日本化粧品検定とは?就職に活かせるメリットはあるの?
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 70% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~2万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
スキルアップ | 0件 |
- 上記は2級についての内容です。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年11月23日に集計。
スキルアップや知識習得のために勉強するのは良いと思います。勉強した知識は仕事に活かせます。履歴書に書けば、自己PRの材料になります。
ただし、就職や転職が有利になるとは考えない方がいいでしょう。採用の決定打になるとまでは言えません。
日本化粧品検定とは
通称、コスメ検定
日本化粧品検定とは、一般社団法人日本化粧品検定協会(JCLA)が実施する民間の検定試験で、コスメ検定とも呼ばれています。
試験の学習を通して、基本的なメイクアップ方法、正しいお手入れなどの美容方法、薬機法(薬事法)などについて学びます。
受験生の多くは仕事に知識を活かせる化粧品・美容関連業界に従事する女性です。
最近は一般の方々をはじめ学生の受験も多く、2016年の受験生は10万人を超える人気の検定試験になっています。
主催者サイト:【文部科学省後援】JCLA 日本化粧品検定協会
日本化粧品検定と化粧品成分検定との違い
よく似た化粧品に関する民間資格に化粧品成分検定というものがありますがどう違うのか?
関連資格:化粧品成分検定とは
日本化粧品検定は、試験の学習を通して化粧品や美容について学びます。
これらは化粧品売り場などで、販売員や美容部員がお客様に化粧品をすすめする際に必要となる知識です。
一方、化粧品成分検定は、化粧品のパッケージに書いてある成分を正しく理解するのが目的です。
どちらも3級であれば無料でネット受験できます。
必要事項を登録すればすぐにその場で試験に挑戦できるので興味のある人は是非やってみてください。
役に立つ資格なのか?
仕事に知識を活かすための検定試験
日本化粧品検定は、就職や転職を有利にするためというよりは、現在の仕事に知識を活かすための検定試験という考え方が正しいです。
試験の目的は人それぞれですが、受験者の70%が現在美容業界で働いている女性です。
スキルアップや自己啓発の一手段として勉強するには良いでしょう。
化粧品成分検定は、就職や転職の際に履歴書に書いてアピールすることはできます。
勉強した経緯や知識の活かし方などをうまく説明できれば評価される可能性もあります。取得する意味はあるでしょう。
ちなみに、コスメコンシェルジュ・コスメコンシェルジュインストラクターという上位資格の制度もありますが、入会金・年会費(ともに10,000円)が必要です。
特別な理由がない限り必要ないでしょう。
就活や転職にどれくらい活かせる?
しかし、やはり自己啓発や趣味の延長の検定試験です。
得た知識を仕事に活かせる機会はあっても、就職や転職が有利になるとは考えない方がいいです。
ハローワークインターネットサービスで、化粧品販売店員(職業分類コード:045-09)の求人を探すと全国で2153件見つかりました(2024年12月23日調査)。
求人情報の詳細を見ると、ほぼ概ね全てが「免許・資格不問」となっています。
マレに「接客に携ってきた方優遇」「登録販売者または管理栄養士優遇」と明記してある求人が見つかります。
つまり、採用にあたっては重視する点が別にあるということです。
例えば、容姿や清潔感、接客態度などです。
上品で清潔な女性、接客態度の優れた女性が求められるのは言うまでもありません。
将来性について徹底研究
美容部員に必要なのは営業力や話術
化粧品関係の販売員や百貨店・ドラッグストアなどの美容部員として働きたいけど、日本化粧品検定を持っていると採用は有利になるのでしょうか・・・?
