MOSとは?PCソフトが使えても就職・転職に影響が少ない理由

マイクロソフトオフィスのソフト一覧

就活生に人気の検定試験、残念ながら採用選考ではあまり評価されません

種類難易度合格率
民間資格易しい
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円2週間程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
自己啓発335件
  • 試験の合格基準点や問題構成は回・バージョンにより異なり公式には一律固定の数字は開示されていません。
  • 勉強時間や難易度はパソコンの習熟度によってかなり違います。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2026年8月3日に当サイトにて独自に集計。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは、ExcelやWordといったビジネス必須ソフトの利用技術を証明する世界共通の民間認定試験です。

就活を控えた学生や、事務職への転職を目指す方に非常に人気の高い資格ですが、「取得すれば就活が圧倒的に有利になる」と過信するのは禁物です。

特定のパソコンソフトの基本操作ができるからといって、一般的な採用選考の合否に大きな影響を与えるケースはそれほど多くありません。

誰でも比較的短期間で取得できるため、履歴書に書くだけで強力なアピール材料になるとまでは言えません。

しかし、オフィスワークの基礎力がある証明として、アルバイトや派遣会社の登録、一部の事務職選考の際には考慮される可能性があります。

当サイト内における評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格とは

表計算ソフトを表示したパソコンの画面

オフィスとはビジネス用ソフトの総称

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、「Office(オフィス)」というパソコンソフトの利用技術を証明する民間の認定試験です。

マイクロソフトは世界最大のパソコンソフトの会社で、Excel(エクセル)、Word(ワード)などのソフトは広く日本でも使われています。

インターネット閲覧ソフトのMicrosoft Edgeもこの会社の製品です(Microsoft Officeのパッケージ製品には含まれません)。

オフィス」とはExcel、Word、PowerPoint、Accessなどのソフトを合わせた総称になります。

ビジネス分野で利用頻度の高いソフトウエアをひとつにまとめています。

オフィスの各ソフトについて正しく一定レベル以上の操作方法をマスターした人を、マイクロソフトがオフィススペシャリスト(MOS)として証明します。

主なソフトは4種類

オフィスの各ソフトの内容を詳しく説明すると以下の通りです。

  • Excel:いわゆる表計算ソフトです。グラフや表を簡単に作る工夫がされていて、縦横の数値を自動で集計してくれます。
  • Word:文章作成ソフトです。縦書きも横書きも可能で、レポート作成、社内回覧板などの作成に便利です。
  • PowerPoint:表や写真を文章中の指定した位置に挿入する作業が簡単にできます。プレゼン用資料作成に便利です。
  • Access:データベース用ソフトです。アンケートの集計や個人情報の集計・管理に適したソフトです。

※メール・スケジュール管理ソフトの「Outlook」、DTPソフトの「Publisher」などもあります。

余談ですが、どの商品も性能的に優れており快適な操作性・・・とまでは決して言いませんが、とりあえず日本で一番使われているパソコンソフトなので使わざるを得ない現実があります。

以前は使っているとよく途中で画面が止まって、それまで入力した文書が全て消え去って呆然とすることもしばしばありましたが最近はかなり少なくなったようです。

主催者サイト:MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト

役に立つ民間資格なのか?

パソコンの前に座る笑顔の女性

MOS取得程度の能力が条件となっている求人もある

ハローワークインターネットサービスを使って全国の求人情報を検索すると、必要な免許・資格の箇所にMOSのスキルを明記している求人が300件以上見つかります。

しかし、内容を詳しく見ると、ほぼ全てが「あれば尚可」となっています。

つまり、MOS合格者レベルの知識は求めるけれど、合格している必要はないということです。

履歴書の、趣味・特技の欄に、「パソコン操作全般、特にExcelの操作は自信があります」などと書けば済みます。

あるいは面接時に担当者から聞かれたら、「普段Excelを使っているので、職場でも使いこなせます」などと答えれば十分でしょう。

「前の会社では、Excelの使い方講習会の講師役をしてました!」なんて言えば完璧です。

就活には期待するほど影響しない

就活を控えた現役大学生の3、4年生が、履歴書に書けて就活が有利になるようにと取得に走るのがこのMOSです。

しかし残念ながら、就職活動が有利になるとまでは言えません。

そりゃ勉強することに無駄はないでしょう、パソコンの操作に慣れておくことは大事です。完全に否定はしません。ある程度パソコンソフトが使えれば全く使えないよりはマシです。

