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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

【MOS】履歴書に書くのは自由ですが特定のPCソフトが使えても就職は有利にならない

マイクロソフトオフィスのソフト一覧

Fラン学生に大人気の検定試験、残念ながらあまり評価されません

種類難易度合格率
民間資格易しい
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円2週間程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
自己啓発432件
  • 合格率は公表されていませんが、難易度はパソコンの習熟度によってかなり違います。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年3月21日に集計。

MOSとは、マイクロソフト社製の「Office(オフィス)」というパソコンソフトの利用技術を証明する民間の認定試験です。

特に就活を控えたFラン学生に人気です。

取得すれば就活が有利になると信じている人が多いようですが、残念ながら特定のパソコンソフトの基本操作ができるからといって就職や転職は有利にはなりません。

こういった短期間で取得できる程度の民間資格は履歴書に書いてもほぼスルーです。

バイトや派遣会社の登録の際に多少考慮される可能性はあります。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格とは

表計算ソフトを表示したパソコンの画面

オフィスとはビジネス用ソフトの総称

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、「Office(オフィス)」というパソコンソフトの利用技術を証明する民間の認定試験です。

マイクロソフトは世界最大のパソコンソフトの会社で、Excel(エクセル)、Word(ワード)などのソフトは広く日本でも使われています。

インターネット閲覧ソフトのMicrosoft Edgeもこの会社の製品です。

オフィス」とはExcel、Word、PowerPoint、Accessなどのソフトを合わせた総称になります。

ビジネス分野で利用頻度の高いソフトウエアをひとつにまとめています。

オフィスの各ソフトについて正しく一定レベル以上の操作方法をマスターした人を、マイクロソフトがオフィススペシャリスト(MOS)として証明します。

主なソフトは4種類

オフィスの各ソフトの内容を詳しく説明すると以下の通りです。

  • Excel:いわゆる表計算ソフトです。グラフや表を簡単に作る工夫がされていて、縦横の数値を自動で集計してくれます。
  • Word:文章作成ソフトです。縦書きも横書きも可能で、レポート作成、社内回覧板などの作成に便利です。
  • PowerPoint:表や写真を文章中の指定した位置に挿入する作業が簡単にできます。プレゼン用資料作成に便利です。
  • Access:データベース用ソフトです。アンケートの集計や個人情報の集計・管理に適したソフトです。

※メール・スケジュール管理ソフトの「Outlook」、DTPソフトの「Publisher」などもあります。

余談ですが、どの商品も性能的に優れており快適な操作性・・・とまでは決して言いませんが、とりあえず日本で一番使われているパソコンソフトなので使わざるを得ない現実があります。

以前は使っているとよく途中で画面が止まって、それまで入力した文書が全て消え去って呆然とすることもしばしばありましたが最近はかなり少なくなったようです。

主催者サイト:MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト

役に立つ資格なのか?

パソコンの前に座る笑顔の女性

就活にはほぼ役立たない

比較的レベルの低い大学(Fランク)の3、4年生が、履歴書に書けて就活が有利になるようにと取得に走るのがこのMOSです。

しかし残念ながら、就職活動が有利になるとまでは言えません。

そりゃ勉強することに無駄はないでしょう、パソコンの操作に慣れておくことは大事です。

ある程度パソコンソフトが使えれば全く使えないよりはマシです。

それは私も理解します。

けれど、履歴書・経歴書に書いて就活や転職が有利になるのかと言えば、特にプラスにもならずマイナスにもなりません。

「ExcelやWordの基本操作ができる人」という印象を面接担当者に与えるくらいです。

履歴書に「MOS資格取得」などと書くと、かえって「基本操作しかできない人」と見られる可能性すらあります。

MOS取得が条件となっている求人はほぼ無い

冷静になって考えてみてください。

誰でも2週間~1か月程度で合格できる民間の検定試験を、採用する企業側はどれくらい評価すると思いますか?

