認知症ケア専門士が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

認知症ケア専門士

資格を取得するにも維持するにもお金がかかる民間検定。メリット少ない。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

やや易しい

3か月

民間資格

民間検定

50%

※受験するには認知症ケアの実務経験が一定年数必要です。

最終更新日:2019/10/03

認知症ケア専門士とは

認知症患者と女性

認知症とは、様々な原因により脳の働きに不都合が生じ、それにともなって生活に支障が生じるような状況が6か月以上続いている状態のことをいいます。

 

厚生労働省の発表によると、日本の認知症患者数は2012年の時点で既に462万人を超えており、65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症と推計されています。

 

今後高齢化社会がさらに進んでいくにつれ、認知症の患者数がさらに膨らんでいくことは確実です。団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症患者数は700万人前後に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人を占めると言われています。

 

認知症ケア専門士とは、2005年より始まった一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する民間資格です。専門性が高く、合格すれば認知症患者の介護やケアに関して、すぐれた技術を有していると認められます。

 

身内で認知症の疑いのある高齢者がいると、本人はもとより、その家族は今後の日々の生活場面でいろいろな不安を感じることも多いでしょう。どう接していけばよいのか戸惑い悩まれることも多いと思われます。

 

そんなときは、認知症ケア専門士へ相談をして専門的なアドバイスをしてもらい、今後の療養に役立てられます。

 

認知症は高齢になればなるほど発症する危険は高まります。認知症は特別な人に起こる特別なでき事ではなく、歳をとれば誰にでも起こりうる身近な病気です。

 

認知症ケア専門士とは、認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能、および倫理観を備えた専門技術士です。

 

参考:日本認知症ケア専門士 公式サイト

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

認知症ケア専門士のレーダーチャート

認知症ケア専門士は単なる民間資格ですから、介護の事業所において必ず有資格者がいなければならないような配置義務はありません。

 

配置義務がないということは介護報酬の算定はされないため、施設側にとってはメリットがないということです。実際に認知症ケア専門士のいる施設は多くありません。

 

認知症ケア専門士は国家資格ではないので、就職や転職の際に有利となる資格ではありません。給与・待遇面で優遇されることもほとんどありません。お金を気にする人であれば学習するのは止めた方がいいでしょう。

 

認知症ケア専門士は、あくまでも自己啓発のための検定試験です。資格試験の学習を通して得た知識は自分の自信につながります。それが結果的には認知症の患者さんがより適切と思われるケアを受けられる、ということにつながります。

 

この資格を主催する日本認知症ケア学会の研修や講義などは、認知症を理解する上でとても役に立ちます。しかし、やはり自己研鑽です。

 

認知症ケア専門士は知名度はありますから履歴書に書いて、認知症に関する知識について前向きに学習している姿勢をPRすることはできます。持っていて損はしませんが、職場では必要ない資格って感じです。

 

実際に仕事をするときに認知症関連の業務においてはスキルアップできますので、そういう意味では役立つ資格ではありますが、それ以外では特に役立つ資格とはいえません。


認知症ケア専門士の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

認知症ケア専門士は民間資格であるため、ほとんどの施設で資格手当は支給していません。しかし、ごく稀に資格手当(5,000円〜10,000円)を支給している施設・事業所が存在します。

 

認知症ケア専門士の資格だけでは就職や転職が有利になることはありません。しかし、介護福祉士、ケアマネジャーの有資格者であれば、認知症ケア専門士の資格試験の学習を通して得た技術や知識をアピールして、認知症対応型のデイサービスやグループホーム、特別養護老人ホーム、認知症病棟のある病院など、認知症患者の多い施設で優遇される可能性はあります。

 

今後、資格取得者の活躍によっては認知症ケア専門士の資格手当が普及する可能性はありますが、確実にスキルアップにつなげたいのであれば他の国家資格を目指す方がおすすめです。

認知症介護実践者研修の方がずっと有益です。

 

