司書・司書補が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

司書・司書補

取得するのは簡単だけど資格を活かしていない人が圧倒的多数の国家資格

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

やや優しい

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国家資格

名称独占資格

98%

司書,司書補,使える,役に立つ,将来性

※資格を取得するには大学や短大で所定の講習に出席して単位を取得する必要があります。一斉試験のような統一的な試験はありません。

司書・司書補とは

司書の女性

司書とは主に公立図書館で働く専門職員の職名です。図書館で図書資料を扱う仕事をしている職員のことを広く司書と呼ぶこともありますが、厳密にいうと司書の国家資格を有している公共図書館の職員のことを「司書」と呼びます。

 

司書は、本の分類、蔵書目録の作成、図書案内や読書指導などをおこないます。また、読書推進のためのさまざまなイベント企画や窓口業務なども司書の仕事です。

膨大な数の本を専門的に管理するのが司書の仕事です

図書館を利用したことがある人も多いのではないでしょうか?というよりも、誰しも一度は図書館に足を踏み入れたことがあると思います。

 

ズラーッと何列にもわたって整然と並んだ様々な本、そこから漂う本の香り、多くの人がいるにも関わらずシーンと静まりかえったあの独特な雰囲気は、いるだけで不思議と心が落ち着きます。

 

ところで図書館にはどれくらの本が蔵書として保管されているのでしょうか。ちょっと調べてみました。

 

もっとも多い公立の図書館は国立国会図書館でおよそ2,500万冊、大阪市立中央図書館でおよそ190万冊、ぼくが住んでいる松本市にある松本中央図書館でおよそ61万冊です。想像では10万冊くらいかなと思っていたんですが、それをはるかに超える本の数なんですね、驚きました。

 

図書館には、児童書から文学書、政治、経済、宗教、科学、歴史、新聞や雑誌などありとあらゆる本が置いてあります。その全てが誰でも目的の本を見つけやすいように、書かれている内容ごとに分類されて並べられています。適当に置いてあるわけじゃありません。しかも保管してあるだけではなく、誰かが借りて、しばらくすると返却されます。

 

そんな膨大とも言える図書館の本を管理するのが司書の仕事というわけです。

 

司書はどのように本を分野ごとに分類して、どこに並べるかを覚えておく必要があります。さらに、どこにどんな本があるのかも覚えておかなけばなりません。図書館によって棚の大きさも広さも違います。その図書館のオリジナルの並べ方も覚えておく必要があります。

 

本が返却されたら迷うことなく瞬時に元のあった棚へ戻さなければなりません。図書館全体の本の配置を理解していなければテキパキと戻すことは困難です。

 

カウンターに座って、ニッコリと笑って貸出と返却の接客業務をするのも重要な仕事です。当然そこでも利用者から本に関する様々な質問や相談を受けます。貸し出しと返却の際は所定の手続きが必要ですし、返却の際はでは本が傷んでいないかチェックする必要もあります。

 

司書とは別に司書補という資格があります。司書補とは、簡単に言えば司書の見習いのような資格です。これから司書を目指すための一歩手前の資格と言えます。詳しくは後述いたしますので参考にしてください。

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

司書のレーダーチャート

司書の資格は国家資格の割りには取得しやすく、意外とたくさんの人が持っています。文化系の大学・短大の学生であれば、夏期集中講習を希望すればほぼ誰でも受講でき、他の国家資格と比べても容易に取得することができます。規定の単位を修了して取得するため、合格率はほぼ100%です。

 

そのため、司書として図書館に就職するつもりが無いのに、また就職活動の際に履歴書の資格欄に1行加えるのが目的で司書を取得する人が多くいます。

 

大学・短大で司書を取得する人数は年間1万人と言われていて、既に全国に30万人以上の司書がいると言われています。資格所有者は多くいますが、司書の求人、特に正規雇用の求人は極端に少なく、資格を活かしきてれない人が多いのが現状です。

 

そのため司書の資格が就職や転職に役立つとは言い難いです。司書の見習い的な資格でもある司書補単独での求人はありません。資格を取ったからと言って、司書になれるわけではないということです。残念ながら最も就職に結びつかない国家資格の1つともいえます。

就職・転職の際に司書の資格は役立つのか?

