アーク溶接作業者が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

アーク溶接作業者

誰でも容易に取得できる溶接の入門的な資格、腕を磨いてスキルアップ。

種類 学習期間 難易度 合格率

国家資格

3日間

易しい

99%

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

就職・転職

~2万円

講習受講

※アーク溶接作業者とは労働安全衛生法で規定する国家資格です。

最終更新日:2022/09/03

アーク溶接作業者とは

溶接作業をする男性

溶接(融接)作業の中でも、「アーク溶接」はさまざまな産業分野で幅広く用いられている方法です。

 

その用途は広く、自動車、鉄道車両、船舶、航空機、建築物、建設機械など、多くの種類の金属の溶接に使われています。

 

アーク溶接とは、空気(気体)中の放電現象(アーク放電、アーク)を利用して、同じ金属同士をつなぎ合わせる溶接方法です。

 

電車のパンタグラフと線路の上部の架線との間でピカッと閃光が走ったり、電源コンセントを抜いた時にバチッと火花が出るのもアーク放電現象です。アークは、高温で強い光が発生するのが特徴です。

 

アーク溶接作業者は、溶接棒(溶接する際に持っている金属棒)と溶接する材料の間にアークを発生させることで生じる高熱で金属を溶かして溶接を行います。

 

アークの温度は5,000~20,000℃に達します。鉄が溶け始める溶融温度は1,500~2,800℃なので、鉄と鉄を接合するのに十分な温度になります。

 

アーク溶接作業者になるには、各事業所(企業等)又は都道府県労働局長登録教習機関において行われる「アーク溶接等の業務に係る特別教育」を受講しなければなりません。

 

※アーク溶接に技能講習はありません。

 

アーク溶接作業には危険が伴います。そのため、事業者は作業従事者に対して特別教育を受講させる義務があります。

 

この特別教育を修了すると、アーク溶接作業者と呼ばれる国家資格を取得することができます。一度取得すれば更新の必要もなく、生涯有効です。

 

当然ですが、アーク溶接の業務は、アーク溶接作業者の資格を持つ者以外は行えません。

 

参考:労働安全衛生管理協会 | 資格-それは、あなたの大切な財産!

アーク溶接作業者について本音で一言

アーク溶接作業者の資格を持っていると様々な現場で活躍できます。もちろん国家資格ですから、履歴書の資格の欄に堂々と記入できます。

 

アーク溶接作業者は、大小様々な工場(自動車関連、鉄工所、造船所)のほか、建設現場でも活躍の場があります。

 

大規模な工場では、半自動溶接や自動溶接、ロボット溶接が導入されているケースもありますが、対応できる工場は限られており、まだまだ人の手による作業が中心です。今後も一定のニーズがある職種なので、需要がなくなることはないでしょう。

 

とはいえ、誰でも3日ほどの講習で簡単に取得できます。資格を持っているからといって優先的に就職できると言うほどでもありません。

 

溶接の仕事は、経験に基づく技量がモノをいいます。実務経験が長く、技術力が高い技能者ほど需要が高くなります。

 

アーク溶接作業者の将来性を徹底研究!

現場では溶接技能者の資格が求められる

 

溶接作業をする男性

 

アーク溶接等の業務に係る特別教育を修了すれば溶接の作業ができます。

 

しかし、これは安全教育のようなもので、「溶接の仕事をしてもよい」という程度の資格にすぎません。溶接工と呼ばれる職人・技能者としての技術の証明とは違います。

 

そこで、溶接の技能者に求められるのが一般社団法人日本溶接協会による「溶接技能者」という資格です。

 

参考:溶接技能者: 4.資格種類の一覧・適用規格 | 日本溶接協会

 

この「溶接技能者評価試験」は、JISやWESなどの検定試験規格にもとづいて実施されます。民間資格ですが、国が制定するJIS(日本産業規格:旧日本工業規格)規格に基づいており、公共性の高い資格です。

 

溶接技能者の資格は、対象材料と溶接方法によって区分され、さらに溶接方法や溶接姿勢、材料の種類や厚さなどによっても細分化されています。合格者は、「SA-2F」「SN-1F」といった種別記号で格付け・認証をします。

 

例えば、SA-2Fでしたら「半自動炭酸ガスアーク溶接で9mmぐらいの中板の裏金がある溶接物を下向きで上手に溶接できる」という技術の証明です。

 

溶接の仕事を外部へ発注する際に「この溶接はSA-2F以上の技能がある人が行うこと」という条件が付くこともあります。

 

溶接技能者評価試験を受験できるのは15歳以上で、さらに級に応じた実務経験が必要です。それなりの腕とそれなりの練習が必要なので簡単には合格できません。

 

合格すれば、給与面で技能者として待遇を受けられる可能性も高くなります。専門的には溶接する人は持っていることが多いです。

 

ただし、事前講習費、受験費、更新費用も安くないです。1年ごとに書類審査(サーベイランス)、3年ごとに実技再評価試験(更新試験)などと手間もかかります。

 

取得するだけではなく維持するにも金がかかるので、取得しない人も多いみたいです。

ガス溶接技能者とではどちらがおすすめ?