自己研鑽として、認知症ケア専門士の学習をするのはいいことですが、事業所にほとんど評価されない資格に挑戦するより、認知症介護実践者研修を受講する方がはるかに有益です。

 

認知症実践者研修であれば手当がつく介護事業所は多くあります。グループホームなどの認知症対応型の事業所の管理者やケアプランを作成する計画担当責任者になれます。

 

認知症介護実践者研修は、グループホームとか認知症通所介護などの事業所では配置が義務付けられているので認知症加算ができてかなり重宝されます。それに就職・転職も有利です。

 

認知症に関する資格の最高峰は認知症介護実践者研修です。管理者は必須です。さらには認知症実践者研修→認知症実践リーダー研修→認知症介護指導者養成研修へとステップアップできます。

 

認知症介護実践者研修は現場で求められている資格ですが、認知症ケア専門士だけの需要はありません。

 

その他にも、認知症に関してはいくつか民間の資格があります。

  • 認知症ライフパートナー
  • 認知症ケア指導管理士

すべて同じでほとんど役には立ちません。取得するメリットはないでしょう。

介護事業所にとって必要とされる資格とは

 

介護事業所にとって必要とされる資格は他にもいくつかあります。

 

例えば、グループホームでは介護福祉士、ケアマネジャー、それから看護師の資格です。つまり、この3つの資格のいずれかであれば優遇されます。

 

ディサービスではこの他に社会福祉主事、理学療法士なども必要とされます。マッサージ師、作業療法士、精神保健福祉士等も必要とされます。

 

介護の現場も医療の現場と同じで、国家資格が必要とされます。民間の資格はそもそも資格とはみなされません。こういった国家資格は、法律で事業所にいなければならない(設置義務)、もしくは置くのが望ましい、と設定された資格なので、有資格者は優遇されます。

 

認知症ケア専門士は、介護施設にとって利益にはなりません。法律上の根拠がないため、いてもいなくても構わないというワケです。

とんだ金食い資格にならなければいいのですが・・・

 

認知症ケア専門士は日本認知症ケア学会が主催していますが、資格の取得とその後の資格の維持のために非常にお金がかかります。

 

例えば、まずは試験を受けるためには「受験の手引き(願書)1,000円」が必要です。願書に1,000円ですよ!

 

第1次試験の受験料1分野につき3,000円、4分野で12,000円が必要です。さらに第2次試験の受験料が8,000円。合格したら今度は登録料で15,000円が必要になります。登録料って独占業務が伴う国家資格なら分かりますけど、たかが民間資格で登録料って何?って気はします。

 

受験のためのテキストが日本認知症ケア学会から公式テキストとして出版されていますが、標準テキスト5冊を全部そろえると10,000円以上します。

 

さらに、さらに!合格しても資格を更新するためには、資格取得後の5年間で日本認知症ケア学会が主催する講座や認定する他の団体が開催する講座に参加し、30単位以上を取得する必要があります。もちろん講座は有料です。更新料も10,000円必要です。

 

資格を更新するためには、常に新しい知識を学び続けることが必要・・・と言えば聞こえも良いのですが、資格の主催者団体の利益確保の手段であるとも言えます。

 

認知症ケア専門士の資格は、取得するにも維持するにもお金が必要です。

 

認知症ケア専門士になるには

認知症ケア専門士の受験資格を得るためには、3年以上の認知症ケアの実務経験が必要です。そのため、受験生は現場で直接認知症ケアに携わっている人がほとんどです。全くの介護業界未経験者はいません。

 

認知症ケア専門士の勉強方法としては、以下2つのパターンがあります。

  • 市販のテキストなどを購入し独学で勉強する方法
  • テキストの学習+主催者である日本認知症ケア学会が主催する対策講座を受ける

独学での勉強とはいえ、仕事である程度の知識がある人がほとんどですから、市販のテキストでも1か月程度の学習で十分に合格は可能です。合格率は50%ほどです。

 

テキストは公式テキストである「認知症ケア標準テキスト」のほか、数種類の問題集やテキストが出版されています。

 

