測量士補が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

測量士補

測量の知識ゼロでも短期間で合格できて就職や転職に活かせる資格です。

種類 難易度 合格率 学習期間

国家資格

やや易しい

35%

3か月

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

就職・転職

〜1万円

誰でも受験可

最終更新日:2020/10/15

測量士補とは

測量する男性

道路工事の現場や広い空き地で、三脚の上に置いた小型望遠鏡のようなものを覗いている人を誰もが見たことがあると思います。これがまさに測量のお仕事です。

 

ダムや橋、道路、鉄道、トンネル、ビル、家屋等、あらゆる建設工事においてまず最初におこなう作業が測量です。

 

工事予定地の正確な位置(緯度・経度)・高さ・長さ・面積等を専門的な測量技術を使って測定し、現状図面等を作成します。

 

この測量の結果によって、開発計画を決めたり、建造物の建設条件を変更するので、誤差のない正確性が要求されます。

測量に従事する資格は、測量士と測量士補の2種類

測量に従事する資格には測量士と測量士補(そくりょうしほ)の2種類があります。

 

ともに、測量法に基づき、国土交通省に置かれる特別の機関である国土地理院が管轄する国家資格です。

 

国や県、市町村などが発注する公共事業において測量を行う業種では、最低1名は測量士・測量士補の資格取得者を置かなければならないと定められています。

 

測量士は、例えば、道路・ダム・公園・病院などの建設、上下水道の整備・河川の改修などの公共事業における用地確定のための公共測量について測量計画を作成し、実施します。

 

そして、名称に「補」が付く通り、測量士が作った測量計画に従って測量をするサポートする役割が測量士補です。

 

測量士は測量計画を作成できますが、測量士補は測量計画を作成することができません。あくまでも測量士の作成した測量計画の指示に従って測量業務を実施します。

 

測量士補は、測量業者に従事して測量を行うために必要となる国家資格です。土木や測量の業界では略して「士補(しほ)」と呼ぶこともあります。

 

測量士、測量士補になるには「資格」と「免許登録」が必要です。資格要件を満たし登録の申請後に、国土地理院に備える名簿に登録されてはじめて測量士・測量士補と正式に名乗れます。

 

参考:公益社団法人日本測量協会 測量士・測量士補の資格のページ

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

測量士補のレーダーチャート

限りある国土を有効に活用するには必ず測量の技術が必要になります。

 

山を切り開いて道路やトンネルを建設する際も、公共の施設を建てる際にも欠かせないのが測量の技術です。

 

土木工事の前提として、まずは正しく土地を測量しなければ工事は一切進みません。ダムや道路、病院などの公共施設はいつまで経っても完成しません。

 

つまり測量とは、常に一定の需要が見込めて社会から必要とされ続ける仕事です。市場価値の高い技術なので、測量士や測量士補の資格は仕事と直結しやすく、就職や転職に役立ちます。

 

言うまでもなく測量業界に就職を希望するのであれば、測量士補を持っているだけで有利になります。公共の測量業務(建築・建設・土木の現場や地図製作等)を行う測量業界で仕事をするには少なくとも測量士補は必須です。

 

測量士補は、難易度が低く誰でも比較的短期間で取得できる国家資格です。しかし、実は意外と就職や転職に役立つ狙い目の資格なんです。

 

求人情報やハローワークインターネットサービスで検索すると全国的に測量関係の求人は意外と多くあります。測量の実務経験があればよいのですが、なくても就職に結びつきやすい資格です。

 

測量士補は測量士よりも比較的容易に取得できる資格なので、測量の仕事を志すのであればまずは測量士補から取得します。

 

その後、測量士補として測量士事務所で経験を積み、努力次第で測量士にスキルアップできます。さらに不動産登記を目的とした土地家屋調査士の国家資格も目指せます。

 

測量士補のメリットは「測量業務が行える」「就職に役立つ」の2点です。


測量士補の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

測量が必要な業種では最低1名は測量士・測量士補の資格取得者を置かなければならないので、測量事務所、土木・建設会社、建設コンサルタント、地図作成会社などで測量士補の資格は活かせます。

 

測量の技術や知識は、専門的な学校を出ていなくても、未経験からでも十分に知識と技術が身に付きます。一度技術を身につければ、同じ業界で長く活躍できるのも特徴です。

 

