統計検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

統計検定

統計学を効率よく学ぶための検定試験、就職・転職は有利になりません。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

普通

6か月

民間資格

民間検定

45%

※文系出身の初学者が2級を受験した場合の例です。

最終更新日:2020/05/13

統計検定とは

パソコンに表示したグラフ

統計検定とは、統計に関する知識や、統計の集計結果をビジネスに活用する能力を評価する民間の検定試験です。

 

統計検定の試験の種類には、難易度の低い順に4級、3級、2級、準1級、1級があります。

 

2級・1級であれば、試験の学習を通して、統計データ・統計学の知識に基づいた統計解析手法の活用方や問題解決の能力が身に付きます。得た知識は実際に仕事で役立つので、社会人が多く受験します。

 

3級・4級はデータのまとめ方や読み取り方、それに基づいたデータの活用方法などを中心に試験が出題されます。社会人にとどまらず小学生や中・高生も受験します。

 

主催者サイト:統計検定:Japan Statistical Society Certificate

そもそも統計を扱う「統計学」とは何を学ぶのか?

最近、本屋へ行くと、多くのデータ分析や統計学に関する書籍が並んでいます。某テレビ局では、ビッグデータ革命などという番組が放映されました。

 

世間では、AIなどの人工知能の実用化とともに、統計学がちょっとしたブームとなっているようです。

 

私たちの周りには数限りないほどのデータ(情報)があります。会社の売上、収入や貯蓄額、試験の得点結果、人口、年齢、寿命、気象データ・・・統計的なデータから、最近では個人の趣味や趣向の情報など無限と言えるほどの種類です。

 

これらのデータは、一覧表にして印刷してもただの数値や符号の羅列にすぎません。大きい順や小さい順、平均値や傾向を出して、時にはグラフ化して初めてデータの性質や意味を知って活用することができます。

 

そして全体の特性を把握し、次の予測を立てるのに活かせます。売上の予想、気象予報、医療、製造、流通業など、幅広い分野で統計に関するデータは活かせます。

 

統計学とは、大きなデータを元に、その性質や今後を推測するための方法論を体系化したものです。

 

統計検定の試験では、データに基づいて客観的に全体を判断し、科学的に問題を解決し推測する能力が求められます。

 

関連資格:マーケティング・ビジネス実務検定

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

統計検定のレーダーチャート

学生であれ社会人であれ、統計学に関して学習するのは素晴らしいことだと思います。

 

会社から命じられて取得する人もいますが、ほとんどの受験生は自己啓発が目的です。

 

統計検定を取得して、就職や転職が有利になるとか役立つなどとは考えない方がよいでしょう。

 

しかし、大学の経済学部であれば、統計学は必須科目の一つです。1年か2年で受講して、在学中に統計検定1級を取得すれば、就職活動する際に役立つ可能性はあります。

 

ただし、面接担当者に統計検定の資格についてうまく説明できて、なおかつ仕事にどう活かせるかまでうまく説明できなければなりません。

 

コンピュータ関連の技術者、特に今後需要が見込まれるAIエンジニアには求められる知識なので今後資格が役立つかもしれません。生命保険会社でも一定の需要はあります。

 

まだまだ役立つ機会は少ない検定試験ですが、能力が活かせる機会は今後も増えていくでしょう。


統計検定の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

統計表

 

統計検定は、社会人がビジネスに活かすために統計学について学ぶには有効な手段です。試験の学習を通して、統計に関する知識が効率的に身に付きます。

 

一例をあげると、需要予測や時系列分析には統計学の知識が活かされます。

 

食料品や衣料品などの製造・販売会社では、将来の需要を予測して計画的に商品を供給します。レジャーやその他のサービス業でも、気象や過去の来場者のデータを元に来場者数を予測します。

 

医療の分野では、遺伝子やタンパク質を正確に解析するためにも統計の知識が不可欠です。曖昧なデータも統計学の手法を用いれば意味のある解釈ができるようになります。

 

データ分析を日常の業務とする人は今後増えていくでしょう。統計検定で学んだ知識はそういった業務で活かせるメリットはあります

多くの省庁の後援になってますけど・・・

 

統計検定の公式サイトを見ると、総務省後援、文部科学省後援、経済産業省後援、内閣府後援、厚生労働省後援・・・と5省庁から後援を得ているのが分かります。

 

スゴいですね、1か所から後援を得ている民間資格はたくさんありますが、5か所とは!

