役に立つ資格かどうかを正確に判断する方法
世の中には、資格や検定といわれるモノがあふれていますが、どれも紹介文には良いコトばかり書いてあって本当に役立つのかどうか分かりません。
そこで、役立つ資格かどうかを調べる簡単な方法を紹介します。しかも正確です。
ハローワークの情報を見れば、その資格がどれくらい世間で必要とされているのかを簡単にしかも正確に調べられます。
資格名称あるいは資格コードを入力して検索します。すると、どれくらい有資格者が優遇されているのか正確に分かります。
役に立たない怪しい資格や検定試験がいっぱい!
資格についてネットで調べてみてもいいコトばかり書いてあるし、どの情報を信じてよいのか分からない・・・
まぁ、どこもだいたい下記の感じで甘い言葉をいっぱい並べて宣伝してますけど、本当なんでしょうか?
- 日本全国どこでも一生使える資格!
- 取得すれば就職や転職が有利になる!
- 社内での評価が即アップする資格!
結論を先に申し上げておきますと、ほとんどがデタラメな誇大広告です。
テレビの情報やネット上にあふれる根拠のない情報を鵜呑みにしないでください。
大切なお金と時間を使って取得したけど、結局何も役に立たなかったなんていう話しはいくらでも聞きます。そのほとんどが実態のないような民間の検定試験です。
実際に、「学習・おけいこ」に関するトラブルとして、国民生活センターへも相談が多く寄せられています。
そこで、求人情報を参考に、その資格がどれくらい世間で必要とされているのかを簡単にしかも正確に調べる方法を紹介します。
それは、ズバリ!ハローワークインターネットサービスを使って調べます。
資格名を入力して求人情報の内容を調べる。
圧倒的な情報量でしかも無料で使える
ハローワークって、やっぱり他の求人情報誌に比べて圧倒的に求人数は多いです。
理由は簡単です。求人の掲載が無料だからです。
コンビニに置いてあるような求人誌に掲載するのは当然有料です。大手の転職サイトに求人を掲載するにもお金が必要ですが、ハローワークなら無料です。
さすが日本一の掲載を誇るだけあって、ブラックと噂される企業から大手の優良企業と言われる会社まで、様々な求人情報を閲覧できます。
調べるのは求人数と詳細な求人情報
まずは、その豊富な求人の中から、興味がある資格、取得してみたい資格に関する求人がどれくらいあるのかを調べます。
求人数が多ければ、就職につながる可能性が高いということです。
さらに、求人情報の内容も詳細に確認して、その資格の有資格者はどれくらい優遇されるのかについても調べます。
では、さっそくその方法を紹介します。下記をクリックするとインターネットハローワークのサイトにリンクします。
1. まずは、「求人情報検索」をクリックします。
出典元:ハローワークインターネットサービス – トップページ
こちらがハローワークインターネットサービスのTOPページです。
「仕事をお探しの方」>「求人情報検索」をクリックします。赤丸で囲まれた部分です。
隠れている場合は、少し画面を下へスクロールしてください。
※画面をクリックすると拡大表示します。
2. 年齢・就業場所などの基本条件を入力します。
すると、「求人情報検索・一覧」の画面になります。
年齢や就業場所などの基本的な条件を入力します。もちろん入力しなくてもかまいません。
例えば、仕事を探したい都道府県、市町村をクリックします。複数の都道府県を探すこともできます。
何もチェックを入れないと全国の求人が表示されます。
さらに「求人情報検索・一覧」を下へスクロールすると、フリーワードを入力できます。
ここで例えば、医療事務、調剤薬局事務などの名称を入力します。
そして、赤丸印の「検索」を押すと、求人情報が表示されます。
その上にある「詳細検索条件」のボタンを押すと、免許・資格コードを直接入力してより正確に検索できます。それは下記で説明します。
フリーワードを入力する際は、必ず大文字で入力してください。アルファベットもです。TOEICではダメです。TOEICと入力します。
3. 免許・資格コードを入力して検索。
フリーワードだけではなく、免許・資格コードを入力して、求人情報の詳細な条件なども調べられます。
免許・資格コード一覧を見ると便利です。複数の資格を選択するのも可能です。
4. 資格名を含んだ求人情報が検索されます。
出典元:ハローワークインターネットサービスでの求人情報検索結果
入力した資格に関係する求人情報一覧が表示されます。
※かなり下まで画面をスクロールしてください。「求人情報検索・一覧」の下に表示されます。
仮に、フリーワード欄に「調剤薬局事務」と入力して、全国の求人情報を調べてみました。人手不足のようでいくつか求人はあるようです。
求人情報の詳細を調べるには、赤丸印の「詳細を表示」をクリックします。
5. 詳細な求人情報を調べます。
各求人の詳細な情報を見ることができます。
「必要な免許・資格」の欄を見ると、「免許・資格不問」となっています。応募するのに調剤薬局事務の資格は必要ないということです。
「必要な経験等」の欄を見ると、「あれば尚可 調剤事務経験」となっています。資格よりも経験が重要だということも分かります。
求人情報を見ることで、資格の必要性がわかる
今回試しに、調剤薬局事務という民間の資格名をフリーワード欄に入力して、求人数をまず調べてみました。
すると全国で900件近く見つかりました。意外と多いですね。
求人情報の詳細を調べてみると、正社員としての募集もありますが、ほとんどがパート、契約社員、派遣であることがわかります。
しかも賃金はよくないです。各都道府県の最低賃金レベルです。
資格についての記述を見ると、ほぼ全てが「資格不問」になっていて、「経験者優遇」「普通自動車免許必須」といった記述が目立ちます。最も多い条件は「パソコンスキル」です。
つまり、薬局関係の求人は多いけれど、調剤薬局事務という資格は必要性がなく、現場では資格とはみなされていないことがわかります。
調剤薬局事務という民間の資格よりも、パソコンができる人の方が採用は優先されます。さらに自動車免許もあれば有利です。
生きた求人情報はウソをつきません。
いかがでしたでしょうか。慣れていないと少し時間がかかりますが、数回やってみると簡単に調べられます。私も資格について調べる際はよく利用します。
どんなに通信講座の会社が誇大に広告しても、社会で必要とされていなければ役立つ資格ではありません。
生きた求人はウソをつきません。数字は正確です。
この方法で調べてみると、どんな資格を目指したらよいのかがわかります。
民間の検定試験でも、採用する側から見れば必要とされている資格もあります。逆に国家資格でも全然必要とされていない資格もあります。
参考にしてください。