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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

【土木施工管理技士】一級に合格&現場経験があれば引く手あまた、就職先には困らない!

バインダーを持って人差し指を立てる作業服の男性

建設工事の現場監督として仕事をするために必要な資格、1級を目指そう!

種類難易度合格率
国家資格やや易しい
受験資格取得費用勉強時間
学歴要件その他2~5万円2か月程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
就職・転職15,932件
  • 上記は2級についてです。2級の合格率については第一次検定(学科)72.5%、第二次検定(実地)40.7%です(令和3年度)。
  • 必要な受験条件は所有資格、学歴、実務経験の内容によって違います。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年4月1日に集計。

土木施工管理技士とは、主に河川・道路・橋などの公共性の高い工事現場で主任技術者や監理技術者になるための資格です。

難易度によって1級・2級にわかれますが2級は比較的容易です。

2級でも給与が上がる、転職が有利になるなどのメリットがあります。

1級・2級ともに受験資格の制限があり学歴や現場での実務経験が必要です。

受験資格を満たすようであれば、是非1級を目指しましょう。合格率にそんなに違いはありません。

目次

土木施工管理技士とは

土木作業現場で腕組をする男性

「人・機材・金」を管理する重要な仕事

土木施工(せこう)管理技士とは、主に河川・道路・橋などのような公共性の高い土木工事の現場で、主任技術者や監理技術者になるための資格です。

※主任技術者と監理技術者の違いについては後ほど解説します。

土木施工管理技士は1級と2級に分かれています。

1級は大規模土木工事の施工管理、2級は小規模土木工事の施工管理を行います。

いわゆる現場監督的な業務と言ってよいでしょう。

現場監督の仕事は無資格でもできますが、土木施工管理技士の資格を取得すれば施工計画の作成などの重要な仕事にも携われます。

施工計画を作成するには、図面や仕様書と現場の条件をよく理解しなければなりません。

土木施工管理技士の実際の仕事は、工程の調整、資材・外注業者の手配、安全上の管理、工事品質の管理などです。

腕の良い土木施工管理技士であれば最善の工程表を作り、資材の配置、機械、人材の手配などがスムーズに進むよう手配して適切に予算を管理して利益も出します。

そのためにはやはり現場での経験が重要になります。

土木工事の発注者・注文者、関係各所、下請けや元請け企業、協力会社との連絡調整も重要な仕事です。

現場での作業が滞りなく、しかも安全で完成物も品質の高い物ができるよう「人・機材・金」を管理するのが土木施工管理技士の仕事といえます。

関係団体:JCMとは – 一般社団法人全国土木施工管理技士会連合会

施工管理技士の種類は6種類12区分

建設業には「施工管理技士」と呼ばれる資格が6種類あります。

その全てが1級と2級に別れていて、資格の有無でできる仕事とできない仕事に別けられます。

いずれも受験資格に制限があり、資格の種類によって必要となる学歴や現場での実務経験が異なります。

  • 土木施工管理技士
  • 建設機械施工技士
  • 建築施工管理技士
  • 電気工事施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 造園施工管理技士

試験にはそれぞれ第一次検定(学科試験)、第二次検定(実地試験)があります。

第一次検定の合格者には1級又は2級「施工管理技士補」の資格が国土交通大臣から付与され、第二次検定の合格者には、1級又は2級「施工管理技士」の資格が付与されます。

建設現場で働く人にとって、施工管理技士の資格を持つことは実力の証明にもなります。

社内や取引先から信頼を得られるのはもちろん、資格手当を支給する会社も多いのでチャンスがあれば是非取得した資格です。

※1級・2級の数字は漢数字ではなく英数表記です。技師ではなく「技士」が正しい表記です。

主催者サイト:一般財団法人全国建設研修センター

役に立つ資格なのか?

