種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 75% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | 10~30万円 | 1か月程度 |
※合格率は1次についてです。取得費用は3次まで挑戦した場合です。
※全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年2月14日に集計。
試験の級 | PRプランナー補(1次合格) 准PRプランナー(2次合格) PRプランナー(3次合格) |
講座受講料 (任意) | 1次試験対策講座:23,760円 2次試験対策講座:44,000円 3次試験対策講座:44,000円 ※会員(別途有料)割引有り |
受験料 | 1次試験:11,000円 2次試験:17,600円 3次試験:13,200円 |
認定登録料 | PRプランナー補:5,500円 准PRプランナー:8,800円 PRプランナー:11,000円 |
認定更新料 (3年更新) | PRプランナー補:5,500円 准PRプランナー:8,800円 PRプランナー:11,000円 |
※金額は2023年3月現在です。
広報の仕事がしたくてPRプランナーの勉強をする人がいますが、合格しても就職や転職が有利になるとまでは言えません。取得する意味やメリットはほぼないです。
受験料は高く民間資格であるにもかかわらず登録料や3年毎の更新料も必要です。憧れだけで取得しても大企業で広報・PR系の仕事はできません。まずは学歴が重視されます。
PRプランナーとは

広報・PRに必要なスキルを認定
PRプランナーとは、日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)が運営する民間資格です。広報・PR系の分野では知名度もあり人気の資格となっています。
試験において、企業や団体における広報・PRについての基本的な知識や実践的なスキルを認定します。
対象となるのは、これから広報の部署を目指すというよりも、既に広報やPRの職種に就いている人のほうがメインです。3次試験を受験するには3年以上広報・PR関連実務経験が求められます。
主催者サイト:PRプランナー資格認定制度/検定試験
各級試験に応じて3種類の称号がもらえる
PRプランナーは、難易度に応じて1次~3次試験までありますが、3次まで合格しなくてもそれぞれの試験に合格すれば称号がもらえます。
- 1次合格 → PRプランナー補
- 2次合格 → 准PRプランナー
- 3次合格 → PRプランナー
3次試験に合格してはじめてPRプランナーと名乗れるワケです。それまでは「補」だの「准」だの付いて、なんだか見習いのような感じがします。
実務経験のある人にとっては自分は一人前だという自負があります。そんな人達のプライドをくすぐって「補」と「准」を消すために3次まで誘導する仕組みです。
役に立つ資格なのか?

広報の仕事がしたくてPRプランナーを受験する人がいますが、こういった民間資格に合格すれば希望通りの職種に就けるかと言えば、かなり難しいでしょう。
PRプランナーと言っても民間の検定試験にすぎず、特に法律上認められた独占業務もありません。
民間の一団体が認めた民間資格で、就職や転職が有利になるとは考えない方がいいでしょう。つまり持っていても持っていなくても同じです。
広報と言えば、大企業ではある意味花形の部署です。そういった部署で活躍したいのであれば、やはりまずは学歴が優先されます。そしてそれまでの実績などです。
民間資格ではそれらは補えません。学歴フィルターという大きな壁も存在します。
ネットマーケティング検定、販売士などのような民間資格を取得しても全く評価されません。民間資格よりも、国公立大学や名門私立大卒という学歴の方が優先します。
関連資格:ネットマーケティング検定とは、販売士とは
受験料は安くなく、合格後の登録料や3年毎の更新料も必要です。単なる憧れだけで取得してもメリットは少ないです。
将来性について徹底研究
取得するのも維持するのも金額が高すぎる!
