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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

エックス線作業主任者

金属の内部を検査する男性

非破壊検査の業界では仕事をする上で必須の資格、ただし求人は少ない

種類難易度合格率
国家資格やや易しい55%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円3か月以上
活かし方全国の求人数おすすめ度
評価アップ40件
  • 学習期間は事前の知識でかなり違います。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2023年10月14日に集計。

エックス線作業主任者とは、例えばエックス線が発生する装置を使って金属部分のひび割れなどの非破壊検査を行うような特定の仕事で活かせる国家資格です。

合格率は50%前後で難易度はそれほど高くはないですが、3か月ほどの勉強時間は必要です。

目次

エックス線作業主任者とは

エックス線を使って内部を検査する男性

X線検査装置を扱う会社では必須の国家資格

エックス線作業主任者とは、エックス線が発生する装置(X線検査装置)を扱う会社では必須の国家資格です。

エックス線は、非破壊検査を行う業界では日常的に使われています。非破壊検査とは、物を壊さずにその内部や表面にあるキズの状況を調べ出す検査の手法のことです。

例えば、橋、鉄道、トンネル、ビル、鉄鋼製品、さらには鋳物、鍛造品、鉄パイプの溶接部分などにエックス線をあてると、空洞やひび割れの有無などを確認できて、劣化の状況や完成度が分かります。

エックス線装置を用いて作業を行う事業所では、法律で規定により、エックス線による障害を防止する責任者として危険な場所ごとにエックス線作業主任者を選任しなければなりません。

レントゲン撮影はできません

エックス線は、医療現場や一般企業でよく使われています。

代表的な利用方法としては、病院でのレントゲン撮影です。レントゲンとエックス線はほぼ同じ意味です。

エックス線は、腕に当てると骨が透けて見えるように、見えないところを映し出してくれる不思議な光です。壊さなくても、内部の状況を確認できる便利な道具が「エックス線」なんです。

エックス線は放射線の一種で、適切に利用して管理を行わないと人体に重大な悪影響を及ぼす危険性があります。

※医療用のエックス線装置は、医師・歯科医師あるいは診療放射線技師でなければならないので、エックス線作業主任者では人体に照射してレントゲン撮影などはできません。

主催者サイト:資格の紹介(エックス線作業主任者)

役に立つ資格なのか?

スキルアップのために取得する資格

エックス線作業主任者の国家試験に合格すれば、それなりに社内で評価されます。

しかし、就職が有利になったり、転職に役立つとまでは言えないようです。

難易度的にも比較的取得しやすく、作業中の誰か1人が持っていればよいので高い需要もありません。

非破壊検査業界以外では必要性は低いです。

エックス線作業主任者は、既に非破壊検査の業務をしている人が、社内でのスキルアップのために取る資格です。

全国でどれくらいエックス線作業主任者の求人があるのかインターネットハローワークを使って調べてみました。

求人情報を精査すると意外な結果が

必要な免許・資格にエックス線作業主任者のコード(1607)を入力して検索すると、全国で求人が約40件見つかりました(2023年2月現在)。

そのほぼ全てが「あれば尚可」となっていたので、必要性が高いとまでは言えないようです。

それよりも、40件の求人のほとんどが普通自動車運転免許必須となっていました。自動車免許の方が就職や転職には役立つようです。

次に「非破壊検査」というキーワードで検索したら、全国で600件以上の求人が見つかりました。600という数字が多いか少ないのかは一概には言えませんが、各都道府県で求人が10件以上はある計算になります。

日本国内には、公共工事で作った橋や鉄橋が老朽化して点在しています。非破壊検査で内部の状況を早急に点検しなければなりません。

そういった意味では全国的に需要は今後も見込めるようです。

将来性について徹底研究

この資格の活かし方

エックス線作業主任者は国家資格です。もちろん、履歴書に堂々と書いてアピールできます。

持っていれば就職や転職が決定的に有利になるとまでは言えませんが、医療用以外の放射線業務に係る作業で工業用の検査や放射線を使う工程のある事業所のある会社へ就職する際は多少なりとも有利になります。

非破壊検査の業界では、エックス線作業主任者の資格は必須です。合格すれば、資格手当が支給されたり、責任者に任命されるケースも多いようです。

ガンマ線透過写真撮影作業主任者、さらには第一種放射線取扱主任者まで所持すれば、全ての資格を活かせます

※放射線取扱主任者の第3種であれば試験不要、講習を受講・修了すれば国家資格の免状を取得できます。

放射線関連の資格であれば、診療放射線技師、原子炉主任技術者、第一種放射線取扱主任者が仕事にも直結するのでおすすめです。

ガンマ線透過写真撮影作業主任者との比較

エックス線作業主任者とガンマ線透過写真撮影作業主任者、どちらを取得すべきか?それとも合わせて取得すべきか?

ともに非破壊検査を行う事業所では必要です。両方持っているに越したことはありません。仕事で役立ちます。

先にどちらかを取得するとしたら、エックス線作業主任者でしょう。

理由は単純です。試験が年に6回あってチャンスが多いからです。ガンマ線透過写真撮影作業主任者は年1回(センターを変えれば年2回)です。

テキストや参考書も、エックス線作業主任者は選択できるほど種類があり大型の書店に置いてありますが、ガンマ線透過写真撮影作業主任者は手に入れるだけでも大変です。

お互いに関連性があるので、ガンマ線透過写真撮影作業主任者を受験するのであれば、エックス線作業主任者の試験後になるべく間を開けずに受験するのがおすすめです。

両資格は、一方に合格すれば、もう一方の試験の一部が免除になるメリットがあります。ちなみに放射線取扱主任者第1種を取得すると、両方とも無試験で取得できます。

試験の難易度については、ほぼ同じくらいと言われていますが、ガンマ線透過写真撮影作業主任者の方が簡単です。

根拠としては、ガンマ線透過写真撮影作業主任者の方は放射線取扱主任者第2種の合格証があればよいのですが、エックス線作業主任者の方は放射線取扱主任者第1種の合格証が必要だからです。

ガンマ線透過写真撮影作業主任者とどちらが役立つ?

