薬剤師が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

薬剤師

パートでも時給2,000円以上!まさに手に職の国家資格、女性におすすめ。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

難関

6年以上

国家資格

業務独占資格

70%

星5つ

※薬剤師になるには、6年制の薬学部を卒業し国家試験に合格しなければなりません。

薬剤師とは

薬剤師

少し前までは、風邪をひいて病院へ行ったり、虫歯になって歯医者さんへ行くと、医師が診察をおこない、帰る際に治療費を支払うのと一緒に窓口で薬も受け取っていました。

 

しかし、医療技術の進歩により近代的な医療器具を使った治療が主流になり、医者は高度化・複雑化した専門分野において、次第に診療だけに集中することが求められるようになりました。

 

そこで、医師は本来の目的である診療のみをおこない、薬は薬の専門家である薬剤師に任せるという「医薬分業」という考え方が進められ、ここ20年ほどで急速に全国で展開しています。

 

最近は病院で治療を受けたあとに、処方箋を持って薬局へ行き、そこで薬剤師より説明を受けながら薬を受けとるのが一般的になっています。

 

薬剤師の代表的な仕事は、勤務先の薬局やドラッグストア、病院で医師の処方せんに基づいて薬を調剤することです。処方せんとは、患者に投与する薬について薬剤師に与える指示書で、医師が診察後に書きます。

 

薬剤師は、処方せんによる調剤だけではなく、薬の正しい使い方の指導、薬の飲み合わせのチェックなどもおこないます。医師の処方せんを薬の専門家である薬剤師がチェックすることで間違った薬の服用を防げます。

 

複数の医療機関を受診しているお年寄りも多いので、安全に薬を使用できるように、薬剤師が薬の重複や飲み合わせのチェックもします。

 

また、薬局やドラッグストアで一般用医薬品を販売する際には、客の症状に合った薬をすすめ、症状の度合いによっては専門医等への受診をすすめたりするなどの対応もします。

 

参考:日本薬剤師会オフィシャルWebサイト

男性よりも女性が圧倒的に多く、薬局に勤務する薬剤師が急増中

調剤薬局の女性薬剤師

少し前の統計になりますが、厚生労働省の平成28年統計調査によると、全国で薬剤師として登録している人数は301,323人です。

 

2年前の調査と比べると、薬剤師の数は13,172人(4.6%)増加しています。今後も薬剤師は増加すると予想されています。

 

内訳は、男性は116,826人(38.8%)ですが、女性は184,497人(61.2%)となっていて男性の倍以上薬剤師がいるのがわかります。増加数、増減率ともに女性の方が高く、今後も女性の薬剤師が増えていくでしょう。

 

薬剤師が活躍する職場は、以下の通りです。

  • 薬局の従事者172,142人(全体の57.1%)
  • 医療施設の従事者 58,044 人(19.3%)
  • 医薬品関係企業の従事者 58,044 人(13.9%)
  • 衛生行政機関又は保健衛生施設の従事者 58,044 人(2.3%)
  • 大学の従事者 58,044 人(1.7%)
  • その他 17,233人(5.7%)

薬剤師の半分以上(6割近く)は薬局に勤務しています。2年前と比べても10,944人、6.8%増加しています。今後も薬局に勤務する薬剤師は増えるでしょう。

 

大学や医薬品関係の企業に勤務する薬剤師は減少していますが、それ以外は増加しています。

 

参考:平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省
(結果の概要>3.薬剤師をご覧ください)

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

薬剤師のレーダーチャート

薬剤師は、昔から「手に職」の職業の代表格と言われる医療系の国家資格です。

 

薬剤師といえば、髪を後ろで束ねた美しい女性が白衣を着て、清潔な職場で仕事をするイメージがあります。また、薬を扱う職業といえば、人の命を救い健康に役立つというイメージもあります。

 

そのため女性にとって薬剤師は憧れの職業の一つです。女子小中学生のなりたい職業の上位に常にランキングされています。

 

