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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

ニュース時事能力検定は意味ない?難易度や就職のメリットは

英字新聞の紙面

民間の検定試験ですが、一部の大学・短大で入試の際に優遇されます

種類難易度合格率
民間資格やや易しい40%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~1万円2か月程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
入試でPR0件
  • 上記は2級についてです。受験する人のレベルで難易度等は違います。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年8月9日に集計。

ニュース時事能力検定、通称N検・ニュース検定とは、新聞・テレビを中心としたニュース報道を読み解いて活用する力つまり時事力を認定する民間の検定試験です。

一部の大学・短大の入試で優遇され、就活の際にごく一部のマスコミでは優遇するメリットがあります。

ただし、あくまでも知識・教養を高めるための検定試験です。就職や転職にはあまり影響しません。

学生や社会人が取得しても就活や転職が有利になることはありません。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

ニュース時事能力検定(N検・ニュース検定)とは

新聞の上に置かれたメガネ

時事力を認定する民間の検定試験

「ニュース時事能力検定」通称N検・ニュース検定とは、新聞・テレビを中心としたニュース報道を読み解いて活用する力、つまり時事力を認定する民間の検定試験です。

このニュース時事能力検定の出題範囲は、政治・経済・暮らし・社会環境・国際の5分野に分かれています。

生活に役立つ身近な内容や時事問題なども取り入れているため、小学生から高齢者まで幅広い世代の人達が楽しみながら学習できます。

また、学習を通して身に着いた時事能力は、入試や就活の面接でも問われる能力なので、学生や社会人にとって実用的な面もある検定試験です。

特定非営利活動法人日本ニュース時事能力検定協会が試験を主催しています。

主催者サイト:ニュース時事能力検定

役に立つ資格なのか?

ニュース時事能力検定の合格者は、一部の大学・短期大学の入試の際に一定の評価を受けて優遇される可能性があります。

また、一部の企業では入社試験の際に有利になります(詳細は後述します)。

では、それ以外の一般企業への就職や転職に関してどれほどこの資格が役立つのかと言うと、例え難関の1級を取得しても、ほぼ評価されません。

社会人が取得しても、社内で評価される機会もほとんどないでしょう。

あくまでも自己啓発や趣味の一環として学習する検定試験です。

興味さえ持っていれば時事問題に詳しい人間などいくらでもいます。

時事問題の知識が必ずしも仕事に活かせるわけでもないので、この検定試験に合格しても別段有資格が能力的に優れているとは判断できません。

履歴書に書いても、自己啓発する精神が旺盛であるとPRできるかもしれませんが、それなら他の資格試験に挑戦している方が評価されます。

例えば、TOEIC、英検、そのほかの国家資格などです。

ニュース時事能力検定は、勉強する価値がないとは言いませんが、履歴書に書くほどのメリットはないでしょう。

将来性について徹底研究

この民間資格の活かし方

ニュース時事能力検定の試験勉強を通して、ニュース報道を読み解き、活用する力が養われます。

それまでただ漠然と見て聞いていただけのニュースが新鮮に感じられるでしょう。

なんでも鵜呑みにしていた報道について、冷静に自分自身で判断できる力が付けば十分取得する価値のある資格です。

新聞やテレビの報道が必ず正しいとは限りません。マスコミの方針による偏重的な報道も少なからずあります。

信憑性が有るのか無いのかを多角的に見て公正に理解・判断できるようになれば勉強する意味もあるでしょう。

もっとも試験に合格すれば必ずしもこう活かせるとは限りませんが。

N検は一部の大学・短大で入試の際に評価される!

ニュース時事能力検定は、全国252校600の学部・学科の大学・短大・高校の入学試験において、出願および判定での優遇・一部試験科目免除などに活用されています。

参考:ニュース時事能力検定(N検)入試活用・評価・優遇校一覧【大学】(pdf)

大学のランクは、国公立からFランクまで様々です。文系だけに限らず理系の学部も多くあります。

そのほとんど(9割ほど)はAOあるいは推薦入試の際の評価になってますが、一般入試の際に評価する大学もあります。

優遇内容としては、参考材料・その他(詳細は不明)という大学が多いのですが、中には、明確に点数加算・判定考慮としている大学もあります。

級に関しては、例えば2級以上というように明記していない大学がほとんどです。

優遇校一覧に載っている大学や短大へ進学希望であれば、例え3級でも取得すれば役立つかもしれません。

N検は一部の企業の就職試験で優遇される

ニュース時事能力検定の合格者は、一部の企業の入社試験で優遇されるようです。その数は39社(2024年4月現在)です。

参考:入試・就職試験での優遇|ニュース時事能力検定

(※2021年11月から内容は更新されていないので、あまり熱心に優遇企業を増やしている様子はありません)

ニュース時事能力検定は毎日新聞社が間接的に主催しているので、毎日新聞の関係各社を中心として並んでいます。

それ以外はニュースを報道する新聞社とテレビ局などのマスコミです。

その他の一般企業は一切掲載されていません。

「優遇・加点・参考として試験の際に評価する」となってますが、こういった人気の就職先である新聞社やテレビ局において、果たしてニュース時事能力検定を取得しているだけでどれくらい就活が有利になるのでしょうか・・・

