おすすめ資格ランキングの裏側!通信講座の宣伝に騙されるな

バッテンのサインを出す女性

ランキング?多くは通信講座や予備校の受講生集めの宣伝ですよ!

ネット上で、こんな表現を用いた資格のランキングをよく見かけます。

  • 使える資格ランキング
  • 人気の資格ランキング
  • 役立つ資格ランキング
  • おすすめの資格ランキング
  • 食いっぱぐれない資格ランキング

これって本当なんでしょうか?

残念ながら、これらのランキングの多くは実際の市場価値や求人実態を反映しておらず、客観的な根拠に乏しいのが現状です。

実態は通信教育の宣伝が目的だったりします。現実に即しておらず根拠のないランキングが目立ちます。

指定の通信講座さえ受講すれば誰でもほぼ100%短期間で合格できるような民間資格など、どれほど「使えて役に立つ」のか・・・

少し考えれば分かりますよね。

一歩引いて、その資格が本当に必要なのかを見極める必要があります。

ちょっと目に余るようなランキングがあったので下記で解説します。

賢明なみなさん、よく考えてくださいね。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見・考察であり、特定の団体や企業・サービスを不当に貶める意図は一切ありません。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

ランキングなどほとんどがデタラメで根拠なし

顎に指を当てて疑う様子の女性

ネット上でよく目にするのがこんな感じのランキングです。

女性が取ってよかった資格 食いっぱぐれないランキング一覧表・TOP10

 1位 日商簿記検定
 2位 保育士
 3位 秘書検定
 4位 宅地建物取引士
 5位 看護師
 6位 介護福祉士

 7位 MOS
 8位 登録販売者
 9位 普通自動車第一種免許
10位 カラーコーディネーター
11位 FP技能士
12位 医療事務

しかし・・・これを信じてしまう人がどれくらいいるのでしょうか。

求職者に「この資格さえ取れば安心」という過度な期待を持たせる、実態とかけ離れた誇大な表現と言わざるを得ません。

『〇〇人が選んだアンケート結果』として載せるものものもありますが、集計方法や客観的な根拠が不透明なケースも珍しくありません。

「食いっぱぐれない」ってなってますけど、この中で該当するとしたら、保育士看護師介護福祉士くらいでしょうね。これらの資格なら私も同意します。

4位の宅地建物取引士、8位の登録販売者、これらは一応国家資格ですから就職先が見つかる可能性は高いでしょう。生活もしていけると思います。

ただし、食いっぱぐれないかと言えばその人の能力次第でしょう。

一概に「食いっぱぐれない」などとは断定できません。

そしてここからが大いに疑問に感じる部分です。

日商簿記検定秘書検定MOSカラーコーディネーターFP技能士(ファイナンシャルプランナー)医療事務が食いっぱぐれないって・・・

これらの検定試験などを持っていても就職先が見つからず困っている女性を何人も知っています。

簿記検定を持っていれば就職や転職が有利になるケースはあります。秘書検定、カラーコーディネーター、FP技能士などは自己PRにはつながるでしょう。完全に否定する気はありません。

ただし、それだけでは就職や転職の決定打にはなりません。

そもそも民間の検定試験では、多くの企業は参考程度の評価です。秘書検定やMOSなどは履歴書に書かない女性もいます。

「食いっぱぐれない」と断定するのは、実際の雇用現場や市場ニーズから見ても無理がある過度な表現と言えます。

そりゃ記事を載せた側からすれば「あくまでもランキングであって断定的な表現ではない」っていう言い分でしょう。

けれどみなさん、こんな実態に即していないようなランキングなどは真に受けない方がいいですよ。

短期間で取得できる民間資格など評価の対象外

例えば、12位の医療事務ですが、調剤薬局事務や介護事務などと並んで「おすすめの資格」としてよくネット上で紹介されます。

しかし、これらは全て民間の検定試験です。講座受講料を払えば1~3か月ほどで誰でも取得できます。

テキストを見ながら解答できる試験も多く、合格率が非常に高いのが特徴です。

しかし、誰でも取得できるということは、裏を返せば採用時の差別化になりにくいという厳しい現実があります。

こういった民間の検定試験、評価されると思いますか?ちょっと考えれば分かることです。

医療事務などの求人は経験者優先で、未経験者の採用は学歴・年齢・容姿・面接時の印象などで判断します。

正社員としての採用は少なく、多くは派遣や契約社員・バイトといった雇用形態です。

そのため、地域別の最低賃金レベルに留まることが多く、責任の重さや専門性に報酬が見合っていないケースが目立ちます。

「食いっぱぐれない」って明らかに実態と乖離した表現です。

そして、7位のMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)もよくおすすめの資格として紹介されますが、こちらも数週間程度で合格できる民間の検定試験です。

特定のパソコンソフトの操作に関する入門的な検定試験などで就職や転職が有利になるケースは少ないです。

通信講座の宣伝である場合が多いので要注意

では、堂々1位の簿記検定、本当に食いっぱぐれがないの有望な資格なんでしょうか???