 

それをもって公的資格であると大々的にPRしていますが、実はこの省庁後援、そんなに権威はないんです。

 

よほど悪質な資格商法でない限り省庁の後援は承認されます。省庁が積極的に支援して取得を奨励しているワケでもないんです。

 

情報元:文部科学省後援名義等の使用許可申請について:文部科学省

 

しかも、統計検定には高校・大学入試での入試優遇制度はありません。似たような検定に数学検定がありますが、こちらは高校入試・大学入試で一定の入試優遇制度が認められています。

 

関連資格:数学検定(実用数学技能検定)とは

 

省庁の後援をもって、統計検定について公的資格というのはかなり大袈裟です。現段階では公共性が高い資格ともいえません。

 

既に公的資格の制度は廃止されています。詳しくは下記をご覧ください。

 

関連情報:公的資格(旧認定資格)について

文系出身者でも2級なら合格しやすい

 

統計検定2級は、数学が苦手なら難しいのでしょうか?電卓も利用するほど計算が難しいのでしょうか?・・・気になるところです。

 

統計検定2級には高度な数学の知識が要求されますが、実際には文系出身者でも多く合格しています。

 

高校の微分、積分よりももう少し踏み込んだ知識が必要ですが、高度な知識までなくとも大丈夫です。

 

試験では、解答を導くためにある程度都合が良い数字が与えられていて、複雑すぎる計算はないです。

 

ある程度の桁以降は切り捨てて計算を進めても選択肢では近い数字が用意されています。当日電卓を忘れてもなんとかなる範囲の計算です。

 

数学が苦手で、あまり勉強していなくても統計検定2級は合格できます。

 

ただし、微分と積分は必須です。理系で数学を学習した人は文系の人よりは有利です。

 

統計検定に合格するには

統計検定のレベルは、1級、準1級、2級、3級、4級の5種類+統計調査士、専門統計調査士、統計検定データサイエンス基礎の合計8種類です。ここでは一般的に受験生の多い1級〜4級について説明します。

 

各級のレベルはざっと下記の通りです。

  • 4級:中学レベル
  • 3級:高校レベル
  • 2級:大学の一般教養レベル
  • 1級:大学の専門過程レベル

統計検定4級は中学生レベルとなってますが、数学的な様子は少ないため難易度はかなり低く小学生でも合格できます。

 

3級は高校レベルです。もちろん難易度は4級よりも上です。合格するには確率を理解しなければなりません。公式問題集を何回か解けば合格できます。

 

2級、1級は大学レベルの内容となっています。統計検定2級からは数学的な素養が必要になります。

 

1級になると、仕事で知識を活かせるような実践的な内容になるので難易度も上がります。数学に精通している人でもかなり難しく感じられます。

社会人であれば2級からの受験がおすすめ

社会人が教養として統計学を学びたいのあれば2級から受験するのがおすすめです。実際に2級から受験する人が多いようで受験生全体の半数を占めています。

 

データ分析を全く知らない人であれば6か月以上の勉強は必要です。ただし個人差があるので、数学が苦手であればさらに時間を要します。

 

文系出身の社会人であれば6か月(1日1〜2時間)ほどの学習で2級は合格できます。ただし、その後の準1級は出題範囲の広さとレベルの高さでなかなか合格できないのが現実です。

 

基本的な学習方法の流れとしては過去問の繰り返しですが、公式問題集では問題数が少ないため、別に問題集を購入して数多く解いた方がよいでしょう。

 

個人によって数学的な知識が違うので、基礎の参考書やテキストも別途必要になります。意外とマンガの参考書を利用している人も多くいます。

 

出題される問題の難易度は、簡単な問題が8割と難問2割です。全体の8割については基本さえ理解できていれば解ける問題なので、その8割の中のさらに8割が正解であれば60%のラインを超えて合格です。

 

過去問題であれば下記で見られますが、原則として1回前の試験のみです。

 

受験データ|統計検定:Japan Statistical Society Certificate

 

過去問でまずは自分の実力を知りましょう。いきなり合格点に届かなくても3割程度理解できていれば無理なく学習を進められるでしょう。

公式のテキストは評判が良くない!

