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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

【ガス溶接技能者】履歴書に堂々と書いてアピールできる国家資格、求人は全国的にも多い

ガス溶接をする男性

ガス溶接をするために必要な国家資格、経験を積んでステップアップ

種類難易度合格率
国家資格易しい99%
受験資格取得費用勉強時間
講習受講~2万円2日間
活かし方全国の求人数おすすめ度
就職・転職1,331件
  • ガス溶接技能者になるにはガス溶接技能講習を受講しなければなりません。
  • ガス溶接技能者とガス溶接作業者は同じです。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年3月15日に集計しました。

ガス溶接技能者は、可燃性ガスと酸素を混合して使用するガス溶接・切断等のガス溶接業務を行います。

ガス溶接技能者(作業者)になるには労働安全衛生法によって定められたガス溶接技能講習を2日間受講します。

難易度は低くほぼ全員合格できます。国家資格ですからもちろん履歴書に書いてPRできます。

求人数は全国的にも多く、今後も高い需要が見込まれます。

目次

ガス溶接技能者(作業者)とは

フェイスシールドをして溶接作業をする男性

溶接の作業ををするための国家資格

工場や建設現場などで、顔に大型マスクのようなものをあてて、明るい炎を出しながら作業を行っている人を見たことがあるでしょう。

これが「溶接」と言われる作業です。溶接をすることで金属同士をつなぎ合わせることができます。

金属をつなぎ合わせるほどの高温を扱うには正しい技術と知識が必要です。そのため、溶接の作業ををするためには国家資格が必要です。

ガス溶接技能者になるには、労働安全衛生法という国の法律によって定められたガス溶接技能講習という講習を受講し修了しなければなりません。

2日間の講習で国家資格を取得

ガス溶接技能講習は、全くの未経験者でも受講できます。学科と学科試験、実技講習と実技修了試験を計2日間受講します。

簡単な終了考査(試験)を行いますが、普通に受講すればまず落ちることがなくほぼ全員合格できます。

この講習を修了することで、可燃性ガス(アセチレン・プロパンなど)および酸素を混合して使用するガス溶接・切断等のガス溶接業務を行えるようになります。

つまり、ガスバーナーを利用して金属をつなぎ合わせる「ガス溶接」あるいは「ガス溶断(切断)」を行えるようになります。ガス溶接技能者は、溶接の初歩的な資格の一つと言われています。

当然ですが、ガス溶接はガス溶接技能者としての資格を持つ者以外は行えません。

参考:ガス溶接技能講習|資格日程東京|一般社団法人労働技能講習協会 東京本部

役に立つ資格なのか?

持っているだけではあまり評価されない

ガス溶接は、溶接の中でも利用される頻度が高く、様々な現場で活躍できます。

そのため、この資格を持っているとガス溶接に関わる仕事で優遇されます。

もちろん国家資格ですから、履歴書の資格の欄に堂々と記入できます。

持っていると就職や転職が有利になるケースもあります。

全国の求人を検索すると、少なからずガス溶接技能者の求人が見つかります。

とはいえ、誰でも2日ほどの講習で簡単に取得できます。

ガス溶接技能者の資格を持っているからといって優先的に就職できると言うほどでもありません。

工業高校の生徒が履歴書に書くために受講しますが、企業はあまり評価しません。

溶接の仕事は、経験に基づく技量がモノをいいます。実務経験が長く、技術力が高い技術者の方が需要は高いといえます。

将来性について徹底研究

ガス溶接作業をする作業員の手元

アーク溶接特別教育とではどちらがおすすめ?

ガス溶接技能講習とアーク溶接特別教育とでは、どちらが将来性があって需要があるのか?

どちらを受講するのがよいのか迷っている人も少なくないようです。

  • 実務上ではガス溶接よりアーク溶接の方が需要が高く、技量という面でもアーク溶接の経験者の方が需要はある・・・
  • いやいや、圧倒的にガス溶接技能講習の方が需要がある・・・

甲乙付けがたく、意見が分かれるところです。

関連資格:アーク溶接作業者とは

ガス溶接技能講習は2日間、アーク溶接特別教育は3日間の講習で、いずれも難易度は低く誰でも取得できます。金額もほぼ同じくらいです。

アーク溶接特別教育の方が手取り早く取得できるメリットはあります。オンラインで受講での取得も可能です。

ガス溶接技能講習を修了すれば、ガス溶接作業主任者という上位資格があり、実務経験3年以上でガス及び溶接に係る責任者としてステップアップができます。

一般的には、溶接で最も利用されているのはアーク溶接だと言われています。

ただし、どちらがおすすめかと言うと・・・どちらともいえません、それは違う仕事・職種だからです。

例えば、配管・鉄骨建設などの仕事で溶接を行う、あるいは専門の溶接工になるのであればどちらも必要です。鋼材の溶断ならガスのみでも大丈夫です。解体工事ではガス溶断が一番多いです。

