商業経済検定とは?商業高校の生徒が就活を控えて受験
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 25%(2級) |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~1万円 | 2か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
入試・学業 | 0件 |
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年11月26日に集計。
商業経済検定は商業高校の生徒の多くが就職を控えて受験します。
大学生や社会人が取得しても就活には活かせませんし転職は有利になりません。
商業経済検定(試験)とは
商業高校の生徒が受験する検定試験
商業経済検定とは、公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する民間の検定試験です。
全商商業経済検定とも呼ばれています。
試験では実社会で最低限必要となる商業・経済に関する基礎的な知識が問われます。
試験の区分は難易度の低い順に3~1級に分かれていて、1、2級共通科目の「マーケティング」「経済活動と法」「ビジネス経済A」「ビジネス経済B」の4科目のうち、1科目取得で2級、2科目取得で1級と認定されます。
受験生のほとんど(ほぼ100%)は商業高校の生徒です。
在学中に、就職が多少なりとも有利になるようにと簿記検定などと合わせて取得を目指します。
正式名称を「商業経済検定試験」といいます。人気の検定試験で、毎年10万人近くの高校生が受験します。
主催者サイト:公益財団法人全国商業高等学校協会
役に立つ資格なのか?
商業高校の生徒が、在学中に何か目標を持って勉強ができるようにと教師が生徒にすすめる試験の1つが商業経済検定試験です。
あくまでも日頃の授業の一環として、社会に出てから役に立つような教養を身に付けるのが目的です。
受験料も安いので高校生が自信を付けるために目標の1つにするには良いと思いますが、社会人が受験するメリットや意味などはほとんどありません。
将来性について徹底研究
あくまでも面接時の印象+α程度の効果
商業高校の生徒が、就職が少しでも有利になるようにと商業経済検定に挑戦するようですが、現実的にはそんなに影響はありません。
ご存知の通り在学中の成績(評定)の方が優先しますし、就職先は学校推薦でほぼ決まってしまいます。
あくまでも、新卒の高校生にとって若干評価がよくなる程度くらいのメリットしか期待できません。
短大・専門学校・大学で、入試の際に商業経済検定合格者を優遇する学校も無いようなので、進学にも活かせません。
ただ、知識としては勉強して損はないでしょう。
大学生や社会人が取得しても、就活やその後の転職には役立たないのでおすすめしません。
販売士3級の一部試験科目が免除
商業経済検定の合格者は、日本商工会議所の販売士検定(リテールマーケティング)3級の一部試験科目が免除される制度(リンケージ制度)があります。
詳しく説明すると、商業経済検定試験の「ビジネス基礎」と「マーケティング」の合格者は、販売士検定試験3級試験の「マーケティング」が免除されます。
関連資格:販売士とは
全く別の団体が運営する民間資格が免除の制度の対象となるのは珍しいです。
なお、免除には有効期限があるのでご注意ください。詳しくは主催者サイトをご覧ください。
合格するには
ビジネスに必要な知識を広く浅く学習
全商商業経済検定は、3級・2級・1級に分かれていますが、まず基礎として「ビジネス基礎」という科目を受験し、合格すると3級取得となります。
ビジネス基礎では、現代の商業活動について、広く浅い知識が問われます。
内容は、売買契約・小切手や手形・経済の歴史などで、商業高校1年生の授業で学習します。
3級合格後、「商品と流通」「マーケティング」「ビジネス経済A」「ビジネス経済B」の4つの科目中から受験して、このうち1つを取得すると2級、2つを取得すると1級取得になります。
用語の意味を理解して暗記すれば合格できる
商業経済検定は言葉や用語の意味を暗記すれば合格できます。
単純に時間をかけてコツコツと覚えるだけです。過去問の繰り返し学習が最も効果的です。
早ければ1か月程度の学習で1級に合格する高校生もいます。
他の検定試験や授業の勉強もありますから、1年生で2級を目指すのがよいでしょう。
1級と2級の違いは難易度による違いではなく、単純に合格数の違いだけです。
3級は基礎ですから難易度は低く、合格率は毎回70%以上です。
3級と2級は同時に受験できます。
1級を受験する際には、4科目の中から2科目を選びますが、合格しやすいと言われているのが、マーケティングとビジネス経済Aだと言われています。
もっとも人それぞれですから、自分に合った科目を選んでください。
テキスト・問題集・参考書
おすすめ問題集
主催者でもある全国商業高等学校協会が編集する問題集です。
過去問題集として検定試験の問題2回分、模擬試験問題4回分を載せています。
模擬試験問題は、項目ごとの各論的な問題から、いくつかの項目にまたがった総合的な問題まで実際の試験を想定しています。
解説が丁寧で、出題テーマの分類とPointも記載しています。
また、合格するのに必要な重要用語420語を確認できます。
種類 | 評価 |
問題集 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年1回(2月第1日曜日)
お申し込み
10月下旬~11月中旬
受験資格
どなたでも受験できます。
試験会場
全国各地(高校生は原則として在籍校で受験します)
受験料
1科目につき 1,300円(税込)
試験内容
【3級】ビジネス基礎
- ビジネスとコミュニケーション 5問
- ビジネスと売買取引 15問
- 経済と流通の基礎 20問
- 企業活動の基礎 10問
【2級】 (①~④のうち、いずれか1科目)
- ①マーケティング
- ②経済活動と法
- ③ビジネス経済A
- ④ビジネス経済B
【1級】 (①~④のうち、いずれか2科目)
- ①マーケティング
- ②経済活動と法
- ③ビジネス経済A
- ④ビジネス経済B
※問題は文部科学省学習指導要領に準拠しています。1級および2級の科目は3級の内容を基礎としています。2級合格者が1級を受験する場合、2科目のうち1科目は、2級合格科目を充てられます。
合格基準
各級 100点満点中70点以上の成績
主催者情報
試験に関する詳しい情報は商業経済検定試験|公益財団法人全国商業高等学校協会をご覧ください。