結論を申し上げますと、食いっぱぐれないと言うのはかなり大げさです。

2級で実務経験があればそこそこ転職に役立つのですが、3級であれば持っている人は山ほどいます。

採用にあたっては学歴が優先する場合も多いですが、仮に1級を持っているMARCH大学レベルの新卒者でも内定をもらえず困っている学生もいます。

そもそも経理職の採用枠が少ないです。

さらに、名称独占や業務独占の資格ではないため、合格してもその資格がなければ就くことができない特別な業務があるわけではありません。

では、どうしてそんな民間資格を堂々の1位としてPRするのかと言うと・・・それはまぁ宣伝ですね。

文章中の簿記検定の文字にはリンクが貼ってあり、クリックすると「おすすめ簿記検定通信講座」のページへ飛びます。

そこには多くの通信講座の申し込み先が一覧表示されています。その気になって申し込むとサイト運営者に紹介料が支払われる仕組みになっています。

消費者庁によるステマ規制(景品表示法)が強化されている現在でも、現状こうした実態と離れたランキングが見られます。

順位を鵜呑みにせず、「なぜこの資格が強く推奨されているのか」というビジネス的な背景を一歩引いて見極めることが大切です。

簿記検定だけではなく他の資格にも同様にリンクが貼ってあり、申し込みページへとつながる仕組みになっています。

ネット上には人気の資格ランキング、役立つ資格ランキング、おすすめの資格ランキング、使える資格ランキング、食いっぱぐれない資格ランキングと紹介しているサイトが多く存在します。

しかし、多くは通信教育・学校の宣伝です。

ランキングの順位が「取得しやすさ」や「求人の多さ」ではなく、「紹介報酬(アフィリエイト)の有無や金額」によって左右されているケースが少なくありません。

一生仕事に困らない?稼げる国家資格?

また、別のあるサイトでは、司法・行政・経営の分野でおすすめの国家資格をランキング形式で紹介していました。それが下記です。

一生困らない!国家資格

  • 行政書士
  • 社会保険労務士
  • 税理士
  • 公認会計士
  • 司法書士

難易度が高いものばかりだが、誰でも取得できて一生困らないと言われて高収入を期待できる資格」なんて紹介していますが、信じてはいけません。

3位、4位、5位の税理士公認会計士司法書士はわかります。そりゃ難関ですから合格すれば高収入が期待できそうです。

けれど、「誰でも取得できる」というのはちょっと言いすぎです。

特に、司法書士は今や司法試験と同程度に難関です。誰にでも合格できる可能性はあってもほとんどの人は合格できません。『誰でも受けられる』ことと『誰でも受かる』ことは全くの別問題です。

公認会計士も同じです。

そして、1位や2位の 行政書士社会保険労務士は単に合格しただけでは高収入は期待できません。開業しても1年以内に多くの人が事務所を閉鎖する現実があります。

高収入を得るには人並み以上の努力が必要です。「一生困らない高収入を期待できる資格」なんて開業者が聞いたら笑ってしまいそうです。

これらは人気の資格ですが、人気があるのと稼げる資格とは全く別です。

試験のリアルな難易度や、合格後の厳しい開業競争の現実を知っていれば、とても「誰でも一生安泰」などとは言えないはずです。

実際の市場はとてもシビアで、資格さえ持っていれば稼げるほど甘くありません。

転職に有利で人気?ほとんどデタラメ

極めつきはこのランキングです。

正直なところ、実際の採用現場の感覚とは大きく乖離していると言わざるを得ません。

転職に有利な資格のランキング10選

  1. TOEIC
  2. マイクロソフトオフィススペシャリスト
  3. 簿記
  4. 衛生管理者
  5. ビジネス実務法務検定
  6. 秘書検定
  7. ファイナンシャル・プランナー
  8. ITパスポート
  9. 販売士
  10. 食品衛生責任者

人気順」らしいですが信憑性は低いです。「転職に有利」という根拠は的を射ていません。

例えば1位のTOEIC、そりゃ分かりますよ、言いたいコトは理解できます。

今の世の中、世界を舞台に勝負するのであれば英語は必須です。

まず私が言いたいのは、TOEICって英語の実力をスコアという点数で評価するということです。TOEICは資格試験じゃないんです。

仮にTOEICを1位にするのであれば、例えばスコア730点以上などと点数も併記しなければ実力は全く不明です。

それに日本国内の中小企業であれば、TOEICの点数など問わない場合がほとんどです。それで転職に有利などと堂々1位にするのは全く理解できません。

そして2位は、ホントどこでも出てきます・・・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)。

やっぱり出ましたね。申し訳ないんですが、特定のパソコンソフトが少し使える程度では転職は有利になりません。

5位、6位のビジネス実務法務検定と秘書検定ですが、一般的な社会人であれば就職や転職に活かそうなどとは考えないでしょう。

応募する会社によっては履歴書に書かないほうがよいかもしれません。

7位、8位のファイナンシャルプランナーとITパスポートですけど・・・一応国家資格という理由で世間ではおすすめの資格として頻繁に紹介されますが、実務経験がない場合、実はそれほど評価されず転職の決定打にはならないでしょう。

3位、4位、9位、10位はというと・・・どうなんでしょうね。おすすめ10選に入れるほどではないと思うんですけどねぇ。

衛生管理者は、資格手当や社内評価には繋がりますが、未経験からの転職の武器にするというよりは、現在の職場でのステップアップや指定業務のための側面が強い資格です

食品衛生責任者は一日の講習で取得できます。それで転職が有利になるって・・・講習だけで取得できる資格が転職の決定打になるかのように伝えるのは、求職者に対してあまりにも不誠実ではないでしょうか。

もちろん全てを否定する気はないですよ。

MOSでExcelの操作方法を学んで、秘書検定で世間一般的なマナーを勉強するのは良いことだと思います。

ただ、転職を有利にするというのが目的なら、それは期待外れの結果になるでしょう。

よくこうしたサイトの最後には「自分の強みになる資格を見つけましょう」といった前向きな言葉で締めくくられていますが、仮に上記の資格を全部持っていたとしてもTOEICの高スコアを除いて大した強みにはならないでしょうね。

全て紹介文の後に企業サイトへのリンクが貼ってあるので、おそらく広告目的なんだと思います。「おすすめ」と称して通信教育のPRをするのが狙いです。

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