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予備校へ通えば誰しも資格試験に合格できるワケじゃない

若い男性講師

高い授業料を払って予備校へ通っても合格は近づきませんよ!

資格試験の学習を始めるにあたってまず迷うのが勉強方法です。

独学にするか、通信教育か、はたまたお金はかかるけど予備校へ通うか・・・

予備校へ通えばもちろんメリットはありますが、逆にデメリットもあります。

もちろん、予備校へ通ったからといって必ず合格できるワケでもありません。

むしろ、解説が詳しく書かれている良質なテキストと問題集は、ヘタな予備校の講師の話しなど圧倒的に凌駕します。

ナマの講義を聞けば、なんとなく合格が近づきそうな気もします。

同じ目的をもった人達が集まれば自分もヤル気になるような気がします。

けれど、高い受講料を払って、予備校へ通って講師の説明を聞いても、そんなに要点は頭に残りません。

目次

試験によっては予備校を利用せざるを得ない

セミナーを受講する男性の後ろ姿

多くの資格試験は独学で大丈夫

超難関と言われる国家資格以外は、多くの場合独学でも合格可能です。

例えば、宅地建物取引士。試験では、計算問題や論文、作図などの出題はありません。

言ってみれば暗記の試験です。時間をかけて勉強すれば合格できます。

合格できなかったとすれば、勉強時間が足りないのでしょう。

それに、人気の国家資格なので参考書やテキスト・問題集は各社から出ていて書店に並んでいます。

どこも工夫を凝らした優秀なモノばかりです。独学でも十分合格を狙えます。

けれど、試験によっては予備校を利用するのがおすすめ

多くは独学でも十分合格できるとは言え、試験の内容によっては予備校を利用した方がいいでしょう。

独学だけでは無理と言える資格試験も多くあります。

試験で、論文や書式作成、作図などの出題がある場合です。

例えば、司法書士の試験では書式の完成度を問われます。土地家屋調査士の試験では作図が出題されます。

こういった試験の場合、日頃から自分の答案を第三者に答案を採点してもらい間違いを指摘してもらわないと自分では間違いに気づかないケースもあります。

予備校には試験の合格者が多くいますから的確なアドバイスをもらえます。予備校の講師の力を借りた方が懸命です。

暗記だけではなんともならないような試験であれば資格予備校た通信講座は避けて通れません。

予備校へ通えば必ず合格できるワケではない

予備校を選ぶにあたっては、前提として以下の点に注意してください。

それは、繰り返しになりますが、予備校へ通ったからと言って、必ず合格できるワケではないということです。

それくらい分かりきってますよね、イチイチ言うまでもないです。

でも、実際は高い受講料を払って全然勉強しない人もいます。学習方法が変わっても勉強しない人はしないんです。

料金の高い資格予備校を選んだからと言って、必ず合格できるものではありません。

事実、最初の頃は席が埋まっていたクラスも、次第に空席が目立つようになります。

高校生が有名な進学校や学習塾へ行ったからといって、東大や京大に必ずしも合格できません。それと同じです。

最終的に合否を分けるのは、自分一人で机に向かってテキストと問題集を使って黙々と勉強した時間の総合計です。

ごくごく一般的なことかもしれませんが、以下に資格予備校の良い点、悪い点を挙げました。

そして、予備校利用者が陥りやすい落とし穴についてもちょっとだけ説明します。

資格予備校の良い点・メリット

講義で多くの人がノートを取る様子

学習を初めたばかりであれば、不明な点も多いためなかなか先に進めません。

予備校を利用すればその場で質問できます。いつまでも一人で悩む時間を短縮できます。

専門のスタッフを多くかかえている学校では、本試験の出題傾向や予想問題、合格するための最新の情報などをその都度提供してくれるので、学習以外にあてる時間を短縮することができます。

特に、年々変化する本試験の出題傾向を事前に正確に把握しておくのは重要です。

国家資格は、合格者を出しすぎないように年々出題の傾向が変化します。

それに対応できてないと、本試験で「こんな問題見たこともない」と焦ってしまいます。

しっかりとした予備校であれば、過去問題を分析して出題傾向の変化を的確に教えてくれます。

その上で対策を立てた予想問題などで事前に学習すれば本試験で焦ることもありません。

ネットで評判がすぐに拡散する時代です。資格予備校は、少しでも合格者を輩出して評判を上げて受講生を増やすために必死です。

飽きっぽい人は予備校を利用しても良いかも

資格予備校には、同じ目標を持った受験生が多く集まるので、自分の実力の判断もでき競争して学習するこができます。

飽きっぽい人や一人で机に向かうことが苦手な人向けです。

資格試験では、決められた基準点以上を取れば合格です。

合格者に定員がないため、周りが全員ライバルで競争というワケではありません。

つまり、同じ目的を持った受験生同士、みんなで励ましあって合格を目指せます。

模擬試験で自分の結果が周囲と較べて悪ければ刺激になります。

疑問点があれば、講師に聞かなくても周りの人に聞けばこころよく教えてくれます。

同じ目的を持った人同士が集まって、勉強を継続するための場を提供してくれるのが資格予備校です。

資格予備校の悪い点・デメリット

予備校の講師

資格予備校は授業料が安くないので資金的な余裕が必要です。

しかし、合格できるのであれば決して高い出費ではありません。あくまでも自己投資と思って割り切りましょう。

難関な国家資格であれば、合格後に投資したお金は何倍にもなって戻ってくるはずです。

手持ちの資金がなければ、親に事情を説明すれば快く貸してくれるかもしれません。

分割払いができる資格予備校もあります。

注意したいのは講師の質

資格予備校で注意したいのは、やはり講師です。

あまりメジャーでないような予備校では、講師経験の浅い人や、最近合格してとりあえず資格を持っているだけの講師という人が少なからずいます。

そういう講師が講義をするとどうなるか?

テキストの棒読みで授業は終わります

これじゃ、独学で一人でテキストを黙々と読んでいるのとかわりません。

聞いた話しですが、とある資格予備校の税理士コースの講師は、90分の講義の間、ひたすら1人でテキストを読んでいたそうです。

これでは予備校の講師として完全に失格ですね。

私ならその場でブチ切れて文句を言います。

それから、全く面白みのないベテラン講師や、別に本業を持っているバイト感覚の講師もいます。

そんな人達はやたらと細かな説明が多くなり、知識をひけらかすだけの授業となります。

それが受験生の学習に役に立てばいいのですが、無駄話になることが多いようです。

良くないといわれる講師の授業はたんたんと時間だけが過ぎて教室内が静まり返っています。

アツい思いで受験生の気持ちを引き付け、生徒のヤル気を引き出すような講師は稀です。

司法書士や税理士、公認会計士など、高額な授業料を必要とする予備校へ通う際は、講師の評判や過去の実績をよく確認してください。

納得がいかない講師であれば受講する意味はないでしょう。

一言アドバイス

繰り返し申し上げますけど、学習手段はなんであれ最終的に合否を分けるのは一人で机に向かってテキストを広げて問題を解いた時間の総合計です。

予備校を一日も休まず通ったからと言って合格できるものでもありません。

出席した授業の時間が全て実になる学習時間であるとは限らないということです。

その点が予備校へ通っている人の落とし穴になりがちです。

授業に出席するだけではなく、予習も復習も念入りにして、あるあかじめ問題集を解いて、当然繰り返して学習しなければなりません。

学習に費やしたトータルの時間はウソをつきません。

そのあたりをよ~く考えて学習方法を選んでください。

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