介護食士が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

介護食士

自己満足の検定試験、目指すのであれば栄養士か管理栄養士を!

種類 難易度 合格率 学習期間

民間資格

易しい

99%

1か月程度

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

自己満足

5〜10万円

指定の講座受講

最終更新日:2020/08/16

介護食士とは

お年寄りに食事を食べさせる

人間は、生きていくために食事を通して必要な栄養を摂らなければなりません。

 

しかし、人間は年を重ねるにつれて、例えば歯が抜けて咀嚼がうまくいかなくなったり、飲み込む力が弱くなって食べ物を飲み込めなったりします。

 

その状態で放っておくと、うまく食事を摂れず、生きていくために必要な栄養が摂れなくなります。そこで、介護食のように年寄り向けに調理した食事の提供が必要になります。

 

介護食士とは、お年寄りがあらかじめ食べやすいように食材を細かく刻んだり、すりつぶして調理して、必要な栄養を摂るようにお手伝いするための民間資格です。

 

介護食士の試験は、全国調理職業訓練協会が主催しています。

 

参考:介護食士|協会認定資格 | 公益社団法人 全国調理職業訓練協会

「人気の資格」「就職に有利」という甘い言葉にご用心

お年寄りに食事を出す

 

介護食士を紹介する多くの一般サイトでは、介護食士について「介護施設に就職する際に有利になる」「介護職や看護師を中心に人気のある資格」という表現が目立ちます。

 

講習会について問い合わせてみると「近い将来、介護食士は国家資格になる」という説明をしている専門学校もあるようです。

 

しかし、今のところ、国家資格になるという動きは確認できていません。将来的に可能性は低いでしょう。受講生を集めるための明らかな誇大PRです。

 

こういった相談は、当サイト運営者のところにも以前寄せられました。ネット上でも同様の書き込みを散見します。

 

さすがに、試験を主催する全国調理職業訓練協会の公式サイトではここまで誇大な表現は見当たりませんが、あまりよくない傾向です。

 

介護食士の資格は、専門学校などで開催している計72時間の講習会に出席すれば、介護や栄養学について知識ゼロの人でも70,000〜90,000円ほどで取得できます。

 

介護食士について勉強し、知識を得るのは素晴らしいことですが、大切なお金と時間と費やしたけど全然意味が無かった・・・とならないよう、まずはよく考えてみましょう。

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

介護食士のレーダーチャート

介護食士の民間資格は役立つのか、役立たないのか?

 

結論から申し上げますと、介護食士と言っても民間の検定試験にすぎず、就職するにも就職後にも役に立ちません。履歴書に書いても相手にされません。これが現実です。

 

医療・介護の現場で資格と認められているのは国家資格です。

 

例えば、医療の現場であれば、医者をはじめとして、看護師、理学療法士、薬剤師などの各種専門資格などです。

 

介護の現場であれば、介護職員初任者研修、介護福祉士、ケアマネジャーなどです。栄養士、管理栄養士などは医療・介護の現場で資格として認められています。

 

つまり、介護食士は資格としても認められていないため、就職や転職は有利にはなりません。「そんな資格あるんですか?」という程度で、資格手当の対象にもなりません。

 

求人サイトやインターネットハローワークで求人を検索しても「介護食士」はパート等の非常勤ですらゼロです。わざわざお金と時間をかけてまで取るものでもありません。

 

お金を払って講習会を受講すれば誰でも短期間で取得できるような民間資格など残念ながらその程度です。知識として無いよりあったほうマシかも・・・というくらいで必要性も低いです。


介護食士の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

介護食士だけを単独で取得しても、それだけで求人などはなく、ほとんど意味はありません。

 

栄養士、管理栄養士、調理師などの有資格者が、知識を増やすために、サブ的に学習すれば仕事に活かせます。

 

また、身内に要介護のお年寄りがいれば、講習会の調理実習で学んだ知識を活かせます。

 

給食を作っている給食センターやレストランなどで需要があるかもしれません。

目指すのであれば、栄養士か管理栄養士を

 

介護の施設では、栄養管理などは栄養士・管理栄養士がおこないます。

 

関連資格:栄養士とは管理栄養士とは

 

調理担当者の中で資格手当が給与に上乗せされる可能性があるのは栄養士と管理栄養士です。

 

給与も無資格者と比べれば、栄養士・管理栄養士の方が上です。栄養士は、潤沢に就職先があるワケでもありませんが、それでも国家資格(知事免許)なので遙かに権威はあります。

 

管理栄養士を取得すればさらに就職口も広がります。

 

栄養士も、職場によっては調理員と同様に扱われて事務や管理的な仕事は少ないです。やはり理想を言えば管理栄養士の資格です。

 

特に、医療や福祉の現場は資格がものをいう社会です。食事や調理の現場では、栄養士・管理栄養士、そして場合によっては調理師です。

 