それは私も理解します。MOSの勉強を通してExcelやWordが使えるようになれば会社でもすぐに役に立ちます。

けれど、履歴書・経歴書に書いて就活や転職が有利になるのかと言えば、特にプラスにもならないしマイナスにもなりません。

「ExcelやWordが使えることは「前提条件(できて当たり前)」とみなされることが多く、資格そのものが決定打になることは稀です。

履歴書に「MOS取得」と書くだけでは、面接担当者には「基本的な操作マニュアルを暗記したレベル」と受け止められてしまうこともあります。

かえって「基本操作しかできない人」と見られる可能性もあるので要注意です。

いくら入社後に利用するパソコンソフトとは言え、特定のソフトの使い方なら入社後に短期間で覚えられます。

必要なら入社前教育をすれば済みます。

それに、どこの会社へ行ってもMOS取得者レベル以上の人は普通にいます。

使い方に迷ったら、聞けば教えてくれるはずです。ネットで調べればすぐに分かります。

その時になってから参考書を買って自分で調べればそれで済みます。

企業は採用する際に学生(社会人)に何を求めているのか

いくらExcelやWordが会社の業務で必須とはいえ、学生や社会人に求められるのは、いかにソフト(パソコン)を使って仕事に活用できるか、売上や成果に貢献できるかといことです。

決してExcelやWordの使い方を理解するのが最終目的ではありません。

MOSを紹介しているネット上の記事を見ると、概ねどこも「就職が有利になる資格」なんて紹介しています。

そういうサイトに限って受講料収入やテキスト販売が目的だったりします。

確かに受験生の多い人気の資格かもしれませんが、人気の資格であることと役立つ資格かどうかということは全くの別物です。

VBAエキスパートなら転職が有利になる可能性がある

一方で、MOSの上位資格にあたる「VBAエキスパート」でしたら就職や転職が有利になる可能性があります。

VBAエキスパートとは、マクロと呼ばれるExcelやWordの機能の習熟度(スキル)を認定する民間資格です。

マクロの機能をうまく使いこなせば業務効率化につながるため多くの会社で利用しています。

「手作業で3時間かかっていた業務をボタン一つで5分に短縮できるスキルがある」といった具体的な実績をアピールできれば、中途採用や高待遇の派遣案件などで大きな強みになります。