そのため求人情報を見ると、長期で働ける人を募集しているケースが多く、最初からパート、アルバイト、派遣よりもフルタイムでの正社員募集が多いです。

 

測量の仕事には、大きく「外業」と「内業」の2つがあります。

 

外業とは、野外の建設・土木現場で実際に測量する仕事です。もちろん野外ですから真夏や真冬でも作業を行いますが、野外作業となるので測量に適した時間帯や天候を選びます。体力的な負担を伴うような作業は少ないです。

 

ただし、山奥などの未開の地を測量するとなると、険しい山道を上るなど、体力を求められる現場もあります。

 

内業とは、機器調達、測量データ分析や製図などのデスクワーク全般を指します。測量は外で作業するイメージがありますが、内業が実は重要です。

 

近年は、パソコンで測量したデータを処理する機器が増えているので、パソコンを使った業務が増えています。パソコンが得意であれば測量の仕事に活かせます。

 

測量士補よりも測量士の方が上位資格です。そのため、測量士の方が面接の際には評価が高く給料もやや高いようです。

 

ただ、一旦現場へ出ると両資格にはそれほど大差はなく、中には待遇が全く変わらない会社もあります。

知識ゼロからでも独学・短期間で合格できる!

 

測量士補は、毎年1万人以上が受験する隠れた人気国家資格です。

 

比較的簡単だけどで就職や転職につながりやすいというのがその理由の1つのようです。年齢・経験などの受験制限が一切ないので、毎年予備知識ゼロの人達が大勢受験します。

 

「測量」と聞くと専門職的なイメージです。UAV(ドローン)、GIS、GNSS、3D測量・・・見たこともない専門的な用語もたくさん出てきて、まさに未知の世界です。

 

知識ゼロでも独学で合格できるの?予備校へ通った方が良いの?あるいは通信教育?・・・そう迷ってる人も多いと思います。

 

けれど心配には及びません。機器を見たことも触ったこともない人でも3か月ほどしっかり勉強すれば普通に独学で合格できます。

 

そもそも大学の土木学科などで測量に関する科目を履修していれば無試験で測量士補として登録できます。つまり、大学で測量を専門に学習しているようなレベルの高い人は最初から受験者数に含まれていません。

 

測量士補試験を受ける人は、他分野からの未経験者がほとんどだということです。

 

当サイトの運営者も、土地家屋調査士受験の前に測量士補を受験しました。

 

会場に行って驚いたのは、学生服姿の高校生が非常にたくさんいたことです。全体の半分くらいは高校生だったと思います。おそらく土木や工業系の高校の生徒が就職を控えて学校単位で受験しているのでしょう。

 

彼らの会話があちこちから聞こえてきますが、概ね「全然やってねー」「受かる自信ゼロ!」なんて内容です。

 

試験時間は3時間ですが、1時間30分くらい経過すると途中退出が可能になります。驚くことに、そのタイミングと同時に高校生達の多くは立ち上がって帰りはじめました。

 

ひょっとしたら余裕で全部解き終わったのかもしれませんが・・・会話の内容から判断しても、まぁ、諦めて途中で投げ出した高校生が多いと思います。

 

そんな受験生が多い中での合格率35%ですから、真面目に取り組めば体感的はもっと高く感じられるはずです。

 

独学か予備校か・・・1つ確実に言えるのは、予備校へ行けば苦手な三角関数や計算問題が理解できるようになって、誰もが合格できる実力が付くワケじゃないってことです。

 

三角関数が分からなかったら毎日3時間以上机に向かって繰り返し解いてください。大切なのはテキストを読んで問題集を解き続けた時間です。予備校へ通ったらあっという間に理解できたなんてことはありません。

 

もちろん予備校や通信教育を否定する気はありません。効率的に試験対策ができるでしょうし、数学アレルギーの人は克服できる可能性もあるでしょう。必要だと感じたら逆におすすめします。

 

ただし、予備校へ通うのであれば確実に合格してください。ダメだった・・・などと言うのは論外です。

 

測量士補は知識ゼロでも十分に合格できる試験です。自信を持って臨んでください。

土地家屋調査士の午前の試験が免除になる

 

