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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

【サービス接遇検定】難易度は低く履歴書に書いてもメリットは少ない

レストランで接客する男性

専門学校の生徒が就活を控えて受験する検定試験、社会人には不向き

種類難易度合格率
民間資格易しい65%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~1万円1か月程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
スキルアップ13件
  • 上記は2級についてです。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年4月6日に集計。

サービス接遇検定とは、接客業に従事するスタッフとしての知識・技能などを幅広く習得することを目的とした民間の検定試験です。

サービス系の専門学校(接客を伴う観光やブライダルなど)の生徒が、就活を控えて在学中に取得しますが、効果は率直に言ってそれほどでも・・・

大学生や社会人が難易度の高い1級を取得しても就活や転職は有利になりません。

2級の合格率は35%ほどです。

目次

サービス接遇検定とは

緑色のエプロンを着て並ぶ3人の若い女性

一歩踏み込んだ接客が「接遇」

サービス接遇検定とは、接客業に従事するスタッフとしての知識、技能などを幅広く習得することを目的とした民間の検定試験です。

接客とは「お客様をおもてなしするサービス」で、お客様に満足感を与える行為です。

接遇とはさらに一歩踏み込んで、居心地のいい時間と空間をお客様に感じてもらうための接客のことをいいます。

商品の販売と違って目に見える形となって残りませんが、非常に重要であるのはいうまもありません。

お客様に接するスタッフひとり一人が質の高いサービスが求められています。

主催者サイト:サービス接遇検定|ビジネス系検定

役に立つ資格なのか?

多くの専門学校生が受験

専門学校の生徒の多くが就活を控えて受験するのがこのサービス接遇検定です。

ホテル&観光系をはじめ、ブライダル、デザイン、ヘアメイク、ビューティ、福祉系、製菓衛生師、調理師など・・・実に様々な専門学校の生徒が受験します。

その数は当サイト運営者が調べただけでも185校ありました。

専門学校で勉強した成果を何かの形として残すのが目的です。

合格すれば就活の際に履歴書に書いて自己PRの材料とします。

しかし、やはりそこは1か月ほど勉強すれば合格できる民間資格です。

就活が有利になるのかと言えば、それほど期待できません。

仮に最も難易度が高い1級を取得すれば、他の生徒と差別化ができて少しは印象が良くなる可能性はありますが・・・

新卒大学生や短大生、社会人が就活や転職のために取得して履歴書に書いてもほとんど効果は期待できません。

就職が有利になることはないでしょう。

専門学校生なら接客業の経験も評価の対象

接客を伴うサービス業へ就職を希望するのであれば、アルバイトであっても接客業の経験があればそれなりに評価されます。

同じお店で2年間アルバイトを続けた、バイトリーダーになった・・・これはおそらく高評価を得るでしょう。

アルバイトの経験は履歴書でPRしずらいので、面接時にPRするのがいいでしょう。

高校新卒者であれば、アルバイトよりも部活動です。3年生まで部活動を続けていれば評価されます。

先輩・後輩と接した経験はそのまま接客態度に結びつくからです。

将来性について徹底研究

レストランでの接客風景

この資格の活かし方

サービス接遇検定試験の学習を通して得た知識や考え方、接客方法などは現実に実践できればとても有意義です。

特に小売販売業やサービス業では、実践する機会も多いはずです。

ただし、合格しましたという事実のみではあまり意味はないです。

履歴書に書くためだけに取得しても全く資格は活かせません。

例えば、ホテルに就職を希望しているのであれば、試験の勉強で学んだことを現場でどう実践していきたいのか、知識を活かす努力をこの先にどうやってするのか、そこまで主張できてはじめて評価されます。

サービス接遇検定3級を取得しました!採用してください!それでは何も活かせません。

サービス接遇検定と秘書検定、どちらを目指すべき?

サービス接遇検定と秘書検定、どちらを学んだ方がいいか?