ただ、使い方が少し難しいので、使いたくても使えていない会社が多いのも事実です。

マクロを運用した経験があればそれだけで採用になる可能性もあります。

ただし、合格するには、ExcelやWordをかなり高度に使いこなせなければなりません。

試験はMOSと同じく株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施しています。

将来性について徹底研究

MOSの合格証書

MOSの活かし方

MOSや秘書検定などは、人材派遣会社に登録する際に参考資料になります。

MOSはパソコンソフトが最低限使いこなせるという証明として派遣先にPRする際の材料になります。

ただしその場合も、本当にどれくらい使いこなせるのか派遣会社の採用担当者の眼の前でテストされます。

また、事務のアルバイトの応募の際は、パソコンを使える人という印象を与えることはできます。

なんとなく横文字で「…スペシャリスト」なんて書いてあったら、相当レベルが高い人と思ってもらえるかもしれません。

パソコン教室のインストラクターを目指すのであれば、最初の一歩としてMOSは役に立つでしょう。

ただし、何を聞かれても即答できるほど精通しておかなければなりません。

パソコンが苦手な年配者が多い事務所であれば、MOSが採用につながる可能性はあります。

仕事でメールを送った経験もないような年配者が相手であれば非常に頼もしい存在になるかもしれません。

便利な機能の操作方法が身に付く

MOSの学習を通して基礎からExcelやWordの操作方法を学べるので、全く損とか無駄というワケでもありません。

普段使い慣れてる人でも、テキストを一冊購入して最初から通して読めば、知らなかった便利な機能を発見するという驚きもあります。

ExcelやWordをある程度使いこなせる人は多いですが、実は満足に使いこなせていないのが現実です。

知られていない便利な機能がたくさんあり、使い方によってはもっと時間を短縮することができます。

例えば、「ショートカットキー」の機能なんて、知らない人からすればまさに目からウロコです。

使ってみると大幅に時間を短縮できます。

今まで使ったことのなかった隠れた機能を覚えれば、作業を効率化できます。

時間とお金に余裕がある年配者がボケ防止のためにパソコン習得の目標とするのもよいかもしれません。

受験料が高い!

MOSの受験は下記「MOS試験情報」でも解説していますが、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5つに分かれています。さらにWordとExcelは「スペシャリスト(一般)レベル」と「エキスパート(上級)レベル」に分かれており、それぞれ受験する際に受験料を支払う必要があります。

受験料は下記の通りです。

全科目・全レベル・全バージョン一律:1科目12,980円(学割価格:9,680円、税込)

※2025年5月以降、一般・エキスパート(上級)を含め全科目一律料金となりました。

参照:試験概要|MOS公式サイト

※すべての科目・バージョン・レベルで受験料が統一されています。
※上記は2026年7月現在の金額です。必ず最新の情報を確認してください。

試験時間は50分ですが、複数の科目を受験すると出費がかさみます。

ExcelとWordの2科目を受験するだけでも25,000円を超えてしまうため、受験する科目は本当に必要なものに絞り込むのが賢明です。

また、Officeのバージョンが変わるたびに最新の資格を取得し直すとなると、その都度コストがかかる点にも注意が必要です。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・問題集

もっとも多くの受験生が使っているテキスト&問題集です。

基本的にこれ1冊で合格できます。模擬試験プログラムのCDもついているので効率よく学習ができます。

いろんな種類のバージョンが出ていますが、利用する予定のPC環境に合わせて購入しないと、肝心の模擬試験プログラムが動作しませんので、ご注意ください。

科目ごとにExcel、Word、PowerPoint、Accessの4種類が出ていますので、必要に応じてお買い求めください。

※購入する際は、受験する科目、対応ソフトのバージョンを必ず確認してください。

種類評価
テキスト&問題集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

  • 全国一斉試験:毎月1~2回(いずれかの日曜日)
  • 随時試験:試験実施会場が設定する任意の日

お申し込み

主催者サイトでご確認ください。

受験資格

受験資格の制限は一切ありません。どなたでも受験できます。

試験会場

全国各地

受験料

  • 一般価格: 12,980円(税込)
  • 学割価格: 9,680円(税込)

※2025年5月以降、すべての科目(Word、Excel等)・バージョン・レベルで一律料金に統一されています。

試験内容・出題レベル

Officeのアプリケーションを使い、画面上の指示に従って実際の操作を行えるかを判定する実技試験(50分)です。ご自身のパソコン環境に合わせてバージョン(MOS 365やOffice 2021など)を選択して受験します。

【試験科目(5科目)】

①Word ②Excel ③PowerPoint ④Access ⑤Outlook

※1科目ごとに受験料が必要です。

【レベル区分】

  • 一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト): 基本的な機能を網羅した標準レベル。
  • 上級レベル(エキスパート): より高度な機能を使いこなす上級レベル(Word、Excel、Access等で設定されています。※対象科目やレベル設定はバージョンにより異なります)。

認定称号(MOS 365等の場合)

  • MOS Associate: 一般レベル指定4科目のうち3科目に合格すると自動的に授与されます。
  • MOS Expert: 「MOS Associate」の認定に加え、指定の上級レベル(エキスパート)科目に合格すると授与されます。

※複数アプリケーションを総合的に使いこなせるスキルの証明になります(旧バージョンのMOS Masterに該当)。

合格基準

1000点満点で550点~850点の範囲が目安となります。

主催者情報

試験に関する詳しい情報は試験概要|MOS公式サイトをご覧ください。

※Microsoft、Excel、Word、PowerPoint、Access、Outlook、Edgeは米国Microsoft Corporationの商標または登録商標です。

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