試験前には、主催者である日本認知症ケア学会と特定非営利活動法人認知症ケア教育機構が主催する受験対策講座が開催されます。これは参加費徴収が目的の講習会ですが、大勢の参加を募るためにかなり本試験の内容に近い解説が聞けるようです。

 

受験対策講座は5月ごろに2日にわたっておこなわれます。参加費は2日間で15,000円ですが、なんとしても合格したい人にはおすすめです。

認知症ケア専門士 試験情報

試験日

お申込み

【1次】7月中旬
【2次】11月下旬〜12月初旬

【1次】3月中旬〜4月中旬
【2次】8月中旬〜9月中旬

受験資格

過去10年において3年以上の認知症ケアの実務経験が必要です。
※ボランティア活動や実習は、実務経験に含まれません。

試験内容

【第1次認定試験】:筆記
[試験分野]

  • 認知症ケアの基礎
  • 認知症ケアの実際T:総論
  • 認知症ケアの実際U:各論
  • 認知症ケアにおける社会資源

試験時間:各60分
問題数は各50問ずつで4分野すべてで200問(マーク式・五肢択一)、各分野とも70%以上の正答率で合格です。
第1次認定試験では各分野の合格有効期限が5年間と定められています。5年間のあいだに4分野合格できれば、次の第2次認定試験に進めます。4分野すべての合格をもって第1次試験の合格となります。
受験料:3,000円×受験分野数(4教科で12,000円)

 

【第2次認定試験】:論述・面接
第1次認定試験の合格者(各分野の合格有効期限は5年間)のみ第2次認定試験に進めます。

  • 論述:出題される事例問題に対する論述
  • 面接:6人を1グループとした面接(当日発表するテーマに合った個々の1分スピーチと約20分のディスカッション)

[論述・面接の総合評価により、次の5つの要件を満たす者]

  1. 適切なアセスメントの視点がある
  2. 認知症を理解している
  3. 適切な介護計画を立てられる
  4. 制度および社会資源を理解している
  5. 認知症の人の倫理的課題を理解している

試験に関する詳しい情報は第15回認知症ケア専門士認定試験をご覧ください。

認知症ケア専門士 おすすめテキスト・基本書

2019年版 ユーキャンの認知症ケア専門士 速習テキスト&予想問題集【予想模擬試験(1回分)・赤シートつき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

認知症自体の理解からケアの実務、公的機関や専門職による制度に基づくサービスや支援等、社会的な制度等についても詳しく掲載されているテキストです。ユーキャンのテキストですが評判は悪くないようです。

 

大判の本ですが、テキストと問題集が半分ずつぐらいで、これ一冊で試験対策ができます。問題集はそのまま試験に出そうな問題が多く、直前の受験対策としても使えます。これ一冊をしっかりと覚えれば合格できそうです。

種類 評価
テキスト&問題集
2019年版【1次試験対応】 この1冊でらくらく合格! 認知症ケア専門士 テキスト&予想問題集

認知症ケア専門士認定試験公式テキストが全5巻セットででていますが、とにかく読む気を失わせるような細かい字がびっしりで、初心者にはわかりつらい内容です。基礎がない人が初めて勉強する本として、受験だけでなく認知症のケアの全体を1冊で知るためのにはおすすめのテキストです。この本の勉強だけで1次試験に合格する人も多くいます。2次試験対策も書いてあるので、これだけでも合格できます。

種類 評価
テキスト&問題集

認知症ケア専門士 おすすめ問題集

認知症ケア専門士 頻出問題ゼミ&一問一答

認知症ケア学会が出している公式テキストが販売されていますが、それを全部暗記するのは大変です。

 

問題の解説で認知症ケアに関する理解を深め、一問一答問題で必要なことを記憶しているかどうかの確認をします。

 

内容をコンパクトに収めたのが本書です。これ一冊を有効に活用すれば試験対策としても十分です。ポイントを押さえたわかりやすい構成になっていますのでおすすめです。

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問題集


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