PRプランナーの受験料は以下の通りです。1次と2次はマークシートなんですけど、結構いい値段ですね。
- 1次試験:11,000円
- 2次試験:17,600円
- 3次試験:13,200円
各級試験に合格して、それぞれに対応する級の認定申請する際の認定登録料は以下の通りです。
- 1次合格(PRプランナー補):5,500円
- 2次合格(准PRプランナー):8,800円
- 3次合格(PRプランナー):11,000円
登録するかしないかは任意です。けれど登録しないと「PRプランナーです」と名乗れません。認定申請書に記載してある内容についての審査料も含まれています。
しかも3年毎に更新しなければなりません。その料金は
- PRプランナー補:5,500円
- 准PRプランナー:8,800円
- PRプランナー:11,000円
参考:受験料/認定料 | PRプランナー資格認定制度/検定試験
率直な印象として、高いですねぇ~、認定登録と言っても名簿に記載してもらって、PRプランナーと名乗ったり名刺に印刷できるくらいなんですけどね。
PRプランナーといっても民間資格なんで、法律上独占的に認められた業務もありません。この資格があってもなくてもできる仕事の内容は同じです。
これだけの取得費用や維持にかかる金額に見合った効果があればいいんですけどねぇ・・・
その他、日本パブリックリレーションズ協会へ入会する制度もあります。もちろん有料です。
これだけお金をかけて、一体どれくらいの効果があるのか、勉強を始める前によ~く考えてください。
※上記は全て2022年4月現在の税込一般価格です。会員割引や学生割引もあります。
合格するには
PRプランナー補なら1か月ほどで合格
PRプランナーの試験は、実質的に難易度の低い順に以下の3種類に分かれています。
- PRプランナー補(1次)
- 准PRプランナー(2次)
- PRプランナー(3次)
PRプランナー補は比較的難易度は低い試験なので、知識ゼロからでも独学で1か月ほど勉強すれば合格できます。
准PRプランナーから少し難易度は上がります。しかし、1次試験の内容をしっかりと理解しておけば2か月ほどで合格できます。
時事問題も出題されるので、最新のトレンドなどをテレビなどで把握しておく必要があります。
学習方法としては、主催者である日本バプリックリレーションズ協会から公式問題集と公式過去問題集が出ているので、そちらを利用するのがおすすめです。
3次試験は実務経験がなければ合格は困難です。そもそも3年以上の実務経験があることが認定条件になっているので、テキストだけの独学では厳しいでしょう。
※「参考問題」として過去問が掲載されているので参考にしてください。参照:PRプランナー資格認定制度/検定試験
独学よりも試験対策講座を受講するのが一般的
PRプランナーは独学でも合格できますが、公式テキストや問題集が正直イマイチなので、公式の試験対策講座を利用するのが一般的です。
1~3次試験対策が、会場受講またはWeb受講の形で用意されていて、回数は4~6回程度です。料金は非常に分かりづらいのですが、一般で1講座23,760円ほどのようです。3次まで行けば当然ですけど3倍かかります。
「充実した試験対策が行えます」ということですが、主催者側としてはこれで儲けているワケですから、受講生の勧誘に熱心な様子です。
ここまでお金を払ってまで取得する意味はないと思うんですけどね・・・まぁ、ご自身で判断してください。
参照:資格を取る – 公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会
なお、Web受講による動画の配信ですから通信講座とは違うようです。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
おすすめ問題集
試験情報
試験日
年2回(それぞれ1次・2次・3次試験あり)
お申し込み
主催者発表によります
※先着順で定員に達し次第受付を終了
受験資格
【1次】どなたでも受験できます。
【2次】1次試験合格者
【3次】2次試験合格者で、3年以上広報・PR関連実務経験者
試験会場
全国のCBT試験会場
受験料
受験料(一般、税込):
- 1次試験:11,000円
- 2次試験:17,600円
- 3次試験:13,200円
試験内容
【1次試験】広報・PRに関する基本的な知識
- 組織体経営と広報・PR活動に関する知識
- コミュニケーションとコミュニケーション手段に関する知識
- マーケティングと広報・PRに関する知識 など
【2次試験】広報・PRの実務に関する専門知識
- 科目A 企業経営と広報・PRに関する知識
- 科目B マーケティングと広報・PRに関する知識
- 科目C コミュニケーションと広報・PRに関する実務知識
- 科目D 時事知識
【3次試験】広報・PRに関する実践技能
- 課題A ニュースリリースの作成
- 課題B 広報・PR計画の立案作成( 課題Bは「コーポレート課題」もしくは「マーケティング課題」から1つ選択)
【試験方法】
- 1次試験:マークシート方式/問題数50問/試験時間80分
- 2次試験:マークシート方式/問題数 科目A~D各25問/試験時間各50分
- 3次試験:課題A・B各1問/試験時間180分(各自時間配分をして2つの課題の解答を作成)
合格基準
- 1次試験:正答率 70%以上
- 2次試験:正答率 65%以上(各科目の正答率がいずれも50%以上)
- 3次試験:正答率 60%以上(課題A・Bの総合評価が45点以上(60%以上)、かつ各課題の評価がいずれも50%以上)
合格発表
2次試験 後期:2023年1月
1次試験 前期:2023年3月
主催者情報
試験に関する詳しい情報は受験する | PRプランナー資格認定制度/検定試験をご覧ください。
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