MOSの試験対策で学習する内容は、ExcelやWord等の特定のパソコンソフトの使い方です。

いくら入社後に利用するパソコンソフトとは言え、特定のソフトの使い方なら入社後に短期間で覚えられます。

必要なら入社前教育をすれば済みます

それに、どこの会社へ行ってもMOS取得者レベル以上の人は普通にいます。

使い方に迷ったら、聞けば教えてくれるはずです。

その時になってから参考書を買って自分で調べればそれで済みます。

ハローワークインターネットサービスを使って全国の求人情報を検索すると、必要な免許・資格の箇所にMOSのスキルを明記している求人が200件以上見つかります。

しかし、内容を詳しく見ると、ほぼ全てが「あれば尚可」となっています。

つまり、MOS合格者レベルの知識は求めるけれど、合格している必要はないということです。

企業は採用する際に学生(社会人)に何を求めているのか・・・

いくらExcelやWordが会社の業務で必須とはいえ、学生や社会人に求められるのはいかにソフトを使って仕事に活用できるかといことです。

決してExcelやWordの使い方を理解するのが最終目的ではありません。

MOSを紹介しているネット上のサイトを見ると、概ねどこも「就職が有利になる資格」なんて紹介しているので、その気になってしまうんでしょうね。

そういうサイトに限って受講料収入やテキスト販売が目的だったりします。

確かに受験生の多い人気の資格かもしれませんが、人気の資格であることと役立つ資格かどうかということは全く別物です。

短期間で取得できるMOSのような民間の検定試験では就職・転職は有利になりません。

Fラン学生に人気の資格に、ITパスポート簿記三級FP秘書検定などもありますが、いずれも同様です。

この程度の短期間で取得できる初心者向けの試験など社会では評価しません。

あまり言いたくないんですけど・・・学歴フィルターではじかれて終わりです。

VBAエキスパートなら転職が有利になる可能性がある

MOSは履歴書に書いてもあまり意味ないですが、MOSの上位試験とも言える「VBAエキスパート」でしたら就職や転職が有利になる可能性があります。

VBAエキスパートとは、マクロと呼ばれるExcelやWordの機能の習熟度(スキル)を認定する民間資格です。

マクロの機能をうまく使いこなせば業務効率化につながるため多くの会社で利用しています。

マクロを運用した経験があればそれだけで採用になる可能性もあります。

ただし、ExcelやWordをかなり高度に使いこなせなければなりません。

試験はMOSと同じく株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施しています。

将来性について徹底研究

MOSの合格証書

MOSの活かし方

女性であればMOSや秘書検定などの資格は、人材派遣会社に登録する際に多少有利となるでしょう。

MOSはパソコンソフトが最低限使いこなせるという証明として派遣先にPRする材料になります。

ただしその場合も、本当にどれくらい使いこなせるのか派遣会社の採用担当者の眼の前でテストされます。

また、事務のアルバイトの応募の際は、パソコンを使える人という印象を与えることはできます。

なんとなく横文字で「…スペシャリスト」なんて書いてあったら、相当レベルが高い人と思ってもらえるかもしれません。

パソコン教室のインストラクターを目指すのであれば、最初の一歩としてMOSは役に立つでしょう。

ただし、何を聞かれても即答できるほど精通しておかなければなりません。

パソコンが苦手な年配者が多い事務所であれば、MOSが採用につながる可能性はあります。

仕事でメールを送った経験もないような年配者が相手であれば非常に頼もしい存在になるかもしれません。

便利な機能の操作方法が身に付く

MOSの学習を通して基礎からExcelやWordの操作方法を学べるので、全く損とか無駄というワケでもありません。

普段使い慣れてる人でも、テキストを一冊購入して最初から通して読めば、知らなかった便利な機能を発見するという驚きもあります。

ExcelやWordをある程度使いこなせる人は多いですが、実は満足に使いこなせていないのが現実です。

知られていない便利な機能がたくさんあり、使い方によってはもっと時間を短縮することができます。

例えば、「ショートカットキー」の機能なんて、知らない人からすればまさに目からウロコです。

使ってみると大幅に時間を短縮できます。

今まで使ったことのなかった隠れた機能を覚えれば、作業を効率化できます。

時間とお金に余裕がある年配者がボケ防止のためにパソコン習得の目標とするのもよいかもしれません。

受験料が高すぎ!

