児童英語インストラクターを取得する意味やメリットはあるの?
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | やや易しい | 99% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
指定講座受講 | 5~10万円 | 3か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
自己満足 | 0件 |
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年9月2日に集計。
講座受講料 | 49,600円 ※割引制度あり |
受験料 | 5,600円(税込) |
※金額は2024年4月現在、いずれも税込です。
児童英語インストラクターとは、日本能力開発推進協会 (JADP)が認定する民間資格です。
「3ヶ月で英語教育のプロフェッショナルに!」と題してキャリカレ(旧キャリアカレッジジャパン)が受講生を募集しています。
しかし、よく考えてもみてください。
こういった短期間の通信教育で取得できる程度の民間資格で英語のインストラクターとして採用されると思いますか?
民間の英語スクールで教えるにしても、現実にはTOEIC700(750)点以上または英検2級以上の英語力が求められます。
あるいはTESOL(テソル、ティーソル)などです。さらに出身大学なども問われます。
民間資格だけでは採用は決して有利になりません。
意味ないとまでは言いませんが、確実に児童英語教師になれるワケではないのでご注意ください。
児童英語教師と呼ばれる職業全般については下記のページを参考にしてください。
関連情報:児童英語教師とは
児童英語インストラクターとは
3か月程度の勉強でインストラクター?無理でしょう
児童英語インストラクターとは、日本能力開発推進協会 (JADP)が試験を実施する民間の検定試験です。
試験の勉強を通して、子どもに英語を教えるための基礎知識を身に付け、児童に英語を教えるインストラクターの育成を目指します。
指定の講座を受講し、全カリキュラムを修了後、自宅での受験に合格すればJADPより「児童英語インストラクター」の称号が付与されます。
しかし、全国の英語教師の求人を探してもこの試験の合格者を採用条件としている求人は見つかりません。
公立小学校ではこの試験合格者が指導者の採用条件になっているところは見たことがありません。
自称「英語インストラクター」となるのは可能ですけど、本職の英語インストラクターとして働くのはかなり無理があります。
主催者サイト:児童英語インストラクター資格|日本能力開発推進協会 (JADP)
役に立つ資格なのか?
民間資格では価値はあまりない
2020年度から小学校5・6年生で英語の授業が正式な教科となり、学校現場をはじめ小学生を相手とした民間の英語教室で英語のインストラクターの需要が増しています。
しかし、小学校の教育現場で求められるのは小学校教諭免許であったりTOEICや英検で証明できる英語の実力あるいは高学歴です。
無資格であっても、バイリンガル程度の実力、外国人と意思疎通ができる英語力があれば評価されます。
短期間で通信講座で取得できる「児童英語インストラクター」などは、JADPという民間の団体が「この人は英語のインストラクターができますよ」と認めているだけにすぎません。
「英語を教えるノウハウを3ヶ月でマスターでき、教室で英語指導ができるようになります!」なんて紹介してますけど、現実は・・・かなり難しいでしょうね。
もちろん個人で英語教室を開くのは可能です。
しかし、児童の親からは出身大学やTOEICの点数を聞かれることも多いです。
将来性について徹底研究
小学校で英語を教えるには教員免許が必須
児童英語インストラクターの民間資格は、未経験者であっても短期間で合格できます。
指定の講座を受講すれば、わずか3か月程度で英語指導スキルが身につくそうです・・・
もちろん元々の英語力で違いはあるでしょうけど。
では、はたしてこの民間検定で本当に小学校で英語を教えたり、民間の英会話教室で英語を教えることができるのかと言うと答えはNoです。明らかに無理です。
小学校の授業で英語を教えるには、小学校教諭免許、中学英語免許、高校英語免許のいずれかが必要です。民間資格では採用条件を満たしません。
小学校英語指導者資格(J-SHINE)なども同様です。
民間の英語教室も採用条件は厳しい
イーオン、ECC、ヤマハなどの民間の英会話教室の多くは、TOEIC700点以上または英検2級以上が講師・インストラクター募集の条件です。
あるいは国公立大学か有名外国語大学卒以上の学歴が求められます。数年間の海外留学経験などがあればなおいいです。
もちろん前提として日常会話レベルの英語力は必須です。
客商売である以上、教師のレベルはかなり高い水準が求められます。
根拠も曖昧で英語の実力の裏付けにならない民間の検定試験では採用は有利になりません。
「なんちゃって教師資格」はどれも役に立たない
英語の指導者(インストラクター・教師)といった資格に関わらず、こういった民間の「なんちゃって指導者」の資格は数多く存在します。
例えば、小学校英語指導者資格、日本語教育能力検定試験、健康管理士、食生活アドバイザー、食育アドバイザー、整理収納アドバイザーなどです。
どれも難易度は低く、ほぼ100%の合格率です。お金さえ払えば比較的短期間で取得できます。
では、こういった民間資格を取得すれば本当に希望通りの仕事に就けるのかというと、かなり厳しいでしょう。どれも就職や転職に役立つとはいえません。
通信講座や講座受講料は概ね5~10万円程度で済みます。
就職や転職に活かせなかったとしても諦めてしまう人がほとんどなので表立ってトラブルになることも少ないです。
民間の「なんちゃって指導者(アドバイザー)」的な検定試験には要注意です。
合格するには
児童英語インストラクターを取得するには、日本能力開発推進協会 (JADP)が指定する認定教育機関等が行う認定講座においてその全カリキュラムを修了しなければならず、独学では取得できません。
「認定教育機関等が行う認定講座」と聞くと、さぞ立派な教育カリキュラムが組まれていて指導実習も充実しているかと思いきや単にキャリカレ(旧キャリアカレッジジャパン)が提供する通信教育にすぎません。
学習期間は未経験者でも4か月程度です。
難易度は低く、しかも自宅で受験できますからほぼ100%の合格率です。
キャリカレの評判・口コミは・・・ご自身で調べられるといいです。
消費者庁及び公正取引委員会から過去何度となく措置命令や是正勧告などの行政処分を受けている団体です。
ネットで「キャリカレ 公正取引委員会」「キャリカレ 措置命令」「キャリアカレッジジャパン 是正勧告」などで検索すると記事がたくさん出てきます。
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
随時自宅受験
お申し込み
随時
受験資格
指定講座の受講(49,600円)が条件になっています。
試験会場
在宅受験
受験料
受験料(2024年2月現在税込):5,600円
試験内容
【履修内容(学習範囲)】
- 子どもに英語を教えるための基礎知識
- 小学校英語指導のための基礎知識
- レッスンを行うための基礎知識
- レッスンプラン作成の基礎知識
合格基準
合格基準:得点率70%以上
合格発表
合否結果:答案受付後約1か月で送付
主催者情報
試験に関する詳しい情報は児童英語インストラクター(教師) 資格講座|通信教育講座・資格のキャリカレをご覧ください。