役に立たない使えない意味のない資格ランキング20選
「人気資格ランキングTOP10!」「就職に役立つ資格・検定ランキングTOP30」「需要のある資格10選!」などなど、ランキングと称する無責任なサイトが目立ちます。
ほとんどが根拠のない単なる通信講座の受講生集めの宣伝です。
そこで当サイトでも負けじと資格のランキングを考えてみました。
ただしワーストランキングです。つまり、役に立たない・意味のない・稼げない資格の2023年版ランキングです。
評価の対象にしたのは年間受験者数が概ね500人以上の資格・検定試験のみです。マイナーなどうでもよいような資格まで入れるとキリがありません。
ランキングを作成するにあたって評価したのは以下の8項目です。
- 就職・転職に役立つ資格なのか?
- その資格を必要とする仕事に就けるのか?
- 仕事に就いたとして1年間でどれくらい稼げるのか?
- その資格があればこの先10年間どれくらい稼げるのか?
- 資格取得までに要する費用・時間
- 資格を維持するために必要な年間の費用
- 表面的ではない専門知識が身につくのか?
- 実生活で資格取得で得た知識が役立つのか?
ちなみにランキング第一位はキャリアコンサルタントでしたがダントツでした。
もう一度言いますが「ワーストランキング」です。役に立たない資格のランキングです。誤解のないように注意してください。
民間の検定試験の多くは何も知らない女性をターゲットとしているケースがほとんどです。大事なお金と時間を費やすのであれば、しっかりと納得がいくまで調べましょう。
※当初「役に立たない資格ランキング10選」として始めましたが、紹介する資格の種類が増えるにつれて10選では足らなくなりました。今後もおそらく増えていくのでご期待ください。
関連する記事:需要のある資格ランキング上位25選
役に立たないし使えない資格・検定のランキング
第1位 キャリア・コンサルタント
女性と中高年の男性に人気のある国家資格(技能検定)ですが、残念ながら仕事にはあまり結びつかず、あってもバイトやボランティア程度です。
受験資格を得るには高額な養成講座を受講しなければならず、合格後にキャリアコンサルタントとして活動するには登録料が必要です。
さらに5年ごとに登録更新講習も受講しなければなりません。もちろん有料です。つまり維持費も高いんです!
費用面でもダントツのワーストランキング第一位です。使えない・役に立たない・意味ない資格ナンバーワンです。
第2位 日本語教師(日本語教師養成講座420時間コース)
日本語教師養成講座420時間コースを受講すれば日本語教師として認められるため、定年後のサラリーマンと主婦に人気があります。
しかし、強引な受講生勧誘も多く、トラブルが発生しているのも事実です。
「日本人だから日本語は得意」「なんとなく教師という言葉に憧れて」「もっと女性として輝く仕事をしたい」などと日本語教師を目指すキッカケは人それぞれです。
しかし、仕事はあっても超薄給のアルバイト程度で誰も長続きしません。
第3位 産業カウンセラー
学習する内容は本格的な心理学で、実技指導などもしっかりとしています。決して内容は悪くはありません。
しかし取得するまでの費用、取得後の維持費が高すぎます。
素人が手を出しても就職・転職には結びつきません。心理カウンセラーの専門家になるには資格としての価値は低いです。
かつては公的資格として公共性の高い一面がありましたが、現在は完全なる民間資格です。
第4位 児童英語教師
児童英語教師の民間資格を取得したからといって、小学校で教師として英語は教えられません。小学校教諭の免許が必要です。
対象が児童であっても、英語教師に求められるのはTOEIC700点以上あるいは英検2級以上です。実際に子供向け英語教室求人の内容を見ると、このような条件を明記しています。当然ですけど、日常会話レベルは求められます。
つまり、ほとんど取得する意味のない民間資格です。
※児童英語教師とは職業の一種です。J-SHINE認定の小学校英語指導者資格、JADP認定の児童英語インストラクター資格がこれに該当します。
第5位 チャイルドマインダー
「4人までの少人数で家庭的な保育サービス・・・」といえば聞こえはいいんですけど、実態は認可外の保育施設を目指すだけの民間資格にすぎません。
お金さえ払って講座を受講すれば比較的短い期間で誰でも取得できます。
こういった浅はかな知識だけで子どもの命を預かるような保育士まがいの行為を斡旋するのであれば、あまりにも無責任すぎます。
取得する意味のない役に立たない民間資格です。
第6位 アスリートフードマイスター
3級であれば、73,700円(税込)を支払って1日の講習を受講すれば誰でも合格できます。
たった1日の講習でどんな知識が身に付くのでしょうか???大いに疑問です。
指定の講座受講が条件、1級まで進むとナント436,700円が必要になります!
スポーツトレーナーを目指して取得を考える女性がいますが、その場合必要となるのは管理栄養士の国家資格です。
第7位 野菜ソムリエ
野菜ソムリエ通学コースは3日間で148,000円!
さらに上位の野菜ソムリエプロを取得するには追加で受講料172,500円!野菜ソムリエ上級プロを目指すとなんと費用は270,000円!!!
学習する内容も栄養に関する基本的な事項ばかり。取得しても就職や転職は有利になりません。
第8位 フードアナリスト
合格したからと言って就職や転職が有利になったり、直接何かの仕事や職業に結びくようなことは期待できません。
もちろん資格手当を支給する会社もありません。
試験に合格してフードアナリスト協会に入会し、毎年安くない年会費を払い続けて、それに見合うメリットは・・・おそらくないでしょう。
第9位 フードコーディネーター
1次試験受験料、2次試験受験料、対策講座、認定料、入会金、年会費・・・とにかく取得するにも維持費もいっぱいお金がかかります!