では、図書館系以外への就職や転職の際に司書の資格が役立つかといえば、残念ながらあまりそれは期待はできないようです。

 

例えば司書の資格は文化系であり本を扱うということで、マスコミや出版社への就職や転職の際に役立つのではと考えがちです。

 

司書の講習では本の分類や目録、参考業務などを学習します。利用者が本や資料を探すのを助けするのが目的です。一方マスコミや出版社は「文章」の編集であり校正です。そして何より販売につなげることが第一の目的です。業務の内容も目的もそもそも違います。

図書館に司書は必ずしも必要じゃない

図書館といえば県立図書館や市立図書館、区立図書館が一般的です。それらは図書館法にもとづく図書館といわれています。

 

そんな公共性の高い公立の図書館であっても、司書が必ず必要というわけではありません。つまり図書館に司書は必置義務がないということです。

 

資格を有する司書を置いていない図書館も少なくありません。それどころか一切司書の採用を行っていない自治体が圧倒的です。定期的に職員を採用している国立国会図書館でさえ、試験の受験資格に特に司書の資格を要求していません。

 

もちろん自治体によっては図書館の職員や非正規職員を採用する際は司書であることを条件としているところもありますが極めて少数です。図書館法にもどづかない私立大学の図書館・学校図書館・専門図書館のなかにも司書の資格が職員採用の条件としていることもありますが、やはり少数です。

 

司書がいなくても図書館としては問題ないので、司書だからといって採用されることはないということです。


司書・司書補の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

市立図書館や県立図書館には司書として採用された正規職員はほとんどいません。だいたいはアルバイトや派遣などの非正規職員です。

 

中には司書の資格を持つ正規職員もいますが、自治体の採用試験(公務員試験)に合格して、たまたま図書館に配属になったケースがほとんどです。

 

自治体の中には、図書館の正規職員を採用する際は司書であることを条件としているところもありますがかなり少数です。日本全国でも年にたった数十人程度の募集にすぎません。ここに全国の司書の有資格者が大挙して受験しますから倍率はどこでも10倍を有に超える激戦になります。

 

この場合、自治体が運営する図書館の正規職員の募集ですから、公務員の採用試験ということになります。合格するためには相当に高い学力を持っていなければなりませんが、想像を絶する倍率です。ちょっとやそっとじゃ合格できません。しかも勤務地にこだわることなく全国の募集に応募する覚悟も必要です。言葉は悪いですが、基本的には「無理」「困難」だと思われます。

 

一般の公務員の採用試験の方が断然現実味があります。

非正規職員の司書の求人はたくさんある

 

非正規職員でも構わなければ、司書資格不要の司書としての求人はたくさんあります。つまり司書の資格の有無は問わないという求人です。自治体によって嘱託職員、臨時職員、アルバイトと呼び方は様々です。司書・司書補の資格を持っている人もいればどちらも持っていない人もいます。

 

最低限の一般常識は必要ですが、履歴書選考と簡単な面接で問題なければ採用になる可能性はあります。自治体によっては数倍〜十数倍程度の競争になることもあります。資格よりも図書館での実務経験を採用の際に優先する図書館も有ります。

 

非正規職員はバイトと同じで「資格手当」は付きません(司書として正規採用の場合はつくようです)。給料も決してよくはありません。どちらかというとその自治体の最低賃金に近いといえます。

 

非正規で採用された場合、そのまま正規職員になれることは基本的にありません。契約の更新回数上限が定まっている自治体であれば期間満了で無職になります。自治体の規定によりますが、ボーナスや昇給はほとんど望めません。

 

非正規の司書の多くは年度を単位として契約しているため3月で契約の更新ができずに退職する人がたくさんいます。年明けから3月初旬にかけて出てくる求人を探して応募すれば職を得られる可能性が高いといえます。

図書館職員と図書館運営の現実

 

公共の図書館で働いている人には概ね4種類の職員がいます。

 

1:公務員として、司書資格を持っていて「司書」として採用
2:公務員として採用され、図書館にたまたま配属
3:パート、アルバイトとして「司書」として採用
4:パート、アルバイトで司書の資格無しで採用

 

人数的に圧倒的に多いのが3、4の非正規職員の人達です。2の公務員も各図書館に1名はいます。1は前述の通り非常に少ないかあるいは極めて稀な存在です。そもそも司書職を正規職員として採用をしている市は少数です。

 

自治体の職員(公務員)は一般行政職採用の職員の異動先の1つとして図書館があります。採用時に司書資格は求められていないので、持っていない人もいればたまたま在学中に取得した人もいます。

 

3、4の非正規職員のほとんどが有期契約の契約社員という形で給料も低いのが現実です。そもそも司書を嘱託職員、または非常勤職員としてしか採用していない自治体もあります。

 