測量士補であれば、道路工事やトンネル工事といった公共事業をするための測量は手がけられます。

 

しかし、不動産登記をするための測量はできません。例えば、個人の土地の正確な面積を測って更生登記をしたい、正しい境界線を測って登記に反映させたいといった場合です。

 

「不動産登記をするための測量」は土地家屋調査士の独占業務となります。

 

関連資格:土地家屋調査士とは

 

逆に、土地家屋調査士は、公共事業のための測量、つまり不動産登記を伴わない測量はできません。

 

両方持っていればオールマイティに測量の業務ができるので、測量士補・測量士補からステップアップを目指すのであれば、土地家屋調査士はおすすめの国家資格です。

 

測量士補に合格すれば、土地家屋調査士試験の午前の試験が免除になるメリットがあります。

 

実は、土地家屋調査士の受験生の多くはまず測量士補を目指します。それは、測量士補よりも土地家屋調査士の午前の試験の方がずっと難易度が高いためです。

 

測量事務所に就職・転職する際に土地家屋調査士などの資格があると有利です。さらに、土地家屋調査士兼測量事務所としての独立も目指せます。

 

測量士補に合格するためには

測量士補合格証

測量士補の合格率は年によって多少変動しますが、ここ数年は35〜40%前後で推移しています。2017年は47.3%と近年まれに見る高さでした。

 

受験者数は増加傾向にあり、ここ数年は13,000人を超えています。今後も人気の高さは続くでしょう。

 

測量士補の試験は筆記試験ですが、全てマークシート方式です。28問中18点以上で合格なので、概ね65%以上の得点で合格となります。科目ごとの足きりはありません。

 

測量士補の試験は、測量機器を触ったことがなくても、全くの知識ゼロでも比較的短期間で合格できますが、合格するには高度な知識とまではいかないまでもやはり数学の力は必要です。

テキストと過去問の繰り返し学習で合格できる

合格するにはテキスト1冊と過去問題集があれば十分です。ただ、問題集によっては最低限の解説しか載っておらず、初心者には不向きなものもあるので要注意です。

 

勉強時間としては、数学苦手で測量の知識ゼロであっても、毎日3時間を3か月勉強すれば十分合格できるレベルに到達できます。1時間の勉強で1か月くらいで合格できる人もいます。

 

多くの本試験の出題は、計算問題を含め過去問の焼き直しです。「あれ?この問題全く同じだ」「数字を少し変えただけでほとんど同じだ」という問題がいくつも目に付きます。つまり過去問をやり込むことが合格に向けた最善の学習法です。

 

最初のうちは、当たり前ですがちんぷんかんぷんです。1つの問題を理解するのに何時間もかかります。最初の1か月は過去問2年分も進みません。けれどそれを繰り返すしかないです。過去問の解説で理解できなければテキストを読んで理解する、その繰り返しです。

 

繰り返して解いているうちに理解できる時間も早まって、2か月もすればほとんどの問題は理解できるようになります。

sin・cos・tanの知識は最低限必要

測量士補に合格するには三角関数の知識は絶対的に必要です。三角関数とは、いわゆるsin(サイン)、cos(コサイン)、tan(タンジェント)です。

 

これらはもともと測量の原理として使われてきました。測量の必要性から生じたのがまさに三角関数なんです。忘れていたら学習し直す必要があります。

 

余談ですが、実はこの三角関係、いつ頃からかは正確には分かりませんが(おそらくゆとり教育前後?)、かつて中学数学で習っていたものを高校数学に移動したようです。そのため、年代によって学習した時期がズレます。

 

それもあって、測量士補に必要な数学のレベルは、「高校レベルだ」「いや中学レベルだ」と意見がわかれるようです。

 

いずれにせよ、サイン・コサイン・タンジェントを理解できるまで学びましょう。昔理解できていたのであれば、少し復習をすれば思い出せるはずです。

 

過去問の解説の意味がわかるまで毎日サイン・コサイン・タンジェントを学びましょう!毎日繰り返せば理解できるはずです。

 

