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秘書検定が役に立つのかリアルに評価

電話で話しながらメモを取る女性

現実的には容姿・年齢・学歴の方が何倍も重要です。

種類難易度合格率
民間検定易しい55%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~1万円1か月程度
活かし方全国の求人数評価
自己啓発233件
  • 学習期間・合格率は2級についての数字です。
  • 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年4月15日に集計。

短期間で取得できる程度の民間の検定試験です。合格したからと言って就職・転職は有利になりません。

若年層(概ね20代)なら就職・転職の際に履歴書に書けばPRできるかもしれませんが、採用の決め手にはなりません。社会人であれば転職する際には履歴書に書いても評価されません。

実際に面接した結果の方が重視されますし、容姿・年齢・学歴などの方が判断材料としては重要です。

秘書検定に合格して履歴書に書いても参考程度です。採用の決め手にはなりません。面接時の印象の方が何倍も重要です。

目次

秘書検定とは

電話をとる女性秘書

秘書としての技能を問う検定試験

秘書検定とは、主に会社の役員や経営者の秘書として活躍するために、必要な能力について知識及び技能を問う検定試験です。

試験では、秘書としての資質や秘書業務について問われるだけではなく、一般常識やコミュニケーション能力、ビジネスマナーやビジネス文書の作成、敬語の正しい使い方や電話応対、感じのいい態度など、実際に社会で必要とされる内容も問われます。

合格するには、言葉使い、電話の対応、接客マナーなどの他、ファイリングや郵便書類作成などの事務処理能力、社会や経済の知識、OA機器の習熟など幅広い能力が必要となります。

秘書検定は、能力によって3級、2級、準1級、1級の4種類に区分されています。3級が最も初学者向けで、秘書としての基礎的知識を問われます。

2級は専門知識と技能を、1級は高度な専門知識と技能、そして秘書としての資質を問われます。

試験は、「理論」と「実技」に領域区分されていますが、全て筆記試験です。準1級、1級は面接による試験があります。各60%以上の正解で合格です。

参考:秘書検定 | ビジネス系検定

女性の管理職登用に逆行

働く女性は増えたものの、日本の社会では女性の管理職登用が極端に少ないとしばしば話題になります。

かつて、安倍政権の成長戦略のひとつとして「2020年までに指導的な地位に占める女性の割合を30%にする」との提言もありました。

この提言の内容は、指導的な管理職としての女性の登用を増やすのが狙いであって、秘書のような補助的な仕事に就く女性を増やすのが目的ではありません。

つまり秘書検定そのものが時代に逆行しているといえます。

もちろん試験主催者は受験生を女性に限定しているわけではありません。男性も受験できます。けれど、主催者のサイトを見ると受験生の写真は全員女性です(2023年4月現在)。明らかに女性の受験生を意識した内容です。

男女平等どころかLGBTQなど性的マイノリティについても語られるこの時代、今だに秘書検定という名称で女性の受験者をつのっていることに当サイト運営者は大きな疑問を感じます。

役に立つ資格なのか?

新緑の中をカバンを肩にかけて歩く女性

合格しても・・・採用の決め手にはならない

秘書検定3級あるいは2級を持っていると、就職や転職は少なからず有利になるようです。

全国の求人を検索したところ、「必要な免許・資格」の欄に秘書検定2級あるいは3級と明記してある求人が233件見つかりました。

秘書検定は単なる民間の検定試験にすぎませんが、これは意外と多い数字です。

職種として多いのは、「秘書業務」が50%以上です。あとは事務員、受付、総務などです。「自動車免許必須」となっている求人も多いため、秘書をしながら運転手も兼ねるようです。

ただし、「秘書検定必須」となっている求人はゼロで、「あれば尚可」となっている求人がほぼ100%です。

つまり、秘書検定を持っていなくても応募は可能です。

やはり実際に面接して、人物像を見てから判断するのでしょう。面接で、マナーや常識があると相手に判断されればそれで十分だということです。

秘書検定に合格していても確実に採用が有利になるとは言えないということです。判断材料のひとつにはなるかもしれませんが、採用の決め手にはなりません。

それから・・・現実的に秘書として求められる条件としては、容姿やら年齢です。もちろん学歴も重要です。そこそこ頭も良い方がいいでしょう。

将来性について徹底研究

この資格の活かし方

秘書検定とは、社会人として必要な最低限のマナーを備えているかを問う民間の検定試験です。学習する内容は実社会において既に身につけていて当然と思われる内容ばかりです。

