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日本化粧品検定についてリアルに評価

化粧する女性

化粧品関係の仕事に就くには民間資格よりも営業力や話術、学歴が重要。

種類難易度合格率
民間資格易しい70%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円1か月程度
活かし方全国の求人数評価
スキルアップ0件
  • 上記は2級についての内容です。
  • 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年2月14日に集計。

日本化粧品検定とは、基本的なメイクアップ技術、正しいお手入れなどの美容方法、薬事法などについて学ぶための民間資格です。

スキルアップ目的で勉強するのは良いですが、履歴書に書いても就職や転職が有利になるメリットはありません。

目次

日本化粧品検定とは

化粧品とハケ

通称、コスメ検定

日本化粧品検定とは、一般社団法人日本化粧品検定協会(JCLA)が実施する民間の検定試験で、コスメ検定とも呼ばれています。

試験の学習を通して、基本的なメイクアップ方法、正しいお手入れなどの美容方法、薬機法(薬事法)などについて学びます。

受験生の多くは仕事に知識を活かせる化粧品・美容関連業界に従事する女性です。

最近は一般の方々をはじめ学生の受験も多く、2016年の受験生は10万人を超える人気の検定試験になっています。

主催者サイト:【文部科学省後援】JCLA 日本化粧品検定協会

日本化粧品検定と化粧品成分検定との違い

よく似た化粧品に関する民間資格に化粧品成分検定というものがありますがどう違うのか?

日本化粧品検定は、試験の学習を通して化粧品や美容について学びます。

これらは化粧品売り場などで、販売員や美容部員がお客様に化粧品をすすめする際に必要となる知識です。

一方、化粧品成分検定は、化粧品のパッケージに書いてある成分を正しく理解するのが目的です。

どちらも3級であれば無料でネット受験できます。必要事項を登録すればすぐにその場で試験に挑戦できるので興味のある人は是非やってみてください。

関連資格:化粧品成分検定とは

役に立つ資格なのか?

化粧品をセールスする女性販売員

人気の検定試験とは言え、歴史は浅く知名度も低い民間資格です。

就職や転職を有利にするためというよりは、現在の仕事に知識を活かすための検定試験という使い方が正しいでしょう。

試験の目的は人それぞれですが、受験者の70%が現在美容業界で働いている女性です。スキルアップや自己啓発の一手段として勉強するには良いかもしれません。

コスメコンシェルジュ・コスメコンシェルジュインストラクターという上位資格の制度もありますが、入会金・年会費(ともに10,000円)が必要です。特別な理由がない限り必要ないでしょう。

