MENU

管理栄養士が役に立つのかリアルに評価

白衣を着て献立を考える女性

難関な国家資格、増え続ける栄養士を選別するために作った資格?!

種類難易度合格率
国家資格85%
受験資格取得費用勉強時間
養成課程修了200万円~4年以上
活かし方全国の求人数評価
スキルアップ9,058件
  • 合格率は管理栄養士養成校新卒時の数字です。実務経験者の合格率は5%~15%ほどです。
  • 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年4月17日に集計。

需要や将来性に疑問を持つ人が多いのですが、就職先も豊富で将来性のある国家資格です。献立作りや栄養指導にとどまらずスポーツや医療分野でも管理栄養士が活躍しています。

栄養士の上位資格です。取得するには最短でも4年以上かかります。

目次

管理栄養士とは

高齢者の栄養指導をする女性

体質改善・病気の治療が主な目的

栄養士が誕生したのは1947年になります。

当時はまだ戦後の食料不足で国民々は十分な栄養を日常的に補給することができず、限られた食糧を有効に利用して人々の栄養状態の向上や改善を目的とするという時代背景がありました。

その後、管理栄養士が誕生したのは1962年です。

時代は変わり、高度経済成長とともに食糧はあふれ、戦後とは全く逆で栄養の摂りすぎが問題になってきました。

食生活そのものが栄養の補給よりも成人病などの予防や食生活による体質改善、病気の治療に重点が置かれるようになりました。

そこで食生活全般についての専門家が求められるようになり、栄養士より専門的な知識を持つ管理栄養士の資格が作られたというわけです。

栄養士は食材そのものや食材の調理方法などが仕事の対象になりますが、管理栄養士は、「食べる人間」そのものが仕事の対象になります。

相手が人間ですから、管理栄養士には栄養士の知識に加えて医学と応用学の知識が必要となります。

医療の現場で管理栄養士の需要が増加

例えば管理栄養士は、病気や怪我をした患者の療養や病状の回復のために必要な栄養の指導を行います。

多くの病院では、管理栄養士が糖尿病のチーム医療に参加して、血糖値を下げるための栄養指導なども担当しています。管理栄養士はより医療に近い分野で活躍します。

病院での栄養指導は管理栄養士が行った場合、診療報酬(保険点検)の請求ができます。管理栄養士の栄養指導は治療の一環ということです。

栄養士が栄養指導を行っても問題はないのですが、診療報酬などで支払われる指導料の加算は管理栄養士でないとつきません。医療の現場においては、管理栄養士の仕事は医学的知識が必要な医療系国家資格という扱いです。

保健センターなどでの乳幼児健診や健康診断での栄養相談なども管理栄養士の仕事です。管理栄養士の仕事は、個人の身体の状況や栄養状態に応じた栄養指導に重点が置かれています。

社会全体で食生活を中心に健康指向が強まる中、生活習慣病の予防と改善、ダイエット、スポーツ、栄養クリニックの分野など、管理栄養士の需要は高まる一方です。

関係団体:公益社団法人 日本栄養士会
関連資格:栄養士とは

役に立つ資格なのか?

栄養士が作った料理

病院、行政機関、スポーツクラブ等活躍の場は多数

管理栄養士の試験は栄養士だけが受験できる点からいっても栄養士の上級資格であることがわかります。

活躍の場は、病院、保健所、行政機関をはじめ、学校、スポーツクラブ、研究機関など、多岐にわたります。

特に一定数以上の食事を供給する施設や特定の病院では、栄養士だけではなく管理栄養士を置くことが義務づけられており、社会的需要が高い資格といえます。まさに現代社会において必要とされる資格の1つです。

今後は、高齢者施設や在宅訪問での栄養指導、スポーツ施設などで生活習慣病予防のための指導など管理栄養士の活躍の場は増えていくことが予想されています。

管理栄養士も毎年供給過多気味?

管理栄養士は人気の資格だけあって毎年10,000人ほど新たに誕生しており、飽和状態にほぼ達しつつあるようです。

管理栄養士が増えすぎて、栄養士募集の求人であったとしても管理栄養士が応募してくるくらいです。

とはいうものの、管理栄養士を取得すると資格手当も栄養士よりかなり多くつきます。時給換算で200円ほど違うこともあります。当然ですが就職・転職など多くの面で有利です。

管理栄養士は栄養士を指導管理する立場にあります。難易度の高い資格ですが、社会的信用の面からも栄養士より管理栄養士の資格があったほうが有利です。

将来性について徹底研究

この資格の活かし方

管理栄養士が絶対的に必要とされる職場は既に飽和状態、つまりほぼ必要数に達した感じがあり実は求人数はそれ程多くはありません。

高齢化社会が進行し、全国に老人施設や病院が増えるにともない需要が増えているように思えますが、実はそれ以上に管理栄養士の数が増えています。

しかし、言うまでもなく管理栄養士は国家資格です。難易度の高い「食のプロフェッショナル」という認識は多くの人が持っています。

全く役に立たないような取得する意味ない民間の検定試験が多い中、難関の管理栄養士の資格を持っているというだけで何かと使えます。

「仕事ない」「需要ない」なんて言う人がいますが、とんでもない!全国いろんな所で役立つまさに一生モノの資格です。取っておいて損はありません。

就職や転職を考えると、食品関係の会社であればかなり有利です。「食」に関する会社であれば武器になる国家資格といえます。

人気の就職先でもある病院や公共施設はかなりの狭き門

管理栄養士の花形ともいえる職場はなんといっても病院です。

病院に勤務すると入院患者の健康管理が主な仕事になります。患者の健康状態をチェックして、栄養管理計画を立てて、医師や看護師などに食事療養のプランを提案します。管理栄養士の力を最も発揮できる職場といってもいいでしょう。