最近では、図書館の業務そのものを業者へ委託して全て丸投げにする傾向があります。人件費削減のために司書を派遣会社からの派遣社員でまかなっている自治体も増える傾向にあります。 派遣の場合は司書資格をもっていると時給が数十円か高くなるようです。

司書といえどサービス業、人と接する機会も多い

 

司書の仕事を希望する人の中には、「他人と関わらず一人黙々と作業ができる」「他人と話す機会も少なく人見知りする自分に合っている」という志望理由を時々見ますが、それはある意味間違っているともいえます。

 

司書の仕事の半分はサービス業です。 「黙々と作業」とは反対に、人と話す機会も少なくありません。

 

一旦カウンターに座れば、相手は本ではなく人です。年配者もいれば子どもいます。当然ですが質問も受けることもありますし、クレームだってあります。

 

来館者を増やすために各種イベントも行います。そのためには職員同士のチームワークも必要ですし共同作業も行います。

 

特に公共図書館は来館者も多く、ヒマを持て余すことなんてありません。広い年齢層の多くの利用者を相手にしなければなりません。完全な接客業ともいえます。

 

人前で話すのが苦手だったり、多くの人と接するのが苦手では仕事になりません。

 

司書・司書補に合格するためには

司書になるためには、一般的な国家試験にあるような全国統一の一斉試験というものはありません。

 

司書資格の取得要件は一部例外(司書補から司書になるケース:後述)はありますが、基本的には短大卒以上の学歴と資格に必要な単位の取得です。在学中に取得するか卒業後に取得するかで以下の通りに分かれます。

  • 大学・短期大学で定められた司書課程の単位を取得する
  • 大学・短期大学を卒業した後に司書講習を受ける

以下で詳しく説明します。

大学・短期大学で定められた司書課程の単位を取得する

大学で単位を取得する場合は2種類の取得方法があります。

 

まず正規の教育課程(カリキュラム)の一部として司書課程の単位が組み込まれている場合は、卒業に必要な単位取得により司書の資格を取得することになります。

 

卒業に必要な単位に司書課程が含まれていない場合(上記以外)は、主に夏季に大学で集中して開催される司書講習に希望者のみが参加して単位を取得することにより司書の資格を取得することになります。

 

司書講習は単位取得が甘く、時間があって講習代さえ払えばほぼ全員が司書の資格を取得できます。しかも現場での実習もありません。

 

そのため、履歴書の資格欄に「司書資格取得」と記入するために受講する大学生が多くいます。特に女性には人気です。

大学・短期大学を卒業した後に司書講習を受ける

大学卒業後であっても必要な単位を改めて履修することによって司書の資格を得ることはできます。

 

その際は司書講習を受講する必要がありますが、通学と通信教育の2種類があります。通信教育なら働きながらの取得も可能です。

司書補から司書になるためには

高卒では司書資格は取れません。かといって、司書の資格を取るために社会人が大学や短大へ進むのも現実的ではありません。

 

高卒で司書資格を取るためには次のステップが必要です。
司書補の講習→司書補として現場で実務経験3年以上→司書講習→司書資格取得
という方法です。
※実務経験2年で司書講習は受けられますが、資格が得られるのは3年経過後です。

 

司書補を取得するには、毎年夏に大学で行われる司書補講習に参加して必要な単位を履修します。開講大学は毎年春に文部科学省のホームページに掲載されます。司書補講習を開講している大学は、最近では全国で6大学のみです。

 

ただ、高卒で司書補というのは制度上残っているに過ぎず取得は現実的ではありません。

 

参考:司書について:文部科学省

合格への第一歩、まずは無料の資料請求から

司書・司書補の資格を社会人が取得する方法は基本的には通信講座になります。完全な独学では取得できません。下記サイトから最も利用者の多い近畿大学通信教育部の資料請求ができます。

いろんな講座を比較検討することもできます。

資料請求

司書・司書補 スクール情報サイト【BrushUP学び】資料一括請求

習い事・通信講座・通学講座を探してまとめて資料請求できます。

 
 ※使える講座の情報が多くあります。

司書・司書補試験情報

試験日

お申込み

講習を受講するため試験日はありません。

講習別にお申込みください。

受験資格

学歴・実務経験が求められます。

司書課程・司書(補)講習

【司書課程(司書養成科目開講大学)】
平成30年4月1日現在203大学で実施されている司書養成科目の単位を履修する。
参考:司書養成科目開講大学一覧:文部科学省
【司書講習】【司書補講習】
司書及び司書補の講習実施大学一覧で実施される集中講習で、図書館に関する専門科目について学習します。
参考:司書及び司書補の講習実施大学一覧:文部科学省

 

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