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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

【VBAエキスパート】履歴書に書けば就職や転職が有利になるメリットもある

パソコンに表示された表計算ソフトの画面

業務を改善化するために学習する価値はあるけど資格までは必要ない

種類難易度合格率
民間資格やや易しい非公開
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円1か月程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
スキルアップ200件以上
(3件※)
  • 対象となる求人は約200件ありましたがVBAエキスパート合格者と明記している求人は3件です。
  • 上記はExcel VBAベーシックについてです。Excelを使いこなせることが前提です。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年4月14日に集計。

あまり知られていませんが、業務効率化のためにExcelやAccessのVBA(マクロ)の機能を利用している会社はとても多いです。

そのためVBAを使いこなせれば、就職や転職の際に履歴書に書いてアピールできます。

ただし、実際に自分でマクロを組んで運用した経験が求められるケースがほとんどで、VBAエキスパートに合格しているかどうかは重視されません。

MOSはあまり取得する意味ないですけど、VBAエキスパートは勉強するメリットがあります。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

VBAエキスパートとは

パソコンで表計算ソフトを操作

マクロ機能を理解するための検定試験

VBAエキスパートとは、Microsoft Officeのソフトウェアである「Excel」や「Access」に機能の1つとして搭載されているマクロ機能で用いるプログラミング言語のスキル(習熟度)を認定する民間資格です。

ちょっと分かりづらいですが、マクロ機能そのものが、ExcelやAccessに一定の処理をさせるプログラムのようなイメージです。

試験は2003年4月に始まり、株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施しています。

VBAエキスパートの試験には、表計算ソフトのExcelと、データベース用ソフトのAccessのそれぞれに「Basic(ベーシック)」と「Standard(スタンダード)」の2種類が用意されています。

ベーシックの方が難易度としては入門者向けになります。

VBAを学習することで、例えばルーチンワークと呼ばれるような単調な繰り返し作業が驚くほど効率化されて業務改善につながる可能性があります。

主催者サイト:VBAエキスパート公式サイト

VBAエキスパートとMOSの違いは?

マイクロソフトが提供するパソコン用ソフトの活用能力を測る人気の検定試験には他にMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)がありますが、一体どう違うのでしょうか?

まず言えるのは、VBAエキスパートとMOS(ExcelやWordの学習)は全く別物と考えた方がいいでしょう。

MOSではExcelやWordの操作に関するスキルを問われます。

分かりやすく言えば表計算やワープロのソフトの「使い方の試験です。

一方、VBAエキスパートというのは『Visual Basic for Applications』の略で、プログラミング言語の理解と操作を問われる試験です。

VBAを学習するということは、プログラミングを学習するということです。

ただし、Excelを十分使いこなせる実力があって初めてVBAエキスパートの内容を理解できます。

Excelの操作に慣れていない人には、VBAエキスパートは相当難しく感じられるはずです。

と言うか全く理解できないと思います。

逆に、日頃からExcelを利用している人にとっては難易度はそれほど高いとは感じられないでしょう。

役に立つ資格なのか?

実務経験者は優遇される!

実は、業務の効率化のためにExcelのマクロ機能を使っている会社はとても多いんです。

単なるワープロじゃない「手の込んだExcel」は、だいたいマクロが機能しています。

全国の求人情報を検索すると、ExcelやAccessの「マクロが利用できる人」「簡単なマクロが組める人」を募集している会社が驚くことに200件以上は見つかりました(2024年4月14日)。

システムの開発会社から、一般企業の経理・総務部門まで様々です。

マクロが使いこなせれば、就職や転職の際に履歴書に書いてアピールできます。採用が多少は有利になるのは間違いないと思います。

しかし、その求人の中で「VBAエキスパートの有資格者」と明記しているのは3件だけでした。

採用する企業側としては、ある程度使いこなせれば資格の有無は関係ないということです。

形だけの有資格者よりも、むしろ実際の業務での経験がある人を求めているということです。

VBAエキスパートの勉強をして合格すればそれなりにアピールポイントにはなりますが、実務経験がある方がさらに就職や転職は有利になります。

中堅企業クラスの会社であれば、Excelの操作が得意でマクロを使いこなしている人は普通にいます。

そういった人たちの多くは業務を効率化するためにテキストを自腹で購入して使い方を覚えますが、VBAエキスパートのような資格はほとんど持っていません。

わざわざ受験する必要もないということです。

将来性について徹底研究

仕事が劇的に効率化された例

「Excelのマクロ機能を使えばとっても便利!」なんて聞いたことがある人も多いと思います。

ここでは具体例をあげて、どう業務が効率化されるのかを分かりやすく説明します。

例えば、日々Excelを使って下記のようなルーティンワークをしているとします。

  1. 毎朝、事務員が前日の各支店の売上データをひとつのExcelにコピーする
  2. 売上・経費ごとに分けてそれぞれ違うExcelファイルにデータを貼り付けて集計する
  3. この作業を毎日繰り返す