待遇面でも、やはり病院に勤務する管理栄養士は優遇されているようです。特に公共の病院・保健所・市町村役場など(つまり公務員)は昇給や残業代も保証されていて人気です。

しかし、病院において必要とされる管理栄養士の数は1人です。待遇がいいから病院で雇われている管理栄養士は滅多に辞めません。欠員が出たら補充する程度です。公共の施設でも同じです。

病院や公共施設で働くことは、管理栄養士としてはかなりの狭き門といえます。

社会人が働きながら管理栄養士を目指すのはかなり大変

栄養士として働きながら所定の実務経験を積んで管理栄養士資格に挑戦するのももちろん可能です(後述します、参照してください)。

やはり管理栄養士と栄養士を比べると給与・待遇面で相当開きがあるという現実があります。仕事の幅を広げて専門性を増すという意味でも管理栄養士を目指すことは有意義なことです。

試験自体はそんなに難しくはなく、継続して毎日学習すれば理解できて十分合格できる内容です。ただ、栄養士養成校では習っていない臨床の分野は1人で学習する必要があります。

働きながらの学習は想像以上に大変なようです。仕事の後で、しかも家事も全て片付けてからの学習となるとかなりの根性が必要なようです。 「管理栄養士に絶対になりたい!」という強い気持ちがないと学習が続きません。

管理栄養士に合格できたら職場を選ぶ範囲も広がり、栄養指導中心で栄養士と比べると比較的肉体的に楽な職場に就ける可能性も高くなります。

気合を入れて合格するまで学習しつづける根性が必要です。

合格するには

栄養士からステップアップする手段も

栄養士は養成校卒業と同時に栄養士の資格を取得することができますが、管理栄養士の資格を得るには厚生労働省がおこなう国家試験に合格しなければなりません。

管理栄養士は栄養士の上級資格にあたりますが、栄養士であれば誰でも受験できるわけではありません。まずは受験資格を取得します。

管理栄養士の受験資格を得る手段は大きく分けて2パターンあります。

  • 4年制の管理栄養士養成校を卒業する
  • 栄養士養成校を卒業後、所定の期間実務経験をする

※実務経験とは、簡単に言うと実際に栄養士として働いている期間ということです。ブランクや他の仕事をしている間は含まれません。

4年制大学で管理栄養士養成校なら卒業と同時に受験資格を得ることができますが、栄養士養成校(大学、短大、専門学校)卒は下記の実務経験が必要になります。

  • 2年制コースの場合卒業後3年以上
  • 3年制コースの場合卒業後2年以上
  • 4年制コースの場合卒業後1年以上

※4年制大学でも管理栄養士養成校でなければ受験資格はないので注意してください。

実務経験後の受験はかなり辛いかも・・・

気になるのは、管理栄養士養成校を卒業と同時に受験するのがよいのか、あるいは栄養士として現場で経験を積んでから受験するのがよいのかという点です。

合格率だけで見ると、圧倒的に管理栄養士養成校を卒業と同時に受験する方が有利です。その場合の合格率はなんと85%!、実務経験者は5%とも15%ともいわれてますがその差は歴然です。

学費を考慮する必要もありますが、管理栄養士を将来的に目指すのであれば管理栄養士養成校へ入学することをおすすめします。

なお、管理栄養士試験は国家試験は、特別難しい試験ではありません。学校で習った内容を日々復習すれば合格できる程度の難易度です。

試験では、食事・栄養の知識だけではなく医療の知識も問われるため学習範囲はかなり広いです。

まずは無料の資料請求

社会人でも入学できる大学・専門学校の資料請求

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

栄養士や管理栄養士になるとどんなメリット、デメリットがあるのかよくわかります。それと同時に、栄養士の資格を持っていながら活躍する場が少ない現状がよくわかります。

これから栄養士になろうとしている人、現在栄養士の仕事をしてい人ともにおすすめしたい良書です。特に栄養士・管理栄養士を目指す前に読んでみることをおすすめします。

種類評価
関連書籍

試験情報

試験日

年1回、例年3月中旬

お申し込み

1月上旬~中旬

受験資格

管理栄養士養成校卒業者、もしくは栄養士養成校卒業後に規定の実務経験を有する者

試験会場

北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県、沖縄県

受験料

6,800円

試験内容

筆記試験がおこなわれます。出題範囲は下記のとおりです。

  • 社会・環境と健康
  • 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
  • 食べ物と健康
  • 基礎栄養学
  • 応用栄養学
  • 栄養教育論
  • 臨床栄養学
  • 公衆栄養学
  • 給食経営管理論

合格基準

120点以上/200点で合格

合格発表

3年下旬に厚生労働省ホームページで掲載して発表。合格者には、郵送により合格証書交付する。

主催者情報

試験に関する詳しい情報は管理栄養士国家試験|厚生労働省をご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次