通信教育は続かない・・・通信教育を利用するメリットとデメリット
学生の頃、進研ゼミの封筒が机の隅にに山積みになっていた人も多いのではないでしょうか?
途中で投げ出さず、最後まで通信教育を続けるためのコツもちょっと紹介します。
最終更新日:2022/11/05
通信教育はとにかく続かない!それは大人も子供も同じです。
大人でもやっぱり同じです。せっかく申し込んだ通信教育・・・多くの人は最後まで続かない、これが現実です。
送られてきたカラフルなテキストを初日くらいはペラペラとめくりますが、3日もすれば見向きもしなくなります。
勉強を途中で放り出しても、通信教育の会社は特に何も言ってきません。新品未開封で添削問題を返信しなければ、通信教育の会社が儲かるだけです。添削問題を早く返送するようになんて間違っても催促してきません。
どれくらいの人が最後までしっかり添削問題を提出して学習を続けたか・・・こういった数字は通信教育の会社は決して公表しないので実態は不明です。
おそらく8割以上の人は挫折しているのではないでしょうか?あるいは9割以上かもしれません。
理由は簡単、面白くないし飽きてくるからです。
続かない理由の1つは、面白くなくなって飽きてくるからです。
まぁ、勉強を「面白い」なんて言う人はほぼいないでしょうけど。
面白くないゲームソフトはすぐに飽きてしまうのと同じです。最初のうちは目の色を輝かせて楽しんでいたけど、数日もすれば飽きて見向きもしなくなる・・・それは子供だけじゃなくって大人でも同じです。
通信教育の教材の中には、市販のテキストにはないような思考を凝らしたモノもあります。要点毎に色分けし、暗記しやすいように工夫されています。解説分は非常に読みやすく秀悦です。
おそらく一生懸命勉強すれば合格できるでしょう。
テキストが届いた日こそ合格を目指してペラペラとページをめくりますが、「楽しい」「面白い」のとはワケが違います。次第に勉強に飽きてきます。
興味を持って続けられると思ったけど、やっぱり続かなかった・・・
人間は頭を使うことに強いストレスを感じます。しかも、勉強ってこれまで学んだこともないような知らない事柄ばかりです。それを続けるのはストレスを通り越した苦痛です。
人間は楽な方へ流れていきます。苦痛から開放されるために勉強の継続を放棄します。
通信教育が悪いとか良いとか言ってるワケではなく、よほど強い信念を持って臨まないと飽きます。
どうすれば通信教育を続けられるか?
では、どうすれば途中で投げ出さず最後まで通信教育を続けられるのか?
答えは単純すぎるくらいシンプルです。とにかく強い意志を持って続けるしかありません。
通信教育を申し込むキッカケとして多くあげられるのは「通信教育なら続けられるような気がした」なんていう意見です。でも、それはほとんど期待を裏切ります。
どんなにカラフルなテキストが送られてこようと、どんなに分かりやすいWeb講座が受講できようと、それだけでは長続きしません。
人生もう後がないから絶対合格する!この資格にかけている!というくらいの強い意志がないとなかなか続けられません。
とにかく学習をはじめて、そして続けてください。自分の体にムチを打ってでもテキストを開いてください。どんなに眠くても、半分眠りながらでもいいですから毎日問題集を解きましょう。
1日学習をしたら次は2日続けてください。2日続けたのであれば、次は3日間、そして4日間、1週間、1か月と続けて習慣付けてください。
学習するのが習慣になれば、あとは合格するまでひたすら勉強を続けるだけです!