薬剤師は、当然ですが役立つ資格です。就職・転職などにも役立つのは当然ですが、65歳を過ぎても男性女性に関わらず仕事には困りません。

 

大学を卒業して、仮に製薬会社などの一般企業や、あるいは病院や薬局などに就職しても、家庭の事情や健康上の理由で退職することも考えられます。女性であれば結婚や妊娠で退職もするケースもあるでしょう。

 

薬剤師免許があれば、短期間で次の就職先が見つかります。女性であれば、ドラッグストアなどを中心にパートなどでも求人がたくさんあるので、育児との両立ができます。

 

仮に定年後に非正規雇用の薬剤師として働くにしても、時給は一般的な賃金とは比較にならないほど良いです。薬剤師というだけで格段に高い時給です。

 

また、薬剤師の資格を取得することで公務員の技術職なども狙えます。麻薬取締官、食品衛生監視員、幹部自衛官(薬剤科)、厚生局の薬剤師、分析・検査センターの薬剤師、保健所の薬剤師など、国家公務員あるいは地方公務員として働くチャンスも増えます。これらの職業は薬剤師の採用枠がありますが、当然ですが応募できるのは薬剤師に限られます。

 

こんなに役立つ薬剤師の資格ですが、取得するまでが大変です。役立つ資格ほど学習する年月もお金も必要であるのは世の中の一般的な法則です。

 

例えば、薬剤師になるための薬科大は6年制です。私立大学であれば学費もバカになりません。国家試験に合格するには学力も必要です。

 

大学で留年するのは珍しくなく、途中で退学する学生もいます。卒業しても国家試験をあきらめる人もいます。挑戦するのは今一度よく考えてみることをおすすめします。


薬剤師の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

薬剤師の利点は何といっても時給がいいことです。

 

パート、アルバイト、契約社員、派遣のいずれであっても格段に時給が良く、よく見かけるドラッグストアでの求人は2000円を余裕で超えています。

 

それは、ドラッグストアなどでは薬剤師を置くことが義務づけられているからです。薬剤師がいなければ、第1類医薬品と呼ばれるタイプの商品は販売できません。

 

多くのドラッグストアでは1店舗において1日に2人以上の薬剤師を雇う必要があります。それは店舗が10時間以上の営業時間であるのに対して法定労働時間は1日8時間だからです。

 

薬剤師は全国で28万人しかおらず、地方へ行くと圧倒的に不足しています。薬剤師で店番ができる人であれば雇いたいというドラッグストアは多くあります。

 

女性は出産すると社会復帰が難しくなりますが、薬剤師であればその心配はありません。全国でこでもすぐに役立つ手に職の資格です。

薬剤師の給料は良いのか悪いのか?

 

薬剤師の平均的な年収は、一般的なサラリーマンよりも高いとか安いとかいろいろな噂がありますが、厚生労働省の調査結果をみると、一般的なサラリーマンと比べて100万円近く高いようです。

 

もちろん個人の能力や勤務先によっても違います。30代で1000万円以上稼ぐ人もいれば、50代、60代でも調剤経験が無いと400万円くらいの人もいます。大手製薬会社の研究員や大学や公的機関の研究員、国家公務員であれば平均年収はさらに高くなります。

 

普通の薬局でも新卒の初任給で500万円ほどもらえるようですが、その後はなかなか給料は上がらないようです。

 

また、住んでいる地域によっても収入が違います。実は薬剤師は都市部で供給過多となっている傾向があるので、不足する地方のほうが高収入という統計結果が出ています。人手不足が深刻化する地方の病院や薬局では、高収入の条件で薬剤師を募集しています。

 

公立の病院などに勤務する公務員の薬剤師であれば、職種手当がプラスされる分一般の公務員と比べると給料は多くなります。

 

また、派遣で薬剤師として働くと給料が上がる傾向にあります。稼ぎたいからあえて派遣社員として調剤薬局に勤務する薬剤師もいます。

 

ご利用者満足度NO,1!薬剤師転職転職支援サイト マイナビ薬剤師

薬剤師は増えすぎて過剰気味?