栄養士、管理栄養士は専門課程のある学校に通わなけえば受験資格を得られないので、誰でも取得できるワケではありません。しかし、目指すのあれば、やはり栄養士や管理栄養士です。

 

民間資格など年を取ってからでもいくらでも取れます。

現実的に介護食を調理するのは調理師や無資格者

 

介護食を作る女性

 

介護の施設では、食事の調理はパートのおばさんや一般の職員がします。調理師免許がなくてもできます。

 

介護の現場で、介護食を作るにあたって求められるのは「調理員」です。

 

調理は無資格でもできるので、採用にあたっては介護食士等の民間資格よりも調理の経験を優遇します。

 

調理の経験を証明できるのは、調理師などの国家資格です。

 

関連資格:調理師とは

 

介護食士というのは、調理の経験がなくても誰でもお金さえ支払えば取得できます。この資格があってもなくても介護食は作れます。

 

さらに現在では、多くの介護施設は、食事の調理に関して外部委託をしています。施設では食事の準備はしないということです。そうなると施設が介護食士を直接雇用するケースは増々少なくなります。

 

調理担当として就職するにしても、調理業務を受託している会社を探さなければ調理業務はできません。そうなるとやはり調理の経験や調理師が優遇されます。無資格であっても採用されますが、いずれにせよ介護食士は無資格者としての採用です。

 

介護食士は民間の検定試験であって、調理に関しては資格として認めらません。無資格でもかまいませんが、調理師の資格を取得する方が現実的に役立ちます。

 

調理師は学校へ行かなくても、定められた期間の調理経験と、独学での試験合格でなれます。まぁ、無くてもかまいませんけど。

介護食士と介護食アドバイザー、どちらがおすすめ?

 

まぁ、なんと言うかどちらを取得しても大差はないです。

 

どちらを取得しても就職や転職に役立ちませんし、働く上でも特に大きな違いはありません。仮に両方取得しても同じです。

 

介護食士も介護食アドバイザーも自宅で介護する人が学ぶにはよいかもしれませんが、そこまでです。

 

結局のところ、お金を払って短期間の学習で「やった!資格(らしきもの)が取れた!」という、自己満足の世界です。

 

繰り返しになりますが、大切なお金と時間を費やす価値がどれほどのものかをよく考えてみてください。

 

介護食士に合格するには

介護食士の認定資格には、難易度の低い順に、3級、2級、1級の3種類があります。

 

介護食士を取る方法は2つあります。

  • 講習会を開講している学校(専門学校など)の学生となり、受講する。
  • 一般の方を対象とした講習会を開講している施設(専門学校など)で受講する。

講習会を開講している施設は以下に一覧で掲載されています。

 

主催者サイト:資格取得方法・開講施設|介護食士 | 公益社団法人 全国調理職業訓練協会

 

いずれも調理訓練校や調理師学校など、調理ができる設備の整った調理関係の学校です。ユーキャンのような独学では取得できません。

 

講習会を80%以上出席するのが条件で、講習修了後に筆記と実技の試験を受験します。試験は筆記も実技も60点以上で合格で、認定資格を取得できます。

 

栄養学や介護について知識ゼロであったとしても、3級であれば計72時間・7日間程度の講習会に出席すれば、70,000〜90,000円ほどで取得できます。

難易度は低く、ほぼ100%誰でも合格できる

3級の受講生は年間1700人ほどです。難易度はそれほど高くなく、講習の内容をしっかり聞いていれば全員合格できるレベルです。

 

講習さえ聞いていれば、特に自宅学習などの事前の対策や課題提出などの必要もありません。

 

学科では高齢者の身体機能など医学的な知識について、また栄養学や食品学・食品衛生を学を学びます。実習では介護食の献立の作成や調理もします。

介護食士 試験情報

講習日

お申込み

協会指定の認定校によって異なる

各指定校にお問い合わせください。

受験資格

【3級】どなたでも受験できます。
【2級】介護食士3級取得者
【1級】介護食士2級取得後、2年以上の介護食調理実務経験のある25歳以上

試験内容

【講習内容】
■3級
《学科》25時間
・介護食士概論、医学的基礎知識、高齢者の心理、栄養学、食品学、食品衛生学
《実技》47時間
・調理理論・調理実習T、調理理論・調理実習U
■2級
《学科》16時間
・医学的基礎知識、高齢者の心理、栄養学、食品学、食品衛生学
《実技》56時間
・調理理論、調理実習
■1級
《学科》32時間
・医学的基礎知識、高齢者にかかわる制度、栄養学、食品学、食品衛生学
《実技》40時間
・調理理論、調理実習

 

介護食士2級、3級は講座修了後の筆記・実技試験に合格すると認定されます。
【合格点】実技・筆記ともに60点以上
【受験資格】:講習出席率80%以上

試験に関する詳しい情報は資格の種類|介護食士 | 公益社団法人 全国調理職業訓練協会をご覧ください。


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