取得する意味のない民間資格や検定によくある16のパターン
※このページは2023年12月31日に旧ページの内容をリニューアルしました。
誰でもお金さえ払えば短期間で合格できる民間の検定試験など、いくつ持っていても役に立ちません。
取る意味がない資格、評価されない資格には明確な共通点があります。
意味ない資格・役に立たない資格によくあるパターンを以下に記しました。資格取得のための通信講座を申し込もうと検討している方は是非チェックしてみてください。
いくつか当てはまるようでしたら、今一度考え直すことをおすすめいたします。
大切なお金と時間の無駄になる前に早く気づいてください。
民間資格の多くは講座受講料と受験料を目的としただけの現代版資格商法です。これが現実です。
就職や転職が有利になる?トンデモナイ!騙されてはいけません。
ヘタに履歴書に書けばマイナス評価を受ける可能性すらあります。
民間の検定試験のほとんどは合格しても評価されない
資格を取得するための条件について
パターン01
指定の通信講座の受講が条件になっている
- 意味ない資格や検定試験に最も多いのがこのパターンです。通信講座で儲けるのが狙いなのでテキストや問題集は書店では販売していません。
- 費用は、社会的に問題にならない程度(3万~8万円程度)に抑えられ、広く浅く受講生を募るのが特徴です。
医療事務、調剤事務管、介護事務、心理カウンセラーその他の民間資格によくある例です。
例えばパターン02
指定の講習会(会場あるいはWeb講座)の受講が条件になっている
- 講習会は1日~3日程度、費用は2万~20万円ほどです。大きな会議室などを借りてセミナーやスクーリングという名称で講習会を行います。
- 講習会とは名ばかりで、そこで出題内容を教えてくれるので合格するために必須となっています。
- Web形式で動画を配信する講習会であれば会場費も節約できます。最近はこのやり方が増えています。
試験を主催する団体について
パターン03
「文部科学省後援」などと省庁後援をアピールしている
- 他にも総務省後援・経済産業省後援・内閣府後援・厚生労働省後援などがありますが、省庁の名を借りることで権威性をアピールしています。最も多いのが文部科学省後援です。
- 実はこの「後援」という制度、全然大した事ないんです。比較的容易に「後援」は得られます。
パターン04
やたらと「公的資格」と主張している
- 各省庁や大臣などが認定・後援しているとして多くの民間資格が「公的資格」だとアピールしています。しかし、公的資格の制度は2005年に廃止となり現在は存在しません。
- 単なる受験生や受講生集めの宣伝文句として使われているケースが多いので要注意です。
パターン05
「内閣府認証」を受けた団体だとアピールしている
- 運営する団体が2つ以上の都道府県にまたがる「特定非営利活動法人」(NPO法人)であるということに過ぎません。
- 決して内閣府がお墨付きを与えているわけではありません。ネズミ講・インチキ・詐欺的な団体も中には存在するので要注意です。
パターン06
やたらと「ADR調停人資格」でることをアピールする
- ADR調停人って聞くといかにも国からお墨付きを与えられて特別な業務ができるような雰囲気を漂わせていますけど、実は大したことはできません。
- 大きく期待を裏切られる結果になりますから要注意です。
試験そのものについて
パターン07
細かく受験する級が分かれている
- 「3級・2級・1級」「初級・中級・上級」「Ⅲ級・Ⅱ級・Ⅰ級」というように細かく分かれ、何度も受験させてその都度受験料で稼ぎます。
- 級が進むにつれて新たな講座を受講しなければならない民間資格もあり要注意。
- ただし、簿記検定や漢字能力検定のような検定試験もあるので一概に「意味ない」とは言えません。
パターン08
短い期間(数日~数か月程度)で合格できるほど簡単
- 2週間程度の勉強で合格できる民間資格が増えています。その程度でどんな知識が身に付くというのか大いに疑問です。
- 価値のある資格ほど合格までに年単位の長い時間を要します。「簡単に合格=価値なし」です。
パターン09
会場での一斉受験ではなく「在宅受験」「お家で受験」
- 個人の認証をしないので信憑性は低く資格としての価値は低いということです。
- 多くの場合、試験は時間無制限でカンニングし放題ですから不合格になる方が不思議です。お金さえ払ってくれたら全員合格!って感じの民間資格の特徴です。
パターン10
任意の場所、任意の時間にCBT受験が可能
- 試験の監督者も不在のパソコン教室で受験できるため試験の信頼性は低いです。
- 会場費、監督者の人件費、試験問題の印刷代などがかからず経費を極力抑えられます。利益に走る団体が主催する試験に見られる特徴です。
パターン11
専門学校の生徒が就活を控えて学校単位で受験する検定試験
- 専門学校の生徒が就活を控えて履歴書を一行埋めるために受験します。概ねレベルの低い検定試験である場合が多いです。
- 専門学校が試験主催者からバックマージンをもらっている場合が多く、入学時のカリキュラムに組み込まれ全員受験します。
パターン12
「○○士」「○○師」のようにいかにも国家資格のような民間資格
「○○カウンセラー」のように熟練の相談役っぽい怪しい民間資格
「◯◯コーディネーター」のように現場を仕切りそうな民間資格
「○○アドバイザー」のように他人を指導できそうな民間資格
「○○ソムリエ」のように達人的な雰囲気がする民間資格
合格後について
パターン13
合格後に「登録料」「登録費用」などという名目で費用が発生
- 国家資格であれば、国から資格の権限と地位をもらうために税金の一種として登録手数料が発生します。それを真似しているに過ぎません。
- 単に民間の団体の名簿に登録してもらうためだけに費用が発生するなど理解できません。
パターン14
合格して登録後、毎月・毎年のように会費が必要
- こういった継続的な収入って、主催者団体にとっては大きな利益につながります。
- 講座受講料や受験料を安くおさえて、その代わりに年会費がそこそこの値段というケースもあるので要注意です。
パターン15
資格に有効期限があり、数年ごとに再登録費用やら更新費用が発生
- 資格の信頼性を保つため、知識を常に最新にアップデートするため、技能レベルの維持・向上・・・などとの理由で、数年おきに更新費用が発生します。
- 自動車免許のように数千円で済めばまだ良心的ですけど、そうはいきません。
パターン16
資格に有効期限があり、更新するためには指定講座の受講が必須
- 更新費用+講座受講料などと決して安くない出費となるので要注意!
自分でよく調べてから勉強を始めてください
いかがでしたでしょうか?思わず笑ったり頷いている方もきっと多いことでしょう。
私が多くの民間資格を調べる上で、あまり取得する意味がないと感じたものに共通している点を上げてみました。
言葉が悪いですけど、世の中は「クソ資格」「クソ検定」だらけです。
※上記のチェックリストに少しでも当てはまれば、それが全て怪しいとか資格商法と言っているワケじゃありません。
資格商法的な民間資格には要注意
「資格」とは名ばかりで、多くは利益を追求するのが目的の民間団体が主催しています。
もちろん利益を追求するのは悪いとは言いません。むしろ当然でしょう。
けれど、嘘偽り・大袈裟がな表現でPRして、詐欺的に受講生を集めている民間資格(検定試験)が多すぎます。
少しでも犠牲者が減るよう、大切なお金と時間を無駄にしないよう注意喚起のためにこのページを作りました。
参考にしてください。