三角関数が理解できて、ある程度の計算能力があれば過去問の多くは解けるはずです。心配しなくてもそんなに高いレベルまで要求されません。

合格への第一歩、まずは無料の資料請求から

いろんな講座を比較検討することもできます。

女性のイラスト

ポイント測量士補試験合格サイト 東京法経学院

測量士補 おすすめの講座

測量士補は初学者でも比較的容易に取得できる国家資格であると説明しましたが、やはり問題によっては理解するまでに時間が必要な数学的な要素を含んだ内容が少なからずあります。

 

一旦理解してしまえば楽なんですが、数学から何年も離れていると三角関数の基礎から復習する必要もあります。独学でテキストや問題集の解説だけで理解しようと思うと、必要以上に時間を費やすこともあります。

 

測量士補を取得して、その後土地家屋調査士の受験を少しでも考えているのなら、土地家屋調査士受験の名門である東京法経学院の講座をおすすめします。講義ダウンロードタイプ、またはDVD付きの講座がおすすめです。

 

こちらから受講申し込みができます。

東京法経学院

 

測量士補受験に役立つおすすめWebサイト

測量士補の試験対策WEB
ネット上で無料で過去問を学習できます。しかも詳しい解説付きです。その場でできる◯×問題も豊富にあります。このサイトは素晴らしいの一言です。当サイト運営者もお世話になりました。会社のパソコンで昼休みによく利用してました。

 

ただしスマホでは見づらいです。解説は十分とは言えない箇所もあるので、初学者の人はテキストが別途あった方がよいでしょう。

測量士補 試験情報

試験日

お申込み

年1回:5月中旬(日曜日)

1月初旬〜1月末頃まで

受験資格

年令、性別、学歴、実務経験等に関係なくどなたでも受験できます。

試験内容

受験地:北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
試験手数料:2,850円(令和2年度)
【試験科目】択一式全28問(3時間)

  • 測量に関する法規
  • 多角測量
  • 汎地球測位システム測量
  • 水準測量
  • 地形測量
  • 写真測量
  • 地図編集
  • 応用測量

※上記の各専門科目に関連して技術者として測量業務に従事する上で求められる一般知識(技術者倫理、測量の基準、基礎的数学、地理情報標準等)についても出題されます。
合格基準:700点満点中450点以上(28問中18問以上、約65%の正解)で合格
合格発表:7月初旬
※測量士補試験では電卓の使用はできません。

試験に関する詳しい情報は測量士・測量士補国家試験及び登録|国土地理院をご覧ください。

測量士補 おすすめテキスト・基本書

やさしく学ぶ 測量士補試験 合格テキスト

全くの初学者でも理解できるように詳しく解説されているテキストです。

 

比較的完結に要点をしぼって解説していますが、計算式の説明など、ほかの参考書では省略されている部分も丁寧に書かれています。算数や数学からしばらく離れていた人でも理解できるように解説しています。

 

測量士補の受験に特化した内容になっているのが特徴です。このテキストと、さらに問題集を繰り返して学習すれば、ほぼ合格できる程度の実力は付きます。

種類 評価
テキスト

測量士補 おすすめ問題集

測量士補 過去問280 令和3年度版

測量士補試験は過去問を繰り返して学習することが大切です。ほとんど似たような問題や、全く同じ問題も出題されます。

 

最初のうちは全く分からず全然先に進まないと思いますが、根気よくテキストと合わせて学習してください。

 

この問題集はレベルごとにまとまっていてとても読みやすいです。解説も詳しく書かれているので、じっくり読みながらすすられます。

 

測量士補の試験は、解き方を覚えたら繰り返して問題集を解くことにより実力がついていきます。そこまで行き着くには多少時間がかかるかもしれませんが、とにかく繰り返して学習することです。

種類 評価
過去問題集

測量士補 おすすめ参考書

マンガでわかる測量
測量の超入門書です。全く測量の機器を触ったことがない人や、測量について予備知識がない人が読むにはかなりおすすめです。

 

測量がわからない人でもわかるようにとても優しく解説されており、測量の基本的考え方を全くの未経験者が読んでも理解しやすく書かれています。内容はやや古いですが、浅く全体的な作業の流れや手順などを学ぶには適しています。

 

かゆい所に手が届いたような気分で読め、楽しく理解できます。これから独学で学習するのが少し不安な方にはまずはおすすめします。

種類 評価
参考書

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