救急車

 

救急車に搭乗して医療的な措置を施すことで急病患者の命をつなぐ救急救命士。こういった一刻を争う仕事をしている人って目つきが真剣でカッコいいですよね。

 

この救急救命士という国家資格、専門の教育を受ければ誰でも取得できます。しかし、職業としての救急救命士になるのは難しいようです。

 

救急救命士の資格を取得しても、消防士になれるのは30%とも40%とも言われています。

 

つまり世間には、救急救命士の資格は取得したけれど救急救命士の仕事に就けず、全く関係のない仕事をしている人が大勢いるということです。

 

では、どのような進路を選べば憧れの救急救命士として働けるのでしょうか?

 

関連ページ:救急救命士とは

 

救急救命士の資格を得る方法は2通りあります。

 

救急救命士の資格を取得する方法は以下の2通りです。

 

  • 救急救命士の養成過程のある大学、短大、専門学校等で学ぶ
  • 消防士(公務員)として採用された後、救急救命士の養成所で学ぶ

 

いずれの場合も受験資格が得られるだけですから、卒業後国家試験に合格しなければなりません。国家試験の合格率は85%ほどです。

 

それぞれの取得方法について少し考えてみます。

 

救急救命士の養成過程のある大学、短大、専門学校等で学ぶ

 

日本では、救急救命士を養成する学部のある大学が12校、短大が1校、専門学校が25校あります(2019年3月現在)。いずれも難関というほどでもなく比較的入学しやすい学校ばかりです。

 

一例をあげると国士舘大学、杏林大学、帝京平成大学などです。専門学校であればさらに入学は簡単です。

 

救急救命士の資格をなんとしても取得したい!そんな思いがあれば、学校へ入学して普通に勉強すれば最短2年で救急救命士の資格を取得できます。学費はもちろん自己負担です。

 

消防士(公務員)として採用された後、救急救命士の養成所で学ぶ

 

そして、もうひとつは消防士として採用されてから救急救命士の養成所へ通う方法です。この場合、公費ですから自己負担はありません。

 

消防士は人気の職業です。まずは採用試験(公務員試験)に合格しなければなりません。

 

そして、就職後に現場で経験を積んでから救急隊に配属され、そこでの上司の判断で救急救命士の養成所へ通えるようになります。

 

消防士として就職できても、救急救命士の資格は取得できない可能性もあります。仮に取得できるとしても時間がかかります。10年近くかかることも珍しくありません。

 

救急救命士の資格が活かせるのは救急車の中だけ

 

救急車と消防隊員

 

では、救急救命士が活躍できる場はどこかというと、それは救急車の中だけです。救急救命士の資格を取得しても救急車以外では資格の威力を発揮できません。

 

救急救命士は、病院へ急患を搬送している救急車の中だけで医療行為がおこなえますが、一旦病院へ運んでしまったら何もできません。病院での医療行為は医者や看護師の仕事です。

 

「人の命を救いたい!」という志を持って大学や専門学校へ通って救急救命士の資格を取ったところで、公務員として消防署へ就職できなければ結局は宝の持ち腐れになってしまいます。

 

そして、いつまで経っても就職できない(何度も採用試験に不合格)ため、就職浪人をしながら病院で看護師の雑用係として働く救急救命士もいます。

 

参考:消防士になれず病院で働く救急救命士の悲しい現実

 

 救急救命士が採用試験に合格して消防士になれるのは、約3割です。

 

大学や専門学校で救急救命士の資格を取得してから、消防士として採用されるのはおよそ3割といわれています。

 

3割というと、半分どころかほとんどの人がせっかく取った救急救命士の資格が活かせないことになります。

 

救急救命士の資格を取得したいと漠然と考えて、安易に専門学校へ進んでロクに勉強もしなかったら、消防士になれず、お金が無駄になってしまいます。

 

逆にまず消防士として就職してからになると、救急救命士の資格は取得できない可能性もあります。

 

職業として救急救命士の仕事に就くための最善の手段は?

 

では、どうすれば救急救命士の資格を取得できて、救急救命士としての職業に就けるのか?

 

消防士になれない限り資格は活かせないので、まずは消防士として公務員試験合格を目指すのが良いと思います。

 

消防士はある意味体力勝負の世界です。体育会系の学生が多く目指す職業なので、偏差値が高い大学よりもむしろ体育会系の大学の方が毎年合格者を多く出しています。

 

例えば、上位は国士舘大学、帝京大学、日本大学などです。国士舘大学と帝京大学には救急救命士の専門課程の学部があります。

 

救急救命士の養成過程の学部へ進学するのも、全く関係のない学部へ進むのもどちらでもかまいません。要は公務員試験に合格するのが第一目標です。

 

高卒でも消防士になれますが、初任給で大きな差がありますしその後の昇進(昇給)も大卒の方が有利です。大学を卒業してから消防士になるのがおすすめです。

 

まずは体力に自信があれば体育会系の大学へ入学して、そこで1年のうちから希望する自治体の消防士採用試験の勉強をはじめ、卒業と同時に就職する・・・これが救急救命士になる一番の手段である、当サイト運営者はそう考えます。

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