建物の建設現場

建設業ではかなり重宝される資格

深刻な人手不足が叫ばれている今の世の中で特に人手不足といわれているのが建設業界です。

単純な労働者から専門技術者まで不足しています。

土木施工管理技士の需要は増々高まっています。有資格者に手当を支給する企業も多数あります。

それだけ業界では必要な人材であることは間違いないようです。

土木施工管理技士の資格を取得をすることで専門知識も高まりますし、より安全・確実に工事を進められるようになります。

仮に1級を取得すれば社内での評価は高くなりますし、ほぼ給与は上がります。役職手当など様々な形で特典が付くメリットがあります。

さらに経験を積めば転職などももちろん有利になります。中小の企業であれば普通に正社員として迎えてくれます。

土木施工管理技士の資格を持っていると土木関連の会社はもちろん、大手ゼネコン、中堅ゼネコン、工務店、リフォーム業者などへの転職も可能です。

中でも1級土木施工管理技士は、在籍が必要な主任技術者や監理技術者になるために必須の資格なので、東日本大震災以降、復興工事で需要が急激に高まっています。

そのため、この資格保持者はかなり業界では重宝されます。

土木などの建設業に飛び込んだ人は是非取得したい資格です。

将来性について徹底研究

やはり・・・経験と実績が重要

建設業界で土木施工管理技士の有資格者は引く手あまたですが、単に試験に合格しただけでは現実は厳しいようです。

資格を持っているだけではなく、やはり経験と実績が求められます。

経験も実績もあって1級まで取得すれば仕事を受注しやすくなります。

自治体からの仕事も直接け負うこともできます。

取得するチャンスがあるのであれば、是非1級土木施工管理技士まで取得すべきです。

転職においてもやはり1級は有利です。需要はたくさんあります。

取得するメリットは十分あります。

工事の規模に応じて1級または2級が必要になる

建築業法では、建設工事の現場には現場代理人(現場監督)主任技術者等(主任技術者または監理技術者)を配置しなければならないと定めています。

現場代理人は無資格でもかまわないのですが、技術上の管理をおこなう主任技術者等になるには2級土木施工管理技士の資格が必要になります。

建設業界では元請けと下請けがあるのはごく普通のことですが、建設工事の下請け総額が規定以上になると監理技術者の配置が義務づけられます。

監理技術者になるには1級施工管理技士の資格が必要です。

土木工事の場合、規模が大きい物件がほとんどなので金額も大きくなります。

元請の場合は1級が必須とも言えますが、下請けの場合は2級でもかまいません。

土木現場は基本的に男性の職場、女性も増えつつある

ヘルメットを持ってガッツポーズをする女性

人手不足のため工事の現場で最近増えているのは外国人と女性の労働者です。

しかし、工事の現場は基本的にほぼ男性の職場です。

年配者も多いため、相手が新人男性や女性であればとにかく下に見てくる人が多いのが現実です。

若い女性であればなおのことです。時にはからかわれることもあるでしょう。

女性にとってはトイレなども男女共用であったり、着替える場所なども限られていると何かと不自由です。

しかし、女性を受け入れるために職場の環境を積極的に改善する企業も増えています。

たった1人女性が入っただけで現場環境が格段に良くなったという現場もあります。

周りの理解と本人の頑張り次第で、職場の環境はどうにかなるケースが多いようです。

現場で数年間実績を積んで、土木施工管理技士の試験に合格して仕事で実力を発揮できたら周囲の見る目も変わってくるはずです。

直接工事に関わらない測量会社や設計関係での仕事もあります。測量会社などは建設業社より女性は多いようです。

関連資格:測量士補とは

近年、合格者に占める女性比率は増加傾向にあり、統計データが残っている平成15年度以降において平成30年度に初めて合格者に占める女性比率が10%を越えてから3年連続で10%越えを記録しています。