仮に身についてなかったとしても、マナーに関する本を一読すれば誰でもすぐに身に付きます。

日本を代表するような大企業であれば社内に秘書課が存在します。初めからそういった部署を希望しているのであれば役立つことも考えられます。

その際は難易度の高い秘書検定準1級以上を狙いましょう。準1級以上の取得者は少ないため、面接担当者の目に止まってわずかながら評価される可能性はあります。

もし、大企業で秘書として一人前になりたいと考えているのであれば語学力を磨いたほうがよさそうです。TOEICで高い点数を取るように語学力を磨いてください。

関連資格:TOEICとは

就職活動では、自動車運転免許をとっておいた方がよほど採用は有利です。就職や転職の可能性も広がります。

サービス接遇検定と秘書検定の違いについて

よく似たマナー系の民間資格にサービス接遇検定があります。

どちらを学んだ方が役に立つのか?就職に活かせるのか?そんな質問をネット上でよく見かけます。

関連資格:サービス接遇検定とは

秘書検定はビジネスマナーが中心です。主に会社関係を中心に、相手との上下関係を考えた上での対応の良さを追求します。

それにに対しサービス接遇検定は、相手となるのは「お客」で、対象は不特定多数です。お客が快適であると感じるような態度や言葉遣いで接することを追求しています。

  • 秘書検定・・・ビジネス
  • サービス接遇検定・・・接客

という違いで判断すればよいでしょう。

仮に、百貨店やレストランで不特定多数のお客が想定されるのであれば目指すのはサービス接遇検定です。企業で顧客との対応を考えているのであれば秘書検定です。

難易度で考えれば、秘書検定2級の合格率は50%前後、サービス接遇検定2級の合格率は65~70%前後ですので大差はないですが、秘書検定の方が若干難しいようです。

合格するには

2級までなら比較的簡単

秘書検定試験は3級が最も簡単ですが、実際には2級を受験する人が最も多く、全体の7割ほどが受験します。

いきなり2級から受験する人も多くいますし、試験日が同じなので、同じ日に3、2級を受験する人も少なからずいるようです。

3、2級は難易度が違うだけで、出題形式や試験範囲はほとんど同じです。それほど難易度に差はないため、2級から学習を始めるのがおすすめです。市販されている秘書検定のテキストは、3、2級兼用のものも多く出ています。

ちなみに合格率は3、2級ともに50%を超えていますが、実際は受験勉強をほとんどしていない女子高生も多く受験しています。そのため体感的にはもっと高いといえます。

ある程度時間をかけて学習すればほぼ合格できます。普通に1日1時間ほど学習すれば、2級でも1か月もあれば十分に合格できます。

受験資格はありません、どなたでも受験できます。 社会人経験の無い方は難しいと思いますが、一般企業に勤めた経験が数年あれば、2級までは問題集を一通り済ませるだけで簡単に合格できます。

秘書検定の本試験では、こんな問題が出題される

試験では、職場で求められるビジネスマナーや、取引先との接し方、電話対応、上司などへの立ち居振る舞いや言葉遣いなど、秘書に限らず社会人として最低限身に付けておかなければならない幅広い一般常識を問われます。冠婚葬祭におけるマナーなども問われます。

出題される試験内容の例としては、下記のようなイメージです。

  • 敬語の正しい使い方、社内と社外とでどう使い分けるのか
  • 名刺交換のやり方、誰から順に受け取って、渡すのか
  • お葬式や結婚式に持って行く、「のし袋」には、どう書けば良いのか?
  • 社長といった立場が上の人が座る場所はどこか?(いわゆる上座下座の順など)
  • 電話応対時の言葉遣い、使ってよい言葉、避けたい言葉など
  • 上司が外出している時の電話対応、取次の方法
  • 社内文書の作成方法、まとめ方、ファイリングの方法
  • 相手に失礼のない上手な断り方、適切な電話応対とは

さまざまな内容が問われます。

社会人を長く経験していても知らない常識はあります。自分で気づけば良いのですが、いつまでも知らないままでは、どこでどんな恥をかくかも知れません。最低限必要なビジネスマナーを学習すればきっと役立つこともあるでしょう。

まずは無料の資料請求

いろんな講座を比較検討できます。

おすすめの通信講座

実は、ありそうでないのが秘書検定の通信講座です。

秘書検定とはマナーを学ぶための試験ともいえます。やはり動画による解説があった方が視覚的に理解がすすみます。

ヒューマンアカデミーの通信講座であれば、講義DVDがついているので初学者でも安心して学習をはじめられます。まずは講義DVDでポイントを押さえてからテキストを読むようにするとかなり理解が早まります。
参考までに:DVDを利用した学習方法

※こちらから受講申し込みができます。

秘書検定+ビジネスマナー講座

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

秘書検定の参考書は、早稲田教育出版の「集中講義」と下記で紹介する「実問題集」が定番です。受験生必携と言ってもよいでしょう。

1か月集中して学習すれば合格できるでしょう。社会人の経験がない高校生であれば1回だけではなかなか理解できないかもしれません。そんな時は少なくとも2回以上繰り返して読んで理解しましょう。

社会人であっても、あえて周囲が教えてくれないような常識を学習することもできます。社会人としても役立つ参考書です。

種類評価
テキスト

おすすめ問題集

「集中講義」を教科書として学習し、こちらの問題集で実力をつけます。繰り返して学習することで実力は確実につきます。ボリュームは十分で、解説も丁寧でわかりやすいので無理なく学習を続けられます。

過去問5回分の試験内容と要点がまとめられています。ただ本試験ではこの本に載ってないパターンの問題も出題されます。時間に余裕があれば他の問題集も購入した方がよいかもしれません。

種類評価
問題集

試験情報

試験日

2月上旬頃(2、3級のみ)
6月下旬頃(全級)
11月上旬頃(全級)

お申し込み

試験日の1ヶ月~2ヶ月前に申し込みます。

受験資格

受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。

試験会場

全国各地
2級・3級は、CBT受験会場でも実施されます。

受験料

【会場受験】
1級:6,500円
準1級:5,300円
2級:4,100円
3級:2,800円

【CBT】
2級:4,900円
3級:3,600円

(各税込)

試験内容

試験区分は1級、準1級、2級、3級で。1級・準1級には筆記試験に合格すると二次試験(面接試験)があります。

1.秘書の資質(理論)
2.職務知識(理論)
3.一般知識(理論)
4.マナー・接遇(実技)
5.技能(実技)

理論は五肢択一問題でマークシート方式。
実技は五肢択一問題(マークシート方式)と記述問題

合格基準

全級ともに試験は「理論」と「実技」に領域区分され、それぞれの得点が60%以上で合格。

主催者情報

試験に関する詳しい情報は秘書検定|ビジネス系検定をご覧ください。

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