアとして現場に参加する方がよほど将来役立ちます。

 

主催者のホームページを見ると、個人でも福祉力検定を取得すれば「検定によって福祉の知識を得ることで、同僚や同業者に対してアドバンテージの確保ができる」などとメリットを強調しています。

 

これは、つまり「アドバンテージ=上から目線」で同僚や同業者と接することができるということです。でも、残念ながらこの程度の検定試験では相手にされません。

 

アドバンテージどころか、「そんな民間検定持っていてもねぇ・・・」と、きっと笑われるでしょう。

 

福祉力検定の将来性を徹底研究!

介護・福祉の世界で認められるのは国家資格のみ

 

福祉施設でリハビリするお年寄り

 

高校生や大学生の中には、福祉の分野に興味を持って福祉力検定を受験する人もいます。

 

しかし、ちょっと待ってください。

 

福祉の知識を身につけたい、そのために検定を利用する、というのであれば有意義です。志を否定する気はありません。

 

しかし、検定試験に合格するのが目的とか、就職活動を有利にするのが目的というのであれば、ほとんどメリットはありません。もちろん大学進学にも役立ちません。

 

介護・福祉の分野には様々な資格が存在します。よく耳にするのは介護福祉士や社会福祉士、ケアマネジャーなどです。

 

関連資格:介護福祉士とは社会福祉士とはケアマネジャーとは

 

参考:福祉の資格|全国社会福祉協議会

 

現場で資格として認められ、資格手当が支給されたり、法律で設置義務(現場にいなければならない人)があるのは例外なく国家資格です。

 

例えば、福祉力検定などの検定試験は資格とは認められておらず無資格者扱いです。つまり、持っていても持っていなくても同じで、給与に手当が支給されることもありません。

 

言い方が悪いかもしれませんが、民間資格の多くは大人の金儲けのために考え出された「なんちゃって資格」です。

 

しかも、福祉力検定で学習する内容は、介護職員初任者研修の学習内容をほぼそっくりそのまま真似しているような感じです。

 

こういった試験に、受験料20,170円とか10,270円をかけるなんて、ホントもったいないと思います。

 

仮に1級に合格して一体何が残るの?って言うと、正直なところ何も残りません。

 

さらに、福祉力検定を主催する全国福祉力検定協会という団体は「福祉ロボット検定」という試験も実施していますが、こちらも取得する意味などは皆無です。

 

学生のうちに将来役に立ちそうな経験をしたいのであれば、ボランティアとして参加する方がよほどマシです。

まずは介護職員初任者研修から

 

福祉や介護の分野の資格を取得したいのであれば、まずは介護職員初任者研修に合格するのがおすすめです。

 

関連資格:介護職員初任者研修とは

 

介護福祉士研修は、法律の規定に基づく国家資格で介護や福祉の分野では必須の資格です。合格すれば就職や転職に役立ちますし、資格手当が支給される施設も珍しくありません。

 

介護職員養成研修に参加するには、概ね50,000〜80,000円が必要となり決して安くなないですが、公共職業安定所(ハローワーク)があっせんする職業訓練(ハロートレーニング)であれば、教材費のみで非常に安く受講できるケースもあります。

 

そして、最終的には、介護福祉士・社会福祉士の国家資格を目指してください。老人施設で働くのであれば、この2つ以外は活用する機会はないでしょう。

 

社会福祉士はソーシャルワーカー・相談員などと呼ばれ、おそらく福祉系大学で最も多くの人が目指す国家資格です。

 

こういった国家資格を持っている人は、役に立たない民間資格など見向きもしません。

 

ちなみに、3福祉士とは、福祉系では、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士の3種類を指します。これらの国家資格は、福祉系の職業に就く際に求められます。

 

関連資格:精神保健福祉士とは

福祉力検定に合格するには

福祉力検定は、難易度の低い順に4級〜1級の4段階で設定されていますが、2020年5月現在で3級と2級のみ実施されています。

 

「CBT受験」という方法で、全国各地にあらかじめ用意されたパソコンから、インターネットを通してオンラインで解答します。パソコンの利用条件によっては、都合の良い日に好きな場所で受検できます。

 

関連情報:CBT受験が盛んなようですけど、これって手抜きの丸投げですよね

 

各級の出題分野は以下の通りです。

  • 3級:福祉の理念、高齢者の理解、障害者の理解、コミュニケーション力
  • 2級:福祉の理念、高齢者の理解、障害者の理解、コミュニケーション力、母子・児童、医療福祉一般

試験は、専門的な知識は必要なく比較的簡単です。協会が発行する公式テキストを利用すれば短期間で合格できます。

 

合格率は90%以上なので不合格になる方が不思議です。

福祉力検定 試験情報

試験日 お申込み

随時(CBT受験)

10月下旬〜11月中旬

受験資格

制限は一切なく、どなたでも受験できます。

試験内容

試験会場:全国260箇所以上のCBTSテストセンター
受検料(税込):

  • 2級 20,170円
  • 3級 10,270円

※3級合格者が2級受験をする場合は特別価格14,670円
※2・3級併願24,570円
試験時間:60分
試験方法:CBT方式(コンピュータ試験、四肢択一)
出題範囲:
【3級】100問

  • 障害の理解
  • 高齢者の理解
  • コミュニケーション力
  • 福祉の理念

【2級】50問

  • 障害の理解
  • 高齢者の理解
  • コミュニケーション力
  • 福祉の理念
  • 母子・児童
  • 医療福祉一般

合否基準:総得点が満点の70%で合格
結果発表:受検終了後、約2週間を目途に全受検者へ結果送付

試験に関する詳しい情報は検定概要 | 福祉力検定をご覧ください。

福祉力検定 おすすめ参考書

精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本 "横綱級"困難ケースにしないための技と型

筆者は、中学卒業後にアルバイト生活へ。その後2年遅れで定時制高校に入学し、准看護師から正看護師になった意欲のあふれる人物です。

 

訪問看護の現場で出会う対応困難なケースについて、その対応方法を丁寧に解説しています。精神疾患の方への訪問看護ステーションの看護師さんのスキルをマニュアル化したような内容です。

 

この本でいう「横綱級」とは、精神疾患の重症度ではなく、対人関係的な困難さを感じさせる利用者のことを表現しています。

 

日常の生活でも参考になる一冊です。

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