令和2年度2級土木施工管理技術検定の合格者は1,145人(11.1%)です。

参照:令和2年度2級土木施工管理技術検定の合格者を発表 – 国土交通省

女性を積極的に採用している会社も増えています。実際に建設業界では女性の進出が目立ち始めています。

体力的に自信がなければCADを使った設計やクレーンのオペレーターなどは女性にもおすすめの仕事です。

可能であれば、大学へ進学するのがおすすめ

学歴が高卒であったとしても現場代理人(現場監督)になれます。

地方へ行くとゼネコンであってもはほとんどが高卒者です。

大規模な工事の現場経験を積みたければ、大学を卒業してから大手・中堅ゼネコンを目指すことをおすすめします。

小さな工事案件ばかりでは大規模な現場経験を積むことはできません。

そして何よりも待遇面でも違いがあります。

高卒の採用は大卒に比べると建設技術者としての求人は少ないようです。

大手は採用試験のエントリーは大卒が条件です。高卒の場合は中小企業となります。

会社の規模による待遇面の違いですが、大手であれば中小に比べて基本給も高く、残業代も可能な範囲で支給されます。

大手は福利厚生面も充実しており、各種手当が付くほか住み込み社宅での生活となれば家賃などの負担がありません。

とはいえ規模が大きくなれば、関わってくる人も機材も多くなり神経も使います。当然ですが激務になりがちです。

休日は非常に少なくなり土曜日も普通に出勤することもあります。サービス残業も考えられます。

大卒に必要なのは「体力」かもしれません。

土木施工管理技士になるには

建設現場で黒いノートを開いて確認する男性

しっかり勉強すれば合格できる

土木施工管理技士とは、建設業法に基づく国家資格で、国土交通省が管轄する技術検定試験です。

試験は正確に言うと、土木施工管理技術検定試験という名称です。

土木施工管理技士には2級と上位資格である1級があります。2級はさらに以下の3種別に分かれています。1級に種別はありません。

  1. 土木
  2. 鋼構造物塗装
  3. 薬液注入

試験は、それぞれ第一次検定(学科試験)、第二次検定(実地試験)があります。

2級は事務の人も多く取得している資格です。比較的簡単ですが、1日1時間の学習を1か月続ければ合格は可能です。

2級は対策テキストも豊富で講習会なども各地で開催されています。

試験は基本的な内容がほとんどで過去問がそのまま出題されます。

1級は大手ゼネコンがやるような金額の仕事でも技術者になれる資格なので難易度は当然2級よりも高くなります。

1級は2級と試験範囲は同じですが、問われる内容がより深くなります。

2級と比べて多少難しくなりますが、真面目にやれば合格できます。

1日1時間を半年ほど続ければ合格できます。

2級と1級の合格率はあまり変わらない

1級の方が難易度は高くなりますが、人によっては大して変わりなく感じたり、2級の方が難易度が高く感じることもあるようです。

以下は1級と2級の第一次検定と第二次検定の合格率です。

  • 2級:第一次検定(学科試験)72.5%、第二次検定(実地試験)40.7%
  • 1級:第一次検定(学科試験)60.6%、第二次検定(実地試験)36.6%

※年度により多少の合格率は変動します。

参照:令和3年度 2級土木施工管理技術検定「第一次検定(後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
参照:令和3年度1級土木施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表

一般的に1級土木施工管理技士の試験は難しいと言われますが、2級土木施工管理技士の合格率と比較するとほとんど変わりがないことが分かります。

実はこれが土木施工管理技師試験の特徴の1つとも言われています。

最初は比較的難易度の低い2級から挑戦するのが良いのでは?と考えるのが普通かもしれません。

しかし、現場では1級土木施工管理技士の方が需要があるので重宝されます。

1級の受験資格を満たしているのであれば、2級を飛ばして1級からチャレンジするのも良いでしょう。決っして無謀とは言えません。

試験は第一次検定(学科試験)と第二次検定(実地試験)

