最近ネット上で時々目にする「スマホマイスター検定」のチラシ。

 

『スマホの相談員になろう』というキャッチコピーから判断すると、どうやらこの資格を取得してスマホの相談員を養成するのが狙いのようです。

 

スマホマイスター検定のチラシ※スマホマイスター検定公式ホームページより

 

資格と言ってもとても簡単で、講習費1000円を払って「実技+講習 3時間のみ」を受講すれば修了証がもらえます。

 

けれど、チラシをよく見ると、そこには「100回線獲得で68万円!」という文字が!

 

これは、超怪しいですね!

 

そこで、このスマホマイスター検定について、詳しく調べてみました。口コミや評判などもネット上にたくさん転がっています。

 

結論から申し上げますと、この「スマホマイスター検定」、実はスターモバイルという格安スマホ(格安SIM、MVNO)の契約獲得のために行っている講習会だということが分かりました。

 

初期投資は1000円ですから、明らかな詐欺、ねずみ講、マルチ商法、資格商法というワケではないようです。

 

一種の「勧誘ビジネス」です。ただし、副業としてはこの程度の民間資格ではおそらく稼げないと思います。

 

スマホマイスター検定を取得すると一体どうなるの?

 

スマホを触る女性

 

最初に言っておきますけど、「スマホマイスター検定」に関しては特に違法性もないですし、悪質な資格商法とも言えません。

 

そのヘンにゴロゴロ転がってる取得しても意味ないような民間資格と大差はありません。

 

って言うか、たった1000円で取得できるんですから、ユーキャンやキャリカレがやってる医療事務や調剤薬局事務、看護助手、介護事務と比べたらまだマシな方かもしれませんね。

 

スマホマイスター検定は、ある意味良心的でしょう。

 

都会では、2021年くらいからこのチラシが住宅のポストに入ってことがあるそうです。私の住んでる田舎では全く見た覚えはありえませんけど(笑)。

 

「スマホの相談員になろう」というキャッチコピーを見ると、どんな検定?どんな資格?と、疑問に思った経験がある人もいるのではないでしょうか。

 

スマホマイスター検定とは格安スマホを売るための権利だった!

 

実は、この検定試験に合格すると、そのままスターモバイルの取次店に誘導される仕組みになっています。

 

資格取得のために1,000円を払ってスターモバイルの代理店になるワケです。

 

チラシに書いてある宣伝文句は以下の内容です。

 

  • 適正な携帯料金の診断が出来る様になります
  • 携帯電話・ポケットWi-Fiの取次ができるようになります
  • SIMロック解除の技術が身につきます

 

さらに大きな文字で次のように書いてあります。

 

  • 大手携帯3社 回線取次権利進呈(報酬6,800円/1回線につき)100回線獲得で68万円!
  • 総務省への取次店届出も無料フルサポート(途中略)簡単に月間30回線獲得できる特別無料講習付き!

 

「スマホマイスター検定に合格する(1000円で買う)と、なにやら回線取次の権利がもらえて、1回線獲得すると6,800円儲かる!」とういうことのようです。

 

つまり、資格取得の講習会ってなってますけど「スターモバイルの契約獲得のために行っている講習会」のようなモノで、その参加費が1,000円と言えば分かりやすいでしょう。

 

ホント、怪しさ満点ですよねぇ~。1000円払ってたった3時間の講習で資格を取って、それで儲けさせてくれるなんて(笑)

 

普通に考えて怪しいです。めちゃくちゃ怪しいです。

 

SIMロック解除の技術?実は誰にでもできる内容

 

しかし・・・「実技+講習 3時間のみ」で取れる資格って一体何???数ある「お金さえ払えばもらえる”なんちゃって資格"」の中でも最速・最短です。

 

講習では、「SIMロックの解除の技術」を教えてくれるそうです。

 

なんだか特殊な技術っぽく、教えてもらう効果が絶大なような気もしますが・・・

 

実は、SIMロック解除なんて携帯会社の公式サイトを見れば載ってますから誰にでも簡単にできます。入れ替えも習うほどではありません。

 

YouTubeやブログなんかを調べれば、いくらでも詳しい方法は分かります。

 

大手携帯3社の回線取次権利進呈?実はココが要注意!騙されるな!

 

そして、最も目を引いて、なんだか儲かりそうな雰囲気を漂わせている一文が「大手携帯3社回線取次権利進呈」という文言です。

 

これだけで判断すると「docomo、au、ソフトバンクへの取次ができる」と誰しも考えるでしょう。

 

携帯電話・スマホの乗り換えなんて珍しい話しでもなんでもないので、間に入るだけで1件6,800円貰えれば悪い話しではありません。

 

けれど、実際のところは「大手携帯3社の回線を使った会社(スターモバイルの取次)の取次権利を進呈」ということなんです。

 

分かりやすく説明すると・・・

 

格安SIM・格安スマホの会社とは、大手携帯3社(docomo、au、ソフトバンク)の回線を借りて自社ブランドでSIMを提供するMVNO事業者です。

 

大手携帯3社回線取次=docomo、au、ソフトバンクに取り次ぐワケじゃなくて、この3社の回線を使ったスターモバイルの回線を契約すると報酬が発生する仕組みなんです!

