BATIC(国際会計検定)が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

BATIC(国際会計検定)

全て英語で出題されるためTOEIC700点以上の英語力も求められる。

種類 学習期間 難易度 合格率

民間資格

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活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

スキルアップ

2〜5万円

誰でも受験可

※英語と簿記の知識が必要となるので、難易度・学習期間・勉強時間等は省略します。
※スコアによる評価なので合格率は省略します。

最終更新日:2021/11/05

BATIC(国際会計検定)とは

地球と通貨単位のイラスト

BATIC(国際会計検定、バティック:Bookkeeping and Accounting Test for International Communicationの略)とは、東京商工会議所が主催する英語を用いた簿記・会計の検定試験です。

 

試験のの学習を通して、IFRS(国際財務報告基準)に準拠した国際会計スキルについて学びます。

 

BATICは全て英語で出題されます。また、結果は合否の判定ではなく、TOEICなどと同様にスコアによる点数(1000点満点)で評価します。

 

主催者サイト:BATIC(国際会計検定) | 公式サイト

BATIC(国際会計検定)について本音で一言

BATICの学習で得た知識は仕事の役に立つかもしれませんが、就職や転職にはほとんど役立ちません。

 

外資系の会社へ就職するためにBATICについて勉強するのではなく、就職してからスキルアップのために勉強する方が効果的です。

 

ネット上ではよく、「注目の資格」「おすすめの資格」などと紹介されていますが、かなり大げさです。

 

BATIC(国際会計検定)の将来性を徹底研究!

日商簿記の知識が求められる

 

電卓の操作

 

BATICとは、一言でいうと簿記検定の英語バージョンです。

 

BATICと簿記検定は、共に簿記・会計の考え方は同じなので、BATICを受験するなら簿記の知識は必須です。

 

簿記の知識がない人にとって、わざわざ英語で簿記を学ぶよりもまずは日本語で学んだ方が理解は早いでしょう。やはり前提として簿記検定について学習するのがおすすめです。

 

関連資格:簿記検定とは

 

簿記検定を受験するしないはともかく、ひととおり簿記の勉強をしてからBATICを受験するのが良いでしょう。

 

実際に、受験生の8割くらいは日商簿記1〜3級のいずれかの資格を取ってからBATICに挑んでいるようです。

 

参照:BATIC(国際会計検定) | 受験者データ
※「2019年度受験者の取得資格」を参照。

 

日商簿記は難易度の低い順に初級(4級)、3級、2級、1級とありますが、BATICのスコアは以下のように該当します。

  • 200〜319点(Book Keeper Level):簿記初級程度
  • 320〜699点(Accountant Level):簿記3級程度
  • 700〜879点(Accounting Manager Level):簿記2級程度
  • 880〜1000点(Controller Level):簿記1級程度

厳密には日本の会計基準と国際会計基準は違います。日商簿記の知識がそのまま英語版簿記にあてはまるわけではないので、その点はご注意ください。

BATICだけでは就職や転職は有利にならない

 

率直に申し上げて、BATICに合格すれば仕事には役立つかもしれませんが、就職や転職は有利になりません。

 

仮にレベルが一番上の「コントローラーレベル」を取得しても、外資系企業の経理などに転職する際には評価されません。

 

BATICの会計レベルは高くないからです。しかも決して知名度も高くない民間資格です。経理の現場では、まず実務経験が優先されます。

 

簿記2級で、しかも実務経験豊富なマネージャークラスの方が転職は有利です。資格だけで転職が有利になるとしたら、税理士か公認会計士くらいです。

 

関連資格:税理士とは公認会計士とは

 

英語力をPRしたいというのであれば、BATICよりもTOEIC800点以上の方が評価されます。

 

BATICは、スキルアップ程度に役立つと考えるのがよさそうです。学習することで英語力がアップするというメリットもあります。

 

ちなみに、よく似た検定試験としてFASS(経理・財務スキル)検定がありますが、こちらはほとんど取得する意味はありません。

 

関連資格:FASS(経理・財務スキル)検定とは

最低でもTOEIC700点以上の英語力が必要

 

前述の通り、BATICの試験は全て英語で行われます。

 

そのため英語の読み書きの総合的な能力も必要です。一般的には、TOEICの700点以上程度の英語力がなければ問題文さえ読むのは難しいと言われています。

 

関連資格:TOEICとは

 

BATICで上位スコアを取得するには、会計の知識と英語の知識ともに備えていなければなりません。

 

何度上位スコアを目指しても合格できない人は、英語力に問題がある人が多いです。

BATIC(国際会計検定)に合格するには

BATICは以下の2科目からなり、試験では英語力と国際会計スキルを同時に測ります。

  • 「subject1」基本的な英文簿記の試験(400点満点)
  • 「subject2」国際会計理論の試験(600点満点)

Subject1は日商簿記3級〜2級レベルの基礎的な内容が中心です。3級程度の知識があればほとんど対策しなくても大丈夫でしょう。

 

簿記3級であれば、知識ゼロからでも3か月ほどの勉強時間で実力は身に付きます。

 

