健康管理士とは?取得する意味やメリットはあるの?

種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 95% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
指定講座受講 | 5~10万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
要再考 | 0件 | ![]() |
- 学習期間は、通信講座の受講期間の目安です。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年9月11日に集計。
- 取得に関しては再考をおすすめします。
試験の級 | - |
受験対策講座(必須) | 66,000 円 |
オプション講座(任意) | 養成講座:22,000円 合格対策講座:7,700円 |
受験料 | 6,600円(税込) |
その他費用 | 入会金 10,000円 年会費(年間)6,000円 |
- 金額は2024年4月現在、税込金額です。
こういった短期間(1か月程度)で取得できる民間資格で健康に関する知識がどの程度身に付くというのでしょうか?大いに疑問に感じます。
本当に、短期間で健康に関して「管理士」「指導員」などとして活躍できるほどの知識が身に付くのでしょうか?仕事に活かせるような知識が身に付くのでしょうか?
私は無理だと思います。受験を考えている人はその点をじっくりと考えてみてください。
本当に役立つ資格というものは長い時間をかけて勉強してようやく身に付くものです。
健康管理士に合格して履歴書に書いても評価されません。就職や転職はもちろん有利にはなりません。
その証拠に、「健康管理士」に関する求人など全国どこにも見つかりません。
健康管理士(一般指導員)とは
健康管理に関する民間資格
健康管理士とは、日本成人病予防協会が主催する民間資格です。
「管理士」とついているため、国家資格とか公的な資格と勘違いする人が多いようですが、完全なる民間の検定試験です。
健康管理士は、検定試験の学習を通して、食・ストレス・運動など健康管理についての専門的な知識の習得を目指します。
健康に対する正しい知識を身に付け、病気を未然に防ぐための生活指導を行う予防医学と健康管理を指導するスペシャリストを目指します。
検定試験は、一般指導員、上級指導員、統括指導員の3種類に分かれています。
主催者サイト:健康管理士は「予防医学」「健康管理」のスペシャリスト|健康管理士:日本成人病予防協会
役に立つ資格なのか?
直前の対策講座を受講すれば合格できる
健康管理士になるには、指定の「受験対策講座」を受講しなければなりません。費用は、66,000 円(税込) で、テキスト代、添削費用を含んでいます。
このテキストが6冊あるんですけど、とにかく分厚くて、どこに何が書いてあるのか探すだけでも大変です。しっかり勉強すればかなりの知識が身に付くでしょう。
テキストを真面目に読んで勉強しても、かなり合格は難しいというのが印象です。
そこで必要となるのが合格対策講座(養成講座じゃない方)です。費用は7,700円。
受験しようとする日の、わりと直前に開催する合格対策講座を受講すると、その内容が出題されるようです。
配布された資料にあるイラストや図表がそのまま試験に出題されます。
合格対策講座さえしっかり復習すれば、ほとんどの人は合格できるはずです。
当然ですけど合格対策講座を受講した人としてない人とでは合格率が全然違います。
まぁ、これが良いのか悪いのか別にして法令違反でもないですし、民間資格ですからねぇ・・・こういったことって別に普通のことなのかもしれません。
ただ・・・こうして短期間で合格して、それが何に活かせるのかと言えば大いに疑問です。
就職や転職に役立つとは考えない方がよい
健康管理士とは、民間の検定試験です。
受験対策講座を受講すれば短期間で合格できます。
あくまでも趣味や教養の検定試験です。
もちろんこういった民間資格を取得しても就職や転職が有利になるとは考えない方がよいでしょう。
全国の求人情報を探しても、健康管理士などの募集は見当たりません。
それは健康管理士一般指導員のさらに上位の上級指導員、統括指導員であっても同じです。
もちろん、テキストをしっかりと読んで勉強すれば健康に関する知識は身に付くはずです。
あくまでも、教養の検定試験と考えてください。
取得するのも維持するのも費用が高い!
健康管理士になるには、一般指導員養成カリキュラムのある学校で学習するか、指定の通信教育講座を受講しなければなりません。多くの一般の人は、この通信講座を利用します。その金額は・・・
●受講料 66,000円(税込)
教材費、添削指導料も含んで、学習期間は4か月間が目安です。そして勉強が終わると本試験です。
●受験料 6,600円(税込)
任意ですが、追加の講座も合格するためには必要となります。
●養成講座:22,000円、合格対策講座:7,700円
そして、これだけでは終わりません。健康管理士として名乗るためには、またお金が必要です。
●入会金 10,000円
●年会費(年間)6,000円
もちろん年会費は毎年必要です。これを一定期間内に支払わないと資格を喪失します。再登録を希望するのであれば、また最初からやり直さなければなりません。
6,000円の更新料の中身はというと、2か月に1回送られてくる定価350円の情報誌「ほすぴ」とメールニュースです。
なぜか、情報誌の巻末には「研修問題」が載ってますが、添削・採点などは実施していません。
セミナーや講座なども開催していません。正直言って6000円の価値はないと思います。
さらに養成講座、合格対策講座も受講すればもっとお金が必要です。
この内容で受講して取得するほどの価値はあるのか、ご自身でよく考えてみましょう。
参考:受験対策講座について|健康管理士|厚生労働大臣指定講座で学ぶ
参考:資格更新|生活習慣病を予防する 特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
※金額は2024年12月現在です。
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年合計20回程度
お申し込み
随時
受験資格
試験日の1か月前までに、「健康管理士一般指導員受験対策講座」の通信教育講座を修了しているか、あるいは一般指導員養成カリキュラム受講修了者に限定されています。
※ユーキャンのような通信講座では取得できません。
試験会場
東京・大阪・札幌・福岡・仙台・名古屋など
受験料
当サイトの冒頭で料金について詳しく説明しています。そちらをご覧ください。
試験内容
【試験科目】(講座内容)
- 健康管理学
- 生活習慣病の基礎知識
- 心の健康管理
- 生活を守る栄養学
- 生活環境と健康
- 身体を守る健康知識
【試験内容】
時間:90分
問題数:15問程度、選択問題および記述問題
合格基準
ほぼ全員合格できます。
主催者情報
試験に関する詳しい情報は資格認定試験|健康管理士:日本成人病予防協会をご覧ください。