 

嘘ではないにしても、ワザとなのかは分かりませんが紛らわしい表現になっています。

 

総務省への取次店届出も無料フルサポート

 

「総務省への取次店届出」とは、利用者利益の保護を図るため、利用者に最も身近な窓口である販売代理店を対象とした事前の業務の届出です。

 

令和元年10月1日より、総務省(総務大臣)への届出が必要になりました。

 

参照:総務省|電気通信消費者情報コーナー|販売代理店届出制度

 

スマホマイスター検定を受講すると、この届出を行うために必要な書類や書き方などを説明してくれます。

 

まぁ、「売り子」として登録するための手続きの方法を教えてくれるというワケです。

 

実際は、一式書類も作ってくれるんでしょうけど、それだと行政書士法違反になる可能性もありますから、あくまでも「書き方の説明」となっています。

 

相手が総務省ですからね、行政書士法違反はご法度です。

 

販売代理「店」となっていますが、個人で特別な場所を用意しなくても、住民票さえあれば誰でもなれます。取次店になると、スターモバイルの取次業を行えるようになります。

 

実は、届出の資料には資格を記載する欄はありません。

 

スマホマイスターの資格など全く必要ないんです。

 

実際のところ、取次ビジネスで稼げるの?

 

スマホを触る女性

 

1000円払って3時間かけてスマホマイスター検定に合格して、取次店になって、一体どれだけの価値があるのか?

 

100回線獲得で68万円!
簡単に月間30回線獲得できる特別無料講習付き!

 

これは、明らかな利益誘導の誇大広告です。

 

単純に掛け算した結果を数字として載せているだけですから、誇大な広告じゃないかもしれませんが、現実的には相当困難です。

 

私の知人に通信業界に勤めていた人がいるので、聞いてみました。

 

すると、100回線どころか50回線だって半端ないほど大変な数字らしいです。

 

それを個人で100回線って、一体どこから湧いて出てくるんでしょうか?

 

取次店としてのランクアップの制度もある!

 

スマホマイスター検定を受けて副業をスタートすると、まずは取次店になります。

 

そして、取次店→正規取次店、というランクアップの制度もあります。

 

なんだか、マルチ商法として問題になった、ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナみたいな感じですね。

 

1回線目を獲得した時点で、「正規取次店」になることができますが、報酬は発生しません。自分で契約しても報酬は発生しないということです。

 

では報酬はどうなるのかと言うと、自分が所属している正規取次店への報酬となります。正規取次店になって2回線目を獲得すると、自分に6,800円の報酬が入ります。

 

こ、これはまさにマルチ商法ですね!ねずみ講と変わらないような・・・

 

で、最終的に「認定校」になると、取次店のまとめ役的な存在となってスマホマイスター検定を開催できるそうです。

 

なんか、アムウェイみたいですね。

 

認定校は全国に400以上あり、現在も増え続けているそうですが真偽の程は不明です。

 

※このランクアップの制度、特に認定校については詳しい情報はネット上にほとんど出ていません。

 

頑張って営業してもせいぜい身内の契約くらい

 

「元手も必要ないようだし、スターモバイルの取次店でもいいから何か副業をやって儲けたい」そう思う人もいるでしょう。

 

では、どうやって営業を行うのか?

 

まずは自分自身、そして家族、知人・友人でしょうね。そして、ホームページ、Twitter等のSNSを使ったPRでしょう。あるいは、自分でビラを配るかタウン誌などに広告を載せるか・・・

 

安さが売りで誕生した格安SIMは、国内に20社以上存在します。順位とシェア率は次の通りです。

 

1位 楽天モバイル 20%
2位 OCNモバイル ONE 12.3%
3位 mineo 11.7%
4位 IIJmio 9.1%
5位 BIGLOBE SIM 6.3%
6位 FREETEL SIM 6.0%
7位 DMM mobile 5.2%
8位 UQ mobile 5.2%
9位 イオンモバイル 4.3%
10位 BIC SIM 3.8%

24位 その他 2.0%

 

スターモバイルは「その他2.0%」に入っているにすぎません。

 

知人・友人に勧めたら、おそらく返事は「スターモバイルってなに?」でしょう。

 

格安スマホの企業が多すぎて全ての料金プランについて調べていませんが、スターモバイルがそれこそ他社と比べても「格安」であれば、飛びついてくれる人もいるかもしれません。

 

けれど、スターモバイルは今だに回線契約期間は3年で、期間内の解約は契約解除料の請求が発生します(2022年8月現在)。料金プランを含め決して条件は良くないです。

 

参照:解約ページ スターサービス株式会社

 

大手はほぼ全て契約解除料を撤廃してるんですけどね。今どき途中解約で契約解除料が発生するなんて・・・

 

おそらく、友人・知人に話をしたり、ホームページ・Twitterで宣伝しても、すんなりとは契約してくれないでしょう。料金が安くないからです。

 

契約するのは・・・多分家族くらいです。

 

スマホマイスター検定など必要なし、お金と時間の無駄

 

スマホマイスター検定など、履歴書に書いても何も評価されません。

 

講習へ行くと、「間もなく国家資格になる」とか「履歴書に書ける資格です!」なんて説明するようですけど、これは全くのデタラメです。

 

国家資格にはなる要素すらなければ、検討の余地もありません。

 

履歴書に何を書くのかは個人の自由ですけど、書くと返ってマイナス評価になります。

 

「正しい判断ができない人」「マルチ商法に加担している人」なんて面接担当者に思われてしまいます。

 

これは私個人の感想・意見になりますが、おそらく契約者本人とその家族がスターモバイルに契約すれば、主催者側はそれで十分ペイできるんだと思います。

 

3年縛りですから、一度契約すればある程度の利益は確保できるはずです。

 

それでこうやって個人の取次店を大々的に募っているんでしょう。

 

冒頭で申し上げた通り、スマホマイスター検定とその後の営業手法は、明らかな資格商法・詐欺・ねずみ講・マルチ商法というワケではないようです。

 

しかし、一種の「勧誘ビジネス」であるのは間違いないです。

 

副業としてはこの程度の民間資格では稼げないでしょう。

 

スマホマイスター検定など、全く必要ないです。お金と時間の無駄です。