種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 普通 | 20~30% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~3万円 | 6か月~1年程度 |
- 合格点は公表していません。
- 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年2月14日に集計。
日本語教育能力検定試験は学歴要件もない民間資格です。世界で日本語の必要性が薄れている現在、欧州や豪州などの日本語学校で活躍するのはかなり困難です。仮に海外で働きたいのであれば大卒以上の学歴がないと就労ビザが下りません。
日本国内で日本語教師の求人は探せばみつかりますが、低賃金のバイトが多く、長続きする人は少ないです。なにかとトラブルも多い業界です。
日本語教育能力検定試験とは

日本語教師になるための条件のひとつ
日本語教育能力検定試験とは、日本国際教育支援協会が試験を実施する民間の検定試験です。
この試験に合格すると、日本語教師として基礎的な知識を持っていることの証明につながります。
そのため、国内や海外の日本語学校で日本語教師として働きたい人、あるいは既に日本語教師として働いている人が受験します。
日本語教育能力検定試験は国家資格ではありません。受験制限がないため、学歴や年齢など制限がなく誰でも受験できます。
民間資格ですが、日本語教師として働くための基礎的な資格として広く社会に認められています。
主催者サイト:JEES 日本語教育能力検定試験ホーム
役に立つ民間資格なのか?
日本語教師と呼ばれる職業には国家資格が存在しないため、無資格であっても誰でも教えられます。特に日本語教師になるための資格は必要ないということです。
※2024年以降、日本語教師は国家資格化されて登録日本語教師となる予定ですが、その点は後述しますので参考にしてください。
日本語教師として働いて満足のいく収入を得られるのは、大学院で日本語を専攻した後、日本国内外の大学で日本語を教える教師などごく一部です。
日本語教育能力検定試験に合格して欧州や豪州などの日本語学校で活躍するなんて夢のまた夢です。念願叶って外国人留学生の前で教壇に立てるとしてもほとんどがボランティアです。
将来性について徹底研究
日本語教師になるための一般的な条件とは
2020年6月現在、日本語教師になるための正式な国家資格などが存在しないため、以下の条件のいずれかを満たせば日本語教師の資格があるとみなされることが多いです。
- 大学または大学院で日本語専攻あるいは副専攻
- 大学卒で、日本語教師養成講座420時間以上を受講
- 日本語教育能力検定試験に合格(学歴不問)
参考:日本語教育機関の運営に関する基準(pdf)
(これが世間一般で「日本語教員資格ガイドライン」と呼ばれているものです)
概ね、この3つの条件のいずれかを満たせば日本語教師になれます。
上記2の「420時間の養成講座」は日本語専攻の大学へ行くよりは手っ取り早く取得できますが、どこも50万円ほどかかります。しかも強引な勧誘が多くトラブルの温床になっています。日本語教師になれず途中で挫折する人が極めて多いのが現実です。
「420時間の養成講座」については、日本語教師とはで実態を細かく説明しているので参考にしてください。
一番短期間で、失費も少なくて済むのがの上記3の日本語教育能力検定試験です。独学ならテキスト代と受験料、受験料程度で済みます。
日本語教師の国家資格化について
日本語教師に関する国家資格が存在しないため、2020年2月14日文化庁より日本語教師は国家資格化される見込みとの発表がありました。時期は2024年4月の予定です。
参照:文化審議会国語分科会日本語教育小委員会(第99回)議事次第 | 文化庁
公的な資格がないため、民間事業者による悪質な「日本語教師養成講座」が多く開催され全国でトラブルが発生しています。これが国家資格化する主な原因です。
しかし、大きな誤解が拡散されています。それは、全ての日本語教師が登録日本語教員(国家資格)になるわけではないということです。
国家資格化される予定と言っても「一部の機関で日本語を教える人」が対象になるだけです。「一部の機関」とは法務省告示の日本語教育機関です。
日本語教師全体の約20%の人は新たな国家資格が必要となりますが、それ以外の日本語教師は今までと変わりはないので、待遇などもそれまでとは変わらないと思われます。
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試験情報
試験日
年1回10月下旬
お申し込み
6月中旬~8月上旬
受験資格
制限はなく、どなたでも受験できます。
試験会場
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
受験料
14,500円(税込)
試験内容
試験の構成は以下の通りです。
- 試験Ⅰ 90分 100点 原則として、出題範囲の区分ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。
- 試験Ⅱ 30分 40点 試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基礎的な問題解決能力」について、音声を媒体とした出題形式で測定する。
- 試験Ⅲ 120分 100点 原則として出題範囲の区分横断的な設問により、熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。
※全て1日で実施します。
【出題範囲】
- 社会・文化・地域
- 言語と社会
- 言語と心理
- 言語と教育
- 言語一般
合格率:20~30%
合格基準
合格点は公表していません。
合格発表
12月下旬予定、不合格者のみ結果通知書に各科目の得点・総合点と、総合点が受験者全体の中でどの位置にあるかを8段階で記載します。
主催者情報
試験に関する詳しい情報はJEES 日本語教育能力検定試験ホームをご覧ください。
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