調剤事務管理士とは?取得する意味やメリットはあるの?
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 60% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~1万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | 評価 |
知識習得 | 約1,000件 (0件※) |
- 調剤薬局事務全体の求人は約1,000件ありますが調剤事務管理士合格者と明記している求人は0です。
- 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2024年11月26日に集計しました。
調剤事務、医療事務、介護事務・・・こういった法律的な根拠のない民間の検定試験を「資格」と勘違いしている女性が大勢いますが注意してください。
短期間で取得できる民間資格などで就職や転職は有利になりません。
少し冷静になって考えてみれば分かることです。注意してください。
調剤事務管理士(技能検定試験)とは
調剤薬局事務と呼ばれる民間資格の一種
調剤事務管理士とは、保険調剤薬局において窓口業務や会計、保険請求分のレセプト作成等を行うための民間資格です。
いわゆる「調剤薬局事務」と呼ばれる検定試験の一種です。調剤事務管理士と調剤薬局事務に違いはありません。
試験の学習を通して、保険調剤の仕組みを理解し正確に調剤報酬を算定し請求するための基礎的な知識について学びます。
調剤事務管理士技能認定試験は、技能認定振興協会が実施する民間の検定試験です。
名称は商標登録されていて、合格者のみが「調剤事務管理士」と名乗れます。
この民間資格に合格しても、就職・転職活動ではほぼ役立ちません。
薬局の求人を見れば分かりますが、多くは経験者優遇です。
未経験者を採用するにしても免許・資格不問である場合がほとんどです。
主催者サイト:JSMA 技能認定振興協会|医療事務の資格・医療事務の試験ならJSMA
役立つ民間資格なのか?
調剤報酬請求事務のスキルを証明する資格といっても学習する内容は超基本的です。
履歴書に書けば前向きな姿勢は評価されるかもしれませんが、現実はほぼ評価されません。
採用に関しては実務経験者が優先されます。
薬局での求人の多くは民間資格など問いません。求人を見ると分かりますが、多くは「免許・資格不問」となっています。
未経験者であれば学歴・年齢・容姿などを重視します。面接時の印象も重要です。
あえて無資格者を採用するケースも普通にあります。
採用時に大切なことは他にいくらでもあるということです。
将来性について徹底研究
民間資格などはおすすめしません
医療事務や調剤薬局、介護事務といった民間資格が世の中にはたくさん存在します。
受験制限がない場合がほとんどなので誰でも受験できます。いずれも短期間で取得できます。
しかし、民間の検定試験にすぎないので合格しても特別にできる業務はありません。
就職や転職が有利になるなんて言われていますが、はたして本当なんでしょうか。
少し冷静に考えれば、どれくらい価値があるのか分かるはずです。
こういった民間資格を取得したけど、就職が決まらず困っている女性は少なからずいます。
請求業務は正確性が求められる作業のため、基礎学力が高い女性が採用されます。
つまり、ひとつの判断基準として学歴です。国公立大学・有名大学卒業であればかなり有利です。
地方へ行けば有名公立高校卒であれば有利です。
登録販売者の方が何倍も役に立ちます
ドラッグストアや薬局などへ就職する際には登録販売者の資格が役立ちます。
登録販売者とはれっきとした医療系の国家資格です。薬剤師や登録販売者がいないと販売できない薬があるので、就職や転職の際は有利になります。
関連資格:登録販売者とは
資格手当が支給されたり、時給が一般の人より高くなるケースも多く将来性もあります。
もちろん国家資格ですからそれなりに時間をかけて勉強しなければ合格できません。
安易な民間資格に逃げないで、本当に役立つ資格を目指してください。
合格するには
調剤事務・医療事務・介護事務について独学で勉強したいけれど、いくら書店を探してもテキストが見つからない・・・こう感じたことがある人も多いと思います。
誰かが勉強しなくなって出品した中古品がメルカリやヤフオクに出品されている程度です。
それもそのはずです。
こういった民間の検定試験の多くは、利益を上げるために通信講座の受講が必須になっています。
つまり、独学では調剤事務管理士などに挑戦できません。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
調剤事務管理士を取得するために、わざわざ高い金額を支払ってまでユーキャンやソラストの通信講座など受講する必要なんてありません。
どうしても調剤薬局の事務の勉強をしたいという人には独学を強くおすすめします。勉強だけで受験する必要はありません。
このテキストは、調剤薬局で事務を行う際に知っておかなければならない医療保険制度のしくみや、薬の基礎知識、処方せんの読み方、薬剤の計算方法などについて丁寧に解説しています。
これ一冊でしっかり学べます。やる気がある人ならこれで十分合格圏に到達できます。
種類 | 評価 |
テキスト |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年6回(奇数月の第4土曜日)
※当面の間、在宅試験を実施しています。
お申し込み
主催者サイトをご覧ください。
受験資格
制限はなく、どなたでも受験できます。
試験会場
当面の間、在宅受験
受験料
6,500円(税込)
試験内容
試験時間:学科・実技併せて2時間
試験方法:学科試験(マークシート方式)+実技試験
出題範囲:
【学科試験】10問、マークシート択一式
- 法規:医療保険制度、調剤報酬の請求についての知識
- 調剤報酬請求事務:調剤報酬点数の算定、調剤報酬明細書の作成、薬剤用語についての知識
【実技試験】調剤報酬明細書の点検1問・作成2問
- 調剤報酬明細書を作成するために必要な知識
※学科・実技とも、資料などを参考にして答案作成が認められています。
合格基準
- 学科試験:70点以上
- 実技試験:点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、かつ3問の合計で70%以上
※実技・学科ともに合格基準に達した場合に合格と判定
合格発表
試験実施後1か月以内に文書にて通知
主催者情報
試験に関する詳しい情報は調剤事務管理士技能認定試験|JSMA 技能認定振興協会をご覧ください。