 

もう何十年も前から薬剤師は過剰になるなんて言われていますが、人手不足がずっと続いているという状況です。薬剤師が余っている様子は全くありません。そのため供給過剰どころか、選ばなければどこでも就職できます。

 

都市部では若干薬剤師が余っている感じはあるようですが、地方へ行けば超人手不足でいくらでも就職先は見つけられます。仮に店番のパートだとしても時給2000〜3000円が相場です。

 

とは言え、能力と経験が無く、薬剤師の資格を持っているだけでどこへでも就職できるのは、新卒から3年めくらいまでです。無条件に就職に困らないという事ではありません。

 

能力のある薬剤師は転職先にも困らず稼げますが、ダメな薬剤師はこの先淘汰されていくでしょう。

薬剤師の仕事は将来AIにとって置き換わる?

 

最近ネット上でよく見かけるのが、「薬剤師の仕事は将来AIが行えば、不要になるのでは?」という書き込みです。

 

よく考えてみてください。AIが人間に代わる仕事というのは、まず第一に単純労働です。例えば工場での組立、コンビニやスーパーの店員、配達など、難しい技術を必要としない仕事です。薬局でいえば単なる事務員です。法律で独占業務として定められていない単純労働です。

 

薬剤師などのように、高度な知識を必要とする法律で定められた独占業務は、まず機械やコンピュータが人間の代わりはできません。

 

AIが薬剤師の仕事を高度に補助する時代は来るでしょう。業務内容は少なからず変化します。薬剤師が2人必要だったのを1人で済ませられるかもしれません。能力が無い薬剤師は淘汰されるでしょう。

 

しかし最終的に判断してお客に薬を渡すのは人間である薬剤師です。業務に資格が必要な仕事を、AIが取って代わることはありません。もっともAIに国家資格を与えるなら話しは別ですけどね。そんなことはないでしょう。

 

AIで仕事は効率化されても、薬剤師の仕事がなくなることはないでしょう。

 

薬剤師になるには

薬剤師になるには、6年制の薬学部を卒業し薬剤師国家試験に合格しなければなりません。平成18年度までは4年制でしたが、現在6年制となっています。一部4年制の薬学部も存在しますが薬剤師国家試験の受験資格は得られません。

 

現在、薬学部のある大学は78校ほどです。小泉首相の時に、薬学部は人気の学部ということで規制緩和がされて全国に薬学部が乱立しました。

 

それにより私立大学の偏差値に大きな差ができ、定員割れしてお金さえ払えば入れる大学がたくさん生まれました。

薬学部へ進学するのはそんなに難しくはない

入学の難易度で見ると、上は東大・京大から、いわゆるFランクの私立大学まであって入学偏差値で40くらい差があります。

 

偏差値が40台前半と低い大学も多くありますが、そういった大学であれば入学するのはさほど難しくないです。普通科の高校で、まぁ普通のレベルの学力であれば私立の薬学でよければ十分に入学できます。

 

しかし、最終的に国家試験に合格しなければ薬剤師にはなれません。卒業すればほぼ全員合格できるような簡単な試験ではないんです。

 

私立のレベルの低い大学であれば、卒業する前に8割以上の学生が留年します。留年すれ余計に学費も必要です。もちろんと奨学金も止められます。

 

薬学部の学費は一般的な理工系の学部と比べても2倍ほどするので、学費の支払いが続かなくて退学せざるを得ない学生もいます。

偏差値の低い大学では、薬剤師になるどころか卒業すら困難に。

私立大学は国家試験の合格率が下がるのを恐れて、合格できそうにない人は卒業させません。もともとの基礎学力が低ければ無理して薬学部へ進学しても卒業すらできません。

 