ただし、勉強時間は英語の実力次第でかなり違ってきます。テキストを読むには、英語のレベルとしてはTOEICなら600〜700点、英検なら3〜準2級くらいの実力ないと難しいでしょう。ビジネスレベルの最低ラインと言われる700点以上は欲しいです。

 

つまり、勉強時間は「簿記3級レベルに到達する時間+TOEIC700点以上に到達する時間」になります。

 

Subject2は日商簿記2級よりも少し難しいレベルの内容が中心です。全体的な試験問題の難易度は、日商簿記2級と同じかそれよりも少し難しい程度です。

 

試験の結果については、合計1,000点満点でスコアが付けられます。英文会計の試験ですので、前述の通り日本語ではなく英語で出題されます。

 

スコアによる称号(取得レベル)は以下の通りです。試験による難易度の違いはなく、スコアが高ければレベルが高くなります。

  • 880〜1000:コントローラーレベル
  • 700〜879:アカウンティングマネジャーレベル
  • 320〜699:アカウンタントレベル
  • 200〜319:ブックキーパーレベル
  • 0〜199

※得点が200点未満の場合には称号は付与されません。得点のみの認定となります。

 

ちなみに簿記1級取得者でも簡単にはBATICで880点以上のコントローラーレベルは取れないようです。

 

平均点は毎回500点台後半あたりで推移しています。アカウンタントレベルを取れればほぼ平均点でしょう。

公式テキストを利用するのがおすすめ、3年毎に更新も

勉強方法としては、公式テキストが販売されていますのでそちらを利用するのがおすすめです。

 

称号の更新手続きは任意ですが、どの称号も6,990円(税込)の手数料が必要です。更新した場合の認定期間は3年間です。

 

更新する際は、手数料の他に更新課題の提出をして、解答が一定基準に達している人にのみ新規の認定証を交付します。

 

理由がなければ更新するメリットは少ないでしょう。3年毎とは言えもちろん有料です。

 

※ちなみに、「subject2はなくなる、subject1のみ」なんて言われていますが、2020年11月現在変更はないようです。

BATIC(国際会計検定) 試験情報

試験日 お申込み

年2回(7月下旬、12月中旬)

7月実施分:4月下旬〜5月下旬
12月実施分:9月下旬〜10月下旬

受験資格

どなたでも受験できます。
※subject2のみを受験する場合は、Subject1 で320点以上(アカウンタントレベル)を取得していること。

試験内容

試験会場:全国各地
受験料(各税込):

  • Subject1・2 10,340円
  • Subject1のみ 5,500円
  • Subject2のみ 8,140円

【試験方法】

  • 問題はマークシート方式による選択問題および記述問題の2構成
  • 出題はすべて英語

[試験科目/配点(合計1000点)]

  • Subject 1(英文簿記):全受験者必須 配点400点
  • Subject 2(国際会計理論):受験者の修得レベルに応じて任意 配点600点

出題範囲:
【Subject1】

  • Basic Concepts of Accountingand Bookkeeping(会計と簿記の基本概念)
  • Transactions and Journal Entries(取引と仕訳)
  • Journal and Ledger(仕訳帳と元帳)
  • Trial Balance(試算表)
  • Adjusting Entries(決算修正仕訳) ほか

マークシート方式、1時間30分
公式テキスト(新版)の基礎知識と、それを理解した上での応用カを問います。
【Subject2】

  • International Financial Reporting Standards and its Conceptual Framework(IFRSとその概念フレームワーク)
  • Financial Statements(財務諸表)
  • Fair Value Measurement(公正価値測定)
  • Cash and Trade Receivables(現金と売上債権)
  • Inventories(棚卸資産) ほか

マークシート方式、記述式、2時間30分
Subject2公式テキスト(2020年版)の基礎知識と、それを理解した上での応用力を問います。
合否基準:試験結果の合否ではなく、1000点満点のスコア制で受験者全員に点数の認定を行います。

試験に関する詳しい情報はBATIC(国際会計検定) | 出題範囲・認定基準をご覧ください。

BATIC おすすめテキスト・基本書

BATIC(国際会計検定)? 公式テキスト

BATIC Subject1向けの公式テキストです。難しすぎず、英文簿記入門に最適です。財務分析などの論点がよくまとまっています。

 

簿記・会計の基本知識から企業の経営分析に役立つ知識まで段階的に学べます。

 

ただし、簿記未学習者であればまずは日本語の簿記3級を一通り勉強しましょう。本書はその後です。

 

英語のレベルとしては、前述の通りTOEICなら400〜500点、英検なら3〜準2級程度の実力は必要です。それくらいないと読み進められません。

種類 評価
テキスト

BATIC おすすめ問題集

BATIC(国際会計検定)? 公式問題集

BATIC Subject1対策の公式問題集です。

 

問題編と解答編に分かれており、各Chapterの内容は公式テキストに対応しています。模擬試験も付いています。

 

Subject2はSubject1と比べてかなり難しくなります。日商簿記2級程度以上を要求されるので、あまり簿記の知識がないようであれば、まずは日商簿記2級の勉強をした方が良いでしょう。

種類 評価
問題集

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