そんな質問をネット上でよく見かけます。

関連資格:秘書検定とは

秘書検定は、ビジネスマナーが中心で対象は限られた範囲の人です。

相手との上下関係を考えた上での対応の良さを追求します。

それにに対しサービス接遇検定は、対象は不特定多数です。

相手が快適であると感じるような態度や言葉遣いで接することを追求しています。

どちらも対人関係が重要ですが、秘書検定はビジネス、サービス接遇検定は接客という違いで判断すればよいでしょう。

仮に不特定多数のお客が想定されるのであればサービス接遇検定です。

企業で顧客との対応を考えているのであれば秘書検定でしょう。

知名度であれば、秘書検定の方が圧倒的です。

難易度で考えれば、秘書検定2級の合格率は50%前後、サービス接遇検定2級の合格率は65~70%前後ですので大差はないですが、秘書検定の方が若干難しいようです。

1つ言えるのは、両資格とも目指しても2級までで十分です。

それ以上を目指しても時間ばかりかかって、それほどメリットは期待できません。

ちなみに、両方ともに文部科学省後援となっていますが、単に「公的」と称して受験生を集めているだけです。

公的資格の制度は既に廃止されています。別段公共性が高い資格ではありません。

関連情報:公的資格(旧認定資格)について

はじめるなら2級から

初学者であってもまずは2級からの受験をおすすめします。

出題範囲も3級と2級はほとんど同じですし、2級のほうが長文問題が多いくらいで、難易度もそれほど変わりません。

2級の範囲に3級も含まれているので、違うテキストや問題集で勉強する必要もありません。

2級でもかなり易しい部類ですので、比較的短期間で合格できます。

同日に3級と2級の同時受験も可能ですが、普通に合格を目指して勉強している人であれば、どちらも合格します。

合格するには

2級でも短期間で合格可能

サービス接遇検定試験は、難易度の低い順に、3級、2級、準1級、1級に別れています。

筆記試験は全級(準1級は面接のみ)とも「理論」と「実技」に出題区分されていますが、解答方法はマークシートと記述です。

準1級は、2級合格者が対象で試験は面接のみです。

サービス接遇検定は2級からの受験でも、1日1時間ほどの学習でも1か月あれば合格できます。2か月あれば余裕でしょう。

こういった試験は分厚いテキストを読むというよりも、薄いテキストを何度も読む方が早く知識が身に付きます。

あとは、とにかく過去問を解いて問題に慣れることです。

1級になると模擬電話トークを面接担当者の前で披露

1級になると難易度は上がりますが、それでも35%ほどですから極端に難関でもないです。

1級の面接試験は2人1組で行うロールプレイング形式です。

面接課題は「テレセールス」と「セールストーク」の2つです。

2人1組になってロールプレイング形式でおこない、所要時間は1組10分程度です。

まずは、面接室に入る前に課題を3分間で覚え、実際に面接担当者の前で模擬電話セールスと模擬電話トークを披露します。

初対面の人を相手に静まり返った室内で面接です。当然ですけど緊張して声も震えます。

かなりの度胸も必要です。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

サービス接遇検定の3級と2級の受験に対応したテキスト&問題集です。

筆者はサービス接遇検定試験の面接審査員ですから、信頼性が高いといえます。

一般常識の範疇ともいえる内容も多いですが、試験対策として実用的な内容となっています。

この1冊で十分に2級の範囲はカバーしているので、繰り返し学習すれば合格できます。

巻末には、実際の試験と同じ形式、難易度で作られた3級と2級の模擬試験がついています。

試験対策用のテキストとしてはかなり使い勝手が良いので利用者が多いです。

種類評価
テキスト&問題集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

【3級・2級・1級筆記】6月と11月
【準1級】7月と12月
【1級面接】6~9月または11~翌年2月

お申し込み

4月上旬~5月上旬
9月上旬~9月下旬

受験資格

どなたでも受験できます。

試験会場

全国各地

受験料

1級:6,500円
準1級:4,700円
2級:3,900円
3級 :2,700円

(各税込)

試験内容

【試験内容】

  • 3級・2級:マークシートの選択式+記述
  • 準1級:面接のみ
  • 1級:記述+面接

詳細は以下のとおりです。

■3級:サービス接遇実務について初歩的な理解を持ち、基本的なサービスを行うのに必要な知識、技能を持っている
[筆記]

  1. 理論:サービススタッフの資質、専門知識、一般知識
  2. 実技:対人技能、実務技能

■2級:サービス接遇事務について理解を持ち、一般的なサービスを行うのに必要な知識、技能を持っている
[筆記]3級と同じ
■準1級:面接試験のみ(2級合格が条件)
■1級:サービス接遇実務について十分な理解、および高度な知識、技能を持ち、専門的なサービス能力が発揮できる
[筆記]3級と同じ
[面接]筆記試験合格者のみ面接による審査

合格基準

筆記試験は、全級とも「理論」と「実技」に領域区分されており、それぞれの得点が60%以上のとき合格になります。

主催者情報

試験に関する詳しい情報は受験要項|サービス接遇検定をご覧ください。

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