特に偏差値50以下の私立大学は要注意です。留年や退学する学生の割合は高く、卒業したとしても国家試験の合格率が信じられないほど低かったりします。

 

私立の大学は国公立と比べると受験科目が少ないので、偏差値が多少高かったとしても(55程度)、国公立大学の学生に比べて学力が低いです。特に理科系の入試科目が1科目のところが多いのでそれも入学後に弱点になります。

 

私立大学であれば上位のところであっても、6年で卒業できて現役で国家試験に合格できる人はせいぜい6割です。偏差値45となると2、3割です。つまり、多くの学生が留年しているわけで、あまり公表はされていませんが中退する学生も多いでしょう。

 

偏差値50以下の高校生であれば、無理して薬学部へ行くのは考えた方が良いかもしれません。卒業して国家試験に合格するのは非常に困難です。高校時代の勉強がどの程度できたかで薬剤師になれるかどうかがほぼ決まります。

 

ちなみに、6年で卒業して国家試験に合格する割合が高いのは国公立の大学です。授業料も安く、私立の2割か3割程度ですみます。

 

薬学部へ進学を希望するのであれば国立大学か、歴史ある私立をおすすめします。

入学だけではなく卒業後も差があるのが現実

偏差値上位の国公立大学を卒業して薬剤師になれば、大手製薬会社の研究員や大学や公的機関の研究員、国家公務員などに多く就職します。

 

地方の国公立や有名私立大学を卒業して薬剤師になると、大手調剤やドラッグストア、病院などへ多く就職します。

 

下位や中堅の大学でも落ちこぼれると卒業がまず困難です。当然ですが卒業できないと国家試験には合格できません。合格しても就職活動は厳しく、希望している会社や企業などはことごとく落とされます。

薬剤師 試験情報

試験日

お申込み

毎年1回:2月末の2日間

1月上旬〜中旬

受験資格

6年制の大学の専門課程(薬学部)を卒業。

試験内容

【試験科目】
[必須問題試験]
物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務
[一般問題試験]
・薬学理論問題試験
物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、
・薬学実践問題試験
物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務

 

【試験地】
北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県及び福岡県

試験に関する詳しい情報は薬剤師国家試験|厚生労働省をご覧ください。

薬剤師 おすすめ参考書

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 1 (ゼノンコミックス)

薬剤師の仕事を紹介する本はいくつか出版されていますが、特に人気というものはありませんでした。
2018年に出たこちらの本は漫画ですが、初の病院薬剤師をリアルに取り上げた漫画ということで人気です。

 

薬剤師と聞くと、薬局やドラッグストアにいる白衣を着た女性をイメージする人がほとんどかと思いますが、病院にも薬剤師はいます。ただ、医者や看護師のように表には出てこないので何をしてるのかはよく分かりません。まさに日陰の存在です。

 

紹介されている薬剤師の仕事は全て実際の現場でおこなっている ことです。薬剤師の仕事に興味がある人にはおすすめです。特に進路について考えている中高生におすすめです。もちろん現役の薬学部の学生にもおすすめしたい漫画です。薬剤師が日々どんな仕事をしているのかが非常によくわかります。

種類 評価
参考書 星5つ
マンガでわかる薬剤師: あなたの知らない調剤薬局の裏側

前項で紹介したのは病院に勤める病院薬剤師を紹介した漫画でしたが、こちらは薬局に勤める薬局薬剤師を主人公にした漫画です。薬剤師の仕事を分かりやすく紹介しています。

 

医師の支持の下で処方したされた薬は、一体何がどうやって手元に届くのか?最近お薬手帳とよく聞きますが、なぜ必要なのか?薬にまつわる多くの話しを漫画で詳しく解説しているので、誰が読んでも分かりやすい内容になっています。

 

薬剤師の日常や日々仕事内容がわかるので薬剤師の仕事に興味がある特に中高生にも読んで欲しい一冊ですが、もちろんそれ以外の一般の人にも読み応えがあります。おすすめです。

種類 評価
参考書 星5つ


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