マンション管理士
経験を積めば定年後に独立も可能な資格、今後ますます需要が見込めます。
難易度 | 学習期間 | 資格の種類 | 資格の分類 | 合格率 | 将来性 |
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普通上 |
6か月以上 |
国家資格 |
名称独占資格 |
8% |
マンション管理士とは
マンション住民間で日常的に発生するさまざまなトラブルに対し、住民の立場から相談に乗って、解決に導くためアドバイスを行います。
マンションのトラブルでよく起きるのが修繕や建て替えの決議です。重大な破損や古くなって倒壊の恐れのあるマンションをほっておくわけにはいけません。しかし、多数決をとって、住民の意見が一致することなどはまずありえません。修繕費用も当然マンション住民の出資です。経済的に余裕のある人もいれば修繕費の積立が滞っている人もいます。建て替えなどのように巨額の費用が発生する場合など揉めて当然で、各地でマンション住民間の裁判も起きています。
そういったトラブルに少しでも事前に対処して解決できるように作られたのが、法律的な知識を持ったマンション管理士の制度です。
役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?
国民の3人に1人はマンションに住んでいるとも言われ、日本には40万棟以上のマンションがあります。新築マンションが少し前まで過去最高の供給量でした。法律により、マンション住民は必ず管理組合をが作らなければなりません。そのためマンションの数だけ管理組合は存在します。
過去に建設したマンションの住民が高齢化し、管理組合での意見がなかなか一致せず、老朽化したマンションを建て替えをしたくてもできないといった話しをよく聞きます。そのため建て替えがしやすいように毎年のように区分所有法が改正されてはいますが、大規模な修繕、建て替えなどは全国的に進んでいません。今後ますますマンションの管理が社会的な問題になってきます。それに加えて都市部では、都心回帰や単身世帯、二人世帯の増加で特に賃貸マンションの需要は高くなる傾向にあり、マンション管理士の仕事のニーズは増えると思われます。
弁護士、司法書士のように独立して開業するための資格とはいいがたいのですが、中には独立してマンション管理士として高額な報酬を得ている方もいますので十分独立も狙える資格です。この資格の活かし方はまだまだ未知数で、使いようによってはかなり役に立つ資格です。しかし、簡単な管理人という資格ではなく、責任も重大で、責任感が求められる資格です。
マンション管理士の将来性を徹底研究!
他の資格も持っていると有利で独立も狙える資格
マンション管理士に合格すると、国が認めたマンション管理のプロという位置づけになります。そのため、マンション管理士を取得して独立しようと考えている人が多く、不動産関連の会社に勤めている人や不動産に関わる仕事をしてる行政書士や宅建主任者などが受験します。
再就職にマンション管理会社などを考える場合には、消防設備士、宅地建物取引士、管理業務主任者、危険物取扱者やボイラー等の設備系の資格も持っているとよいでしょう。
管理業務主任者とのダブル受験がほとんど
歴史の浅い資格ですが、年々難しくなっています。使い勝手が未知数の部分の多い資格ではありますが、この先活躍できる場は増えていくと思われます。
マンション管理士の本試験の約1週間後に管理業務主任者の試験も実施されますが、同じような範囲の試験内容でもあり、管理業務主任者はマンション管理士試験よりも平易なため、マンション管理士と管理業務主任者を同時に取得するつもりで学習をしている方が多いようです。
多くの資格予備校や通信教育の業者も、「マンション管理士&管理業務主任者」といった具合にひとつの講座として扱っています。
他の資格と組み合わせて開業した方が断然有利!
多くの受験生が管理業務主任者とあわせてダブル合格を目指しています。ここは是非宅地建物取引士もあわせて取得しましょう!
