DTPエキスパートとは?あまり評価されずメリット少ない
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | やや易しい | 50% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | 2~5万円 | 4か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
スキルアップ | 5件 |
- 上記はDTPエキスパート・マイスターについてです。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年8月12日に集計。
試験の級 | DTPエキスパート、DTPエキスパート・マイスター |
講座受講料 | - |
受験料 | DTPエキスパート:15,000円 DTPエキスパート・マイスター:21,000円 |
更新試験(2年毎) | 7,300円 |
※金額は2024年4月現在(全て税込)です。
DTPの技術を磨くためにこういった民間資格について勉強をするのは良いことですが、やはり実力の世界です。
合格しても就職や転職が有利になるとまでは言えません。デザインのセンスは民間資格では補えません。
DTPに関する民間資格には2年ごとの更新が必要です。
特に理由がなければ資格の更新は必要はないでしょう。
DTPエキスパートとは
DTPエキスパートとは、コンピュータを使って出版物などをデザイン・編集・製版・印刷・加工する技術や知識を認定する民間資格です。
DTP(デスクトップパブリッシング:Desktop publishing)とは、主にパソコンを使って、書籍、新聞などの出版物の編集から構成、割り付け、印刷までを行う一連の作業のことをいいます。
試験は、日本印刷技術協会(JAGAT)が主催します。
資格取得後は、認証継続のため2年に一度有料の更新試験を受けなければなりません。
主催者サイト:DTPエキスパート|JAGAT
役に立つ資格なのか?
DTPエキスパートは、デザイン系の専門学校の学生が、就活時に少しでもアピール材料になるようにと受験します。
しかし、履歴書に書いても期待するほど評価されません。これで就職が決まるほどのメリットがあるとは言えないでしょう。
もちろん、技術を磨くためにDTPエキスパートの勉強をするのは良いことです。
目標を持って勉強すればDTPの技術と知識がより一層身に付くでしょう。
ただ、この業界はオペレーターとしての技術よりもデザインのセンスの方が重要です。
資格よりも経験がモノを言う世界です。
経験を積みたいのであれば、まずはデザイン事務所に就職するか、制作まで請負う印刷会社に入社することを第一に考えてください。
あまりペーパーテストなどは関係のない業界です。
将来性について徹底研究
DTPエキスパートとDTP検定の違い
DTP関連の民間資格については、DTPエキスパートとDTP検定との2種類があります。
関連資格:DTP検定とは
DTPエキスパートは職種を問わず、DTP・印刷知識や技術力をトータルで問う内容になっています。
学科試験・実技試験ともに合格すれば「DTPエキスパート・マイスター」、学科試験のみ合格で「DTPエキスパート」と認証されます。
一方、DTP検定は、携わる業務・職種の違いによって「DTP検定ディレクション」と「DTP検定ビジネス」の2種類に分かれています。
「ディレクション」はディレクターつまり管理職向けの能力を問われます。
どちらがおすすめかというと、安定して人気のあるDTPエキスパートです。
内容についてもDTPエキスパートの方が総合的な知識を習得できる、といった意見が多いようです。
専門学校などでは、DTP検定を受験するケースが多いようです。
2年ごとに有料で資格の更新が必用
DTPエキスパートは資格の認証期間を2年間と定めており、更新するには更新試験を受験しなければなりません。
もちろん有料です。
最近の民間資格は認定級がいろいろあって、受験する度に受験料が必要となります。
さらに、資格の登録料やら更新費用やらで料金が発生するのが大きな特徴です。
民間の検定試験ですから特に法律上認められた独占的な業務があるワケでもありません。
民間資格に更新制度など全く必用ないと当サイト運営者は強く思いますけど・・・
受験料は7,300円(税込)です。
認証試験といっても誰でも合格できる程度の難易度です。
参照:更新試験|JAGAT
DTP検定も同様の更新試験を実施しています。
合格するには
2020年3月の試験(第53期)より、従来の「DTP エキスパート」は「DTPエキスパート」と「DTPエキスパート・マイスター」の2段階制の認証に変更になりました。
どちらが難易度が上かという分類ではなく、試験の実施は従来通りです。
学科試験・実技試験ともに合格すれば「DTPエキスパート・マイスター」として認証されます。
独学であれば4か月ほどで、なんとか合格ラインには到達できます。
勉強方法としては、とにかくたくさん問題を解くことです。
そして、金額的に余裕が有れば、1か月前にJAGATが主催する直前模擬試験を受けると合格は近づきます。
模擬問題と全く同じ内容で出題される場合が多いです。
本試験の内容の8割くらいは過去の模擬試験の内容と同じです。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
過去問題を詳細に解説したテキストです。総復習用に模擬試験問題も掲載しています。
内容量は非常に多いので最新用語集としても利用できます。
初学者にとっては読みずらく分かりにくい点もあるので、テキストと合わせて学習するのがおすすめです。
種類 | 評価 |
テキスト |
おすすめ問題集
過去問と出題のポイント、問題解説、模範解答、重要語で構成された学科試験用のテキスト&問題集です。
「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の出題例、出題の背景や意図を分かりやすい文章で解説しています。
これ1冊だけでは合格は難しいので、模擬試験や他と一緒に勉強するのをおすすめします。
種類 | 評価 |
問題集 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年2回(3月、8月)
※CBT方式による受験
お申し込み
試験実施月の初旬まで
受験資格
受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。
試験会場
全国各地のCBT試験会場(申し込み時に受験者が最寄りの会場を選択)
受験料
- DTPエキスパート 15,000円
- DTPエキスパート・マイスター 21,000円
- DTPエキスパートからDTPエキスパート・マイスターへのアップグレード 9,000円
※2024年4月14日現在、税込み
試験内容
- DTPエキスパート・マイスター:学科試験+実技試験(課題制作)
- DTPエキスパート:学科試験
- アップグレード試験:実技試験(課題制作)※エキスパート認証者がマイスターにアップグレードするための試験
学科試験:CBT方式試験 択一式(120分)
実技試験:(課題制作)受験者各自のDTP制作環境で行う実技試験
※DTPエキスパート・マイスターおよびアップグレードのみ
合格基準
- DTPエキスパート・マイスター:学科および実技試験の双方において合格基準を満たすこと
- DTPエキスパート:学科試験において合格基準を満たすこと
【学科試験合格基準】
ランダムに配置される5つのカテゴリー(「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーションと印刷ビジネス」)のすべてにおいて正解率80%以上
【実技試験合格基準】
提出物を総合的に評価する
合格発表
5月中旬、10月下旬の予定(協会Webサイトにて発表)
主催者情報
試験に関する詳しい情報は試験概要|JAGATをご覧ください。