通信教育の質にはピンからキリまである
通信教育によっては非常に内容の優れた独自のテキストを配布しているところもあります。そういったノウハウが詰まったテキストは市販されていません。
試験の出題傾向を詳細に分析してテキストを作成しているため、それを読めば無駄が少なく効率よく学習できます。合格するために必要な重要事項が満載です。テキストと予想問題の繰り返し学習で合格するための実力が身に付きます。
そんな良質のテキストであれば、信じて学習を続ければきっと合格できるでしょう。脇目も振らず一心に勉強するだけです。
しかし、残念なことに粗悪な内容のテキストと問題集を送ってくる通信教育の会社も多く存在します。誤字脱字は盛りだくさん、解説もテキトーで、しかもここ10年ほど内容を全く更新していないテキストもあります。
手軽さと短期合格を強調するばかりに、極限まで内容を絞って、ペラペラに薄くなったテキストを自宅に送ってくる会社もあります。
これではとても合格ラインには到達できません。やはりテキストは最初からある程度のボリュームが必要です。
何も知らずにそんな通信教育を申し込んだら一生合格できないでしょう。
試験会場で試験問題を目の当たりにした瞬間、はじめて自分の実力のなさに気づくはずですが、それでは遅すぎます。
通信教育の良い点・利用するメリット
自分のペースでいつでも学習できるのが通信教育の良い点です。
寝る前のベッド、お風呂の中、通勤通学の電車の中、トイレ・・・いわゆるスキマ時間を有効に活用できます。
くだらないテレビを見ている時間、スマホを触ってる時間を試験勉強に当てれば、サラリーマンでもかなり時間を確保できるはずです。
最近はDVDで録画した授業を送ってくる通信教育も増えています。スマホで授業の様子を再生できるサービスもあります。
自宅で予備校の授業を体験することができるので便利です。通勤通学の電車の中で講義を受けることもできます。
本物の講座と違って、繰り返し再生できるのでとっても便利です。
通信教育の多くは、メールによる質問のやり取りができるサービスを利用できます。これを利用しない手はありません。
一人で学習を継続していると、どうしても分からない点や、疑問が解消できない点が出てきます。そんな時、メールによる質問があると、早ければ当日、遅くとも3日以内にだいたいどこの通信教育も返事がきます。そこでまた分からなければ、再度質問することもできます。
ぼくの勝手な意見かもしれませんが、通信教育の利点はメールによる質問&解答のサービスが利用できる点だと思います。とことん質問して、これでもかというぐらい使えば尽くせば通信教育を利用する意味があります。
通信教育の悪い点・利用するデメリット
冒頭にも申し上げた通り、「絶対に合格するぞ!」っていう強い意志がないと通信教育ってなかなか継続できません。
よくありがちなのが、「お金を払って通信教育を申し込めば、お金が無駄にならないよう一念発起するだろう・・・」という安易な考え方です。
これでは多分相当に初期の段階で挫折するでしょうね。テキストも新品のままかもしれません。
通信教育の場合、テキストよりも問題集が重要になってきます。テキストは分厚くて分かりやすく解説されていても、問題集はテキトーに作られていて最悪ということがよくあります。
全て通信教育の教材に頼るのではなく、少なくとも問題集は市販の物もあわせて購入した方がよいでしょう。
両方利用してみたら、実は普通に書店に並んでいる問題集の方が良かった、なんてこともよくあります。
通信教育は安いと感じる方も多いと思いますが、決してどれも安くはなく、高い通信教育も多くあります。とことん利用し尽くして合格できれば安いんでしょうけど。
一言アドバイス
資格取得をうたい文句にした通信講座が全盛です。しかし、有名な企業だからと言って信頼するのは大きな間違いです。
ぼくは某大手通信講座の土地家屋調査士講座を利用しましたが最悪の内容でした。テキストはまだ良かったんですが、問題集がとても本試験レベルに追いついておらず非常にレベルの低い内容だったのです。
試験は毎年難しくなって、より実務に即した内容に変化しているにも関わらず、10年前に作った簡単な内容のままです。一方で他社の問題集は毎年のように更新してます。
この通信教育に頼っていては何年経っても100%合格できない、それがよく分かったので最終的に他社の問題集に全て買い替えました。
試験対策に必要な法改正情報も送られてこず、文句を言ったらようやく送られてきました。合格まで面倒見てくれて、受験生に必要な情報をその都度送ってくれると思ったら大きな間違いで、こちらから課題を提出しない限りほったらかしです。
詳しくはユーキャンで資格はとれるか?をご覧ください。
ただ、良かった点は、メールによる質問ができることでした。質問の解答がテキトーで納得いかないと、本社宛に苦情のメールを書いたこともありました。
受講料のもとは取ってやろうと思ってとにかく質問しつくして、常に3通は返事待ちといった状態をわざと作っていました。
やっかいな受講生だったと思います。