そう考えて受験を考える若い女性が多いようです。
履歴書に書けば前向きな姿勢は評価してもらえるかもしれません。しかし、就職や転職の決定打にはおそらくならないでしょう。
持っていても持っていなくてもそれほど評価はかわりません。
美容部員には特に資格は要りません。必要なのはお客に売り込むための営業力や話術です。
上品で清潔な女性、感じの良い女性が好まれるのは言うまでもありません。さらに容姿なども・・・
タッチアップや接客業の経験、美容師としての経験の方が就職や転職には役立ちます。
美容業界に入るためにはメイク技術が必要だと勘違いしている女性が多いようですが、必要な技術や知識は入社後に研修で教えてくれます。
怪しい民間資格に要注意
こういった美容に関わる分野にはいくつか民間資格が存在します。
少し調べただけでも、10は軽く超えるくらいありました。
- スキンケアマイスター
- スキンケアカウンセラー
- 日本メイクアップ技術検定
- メイクアップアドバイザー検定
- メイクセラピー検定
- メンタルメイクセラピスト検定
- ナチュラルビューティスタイリスト検定
- 美容薬学検定
- 健康食品コーディネーター
- コスメマイスター
- 化粧品成分スペシャリスト
もちろん勉強すれば何か知識が得られるでしょう。
けれど、中には講座受講料を目的としただけの資格ビジネス的な検定試験も存在するので注意してください。
「文部科学省後援」をウリにしているモノもありますが、それだけで判断しない方がいいです。
通信講座受講必須となっているものは避け、テキストさえ購入すれば独学で受験できる検定試験がおすすめです。
合格するには
3級はタダ、ネットで受験
日本化粧品検定の試験は、難易度の低い順に3級、2級、1級の3種類に分かれています。
3級はネット上で必要事項を登録すれば、すぐにその場で無料で受験できます。
化粧品に関して基礎的な内容を問う問題なので、20回くらい繰り返せば誰でもその日のうちに合格証を手に入れられます。
また、3級・2級を合格していなくても、1級から挑戦も可能です。
しかし、1級はそれなりの難易度なので2級からの受験がおすすめです。
1級では2級の範囲も少し出題されます。
各級ともに日本化粧品検定受験対策用の公式テキスト・問題集が出版されているので、しっかりと勉強すれば合格できます。
※なお、テキストは日本化粧品検定の公式サイトをはじめ一般書店やAmazonからでも購入できますが、問題集は公式サイトからでないと購入できません。
試験では、ひっかけや細かな問題、頭を悩ませるような問題はほとんど出題されません。
テキストに書いてある内容を頭に入れておけばそのまま答えられます。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
日本化粧品検定2・3級受験対策用の公式テキストです。3級は無料でウェブから受験できるので実質2級からになります。
本書で、スキンケア、メイク、ヘアケア、ボディケアなどのお手入れ方法が学習できます。化粧品の成分や皮膚科学など、科学・理論的な内容を含んでいて趣味の枠を超えてかなり難しいです。
メーカーの枠を超えた化粧品の基本知識が身に付くので、化粧品業界の人にはおすすめです。
※内容は同一でページサイズがA4拡大版となったテキストもあります。
種類 | 評価 |
テキスト |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年2回(5月と11月)
お申し込み
試験実施月の前月下旬
受験資格
どなたでも受験できます。
試験会場
札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・京都・大阪・福岡など。実施回により多少異なります。
※3級は在宅受験が可能。
受験料
【1級】13,200円
【2級】8,800円
【併願】13,200円
【3級】無料(ネットでお試し受験)
※2024年11月23日現在、各税込み
試験内容
【試験範囲】
- 3級:間違えがちな化粧品や美容に関する基礎知識を学び、自分の知識を正したい方
- 2級:基礎編 様々な肌悩みに対する化粧品選びを理解し、自分がキレイになりたい方
- 1級:応用編 化粧品の中身(成分)から理解する専門家を目指す方
【試験レベル】
- 3級:化粧品・美容に関する以下の事柄を理解している
- 2級:3級の内容に加え、以下の事柄をしっかり理解している
- 1級:2級・3級の内容に加え、以下の事柄をしっかりと理解している
受験形式:マークシート方式(60問)
合格基準
正答率70%前後(問題の難易度により多少変動します)
主催者情報
試験に関する詳しい情報は実施要項|女性に人気の美容資格【日本化粧品検定】をご覧ください。