今後の需要という点ではどちらも無くならないでしょう。社会で必要な技術です。

時間とお金に余裕があれば両方受講してセットで持つのがいいでしょう。

鉄骨や鉄板に関係する金属加工や土木関係、現場工事の可能性がある業種でしたら、すぐに使う機会はなくても、両方持ってればいざという時に役立ちます。

講習を修了しても溶接のプロではない

ガス溶接といってもかなり範囲が広いです。2日間の講習で学習する内容は溶接のほんの一部です。講習修了と実際に溶接ができるかは別です。

講習の修了は、「ガス溶接をしてもよろしい」と国が認めているだけであって、「ガス溶接が上手くできます」という技能の証明にはつながりません。

採用する企業側も、「講習を修了しているなら、この先社内で訓練すればガスが使えるようになるだろう」というぐらいの評価です。

講習では、酸素・アセチレンの取り扱いについての学習します。いわゆる「安全講習」ですから資格というほどのものではありません。

その後の経験によって技術を磨けば給料アップや就職や転職が有利になります。まさに「資格をどう活かすか」ということです。

ガス溶接作業主任者へステップアップも

ガス溶接技能講習を修了して、その後ガス溶接等の業務に3年以上従事すれば、ガス溶接作業主任者という上位資格にステップアップが可能です。

ガス溶接作業主任者とは、ガス溶接技能者の指導者として作業の進め方を決定し指揮をするための国家資格です。事業者は、ガス溶接作業主任者免許を受けた者の中からガス溶接作業主任者を選任しなければなりません。

実質的には、ガス溶接作業主任者はガス溶接技能講習修了証とガス溶接作業主任者免許の2つを合わせて持つことになります。

もちろん国家試験に合格する必要がありますが、試験は学科のみで実技はありません。

給料アップも期待できるのでぜひ挑戦してみましょう。

合格するには

民間の機関でも受講可能

ガス溶接技能者になるためのガス溶接技能講習は各県で実施されています。例えば、下記のような団体です。

例:溶接協会、労働技能教習協会、商工会議所、労働基準協会

※ネットで「ガス溶接技能講習」と入力して検索すればたくさん出てきます。

参考:ガス溶接技能講習|一財)日本溶接技術センター

手っ取り早いのは、コマツ教習所とかコベルコ教習所などの民間の機関です。検索すれば上位に表示されるはずです。

参考:[技能講習]ガス溶接技能講習|講習日程を見る|コマツ教習所

本来年齢の制限なく誰でも受講できますが、満18歳に限定している講習が多いようです。なお、実際にガス溶接技能者として就業できるのは18歳以上です。

講習料金は、テキスト代を含んで概ね2万円以下です。外国人留学生向けに英語、中国語、ベトナム語コースを用意している団体もあります。

講習は2日間、ほぼ全員合格できる

講習は、2日間(学科8時間+実技5時間)です。

学科の最後に簡単な学科試験(終了考査)を行いますが、ほぼ全員合格です。普通に受講していればまず落ちることはありません。講習中に出題される箇所をほぼ教えてくれます。ガス溶接の実技は全くの素人でも大丈夫です。

テキストは当日配布されるので、事前に購入する必要はありませんし、予習も特に必要ないです。

参照:ガス溶接技能講習規程(◆昭和47年09月30日労働省告示第110号)

技能講習情報

日程・受講資格・内容・その他

開催日

実施機関により違います。

お申し込み

実施機関により違います。

受講資格

年齢、学歴等に制限はなく誰でも受講できます。
※主催者によっては18歳以上に限定しています。

講習会場

各都道府県ごとの職業訓練施設施設、建機メーカーなどの教習所で開催しています。

受講料

受講料:実施機関により異なりますが、20,000円前後です。

講習の内容

※実施機関により若干異なります。
【学科】

  • 設備の構造・取扱いの知識:4時間
  • 可燃性ガス及び酸素の知識:3時間
  • 関係法令:1時間
  • 学科試験:1時間

【実技】

  • ガス溶接等の設備の取扱い:5時間

合格基準

学科の最後に簡単な学科試験(終了考査)を行いますが、ほぼ全員合格です。

主催者情報

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