法学検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

法学検定

法律を学習するための入門資格。アドバンスト〈上級〉コースは難関。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

易しい

1か月

民間資格

民間検定

60%

星2つ

※ベーシックコース〈基礎〉の数字です。

法学検定とは

手をたたく男性

法学検定とは、法律・法学に関する知識がどれくらい身についているのかを客観的に評価する民間の検定試験です。

 

法学とは、ひとことで言えば法律について考える学問です。法律とは「社会のルール」で、基本となるのは日本国憲法からはじまり民法、刑法に刑事・民事の両訴訟法などの法律が載っているいわゆる「六法全書」です。

 

法律は、実はとっても身近な存在です。私達の身の回りで生じるほとんどの事象は、なんらかの形で法律と関わっています。それだけに法学で学ぶべき範囲は極めて広いと言えます。

 

法学検定の学習を通して、法律の条文ごとに制定された経緯や意味、解釈方法を具体的に考え、さまざまな事件や問題を法の理念に照らし合わせて法律をどう適用するかについて学びます。

 

法学検定は誰でも受験できるので、法学部に在籍する大学生から一般の社会人、中学生や高校生まで幅広く受験します。将来法曹関係の仕事(弁護士・裁判官・検事)に就くのを夢見て受験する高校生も少なからずいます。

 

法学検定を主催する公益財団法人日弁連法務研究財団とは、日本弁護士連合会(いわゆる日弁連)が中心となって設立した団体で、弁護士や税理士・司法書士などによって構成されています。

 

参考:法学検定 公益財団法人日弁連法務研究財団

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

法学検定のレーダーチャート

法学検定に合格しても、就職・転職が有利になるとか、社内での評価が上がるといった効果はあまり期待できません。

 

しかし、一部の大学生や、法科大学院を目指す人にとっては役立つ可能性があります。

 

現在の日本では、司法試験を受験するには、法科大学院を卒業するか、司法試験予備試験に合格しなければなりません。

 

法科大学院は、そのレベルを客観的に評価するために、5年に1回、文部科学省が認定する認証評価機関により評価を受けることが義務づけられています。法学検定を主催する日弁連法務研究財団は、2004年から文部科学大臣より、法科大学院の認証評価機関として認証されています。

 

つまり、法学検定は民間の検定試験であるとはいえ、非常に公共性の高い団体が主催する試験であることがわかります。

 

法学検定には、ベーシック(基礎)、スタンダード(中級)、アドバンスト(上級)の3つの級がありますが、スタンダード以上に合格すると単位を取得できる大学もあります。

 

最上位のアドバンストに合格すれば法科大学院の入試で考慮される場合もあります。どれくらい考慮されるかは詳細不明ですが、日弁連法務研究財団が主催している以上、法学検定に合格することで何らかのメリットはあるでしょう。

 

参考:法科大学院認証評価事業


法学検定の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

法学検定試験に合格すれば、法律の知識が一定レベル以上あることを客観的に示せます。

 

それは、英検や漢字検定などの検定試験と同じです。検定試験全般に言えることですが、合格するまでの学習を通して知識が増えるというメリットはあっても、取得してからのメリットは大きくありません。

 

法律の学習というのは範囲が広すぎて漠然としています。何から手を付けてよいのか分かりません。

 

そこで、初学者が法律を理解するための手段として法学検定を目標とすれば、学習をはじめるためのキッカケ作りとして活かせます。

 

法学検定で得た知識は、例えば公務員試験や行政書士試験その他の国家試験にも活かせます。

他の法律系の資格とどう違うのか?

 

初学者でも取得可能な法律系の資格はいくつかあります。

 

例えば、ビジネス実務法務検定宅地建物取引士行政書士などです。どれから受験するのがいいのか?迷われてる人もいると思います。

 

まず法律系の資格で一番簡単なのは、ビジネス実務法務検定3級です。ボリューム的にも少なく簡単です。法学検定のベーシックの方が内容も量も多いでしょう。

 

ただ、ビジネス実務法務検定はビジネスというだけあって、社会人視点で事例問題など実務に活かせる知識を問う出題が多く、会社法(商法)のウェイトが大きめです。

 

宅建士の民法は法律系の資格では入門レベルと言われていますが、範囲は広く一定数かなり難易度が高い問題も含んでいます。仮に行政書士や他の国家試験も目指しているようであれば、宅建士を取得してから他の資格取得を目指したほうが効率的です。

 

初歩レベルからきっちり勉強したいならビジネス実務法務検定や法学検定から挑戦するのもいいかもしれません。

 

法学検定の最上位となるアドバンストコースは、行政書士と同等か、出題科目、選択科目によってはそれ以上の難易度の問題も出題されます。明確な目的がない限りアドバンストコースまで受験する必要ないでしょう。

 

就職・転職・独立に利用するために何か法律系の資格を取りたい、と考えるのであれば国家試験である宅建士や行政書士です。

弁護士や裁判官に憧れて受験する中高生も多いようですが・・・

 

将来弁護士になりたくて法学検定を受験する中学生や高校生もいますが、果たしてどれくらい意味があるのか・・・

 

確かに中高生のうちから法律を勉強すれば、理解も早まって多少有利になるかもしれません。将来法学部へ進めばスタートラインでは少しリードしている可能性が高いでしょう。

 

