人間使い捨て国家

 

日本語教師という職業をご存じでしょうか?

 

名前の通り外国人に日本語を教えるのが仕事です。

 

日本では、420時間の養成講座を受講すれば日本語教師として認められます。また、民間資格ですが日本語教育能力検定試験は唯一日本語教師の資格として一般的に認められています。

 

たまたま読んだ本で「日本語教師の役割」について書かれていたので紹介します。興味深い内容です。

人間使い捨て国家 (角川新書)

 

 

誰でも簡単に取得できる日本語教師という民間資格

 

日本語教師は定年退職した元会社員や普通の主婦に人気です。それは、誰でも簡単にお金さえ払えば取得できるからです。

 

日本全国各地にある民間学校が開催する「日本語教師養成講座420時間コース」と呼ばれる講座に出席すれば日本語教師として認められます。

 

あるいは、少し難易度は高くなりますが日本語教育能力検定試験に合格しても日本語教師として認められます。

 

いずれも民間資格なので厳格な基準は存在しません。

 

それに、教師って言えば聞こえ(世間体)がいいですからね。定年退職後に家でブラブラしているよりも、外国人に日本語を教えている先生って言えばカッコいいです。

 

女性にとっては、上から目線で人に何かを教えられる教師の仕事って潜在的に憧れの職業です。

 

コンビニなどで多く見かける外国人労働者の驚きの実態

 

で、前置きはこれくらいにして・・・

 

最近は日本中のいたるところで外国人労働者を見かけます。ホントここ数年多いですよね、いっぱいいます。コロナ渦で少し減った気もしますけど。

 

特に首都圏をはじめとした都会では、飲み屋、カラオケ、コンビニなど、店員がほとんど外国人みたいな店もあります。

 

日本って外国人労働者の受け入れが厳しく制限されていたはずなんですけど、いつの間にか多くの外国人が働きに来ています。

 

その多くはベトナムをはじめとした日本よりも貧しい東南アジアの国の若者達です。

 

騙されて借金を背負って来日する東南アジアの若者達

 

驚くことに、実態は、騙されて日本に来ている若者が非常に多いということです。

 

送り出す国側に仲介役となるブローカーがいて「日本へ行けば月に20~30万円稼げる」とウソをついて留学生を募集します。

 

本当にそれくらい稼げれば発展途上国の人達にとっては大金です。少しでも生活が楽になればと留学生募集に応募することになります。

 

しかし、渡航費、ブローカーへの手数料、日本語学校の授業料など大金を請求されます。

 

金額としては150~200万円ほどになるケースもあるようです。もちろんそんな大金なんて持っていません。いろんなところから借金をしてなんとか必死の思い出かき集めます。

 

そして、念願叶って留学生として日本へやってきます。

 

その後日本で待っているのは、「現代の奴隷労働」と呼ばれるほど過酷で搾取されるだけの長時間労働です。

 

借金が残っているので辞めたくても辞められない、そんな状況で彼らは働き続けます。

 

そもそも一週間で28時間までしか働けないルールなんですけどね、それを守ってる所なんてあるんでしょうか。

 

コンビニで接客している若い外国人にはそんな背景があったんですね・・・

 

そう言われてみれば、笑顔もどことなくぎこちないような・・・そう感じるのは私だけでしょうか。

 

悪事の片棒をかつぐ日本語教師

 

実は「現代の奴隷労働」と言われる外国人労働者の実態の裏では、日本語学校と就業先が結託していると言われています。

 

制度上あくまでも日本語を学ぶ「留学生」として来日していますから、大学や専門学校、あるいは日本語学校などへ通わなければなりません。

 

そこで受け皿になっているのが日本各地にある日本語学校だというワケです。

 

もちろん日本語学校だって営利目的の民間企業です。タダでは教えません。

 

働いて得るはずの賃金は、ブローカーや日本語学校による「ピンハネピラミッド」によって搾取されます。

 

日本語学校で日本語を教えるのはもちろん日本語教師です。日本語教師はボランティアどころか悪事の片棒を担いでいたんですね。

 

ちなみに、生徒は過酷な労働で疲れて授業中はほとんど寝ているそうです。

 

中には、騙されて原発で働かされている外国人労働者も

 

この本では、主に日本におけるブラック企業問題について解説しています。

 

外国人労働者について紹介しているのはほんの一部で30ページ程度の内容ですが、留学生と受け入れ側の日本語学校が増えている背景について簡潔に説明しています。

 

外国人留学生と言えば聞こえがいいのですが、実態は「日本へ行けば稼げる」と騙されて多額の借金を背負わされてやって来た若者達です。

 

日本へ送り込まれた後は、現場で賃金未払や長時間労働が蔓延しています。

 

さらに、1993年に制定された技能実習生の制度。表向きは国際貢献と称し開発途上国の外国人を受け入れて技能実習生として働かせていますが、実態は不足する労働力を補うのが目的の奴隷労働に過ぎません。

 

中には、騙されて原発で働かされている外国人労働者もいるそうです。福島原発での除染作業です。

 

2019年に明るみになった東京福祉大学で留学生700人が失踪した事件の背景にはこういった事情があるんです。仕事が辛くて逃げ出したんでしょう。

 

実際には700人どころか1600人以上行方不明になったとも言われています。

 

もちろんこの本に書かれているコトが全てだとは思いませんけど、ちょっと生々しい内容です。

 

「日本語教師の資格と取ろう!」なんて日本語教師養成講座の生徒募集のチラシをよく見かけますが、こんな現実が隠れているんですね。

 

もちろん養成講座は50万円くらいはします。講座を修了しても、ほとんどの人はまともな日本語教師の職には就けません。

 

あ・・・!留学生だけじゃなくって、ついでに日本人相手に搾取するんですね!全く抜け目がないです。