 

アーク溶接する男性

 

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習とでは、どちらが将来性があって需要があるのか?どちらを受講するのがよいのか迷っている人も少なくないようです。

  • 圧倒的にガス溶接技能講習の方が需要がある・・・
  • いやいや、実務上ではガス溶接よりアーク溶接の方が需要が高く、技量という面でもアーク溶接の経験者の方が需要はある・・・

甲乙付けがたく、とても意見が分かれるところです。

 

関連資格:ガス溶接技能者とは

 

アーク溶接特別教育は3日間の講習、ガス溶接技能講習は2日間で、いずれも難易度は低く誰でも取得できます。金額もほぼ同じくらいです。

 

一般的には、溶接で最も利用されているのはアーク溶接だと言われています。アーク溶接特別教育はオンラインで受講できて、手取り早く取得できるメリットがあります。

 

一方、ガス溶接技能講習を修了すれば、ガス溶接作業主任者という上位資格があり、実務経験3年以上でガス及び溶接に係る責任者としてステップアップができます。

 

どちらがおすすめかと言うと・・・どちらともいえません、それは違う仕事・職種だからです。

 

例えば、配管・鉄骨建設などの仕事で溶接を行う、あるいは専門の溶接工になるのであればどちらも必要です。鋼材の溶断ならガスのみでも大丈夫です。解体工事ではガス溶断が一番多いです。

 

今後の需要という点ではどちらも無くならないでしょう。社会で必要な技術です。

 

時間とお金に余裕があれば両方受講してセットで持つのがいいでしょう。

 

鉄骨や鉄板に関係する金属加工や土木関係、現場工事の可能性がある業種でしたら、すぐに使う機会はなくても、両方持ってればいざという時に役立ちます。

 

※一部内容がガス溶接技能者のページと重複します。

 

合格するには

アーク溶接作業者と呼ばれる資格を取得するには「アーク溶接等の業務に係る特別教育」と呼ばれる講習を受講しなければなりません。

 

受験資格の制限は特になく誰でも受講できますが、主催者によっては18歳以上に限定しています。外国人向けに外国語で開催しているところもあります。

 

講習は3日間で行われます。学科2日(11時間)、実技1日(10時間)の合計21時間の講習です。各都道府県にある労働基準協会や指定の事業者などが実施しています。

 

参考:アーク溶接 | 東京の技術技能講習センター

 

また、最近では「Web講座」を受講するといった方法もあります。Web講座(オンライン講座)であれば、場所や時間を選ばずに修了証まで手に入れられます。

 

学科の内容は、溶接の一般知識から始まり、溶接機の構造と操作を学びます。鉄鋼材料と溶接材料などの材料に関する知識、溶接の施工・試験・検査なども学習します。

 

寝ない限りは大丈夫です。実技も指導員の人が丁寧に指導してくれるので、講習をきちんと理解していれば、それほど心配する必要はないです。

 

学科講習の最後に修了試験を行いますが、難易度は低いです。それほど難しくはないですん。アーク溶接は特別教育です。単なる教育なので基本的に全員合格です。

 

実技のほうは講習だけで試験はないです。

 

アーク溶接等特別教育を受講して修了すると、原則として当日に写真入りの修了証が交付されます。修了証が交付されると、鉄工場や車の製造、生産工場や建設現場などで仕事に従事できます。

特別教育情報

開催日 お申込み

実施機関により違います。

実施機関により違います。

受講資格

年齢、学歴等に制限はなく誰でも受講できます。
※主催者によっては18歳以上に限定しています。

講義内容

受講料:実施機関により異なりますが、15,000円前後です。
■講義内容
【学科】2日間

  • アーク溶接等に関する知識:1時間
  • アーク溶接装置に関する基礎知識:3時間
  • アーク溶接等の作業方法に関する基礎知識:6時間
  • 関係法令:1時間

【実技】1日間

  • アーク溶接装置の取扱い、およびアーク溶接等の作業の方法:10時間

※3日間の計21時間の講習で取得できます。

試験に関する詳しい情報は各主催者のホームページをご覧ください。



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