試験は学科試験(マークシート方式)と実地試験(記述式)です。

学科試験については過去問の繰り返し学習で合格できます。

5年~10年程度の過去問を解いておけば問題ないでしょう。

実地試験はあらかじめ問題を予想して回答を準備しておく必要があります。

試験対策としては経験した仕事の内容は確実に書けるように準備し、何度も繰り返し過去問で学習します。

実地については傾向を読み取り対策を立てることで合格に近づくことができます。

ある程度出題内容を予想する必要もあります。

実務の記述式は普段の仕事で触れていなければ合格は難しいです。

あくまでも自分の経験により記述するのが原則ですが、自分の施工管理が当たり前だと考えず、今自分がしているレベルの仕事よりも一つ上が正解です。

完全な独学よりも通信講座がおすすめ

土木施工管理技士は専門性の高い試験になりますので、予備知識がない場合は資格取得に時間がかかります。

確実に合格したい人は、通信講座を利用するのがおすすめです。

1級土木施工経験記述の試験対策には「出題予想と解答例文」が必要です。

本年度の出題を予想し、独自の現場情報に書き換えて合格点の獲れる解答例文を専門の講師に添削指導してもらうのが理想です。

自分ではなかなか問題点に気付きません。やはり第三者に文章をチェックしてもらう必要があります。

会社の先輩で1級合格者がいれば添削してもらうのも良い方法です。

しっかり対策しなければ合格はできません。

対策はしっかりしてるのに作文が苦手でなかなか合格できない人もいます。

まずは無料の資料請求

資料請求と書かれたプラカードを持った女性

※この講座はJTEX 日本技能教育開発センターとの提携講座です。

おすすめの通信講座

JTEXは40年の実績があり、多くの企業が社員教育用に利用しています。一般の受講生も多くおすすめです。値段もお手頃価格です。

試験合格のためには必須である実地試験・経験記述の添削指導を受けられます。講師による添削は、受講生のレベルに合わせて丁寧でわかりやすいため、非常に好評が良いです。

学習に用いるテキストは、建築・土木書籍では定評がある市ヶ谷出版社刊行のテキストを使って学習を進めます。

理解を助けるために図や表などが多く、重要なポイントは全て含んでいるため、他の参考書を使う必要がありません。

※こちらから受講申し込みができます。

2級土木施工管理技士受験合格講座|技術講座専門のJTEX

テキスト・問題集・参考書

おすすめ問題集

土木施工管理技士2級の過去問題集は各社から出ていますが、内容的にはどれもあまりかわりません。

その中でもほぼ一番利用者が多いのが地域開発研究の過去問題集です。

この本は問題と説明解答まで載っているので使いやすいという評判です。実地以外はこの問題集で十分です。

種類評価
過去問題集

本試験は過去5年~7年の市販されている問題集で学習すれば十分対応できます。

地域開発研究の次に利用者が多いのが成美堂です。しかし若干解説が少ない箇所もあります。

ちなみに過去問題集の選び方としては問題に解答説明文が付いている本がおすすめです。

種類評価
過去問題集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

【1級】学科:7月初旬、実地:10月初旬

【2級】前期学科:6月初旬、後期学科・実地試験:10月下旬
※2級は学科試験が年2回受験できます。

お申し込み

【1級】3月中旬~3月下旬

【2級】前期:3月初旬~3月中旬、後期:7月初旬~7月中旬

受験資格

学歴、取得済みの資格、実務経験年数により細かく定められています。

※詳しくは主催者サイトをご覧ください(2級土木施工管理技術検定|一般財団法人全国建設研修センター)。

試験会場

札幌、釧路、青森、仙台、秋田、東京、新潟、富山、静岡、名古屋、大阪、松江、岡山、広島、高松、高知、福岡、熊本、鹿児島、那覇

※試験によって開催地が異なるので、事前にご確認ください。

受験料

第一次検定・第ニ次検定(同日試験):10,500円
第一次検定:5,250円
第ニ次検定:5,250円

試験内容

学科試験(マークシート方式)と実地試験(記述式)がおこなわれます。
【2級】
(1)土木
学科試験:土木工学等、施工管理法、法規
実地試験:施工管理法
(2)鋼構造物塗装
学科試験:土木工学等、鋼構造物塗装施工管理法、法規
実地試験:鋼構造物塗装施工管理法
(3)薬液注入
学科試験:土木工学等、薬液注入施工管理法、法規
実地試験:薬液注入施工管理法
【1級】
学科試験:土木工学等、施工管理法、法規
実地試験:施工管理法

合格基準

第一次検定:得点が60%以上。
第二次検定:得点が60%以上。

※ただし、試験の実施状況等を踏まえ、変更する可能性あり。

主催者情報

土木施工管理技士試験に関する詳しい情報は技術検定試験|一般財団法人全国建設研修センターをご覧ください。

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