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司法書士っていう資格を聞いたことがあると思います。しかし、ほとんどの人は司法書士について正確には知らないと思います。
一昔前は、テレビやラジオで過払い金請求のCMをよく目にしましたよね。今でも時々見ますけど。
1~2年くらい勉強すれば合格できる比較的取得しやすい資格と思っている人が多いようですけど、大きな間違いです。
実は最難関といわれる司法試験に近いくらいに難しい試験なんです。あるいはそれ以上でしょう。よほど覚悟を決めて勉強しないと合格できません。
関連ページ:司法書士とは
もくじ
司法書士試験の合格率は2~3%程度で難易度はかなり高い。
司法書士試験の合格率は、平成元年度から平成25年度までずっと2%台という低い数字です。平成26年度から平成30年度までは3%を超えていますが、それでも3%の前半ですから難しいことには変わりがありません。
予備校のホームページを見ると、「仕事をしながら司法書士に一発合格した!」なんて体験談をよく見ます。中には「家庭の主婦が一発合格!」なんて記事もあります。
でも、そんな人は極めてマレな存在です。マレだから広告に使われるんです。全国に数名はそんな人がいるかもしれませんが普通の人じゃまず無理です。
実はこういったマレな体験談を信じて司法書士を目指してしまう人が多いようです。
真に受けて予備校の講座を申し込むと、そんなに簡単ではないことに気付いて3か月くらいであきらめることになります。
「難しすぎる」「無理ゲー」なんて言って音を上げる人がいかに多いことか。
もちろん予備校に一度払った高額な受講料は戻ってきません。
3%の合格率には隠れた事実がある
3%の合格率に関しても、実は多くの人が気付かない「からくり」があります。
合格者の中には、2回め、3回め、あるいはそれ以上の受験生がいます。
つまり、初学者は2年、3年遅れて勉強を開始することになります。
これから勉強を始める人にとっては本当はもっともっと低い合格率で、1%以下であるのは間違いないでしょう。
受験生のレベルは想像以上に高いです。行政書士試験と比べても格段に難しすぎるほどの試験なんです。
参考ページ:資格試験の合格率は公表されている数字よりもっと低い理由。
資格予備校や通信講座の会社は、比較的取得しやすい資格のように宣伝して受講生を集めていますが、騙されてはいけません。
難易度は司法試験レベルに高いんです。
地方の予備校になると、過去に合格者が1人いるかいないか
私が司法書士の資格予備校の関係者に聞いた話しでは、首都圏にあるような大手の資格予備校で受講生が40人以上のクラスになると、毎年1人か2人程度合格者は出るそうです。
一方、地方で受講生が20人程度のクラスになると、過去に1人合格者が出たか、あるいは全くゼロという場合がほとんどのようです。
多くの受講生は試験のレベルの高さを実感して1年以内どころか数か月であきらめます。
あきらめて仕事を探すか、中には行政書士のような違う国家資格に目標を変える受講生もいます。
2回め、3回め、4回めに挑戦する受講生もいます。それ以上受験してなんとか合格する人もいます。
受験勉強に専念して3回め、4回めで合格を狙うのが現実的
合格者の受験回数については、日本司法書士会連合会が実施したアンケート結果や、予備校のLECの口述模擬試験の際のアンケート結果が公表されていますが、ちょっとばらつきがあるので引用するのは止めておきます。
私が予備校関係者から聞いた話しでは、初回で合格できる人は超マレ、2回めも少なく、合格者の多くは3回め、4回めの受験だということです。
しかも多くの受験生は勉強に専念しており、働きながら合格できる人はゼロではないけど滅多にいないということでした。
司法書士試験は、働きながら短期で合格できる試験なんてとんでもないです。学習に専念して3回め、4回めで合格を目指すのが現実的です。いずれにせよ甘くない国家試験です。
司法試験をあきらめて司法書士を目指す人もいますが、難易度があまり変わらないので、やはりあきらめてしまう人も多くいます。
取得しやすい資格なんてとんでもないことです。難易度の高い、「無理ゲー」に近い資格なんです。
難関資格なんで簡単には勧められない
実は私のところにも、「司法書士を目指したいんだけど・・・」という相談がたまにきます。
しかし、ほとんどの人が合格できていない現実を知っているので、簡単には進められません。
「3年は仕事をせずに勉強だけに打ち込めるのか?」と聞くとほとんどの人は尻込みします。
それだけで食べていける役立つ資格というのは、取得するにはそれなりに時間が必要だということです。
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