エックス線作業主任者はマイナーな資格ですが、ガンマ線透過写真撮影作業主任者はさらにマイナーな資格です。

それは受験者数を比較しても明らかです。

  • エックス線作業主任者:5,470人
  • ガンマ線透過写真撮影作業主任者:414人

※2021年のデータです。

受験者数が10分の1以下ということは、需要もそれだけ少ないということです。

どっちも放射線を使った非破壊検査の資格ですが、世の中にある機械は、エックス線を発生する装置の方が圧倒的に多いです。

ガンマ線透過写真撮影作業主任者あくまでもガンマ線による放射線撮影に関する資格です。

どちらかを目指すのであればエックス線作業主任者の方がおすすめです。

合格するには

独学で一発合格も可能

エックス線作業主任者の試験は、以下の4科目です。

  • (管理)エックス線の管理に関する知識
  • (法令)関係法令
  • (測定)エックス線の測定に関する知識
  • (生体)エックス線の生体に与える影響に関する知識

合計60%以上の正解で合格です。ただし、4科目とも40%以上正解しなければなりません。1科目でも40%未満であれば不合格です。

エックス線作業主任者は、決して難しい試験ではありません。数学・物理はサッパリという人でも独学で1発合格できます。

ただし、それなりに時間をかけて勉強しなければ合格できません。知識ゼロからだと難しく感じるでしょう。

毎日2時間以上勉強して、3か月くらいの勉強時間は必要です。合格率は50%前後です。

特に測定の分野は物理的な内容が出てきます。管理、測定は理系の知識が多少ないと難しく感じられるでしょう。計算問題は時間をかけないと簡単には理解できません。

法令については完全な暗記なので、文系、理系は関係ないです。また、生体もほぼ暗記に近いので暗記勝負です。ここで点数を稼ぐのが合格するポイントです。

過去問中心の学習で合格できる。

労働安全衛生法免許試験には、ボイラー技士、潜水士などの試験がありますが、基本的にどれも過去問ベースの出題がほとんどです。

テキストを手元に置いて、過去問(5年分ほど)を何度も繰り返し学習して、解説を頭にたたきこんでしまえば合格できます。

ただし、全くの初学者であれば、エックス線の基本書から入った方が良いでしょう。

難しい計算問題は(多分)捨てても大丈夫

計算問題には、ややこしいBq、Gy、Svのような単位が出てくるので、これにつまづいてしまうと理解するのは結構厳しいです。放射線特有の単位や考え方が分からないと計算問題は回答できません。

そこで、思い切って計算問題を捨ててしまう手段もあります。6割取れればいいので難しい問題は捨てる勇気が必要です。

60%正解すればよいので、最初から捨てた分は暗記問題で稼げばいいんです。知識問題の方が出題数は多いですから。基本的には計算問題は捨てても大丈夫です。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

以前は「エックス線作業主任者試験 徹底研究」が最も多くの受験生が使っている参考書でしたが、現在は、2019年に販売開始されたこちらの参考書の方が人気があります。

文系の人が読んでも途中で挫折しないような書籍を目指して書かれているだけあって、イメージがつかみやすいように図や写真を多数掲載しています。もちろん理系出身者にもおすすめです。

計算問題にはさまざまな問題に対応できるように多めに例題を入れ、わかりやすい解説で計算過程を丁寧に解説をしています。

巻末には模擬試験と解説を収録しているので、基礎から問題演習までこれ一冊で試験対策が可能です。

事前の知識がある理系の人であれば、このテキスト1冊だけでも合格できます。

初学者には少しハードルが高いかもしれないので、過去問題集も合わせて学習するのがおすすめです。その方が理解は進みます。

種類評価
テキスト

おすすめ問題集

最新2020年(10月の公表問題)から5年分(公表問題10回分)の試験問題を、出題分野に沿って整理・分類し、重要かつ頻出箇所がすぐにわかるようにまとめた過去問題集です。

テキストは利用せずこの問題集だけで一発合格する人も珍しくありません。

とにかく解説が丁寧なのが特徴です。計算問題では他の丁寧に説明がされているので、理解しやすいでしょう。

エックス線作業主任者に限らず、衛生管理者やボイラー技士など、労働安全衛生センター管轄の試験は過去問を中心に学習します。

種類評価
過去問題集

試験情報

試験日

年3~6回(1、3、5、7、9、11月)
※地区によって異なります。

お申し込み

郵送:試験日の2か月~14日前
窓口持参:試験日の2か月~2日前

受験資格

どなたでも受験できます。

試験会場

北海道、宮城、千葉、愛知、兵庫、広島、福岡

受験料

6,800円

試験内容

《午前:10:00~12:00》

  • エックス線の管理に関する知識:10問(30点)
  • 関係法令:10問(20点)

《午後:13:30~15:30》

  • エックス線の測定に関する知識:10問(25点)
  • エックス線の生体に与える影響に関する知識:10問(25点)

合格基準

試験科目ごとの得点が40%以上で、かつ全試験科目の合計得点が60%以上で合格。

主催者情報

試験に関する詳しい情報は受験資格(エックス線作業主任者)をご覧ください。

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