将来性について徹底研究

肌の手入れをする女性

美容部員に必要なのは営業力や話術

「化粧品関係の販売員や百貨店・ドラッグストアなどの美容部員として働きたいけど、日本化粧品検定を持っていると採用は有利になるのでしょうか・・・?」

そう考えて受験を考える若い女性が多いようです。しかし、残念ながら日本化粧品検定では就職や転職はほとんど有利になりません。

履歴書に書いて前向きな姿勢は評価してもらえるかもしれませんがそこまでです。持っていても持っていなくても同じです。

美容部員には特に資格は要りません。必要なのはお客に売り込むための営業力や話術です。感じの良い女性が好まれるのは言うまでもありません。さらに容姿なども・・・

タッチアップや接客業の経験、美容師としての経験の方が就職や転職には役立ちます。

美容業界に入るためにはメイク技術が必要だと勘違いしている女性が多いようですが、必要な技術や知識は入社後に研修で教えてくれます。

働く場がドラッグストアであれば、登録販売者の資格の方が仕事で役立ちます。

関連資格:登録販売者とは

登録販売者は医薬品を扱うための国家資格です。化粧品を販売する際にも医薬品の知識があれば接客しやすくなります。

化粧品メーカーへ就職したいのであれば、まずは学歴

化粧品メーカーで将来働きたいのであれば、現実的に必要なのは大卒などの学歴です。しかもレベルの高い大学です。

資生堂やカネボウ、花王などの大手化粧品メーカーの研究職ともなれば、職場には化学系の大学院卒という女性が普通にゴロゴロしています。

そういった大手メーカーであれば、就職活動の際に日本化粧品検定などを履歴書に書いても全く評価されません。化粧品成分検定でも同じです。

評価されるのは薬剤師などの国家資格です。

関連資格:薬剤師とは

女子高校生のアナタ、将来化粧品メーカーへの就職を希望しているのであれば、まずは学業に専念して偏差値の高い大学へ進学してください。

怪しい民間資格がいっぱい

こういった美容にまつわるような分野には怪しい民間資格がいっぱい存在するので注意してください。

少し調べただけでも、10は軽く超えるくらいありました。

  • スキンケアマイスター
  • スキンケアカウンセラー
  • 日本メイクアップ技術検定
  • メイクアップアドバイザー検定
  • メイクセラピー検定
  • メンタルメイクセラピスト検定
  • ナチュラルビューティスタイリスト検定
  • 美容薬学検定
  • 健康食品コーディネーター
  • コスメマイスター
  • 化粧品成分スペシャリスト

これらの検定試験に合格したところで、果たして就職や転職に役立つのかと言われるとかなり疑問です。

「文部科学省後援」をウリにしているモノもありますが、申請すれば普通に「後援」は得られます。そんなに価値はありません。

中には、テキストや対策講座の売上げや受験料、登録料、資格の更新料、入会金、年会費などで儲けている資格商法的なビジネスも少なからずありますから注意してください。

興味があって趣味の一環として学習するにはいいと思いますが、就職や転職に役立てようとは考えない方がいいでしょう。

結局メリットもなくお金と時間の無駄だった・・・ってなります。

合格するには

3級はタダ、ネットで受験

日本化粧品検定の試験は、難易度の低い順に3級、2級、1級の3種類に分かれています。

3級はネット上で必要事項を登録すれば、すぐにその場で無料で受験できます。化粧品に関して基礎的な内容を問う問題なので、20回くらい繰り返せば誰でもその日のうちに合格証を手に入れられます。

また、3級・2級を合格していなくても、1級から挑戦も可能です。しかし、1級はそれなりの難易度なので2級からの受験がおすすめです。1級では2級の範囲も少し出題されます。

各級ともに日本化粧品検定受験対策用の公式テキスト・問題集が出版されているので、しっかりと勉強すれば合格できます。

※なお、テキストは日本化粧品検定の公式サイトをはじめ一般書店やAmazonからでも購入できますが、問題集は公式サイトからでないと購入できません。

試験では、ひっかけや細かな問題、頭を悩ませるような問題はほとんど出題されません。テキストに書いてある内容を頭に入れておけばそのまま答えられます。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

日本化粧品検定2・3級受験対策用の公式テキストです。3級は無料でウェブから受験できるので実質2級からになります。

本書で、スキンケア、メイク、ヘアケア、ボディケアなどのお手入れ方法が学習できます。化粧品の成分や皮膚科学など、科学・理論的な内容を含んでいて趣味の枠を超えてかなり難しいです。

メーカーの枠を超えた化粧品の基本知識が身に付くので、化粧品業界の人にはおすすめです。

※内容は同一でページサイズがA4拡大版となったテキストもあります。

種類評価
テキスト

試験情報

試験日

年2回(5月と11月)

お申し込み

試験実施月の前月下旬

受験資格

どなたでも受験できます。

試験会場

札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・京都・大阪・福岡など。実施回により多少異なります。
※3級は在宅受験が可能。

受験料

【1級】13,200円
【2級】6,600円(各税込)
【3級】無料

試験内容

【試験範囲】

  • 3級:間違えがちな化粧品や美容に関する基礎知識を学び、自分の知識を正したい方
  • 2級:基礎編 様々な肌悩みに対する化粧品選びを理解し、自分がキレイになりたい方
  • 1級:応用編 化粧品の中身(成分)から理解する専門家を目指す方

【試験レベル】

  • 3級:化粧品・美容に関する以下の事柄を理解している
  • 2級:3級の内容に加え、以下の事柄をしっかり理解している
  • 1級:2級・3級の内容に加え、以下の事柄をしっかりと理解している

受験形式:マークシート方式(60問)

合格基準

正答率70%前後(問題の難易度により多少変動します)

主催者情報

試験に関する詳しい情報は実施要項 | 女性に人気の美容資格【日本化粧品検定】をご覧ください。

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