しかし、しかしですね、法律の勉強をするのと英語や数学の勉強をするのとはワケが違います。英語や数学は基礎からの積み上げですから若いうちから学習します。法律の学習は中高生には早すぎます。

 

中高生のうちに学習した法律の知識など、大学1年の5月で周囲の学生にすぐ追いつかれます。

 

中学生であれば、まずは進学校へ進むようできるだけ学校の勉強や定期試験に励んでください。そして高校生になったら、司法試験合格の実績のある大学の法学部へ進学できるよう日々学校の勉強に励んでください。

 

医者になるには医学部へ進学しなければなりません。医学部へ行くにために中高生が何を勉強するのかというと、数学、英語、物理、化学などであって、医学の勉強ではありません。それと同じです。最短で司法試験に合格するには、法学部へまずは進学することです。

 

法学部といってもピンからキリまであります。レベルの低い大学であればそもそも司法試験を目指す学生がいないので、司法試験向けのカリキュラムさえありません。司法試験を目指す学生が多く合格者も多いレベルの高い法学部へ進学してください。それが司法試験合格につながる道です。

 

法科大学院へ進学するのも予備試験合格を目指すのもどちらでもかまいませんが、在学中に予備試験に合格するのが理想です。

 

仮に、高校生のうちに法学検定に合格して、大学受験の願書にそれを書いても、加点の材料になるかは疑問です。漢字検定や英検ならまだしも、法学検定は高校生の平素の勉強範囲から外れているからです。

 

参考:司法試験(予備試験)とは | 本当に役立つ資格、全く役立たない資格

 

法学検定試験に合格するためには

法学検定の受験級は難易度によって以下の3つに別れています。

  • ベーシック〈基礎〉コース:法学部2年次程度
  • スタンダード〈中級〉コース:標準的な法学部3年次程度
  • アドバンスト〈上級〉コース:法曹を目指す等学習の進んでいる法学部3年次および法学部修了程度

法学検定のベーシックコース、スタンダードコースは、合格するだけであればそんなに難しくはありません。難易度は低めで比較的容易に合格できます。

 

本試験では、公式問題集から6〜7割は同じ問題が出題されます。そのため丸暗記でもある程度は回答できる可能性は高いです。ただ、同じといっても選択肢の順番が入れ替わる場合はあります。

 

残り3〜4割は、問題集と同じ問題は出題されませんが、解説の中から文脈を変えたような問題が出題されます。

 

内容はかなりのボリュームです。難しい内容も含まれているので、ある程度は根拠を理解しなければなりません。公式問題集は解説も詳しいので、しっかりと読んで理解した上であれば、普通に合格点が取れる内容です。

 

法律の知識が全くない人でも、問題集を1か月しっかりとやり込み、解説も読んでおけば合格は決して難しくはありません。法学部の学生であれば1週間の学習で合格できます。

 

最上位のアドバンストコースは、法科大学院の入学試験でも一定の評価対象になると言われているため、格段に難易度は上がります。ちょっとやそっとじゃ合格できません。

法科大学院既修者試験(法学既修者試験)

法学検定とあわせて2003年からは、法科大学院の法学既修者(2年)コースに入学できる学力を測るため法科大学院既修者試験を実施しています。こちらは合否ではなくスコアという得点で法学の知識を採点します。

 

法科大学院既修者試験のスコアの提出が必須な法科大学院も一部あります。任意で提出を認めている学校も多くあります。学校によっては条件により加点対象となっていて合否の判断資料とされることが多いようです。

法学検定 試験情報

試験日

お申込み

毎年1回11月下旬頃
※2019の日程は12月1日です。

9月上旬〜10月中旬

受験資格

受験資格の制限は一切なく、どなたでも受験できます。

試験内容

【ベーシック〈基礎〉コース】計60問120分

  • 法学入門、憲法、民法、刑法

【スタンダード〈中級〉コース】計75問150分

  • 法学一般、憲法、民法、刑法
  • 選択1科目(民事訴訟法・刑事訴訟法・商法・行政法から1科目を当日選択)

【アドバンスト〈上級〉コース】計55問150分

  • 法学基礎論、憲法、民法、刑法
  • 民事訴訟法・刑事訴訟法・商法・行政法から1科目、これに労働法・倒産法・経済法・知的財産法を加えた中からもう1 科目の合計2科目選択

※試験はマークシート方式でおこなわれます。
【受験地】
札幌、仙台、東京、愛知、京都、大阪、岡山、愛媛、福岡、沖縄

試験に関する詳しい情報は2019年法学検定試験受験要項をご覧ください。
※2019年の受験要項、日程が記載されています。

法学検定 おすすめテキスト・問題集

2019年法学検定試験問題集ベーシック<基礎>コース

こちらは公式テキストです。法学検定はどちらかというとマイナーな検定試験なので需要は少なく、他の問題集は出ていません。公式テキストが唯一の学習手段ともいえます。

 

試験で全く同じ問題が結構出題されます。事前の知識がある人であれば、このテキストを1回学習しただけで合格できます。

 

問題、解答、解説が分かりやすい配置になっており、民法・憲法・一般法学などを基本から勉強するのにも使えます。

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テキスト&問題集 星5つ


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