フードコーディネーターの民間資格を取得したからといって、現場での経験ゼロの人が食品の開発やレストランのプロデュース、販促メディアなど、フードビジネスのさまざまな方面ですぐに活躍するなんてことは難しいでしょう。
安易な手段など考えず、栄養士や管理栄養士を目指してください。
第10位 健康管理士(一般指導員)
巧妙に仕組まれた受講生募集方法は実に見事です。
受験するには、安くない指定の通信講座を受講しなければなりません。合格しても入会金、年会費などの維持費が必要です。
年会費を払っても2か月に一度送られてくる格安雑誌とメールマガジンだけです。
合格すれば、小中学校、病院、介護施設、企業で活躍できるなんてPRしてますが、ありえない誇大な宣伝です。取得する意味はないです。
まだまだマイナーな民間資格ですが、受講生が増えているのが気になります。
第11位 ウェブ解析士(Web解析士)
率直に申し上げて、ウェブ解析士の民間資格を取得しても特に意味はありません。もちろん就職や転職は有利になりません。
試験の学習を通して得た知識は多少実務に役立つかもしれませんが、わざわざテキストや問題集を購入して、さらに講習会を受講するまでもないです。
まずは基本情報技術者を目指しましょう。
第12位 相続診断士
相続診断士は、あくまでも民間資格ですから独占的にできる業務はありません。
一体この民間資格はどう役に立つのか?というと、相続診断士にできる業務は、一応は顧客の話しを聞いて、解決できそうな法律の専門家へ取次ぐまでです。
それっぽい名前でなんとなくカッコいいんですけど、何もできません。
ちなみに、エンディングノートなどは普通に本屋さんで売ってます。
第13位 敷金診断士
法務大臣認証ADR調停人の基礎資格の認定を受けたことを盛んにPRしていますが、たいした事はできません。
あくまでも中立的な立場での「交渉の提案」です。適正な原状回復費の査定をするまでしかできません。
敷金診断士が代理で交渉しようものなら非弁行為となって弁護士法違反になります。お金をもらって法律相談に応じることもできません。
第14位 防災士
防災士なんて名前はカッコいいんですけどね。名前に実態が伴わない意味のない検定試験です。とりあえずお金を払えば誰でもほぼ100%取得できます。
この資格を活かせる仕事などはなく、ボランティアでごくマレに活動する程度です。見返りがほとんどない民間資格です。
多くの自治体が防災士取得を奨励していますが、理由は簡単です。それは天下り団体への献金が目的なんです。
試験を主催する日本防災士機構というNPO法人の役員名簿を見ると一目瞭然です。ズラリと総務省や内閣府、消防庁のOBが名を連ねています。
第15位 歯科助手
歯科助手って耳にするとなんとなく医療系の資格のようなイメージがありますが、全く取得する意味はない民間の検定試験です。
歯科助手養成の専門学校など無駄です。歯科助手として働きたいのであれば、高校卒業と同時に探せばすぐに見つかります。その際に重要なのは明るさと容姿です。
第16位 看護助手
「看護助手の資格持ってる!」なんて話たら看護師に笑われます。資格として認められていないからです。
病院は超人手不足です。65歳を過ぎて何も資格がない男性でも看護助手として働けます。
しかし長くは続きません。そんな職場に採用してもらうためにワザワザ取得するほどの民間資格ではありません。
第17位 個人情報保護士
個人情報保護士の試験は最短で1週間程度でも合格できます。
企業では、その程度の知識のある人材がどうしても必要というわけではありません。
取得するのも更新もお金がかかります。合格者全員に合格証書と認定カードが発行されますが、2年ごとに有料で更新しなければなりません。
名前はカッコイイんですけど、必要ないです。
第18位 マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
Fランクの大学生が、就活を控えて何か資格でもと考えて勉強するのがMOSです。しかし、その程度の民間資格では特に就職は有利にはなりません。
今やノートPCは1人1台は当たり前の時代です。仮にオフィスソフトの使い方が分からなかったとしても、入社後数日間で誰でも使いこなせるようになります。
誰でも数日で取得できるような入門的な資格など企業は評価しません。
特定のパソコンソフトを使いこなすのが目的ではなく、そのソフトを使っていかに業務に活かすか・・・です。受験料も安くないです。
第19位 医療事務・調剤薬局事務
某大手通信教育の会社がテレビCMで宣伝を続けたため、すっかり世間では「資格」として定着した医療事務と調剤薬局事務。
しかし、そこは所詮民間の検定試験です。合格したからといって就職や転職は有利にはなりません。意味のない検定試験です。
病院や薬局で資格として認められるのは例外なく国家資格のみです。医療事務や調剤薬局事務など無資格者扱いですから最も安い賃金で働かされます。
採用されても短期間で辞める人がほとんどです。
第20位 介護事務
介護施設での請求業務は毎日発生しません。月初の限られた期間で完了します。
そのため介護施設では事務だけの求人はほとんどないのが現実です。介護職や他の事務職員が介護事務も兼任しています。
仮に事務担当者として介護施設へ就職できたとしても、その日から介護の現場へまわされます。これはよくあるパターンです。
しかも、現場の人には支給される資格手当や現場での各種手当が、事務担当の人という理由で支給されません。
施設側にとっても都合よく使えるというワケです。