通信教育のメリットとデメリット
講座受講料を払って、テキストや問題集を揃えて勉強する環境を作って自分を追い込めば勉強するような気がした・・・
まぁ、通信教育を申し込む理由とはだいたいこんな感じですね。
しかし、通信教育・通信講座は、前提としてまず続かない…これが現実です。
学生の頃、進研ゼミの封筒が机の隅に山積みになっていた人も多いのではないでしょうか?
歯を食しばって勉強を続けて、なんとか合格までたどり着くような人は超マレな存在です。
子供だけじゃなくって大人だって通信教育は続きません。
通信教育が悪いとか良いとか言ってるワケではなく、よほど強い信念を持って臨まないと続きません。
途中で投げ出さず、最後まで通信教育を続けるためのコツもちょっと紹介します。
続ければ合格が近づくのは間違いないでしょう。
せっかく申し込んだ通信教育です。最後まで続けてください。
最近は講義の動画をパソコンやスマホで見られる通信講座も当たり前になっています。
これを利用しない手はありません。
うまく利用すれば難関な国家資格にも合格できます。
通信教育はとにかく続かない!それは大人も子供も同じ
おそらく8割以上の人が挫折
せっかく申し込んだ通信教育・・・多くの人は最後まで続かない、大人でもやっぱり同じです。これが現実です。
送られてきたカラフルなテキストを初日くらいはペラペラとめくりますが、3日もすれば見向きもしなくなります。
スマホで講義の動画も視聴できるのに、数回見たらほったらかし・・・
せっかくの教材も申し込んだ意味ないですね。
勉強を途中で放り出しても、通信教育の会社は特に何も言ってきません。
新品未開封で添削問題を返信しなければ通信教育の会社が儲かるだけです。
添削問題を早く返送するようになんて間違っても催促しません。
どれくらいの人が最後までしっかり添削問題を提出して学習を続けたか・・・こういった数字は通信教育の会社は決して公表しないので実態は不明です。
おそらく8割以上の人は挫折しているのではないでしょうか?あるいは9割以上かもしれません。
理由は明確、面白くないし飽きるから
続かない理由の1つは、面白くなくなって飽きてくるからです。
まぁ、勉強を「面白い」なんて言う人はほぼいないでしょうけど。
面白くないゲームソフトはすぐに飽きてしまうのと同じです。
最初のうちは目の色を輝かせて楽しんでいても、数日もすれば飽きて見向きもしなくなる・・・それは子供だけじゃなくって大人でも同じです。
興味を持って続けられると思ったけど、やっぱり続かなかった・・・
脳はストレスを極度に嫌う
人間(の脳)は頭を使うことに強いストレスを感じます。
しかも、資格試験の勉強はこれまで学んだこともないような知らない内容ばかりです。
それを続けるのはストレスを通り越した苦痛かもしれません。
人間の感情(つまり脳)は楽な方へと流れます。苦痛から開放されるために勉強の継続を放棄します。
それで、ついつテレビの電源を入れてボーッと見てしまいます。
テレビって常に受け身で頭を使わないから楽なんです。
どうすれば通信教育を続けられるか?
通信教育の教材の中には、市販のテキストにはないような思考を凝らしたモノもあります。
要点毎に色分けされ重点箇所は太字、暗記しやすいように工夫されています。解説文は非常に読みやすく秀悦です。
おそらく一生懸命勉強すれば合格できるでしょう。
では、どうすれば途中で投げ出さず最後まで通信教育を続けられるのか?
答えは単純すぎるくらいシンプルです。
とにかく強い意志を持って続けるしかありません。
繰り返しになりますが、通信教育を申し込むキッカケとして多くあげられるのは「通信教育なら続けられるような気がした」なんていう意見です。
でも、それはほとんどの場合期待を裏切ります。
どんなにカラフルなテキストが送られてこようと、どんなに分かりやすいWeb講座が受講できようと、イラストが豊富であろうとそれだけでは長続きしません。
人生もう後がないから絶対合格する!この資格にかけている!というくらいの強い意志がないとなかなか続けられません。
とにかく学習をはじめて、そして続けてください。自分の体にムチを打ってでもテキストを開いてください。
どんなに眠くても、半分眠りながらでもいいですから毎日問題集を解きましょう。まずは根性論です。
1日学習をしたら次は2日続けてください。
2日続けたのであれば次は3日間、そして4日間、1週間、1か月と続けて習慣付けてください。
学習するのが習慣になれば、あとは合格するまでひたすら勉強を続けるだけです!
