試験の概要
厳格な基準のない民間資格、活躍できるとしても多くはボランティア程度。
種類 | 学習期間 | 難易度 | 合格率 |
---|---|---|---|
民間資格 |
6か月~1年程度 |
普通 |
20~30% |
活かし方 | 取得費用 | 受験資格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
就職・転職 |
~2万円 |
誰でも受験可 |
※合格点は公表していません。
日本語教師と呼ばれる職業全般につきましては下記のページを参考にしてください。420時間養成講座についても解説しています。参考:日本語教師とは
最終更新日:2022/05/09
日本語教育能力検定試験とは
この試験に合格すると、日本語教師として基礎的な知識を持っていることの証明につながります。
そのため、国内や海外の日本語学校で日本語教師として働きたい人、あるいは既に日本語教師として働いている人が受験します。
日本語教育能力検定試験は国家資格ではありません。受験制限がないため、学歴や年齢など制限がなく誰でも受験できます。
民間資格ですが、日本語教師として働くための基礎的な資格として広く社会に認められています。
主催者サイト:JEES 日本語教育能力検定試験ホーム
日本語教育能力検定試験について本音で一言
日本語教師と呼ばれる職業には国家資格が存在しないため、無資格であっても誰でも教えられます。特に日本語教師になるための資格は必要ないということです。
日本語教師として働いて満足のいく収入を得られるのは、大学院で日本語を専攻した後、日本国内外の大学で日本語を教える教師などごく一部です。
日本語教育能力検定試験は学歴要件もない民間資格です。合格して欧州や豪州などの日本語学校で活躍するなんて夢のまた夢です。念願叶って外国人留学生の前で教壇に立てるとしてもほとんどがボランティアです。
将来性を徹底研究
日本語教師になるための一般的な条件とは
2020年6月現在、日本語教師になるための正式な国家資格などが存在しないため、以下の条件のいずれかを満たせば日本語教師の資格があるとみなされることが多いです。
- 大学または大学院で日本語専攻あるいは副専攻
- 大学卒で、日本語教師養成講座420時間以上を受講
- 日本語教育能力検定試験に合格(学歴不問)
参考:日本語教育機関の運営に関する基準(pdf)
(これが世間一般で「日本語教員資格ガイドライン」と呼ばれているものです)
概ね、この3つの条件のいずれかを満たせば日本語教師になれます。
上記2の「420時間の養成講座」は日本語専攻の大学へ行くよりは手っ取り早く値段も安いですが、どこも50万円ほどかかります。しかも強引な勧誘が多くトラブルの温床になっています。日本語教師になれず途中で挫折する人が極めて多いのが現実です。
「420時間の養成講座」については、日本語教師とはで実態を細かく説明しているので参考にしてください。
一番短期間で、失費も少なくて済むのがの上記3の日本語教育能力検定試験です。独学ならテキスト代と受験料、受験料程度で済みます。
日本語教師の国家資格化について
日本語教師に関する国家資格が存在しないため、2020年2月14日文化庁より日本語教師は国家資格化される見込みとの発表がありました。
参照:文化審議会国語分科会日本語教育小委員会(第99回)議事次第 | 文化庁
公的な資格がないため、民間事業者による悪質な「日本語教師養成講座」が多く開催され全国でトラブルが発生しています。これが国家資格化する主な原因です。
おそらく日本語教師になるための条件は厳格化されるでしょう。大学卒以上の学歴が条件とされ、さらに教育実習なども必要になるはずです。
現行の日本語教育能力検定試験は学歴の制限がありません。そのため、日本語教育能力検定試験合格者がそのまま国家資格合格者にはならないでしょう。全く別の国家資格が誕生するはずです。
ちなみに、まだ一次報告(案)なので国家資格になるのは当分先でしょう。今後の動向に注目したいですが、民間資格のままでは取得するメリットは低いです。
まずは無料の資料請求
試験情報
試験日 |
お申込み |
---|---|
年1回10月下旬 |
6月中旬~8月上旬 |
受験資格 |
---|
制限はなく、どなたでも受験できます。 |
試験内容 |
---|
受験料(2020年6月現在税込):10,800円
※全て1日で実施します。
合格率:20~30% |
試験に関する詳しい情報はJEES 日本語教育能力検定試験ホームをご覧ください。
おすすめテキスト
日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版 | |||||
---|---|---|---|---|---|
日本語教育能力検定試験用のテキストや参考書は意外と種類が多く出版されていますが、多くの受験生が利用しているのがこちらのテキスト、通称「赤本」です。
少し残念なのはあまりにも誤表記が多い点です。知らないと混乱します。まず勉強開始前に、出版社のホームページで正誤表をチェックして、訂正した上で使い始めてください。電子書籍で購入すると書き換えができないので、購入するのであればやはり紙の書籍がおすすめです。
とは言え評判の良い本です。通信講座は利用せず独学であればこのテキストを利用するのが一般的な勉強方法です。この赤本を繰り返し読んで理解すれば必要な知識は身に付くので十分に合格点を狙えます。 |
|||||
|
おすすめ問題集
令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験問題 | |||||
---|---|---|---|---|---|
上記で紹介した赤本を何度も読んで理解できれば合格点は取れますが、過去問題はやはり解いておくべきです。
ただし、一般的な資格試験の勉強方法と違って5~10年分の過去問を解く必要はありません。過去問はあくまでもどんな形で問題が出題されるのか知るために利用するのであって1~3年分あれば十分です。
解答に解説が載っていないので、これ一冊ではあまり役に立ちません。赤本である程度理解した上で利用してください。 |
|||||
|