種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 60% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~1万円 | 2か月程度 |
- 調剤薬局事務全体の求人は約1,000件ありますが調剤事務管理士合格者と明記している求人は0です。
- 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年2月14日に集計しました。
調剤事務管理士を取得して履歴書に書いても就職・転職は有利になりません。役に立たないしメリットもなく意味ない民間資格の代表格です。多くの薬局は資格不問で実務経験者優先です。学歴・年齢・容姿、面接時の印象が重視されます。
調剤事務管理士(技能検定試験)とは

調剤事務管と呼ばれる民間資格の一種
調剤事務管理士とは、保険調剤薬局において窓口業務や会計、保険請求分のレセプト作成等を行うための民間資格です。
試験の学習を通して、保険調剤の仕組みを理解し正確に調剤報酬を算定し請求するための基礎的な知識について学びます。
調剤事務管理士技能認定試験は、技能認定振興協会が実施する民間の検定試験です。名称は商標登録されていて、合格者のみが「調剤事務管理士」と名乗れます。
この民間資格に合格しても、就職・転職活動ではほぼ役立ちません。薬局の求人を見れば分かりますが、多くは経験者優遇です。
未経験者を採用するにしても免許・資格不問である場合がほとんどです。
主催者サイト:JSMA 技能認定振興協会|医療事務の資格・医療事務の試験ならJSMA
役に立つ資格なのか?
調剤報酬請求事務のスキルを証明する資格といっても学習する内容は超基本的です。
取得しても就職・転職活動で有利になりません。履歴書に書いても、前向きな姿勢は評価されるかもしれませんが、現実はほぼ評価されません。
採用に関しては実務経験者が優先されますが、未経験者であれば学歴・年齢・容姿など採用時に大切なことは他にいくらでもあります。面接時の印象も重要です。
薬局での求人の多くは民間資格の有無など問いません。
医療の現場で資格とみなされるのは国家資格のみです。
将来性について徹底研究
民間資格など取得する意味はない
医療事務や調剤薬局に関する民間資格は世の中に溢れかえってます。
どれも「資格」などと称していますが単なる民間の検定試験にすぎません。合格しても特別にできる業務もありません。
では、なぜこういった事務系の民間資格が世の中には多く存在するのでしょうか?
答えは簡単です。それは、通信講座の会社が講座受講料や受験料、テキストの販売で儲けているからです。
就職や転職が有利になるなんてマスコミを使って宣伝すれば多くの女性は信じて飛びつきます。けれど実態は単なる資格商法です。
関連情報:現代版資格商法とは?
合格したところで結局役に立たず、時間とお金の無駄遣いだけで終わります。
就職できないのは自己責任、数万円程度の通信講座や数千円の受験料くらい仕方ないと多くの女性は諦めてそれで終わりです。金額が大きくないので騙されたという意識は希薄です。
こういった民間資格はどれも受験制限がないため誰でも受験できます。しかも短期間で取得できるので合格者は非常に大勢います。
そんな誰でも短期間で取得できるような民間資格では就職や転職の際に有利になるはずがありません。履歴書に書いても最初からスルーされます。
請求業務は正確性が求められる作業のため、基礎学力が高い女性が採用されます。
つまり、ひとつの判断基準として学歴です。国公立大学・有名大学卒業であればかなり有利です。地方へ行けば有名公立高校卒であれば有利です。
地元の三流私立高卒では、かなり不利です。
登録販売者の方が何倍も役に立ちます
ドラッグストアや薬局などへ就職する際には登録販売者の資格が役立ちます。
登録販売者とはれっきとした医療系の国家資格です。薬剤師や登録販売者がいないと販売できない薬があるので、就職や転職の際は有利になります。
関連資格:登録販売者とは
資格手当が支給されたり、時給が一般の人より高くなるケースも多く将来性もあります。
もちろん国家資格ですからそれなりに時間をかけて勉強しなければ合格できません。
お金を払えば短期間で合格できるような安易な民間資格に逃げないで、本当に役立つ資格を目指してください。
合格するには
調剤事務・医療事務・介護事務について独学で勉強したいけれど、いくら書店を探してもテキストが見つからない・・・こう感じたことがある人も多いと思います。
それもそのはずです。こういった民間の検定試験の多くは、より利益を上げるために通信講座の販売を一番に考えているからです。それであえてテキストや問題集を市販していません。誰かが勉強しなくなって出品した中古品が並んでいる程度です。
ご多分に漏れず調剤事務管理士技能認定試験用のテキストや問題集はいくら探しても書店やAmazonでは見つかりません。試験を主催する技能認定振興協会(JSMA)はテキストを一般向けに販売していないからです。
つまり、独学で調剤事務管理士を勉強するための公式テキストは存在しません。調剤薬局事務講座(税込み27,800円)の受講生を集めたいからです。独学での勉強方法はありません。
調剤薬局で事務として働きたいのであれば、市販の参考書で勉強すれば十分です。もともと履歴書に書いても就職や転職は有利にならないので、通信講座や受験のために余計な出費をする必要はありません。
なお、新型コロナウィルスの影響で当分の間全ての一般会場試験を中止して、現在は在宅受験を実施しています。
※上記は金額等も含め2023年2月現在の内容です。
なお、試験問題見本として過去問が掲載されているので勉強方法の参考にしてください。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
試験情報
試験日
年6回(奇数月の第4土曜日)
※当面の間、在宅試験を実施しています。
お申し込み
主催者サイトをご覧ください。
受験資格
制限はなく、どなたでも受験できます。
試験会場
当面の間、在宅受験
受験料
6,500円(税込)
試験内容
試験時間:学科・実技併せて2時間
試験方法:学科試験(マークシート方式)+実技試験
出題範囲:
【学科試験】10問、マークシート択一式
- 法規:医療保険制度、調剤報酬の請求についての知識
- 調剤報酬請求事務:調剤報酬点数の算定、調剤報酬明細書の作成、薬剤用語についての知識
【実技試験】調剤報酬明細書の点検1問・作成2問
- 調剤報酬明細書を作成するために必要な知識
※学科・実技とも、資料などを参考にして答案作成が認められています。
合格基準
- 学科試験:70点以上
- 実技試験:点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、かつ3問の合計で70%以上
※実技・学科ともに合格基準に達した場合に合格と判定
合格発表
試験実施後1か月以内に文書にて通知
主催者情報
試験に関する詳しい情報は調剤事務管理士技能認定試験 | JSMA 技能認定振興協会をご覧ください。
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