通信教育の質はピンからキリまである
通信教育によっては非常に内容の優れた独自のテキストを配布しているところもあります。
そういったノウハウが詰まったテキストは市販されていません。
試験の出題傾向を詳細に分析してテキストを作成しているため、それを読めば無駄が少なく効率よく学習できます。
合格するために必要な重要事項が満載です。テキストと予想問題の繰り返し学習で合格するための実力が身に付きます。
そんな良質のテキストであれば信じて学習を続ければきっと合格できるでしょう。
脇目も振らず一心に勉強するだけです。
粗悪なテキストや問題集を送ってくる通信講座も多い
しかし、残念なことに粗悪な内容のテキストと問題集を送ってくる通信教育の会社も多く存在します。
私も何度かそんな経験があります。
誤字脱字は盛りだくさん、解説もテキトー、試験の出題傾向に対応していない、しかもここ10年ほど内容を全く更新していない・・・そんなテキストも中にはあります。
これはみんさんご存知の最大手の通信教育の会社にも言えることです。
手軽さと短期合格を強調するばかりに、極限まで内容を省いてペラペラに薄くなったテキストを送ってくる通信講座もあります。
これではとても合格ラインには到達できません。やはりテキストは最初からある程度のボリュームが必要です。
何も知らずにそんな通信教育を申し込んだら・・・どんなに頑張っても一生合格できないでしょう。
試験会場で試験問題を目の当たりにした瞬間、はじめて自分の実力のなさに気づくはずです。
それでは遅すぎます。
関連記事:『試験に出るところだけ勉強』では何年たっても合格できない
通信教育の良い点・利用するメリット
自分のペースでいつでも学習できるのが通信教育の良い点です。
寝る前の布団の中、お風呂の中、通勤通学の電車の中、トイレ・・・いわゆるスキマ時間を有効に活用できます。
※もっとも独学でも同じですけど。
くだらないテレビを見ている時間、スマホを触ってる時間を試験勉強に当てれば、サラリーマンでもかなり時間を確保できるはずです。
最近はWeb講義を利用できる通信講座も増えています。スマホでプロの講義を再生できるサービスもあります。
場所を選ばず予備校の授業を体験することができるので便利です。
しかも、本物の講義と違って繰り返し動画を再生できます。
通信教育の多くは、メールによる質問のやり取りができるサービスを利用できます。これを利用しない手はありません。
一人で学習を継続していると、どうしても分からない点や、疑問が解消できない点が出てきます。
そんな時、メールによる質問があると、早ければ当日、遅くとも3日以内にだいたいどこの通信教育も返事がきます。
そこでまた分からなければ、再度質問することもできます。
私の個人的な意見ですが、通信教育の利点はメールによる質問&解答のサービスが利用できる点だと思います。
とことん質問して、これでもかというぐらい使えば尽くせば通信教育を利用する意味があります。
通信教育の悪い点・利用するデメリット
冒頭にも申し上げた通り、「絶対に合格するぞ!」っていう強い意志がないと通信教育ってなかなか続きません。
通信教育の場合、テキストよりも問題集が重要になってきます。
テキストはそこそこのボリュームで分かりやすい解説が載っていても、問題集はテキトーに作られていて最悪ということがよくあります。
全て通信教育の教材に頼るのではなく、少なくとも問題集は市販の物もあわせて利用した方がよいでしょう。
両方利用してみたら実は普通に書店に並んでいる問題集の方が良かったなんてこともあります。
通信教育は安いと感じる方も多いと思いますが、決してどれも安くはなく、金額が高い通信教育も多くあります。
とことん利用し尽くして合格できれば安いんでしょうけど・・・
一言アドバイス
資格取得をうたい文句にした通信教育が全盛です。
しかし、有名な企業だからと言って信頼するのは大きな間違いです。
私は、ずいぶん前になりますが、ユーキャンの土地家屋調査士講座を利用しました。
とにかく最悪でした。二度と利用したくありません。
印象としては、合格するための講座というよりもテキトー送っただけの問題集という感じでした。
テキストはまだ良かったんですが、問題集がとても本試験レベルに追いついておらず、非常にレベルの低い内容でした。
試験は毎年難しくなって、より実務に即した内容に変化しているにも関わらず、10年以上前に作った簡単な内容のままです。
一方で他社は問題集を毎年のようにテキストも問題集も内容を更新してます。
「この通信教育に頼っていては何年経っても100%合格できない」それがよく分かったので最終的に他社の問題集に全て買い替えました。
それで合格できました。
試験対策に必要な法改正情報も送られてこず、文句を言ったらようやく送られてきました。
合格まで面倒見てくれて、受験生に必要な情報をその都度送ってくれると思ったら大きな間違いです。こちらから課題を提出しない限りほったらかしです。
ただ、良かった点は、メールによる質問ができることでした。質問の解答がテキトーで納得いかないと、本社宛に苦情のメールを書いたこともありました。
もっとも、メールによる質問なんてどこもやってることですけどね。
受講料のもとは取ってやろうと思ってとにかく質問しつくして、常に3通は返事待ちといった状態をわざと作っていました。
やっかいな受講生だったと思います。