MOSの受験は下記「MOS試験情報」でも解説していますが、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5つに分かれています。さらにWordとExcelは「スペシャリスト(一般)レベル」と「エキスパート(上級)レベル」に分かれており、それぞれ受験する際に受験料を支払う必要があります。

受験料は下記の通りです。

  • 〔一般レベル〕 1科目 10,780円 
  • 〔上級レベル〕 1科目 12,980円

参照:試験概要|MOS公式サイト

※ソフトのバージョンで受験料は違います。学生割引も有ります。
※上記は2024年3月現在の金額です。必ず最新の情報を確認してください。

試験時間は50分です。いくら試験会場のパソコンを使うからとはいえ高すぎませんか?

5科目全部受ける人はいないとは思いますけど、ExcelとWordを受験したら軽く25,000円超えてしまいます。

バージョンアップの度に受験していたら、ホントいいお客さんだと思います。

マイクロソフトと試験会場が受験料を稼ぐための試験?

ご存知の通りExcelやWordなどのパソコンソフトは数年毎に新しいバージョンに更新されます。

それは車のモデルチェンジと同じで、新たにソフトを販売して企業として利益を得るのが一番の目的です。

MOSはソフトがバージョンアップしたら、またそのバージョンに合った試験に合格しないと効果が薄れます。

その度に試験を受けて高額な受験料支払う必要があります。

つまりマイクロソフトとMOSの試験会場となるパソコン教室が、受験料収入を何度も稼ぐための試験というワケです。

まずは無料の資料請求

おすすめの通信講座

最短7日間で学習できるカリキュラムなので、MOS資格を短期間で取得する事が可能です。やはりDVD付きの講座がおすすめです。合格保証サポートもあるので安心して学習に取り組むことができます。

※こちらから受講申し込みができます。

ヒューマンの通信講座『Web・パソコン』

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・問題集

もっとも多くの受験生が使っているテキスト&問題集です。

基本的にこれ1冊で合格できます。模擬試験プログラムのCDもついているので効率よく学習ができます。

いろんな種類のバージョンが出ていますが、利用する予定のPC環境に合わせて購入しないと、肝心の模擬試験プログラムが動作しませんので、ご注意ください。

「一般(スペシャリストレベル)」と「上級(エキスパートレベル)」があります。試験範囲が異なるだけで、難易度は同じです。

科目ごとにExcel、Word、PowerPoint、Accessの4種類が出ていますので、必要に応じてお買い求めください。

※購入する際は、受験する科目、対応ソフトのバージョンを必ず確認してください。

種類評価
テキスト&問題集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

  • 全国一斉試験:毎月1~2回(いずれかの日曜日)
  • 随時試験:試験実施会場が設定する任意の日

お申し込み

主催者サイトでご確認ください。

受験資格

受験資格の制限は一切ありません。どなたでも受験できます。

試験会場

全国各地

受験料

【ワード 2019】
一般:10,780円
上級:12,980円

【エクセル 2019】
一般:10,780円
上級:12,980円

【パワーポイント、アクセス、アウトルック 各2016】
一般:10,780円

(各税込、一般可価格、他に学割あり)

試験内容

Officeのアプリケーションを使い、どれだけ要求された作業を確実に行えるかを判定します。MOSには【Office 2013】【Office 2010】【Office 2016】の3バージョンがあります。

試験科目は以下の5科目で、1科目ごとに受験します。
①Word ②Excel ③PowerPoint ④Access ⑤Outlook
※1科目ごとに受験料が必要です。
①Wordと②Excelには、一般レベル (スペシャリスト) と上級レベル (エキスパート)の2種類のレベルがある。
※【マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスター】 とはMicrosoft Officeの同一バージョンの所定科目の合格者に贈られる称号です。Office製品の複数のアプリケーションを使いこなせる総合的なスキルが証明できます。

合格基準

1000点満点で550点~850点の範囲が目安となります。

主催者情報

試験に関する詳しい情報は試験概要|MOS公式サイトをご覧ください。

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