やはり、国公立大学卒や有名私立大学卒といった学歴の方が入社試験の際は断然有利です。

仮に1級に合格したところで、それが理由で採用になることはないでしょう・・・

ちなみに、日本経済新聞社は同様の検定試験として日経TESTを主催しています。

ニュース時事能力検定を取得しても当然ですけど日経グループでの入社試験では優遇されません。

合格するには

ニュース時事能力検定は、検定の入門編となる5級から多角的により高いレベルでの知識を問う1級まで、6段階の難易度に分けて実施しています。

各級の目安は難易度の低い順に以下の通りです。自分のレベルに合った級を選択して受験できます。

ちなみに、都会の会場へ行くと小学生も目立ちます。

  • 5級:小学生、中学生(小学校で学んだ社会科の知識・理解を生かせる)
  • 4級:小学生、中学生、高校生(小学校社会科や、中学校社会科の地理的分野や歴史的分野で学んだことを生かせる)
  • 3級:中学生、高校生、大学生、一般(中学校社会科の公民的分野で学習したことを生かせる)
  • 準2級:中学生、高校生、大学生、一般(高校の公民科の「現代社会」「政治・経済」で学習したことを生かせる)
  • 2級:高校生、大学生、一般(新聞やテレビの主要なニュースを、背景も含めておおむね理解し、生かせる)
  • 1級:大学生、一般(2級レベルの力を基に、世界的・歴史的な視点で現代社会を位置づけられる)

1級は2級合格者のみ受験できます。初回で受けられるのは2級までです。

試験時間が重ならない限り1級以外は併願して受験できます。

日頃からニュースに関心ある人であれば、ニュース時事能力検定はそれほど難しい検定ではないです。大学生・社会人は2級までなら合格できます。

2級までであれば比較的短期間で合格できる

2級までであれば、1日1時間の勉強であれば1か月ほどで合格できます。

学習方法としては、公式テキスト、公式問題集は両方ともあった方がいいでしょう。

公式問題集から半分くらい同じ問題が出題されるので、それだけでもほぼ合格ラインに到達できますが、あと少し余裕を持って得点したいところです。

その他に約2問程度統計の問題がありますが、問題を読み取る能力があれば解けて十分合格ラインに達します。

あまり日頃からニュースに関心がなかった人であれば、公式問題集と公式テキストだけでは難しく感じるかもしれません。

ニュース時事能力検定は政治・経済から暮らし、国際問題、社会・環境と出題範囲が多岐にわたります。普段からアンテナを立てて情報を集める意識が必要です。

最新のニュースについても出題されるので、国内外のビッグニュース(年間10大ニュース程度)は読んでおきましょう。

ニュースの内容そのものだけではなく、背景となる知識も聞かれるので、新聞を読むときには事態が発生した背景を意識して読むように心がけてください。

なお、1級の難易度は高く、合格率は12%ほどです。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

ニュース時事能力検定1~準2級に対応した公式テキストです。

2級、準2級の本試験題の約6割は、このテキストと公式問題集から出題されます。

政治、経済、暮らし・社会・環境、国際がテーマとして構成されています。

解説に加えて、様々な論点から視た意見が述べられおり、ニュースを「公平」に読むための工夫がされています。

しっかりとした構成になっていて読み応えがあります。過去のニュースの復習にも使えます。2級合格には問題集も必要です。

※購入の際は最新版であることを確認してください。

種類評価
テキスト

おすすめ問題集

1~準2級合格には必須の問題集です。各級ごとに別れた問題集になっています。

入学試験や就職活動に備えて、あるいは社会人の自己啓発のために、ニュースをしっかりと読み解力を養える内容です。

試験問題の約7割はこの本に掲載されている問題とよく似た内容として出題されます。これだけやれば合格も可能です。

※購入の際は最新版であることを確認してください。

種類評価
問題集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

年4回(2月・6月・9月・11月)

お申し込み

主催者ホームページをご覧ください。

受験資格

受験資格の制限は一切なく、どなたでも受験できます。

試験会場

全国各地

受験料

  • 1級:7,400円
  • 2級:5,300円
  • 準2級:4,300円
  • 3級:3,800円
  • 4級:3,300円
  • 5級:3,200円

※2024年4月7日現在、税込み

試験内容

各級45問、マークシート(四肢択一)※1級は一部記述を含む

  • 5級:小学校で学んだ社会科の知識・理解を生かせる
  • 4級:小学校社会科や、中学校社会科の地理的分野や歴史的分野で学んだことを生かせる
  • 3級:中学校社会科の公民的分野で学習したことを生かせる
  • 準2級:高校の公民科の「現代社会」「政治・経済」で学習したことを生かせる
  • 2級:新聞やテレビの主要なニュースを、背景も含めておおむね理解し、生かせる
  • 1級:2級レベルの力を基に、世界的・歴史的な視点で現代社会を位置づけられる

試験時間:50分

合格基準

1級:80点程度(100点満点)、2~5級:70点程度(100点満点)

主催者情報

試験に関する詳しい情報は個人受検 実施要項・お申し込み|ニュース時事能力検定をご覧ください。

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