- マンション管理士+管理業務主任者+宅地建物取引士
- マンション管理士+危険物取扱者
- マンション管理士+ボイラー技士
マンション管理士に合格するためには
受験制限はありません
受験制限がないためどなたでも受験できます。しかし建築士や行政書士、宅建主任者などの有資格者がダブルライセンスを狙って大勢受験しているので、公表されている合格率よりもレベルは高めです。
試験は全てマークシートで、記述や論文はありません。そのため解答しやすく、定年後の中高年が多く受験します。しかし、決して難易度が低いわけではなく、時間をかけて学習しないと合格できません。
試験内容は、民法や不動産登記法に関する内容、区分所有法(いわゆるマンション所有の法律)、マンション特有の法令、宅建主任者試験と重なる建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質管理の促進等に関する法律などです。宅建主任者の学習内容と重なる部分も多く、民法の知識も求められます。
マンション管理士試験情報
試験日 |
お申込み |
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11月下旬の日曜日 |
例年9月上旬から10下旬。 |
受験資格 |
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受験資格はありません。どなたでも受験できます。 |
試験内容 |
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マンション管理士の試験問題は法令、設備など下記4つの分野から50問出題されます。
試験形式は、4つの選択肢の中から一つを選ぶ「四肢択一式」で、マークシートで解答します。また「管理業務主任者試験」の合格者には、マンション管理適正化法5問が免除されます。 |
合格への第一歩、まずは無料の資料請求から
いろんな講座を比較検討することもできます。



習い事・通信講座・通学講座を探してまとめて資料請求できます。
マンション管理士 おすすめの講座
※管理業務主任者と合わせて取得するのが望ましいので、管理業務主任者とセットになった講座を紹介しています。
口コミで最も評判がよいのがフォーサイトの通信講座です。テレビCMなどの広告費を一切使っていないので費用も抑えられておりかなりの低価格です。あくまでも教材の内容と合格率で勝負しいます。フォーサイトの教材は内容が濃く、説明も詳しく、学習を継続できるような工夫が随所にされています。そのため合格率は全国平均を大きく上回っていて、売りっぱなしの通信講座とは違います。そしてこの価格でDVDもついているので、講義を聞いているのと同じです。内容はかなり充実しています。ぼくはフォーサイトが文句なしだと思います。
マンション管理士と管理業務主任者をあわせたDVD付きの講座がおすすめです。
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最近話題のスマホで学習できる講座です。通勤の時間を有効に使いたい方は検討してみてください。無料のお試し講座もあります。
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マンション管理士 おすすめテキスト
楽学マンション管理士 基本書〈平成28年版〉 (楽学シリーズ) |
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初学者にとってはこのテキストは分かりやすく、解説も丁寧なのでおすすめです。マンション管理士だけのテキストではなく、管理業務主任者用のテキストとしても使えます。 | |||||
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マンション管理士 おすすめ問題集
これだけ! マンション管理士 試験対策ノート (管業・マン管ズバッと合格!シリーズ) |
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この問題集は過去問を分野別・難易度別に編集しており、解説も初学者向けに詳しいのでかなりおすすめです。日建学院の良書です。 | |||||
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マンション管理士 おすすめ参考書
平成29年度版マンション管理の知識 |
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この本を利用している方は多く、かなり評判はいいです。これはテキストというよりも、学習をすすめる上での副教材と考えてください。マンション管理士の仕事のことが広く詳しく書かれています。これ一冊で、法律も設備も横断的な知識を得ることができます。まずはこの本でマンション管理士の世界の全体像をつかんだ上で、テキストを使った学習をし、問題を解いてはさらにこの本で詳しく調べるのが効果的です。実はほとんどの受験生が愛用しています。 | |||||
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平成28年12月改訂 マンション管理人の仕事とルールがよくわかる本 |
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「マンション管理士」と言われても知人にそんな人も居ないし、ネットで調べても、やはりよくわからない職業です。この本の著者は現役のマンション管理士で、石川県マンション管理士会の理事長でもあります。マンション管理士の仕事について分かりやすく解説していて大変面白い内容です。著者の経験を踏まえた人格論や実践的な心理学も挿入されていて、読み終わると、「マンション管理人になりたい!」と感じてしまう一冊です。マンション管理人の仕事に興味を持っている方だけではなく、現在、マンション管理人の仕事をしている方にもおすすめできる内容です。名著です。 | |||||
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