驚くほど単調で定型的な繰り返し作業ですね。

時間もかかりますし、人の手を介すれば入力ミスも発生するでしょう。

Exceのマクロを使えば、このような繰り返し作業を一瞬で終わらせられます。

Excelの画面上で動くプログラムを組むようなイメージです。

一度マクロを作ってしまえば、あとは毎日指定のボタンを押すだけで上記の作業は終わります。

パソコンの処理が終わるのを待っているだけです。おそらく5分とかからないでしょう。

印刷する指示もあらかじめマクロに組み込んでおけば、200個作ったファイルを全て印刷するなんてことも自動でできます。

マクロを利用すれば時間を短縮できるだけではなく、とにかく正確です。入力ミスは解消できます。

しかも、いつもExcelを使っているのであれば無料でマクロVBAを使えます。別途購入しなくてもExcelにマクロの機能は最初から入ってます。

日々Excelを使った定型的な業務に追われている人であれば、使ってみる価値は十分あります。

VBAエキスパートはMOSと同様に受験料が高い!

VBAエキスパートの試験は、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)と同じく株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施しています。

これらの試験に共通する特徴と言えば、とにかく受験料が高い

VBAエキスパートの中で最も一般的なExcel VBA ベーシックで13,200円です。MOSもいくつか科目が分かれていますが、どれも10,000円以上はします。

参照:VBAエキスパート割引受験制度|VBAエキスパート公式サイト

パソコンの画面に表示される問題を解答するだけのCBT方式ですから、もっと安くてもいいと思うんですけど・・・

合格するには

ノートパソコンを抱えて立つ若い女性

VBAエキスパートには難易度の低い順に以下2種類があります。

  • ベーシック → 一般レベル
  • スタンダード → 上級レベル

冒頭で「入門者向け」と書きましたが、もちろん前提としてExcelがある程度使いこなせなければなりません。

Excel初心者であれば難易度はかなり高く感じられるでしょう。まずはExcelを使いこなせるようにしましょう。

逆に、日常からExcelを使いこなしているようであれば、機能の1つとして学習すれば短期間で覚えられます。数週間しっかり勉強すれば合格できます。

合格に必要な勉強時間は、ベーシックで30時間前後、スタンダードで75時間程度と言われています。

つまり、ベーシックであれば1日1時間の勉強で1か月くらいは学習期間が必要です。

毎日Excelを業務で使っているようであればさらに短期間でも合格できます。

Excel初心者であれば、まずはExcelをマスターするのに独学でも3か月はかかるでしょう。とにかく毎日使って覚えるしかありません。

MOS受験用のテキストや問題集は多く出ていますが、VBAエキスパートに関しては公式テキストが1冊しか出ていません。

そのため、模擬問題自体が少なく、自分でとにかく使ってみるのが有効な学習手段です。テキストだけでは合格レベルに到達するのはかなり難しいです。

日頃からマクロを利用している人にとっても、VBAエキスパートはVBAをきちんと初めから学びなおす良いキッカケになります。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

VBAエキスパート Excel ベーシックの公式テキストです。

Excel VBAを初めて学習される人を対象に編集されています。Visual Basic Editorの使い方から、マクロ記録、Excel VBAの基本文法、セルの操作、シートやブックの操作などを初学者でもわかりやすく解説しています。

本試験に準じた模擬問題も付属していますが、実はこれが役立ちます。本試験でほぼ同じ問題が出題されるので、理解していれば確実に正解できます。

種類評価
テキスト

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

随時(試験会場によって違います)

お申し込み

下記参照
受験するには|VBAエキスパート公式サイト

受験資格

受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。

試験会場

全国各地

受験料

  • Excel VBA ベーシック:13,200円
  • Excel VBA スタンダード:14,850円
  • Access VBA ベーシック:13,200円
  • Access VBA スタンダード:14,850円

※2024年2月10現在、税込み
※各種割引き制度あり

試験内容

出題範囲:
【Excel VBA ベーシック】50分

  • マクロとVBAの概念
  • マクロ記録
  • モジュールとプロシージャ
  • VBAの構文
  • 変数と定数
  • セルの操作など

【Excel VBAスタンダード】50分

  • プロシージャ
  • 変数の活用
  • ステートメント
  • ファイルの操作
  • ワークシート関数の利用
  • 検索とオートフィルターなど

【Access VBA ベーシック】50分

  • VBAの基礎知識
  • データベースの基礎知識
  • 変数・定数・配列
  • ステートメント
  • 関数
  • DoCmdオブジェクトなど

【Access VBA スタンダード】60分

  • VBAエキスパート「Access VBA Basic」レベルの理解
  • 変数・配列・ユーザー定義型
  • プロシージャ・モジュール
  • フォームとレポートの操作
  • SQL
  • ADOやDAOによるデータベース操作など

問題数:各科目40問前後

合格基準

各650~800点(1000点満点)※問題の難易度によって上下する。

合格発表

合否は試験修了直後に判定されます。合格者には、4~6週間以内に合格認定証が郵送されます。

主催者情報

試験に関する詳しい情報は試験概要|VBAエキスパート公式サイトをご覧ください。

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