公式テキストが日本統計学会公式認定より出版されていますが、これが実は評判が悪くおすすめできません。初学者がいきなりこれを読んでも何も分かりません。

 

説明文章は分かりづらいし、問題回答に説明もほとんど見当たりません。式の変形が省略されている部分が多く、最後の結果だけ暗記になってしまうことが多いので、学習を進めるのが苦痛になります。

 

仮に、このテキストで理解できないところが多かったとしても、実際の出題問題を解くための内容が結びついていないため合格は可能です。

 

公式テキストと言ってるものの内容がよくないです。とりあえず売るのを目的で作ったような印象です。購入しない方がいいです。

無料で利用できる優良サイトで学習するのもおすすめ

統計検定2級のために無料で利用できる評判の良いサイトがあるので紹介します。

 

基本的にここの学習コンテンツを1つづつ進めていけば理解が深まります。必ず自分で計算してください。

 

参考:統計学の時間 | 統計WEB

 

もちろんこれだけではなく、他の参考書も並行して利用しましょう。

統計検定 試験情報

試験日

お申込み

年2回(6月中旬、11月末)+CBT方式
※下記で詳しく説明

6月実施:4月初旬〜5月初旬
11月実施:9月初旬〜10月初旬

受験資格

どなたでも受験できます。

試験内容

【試験の実施:年2回+BCT方式】 

  • 1級〜4級、統計調査士、専門統計調査士:11月末
  • 2級〜4級:6月中旬
  • 2級・3級・統計調査士であればCBT方式で受験可能です。日時や会場などは都合に合わせて受験できます。

【試験内容】
※ここでは2級を例にしています。他の級については主催者サイトで詳しく説明しています。
大学基礎課程(1・2年次学部共通)で習得すべきことについて検定を行います。

  1. 現状について問題を発見し,その解決のために収集したデータをもとに、
  2. 仮説の構築と検証を行える統計力と、
  3. 新知見獲得の契機を見出すという統計的問題解決力について試験します。

【出題範囲(2級)】
データソース、データの分布、1変数データ、2変数以上のデータ、データの活用、推測のためのデータ収集法、確率モデルの導入、推測、線形モデル、活用
参考:統計検定2級出題範囲表(pdf)

 

試験形式:4〜5肢選択問題(マークシート)、電卓使用可
問題数:35問程度
試験時間:90分
合格水準:100点満点で70 点以上、難易度を考慮して調整されることがあります

試験に関する詳しい情報は受験のご案内|統計検定:Japan Statistical Society Certificateをご覧ください。

統計検定 おすすめ問題集

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2017?2019年]

過去3年分、本試験で出題された問題を収録した過去問題集です。

 

あまり解説が丁寧ではないので、初学者はこの問題集だけでは理解できません。こある程度理解がすすんでいる人で、試験直前に過去問を確認したい人向けです。試験問題を解きながら勉強をすすめるスタイルの人にはおすすめできません。

 

過去問を見るだけであれば公式サイトからダウンロードもできます。所詮、「公式」というテキストや問題集はこの程度のものかという印象です。内容は全般的に不親切で、価格と合っているかは疑問です。

種類 評価
過去問題集

統計検定 おすすめ参考書

完全独習 統計学入門

統計学初心者向けの独学用参考書です。内容は教科書的ではなく、あくまでも一からなぜそうなるかを教えてくれます。

 

統計検定2級の勉強をいざ始めたけど全然分からない、そんな人でもまずはこちらで一通り勉強すれば、さっぱりわからなかった内容が少しずつ理解できるようになります。事例を用いながら説明しているのでわかりやすく、本質から理解できます。各セクションの最後に用意されている練習問題も復習にはちょうどいいです。

 

統計学の概要をまずは把握して、他のテキストや問題集へ進む際にはとてもおすすめです。この参考書でも難しいと感じられる方は、さらに下記で紹介するマンガ形式の本から入ると良いでしょう。

種類 評価
参考書
まずはこの一冊から 意味がわかる統計学 (BERET SCIENCE)

これから統計学を学ぶ初学者向けの参考書です。

 

独学で何となく理解していたつもりだったのがしっかりと理解できた、長年分からなかった内容がこれ一冊でスッキリ、そんな印象を与えてくれる参考書です。

 

読み易い口調で記載されているのでイッキに最後まで読めます。「まずはこの一冊から!!」と言える本です。

 

ただ、説明が丁寧すぎるので、中高生向けかもしれません。少しは理解が進んでいる人には物足りないでしょう。

種類 評価
参考書
マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる〜く解説 (サイエンス・アイ新書)

統計学に関する本を読んではみたけど、挫折しそう・・・そんな人には是非おすすめのマンガの参考書です。

 

とてもわかりやすく説明されているので、超初心者でも理解できる内容です。一番初めに読む本としては最適です。

 

基本的に、右ページにマンガ、左は文章という構成になっています。文章を読まなくてもマンガだけである程度は理解できるので、文章を読む苦痛がありません。

 

数学が嫌いで、統計学の意味が全然分かっていない、という人は是非読んでください。

種類 評価
参考書(マンガ)

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