充てん作業者
プロパンガスに関わる仕事をする上での入門資格、自動車免許は必須。
種類 | 学習期間 | 難易度 | 合格率 |
---|---|---|---|
国家資格 |
3日間 |
易しい |
99% |
活かし方 | 取得費用 | 受験資格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
スキルアップ |
~6万円 |
講座受講 |
※充てん作業者とは液化石油ガス法および関係法令で定める国家資格です。
最終更新日:2022/10/20
充てん作業者(充填作業者)とは
充てん作業者資格とは、民生用バルクローリ(充てん設備)により、LPガスのバルク供給設備への充てん等の作業を行う場合に必要な国家資格です。
充てん(充填)作業とは、一般的にあまり使わない用語ですが、空のタンクなどの容器に目的物を詰める作業のことをいいます。
民生用バルクローリとは、LPガスを集合住宅や飲食店等に設置された貯蔵タンクに配送するタンクローリのことです。バルク供給設備とは、例えば大型で固定されたガス貯槽器などです。
※よく混同されるプロパンガスとLPガスと液化天然ガスは全て同じものです。
つまり、タンクローリー車などで、貯蔵タンクにLPガスなどを配達・供給する際に必要な資格が「充てん作業者」です。
一般的にはガス容器(プロパン、ボンベ)にLPガスを充てんして各家庭に配送しますが、消費の多い団地・マンションなどへは、容量の多いバルク容器を設置して、そこにバルクローリー車を使い現地でガスの充てんをした方が効率がよくなります。
一般消費者等へのバルク供給に伴う充てん作業を行なう者については「充てん作業者」の資格が義務付けられています。
将来性を徹底研究
プロパンガスに関わる求人は実は多い
私達が普段使っているガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス、液化天然ガス)の2種類があります。
都会に住んでいる人で都市ガスを利用しているような人には、あまりプロパンガスは馴染みがないかもしれませんが、実は主要な家庭用燃料のひとつとして全国約2500万世帯で使用されています。
そのため、プロパンガス配送ドライバーをはじめとして、プロパンガスに関わる求人は全国的にも多く、充てん作業者以外にも合わせて持っていると就職や転職が有利になる資格がいくつかあります。
まず必要となるのが自動車免許です。仮に充てん作業がメインであったとしても、プロパンガスを運ぶ機会もあるため、最低でも普通運転免許は必須です。
会社で使用する車種によっては、中型・大型免許などを持っていると役に立ちます。就職や転職の際に優遇されることも多いようです。
その他に、質量3,000㎏以上の重量のプロパンガスを運べるようになる高圧ガス移動監視者や、ガス供給設備の工事を行う液化ガス設備士などの資格を持っていれば就職や転職に活かせるメリットがあります。
一般消費者用LPガスの供給設備や消費設備の点検、調査業務などを行うための保安業務員の資格も役に立ちます。
いずれも講習を受講すれば比較的容易に取得できる国家資格です。可能であれば入社前に取得するのがおすすめです。
合格するには
講習を受講すれば誰でも容易に取得できる
充てん作業者になるには、高圧ガス保安協会より委託を受けた各都道府県LPガス協会が実施する充てん作業者講習(講義)および実習講習をを受講し、それぞれの修了試験に合格しなければなりません。
講習・検定試験は2日間、実習講習は1日の合計3日間の講習です。実習講習は、講習合格者のみ受講できます。
寝ない限りはほぼ全員合格できます。つまり100%の合格率です。講習をきちんと理解していれば、それほど心配する必要はないです。
ただし、態度が悪かったり爆睡したりすると落とされます。注意しましょう。
充てん作業者の資格を取得したら、その後は液化石油ガス法施行規則第74条第2項及び第3項に定める期間ごとに再講習を受講しなければなりません。
初回の再講習は、修了証の交付を受けた日の属する年度の翌年度の開始日から3年以内に受講します。
2回目以降の再講習は、前回受講した日の属する年度の翌年度の開始日から5年以内です。
講習情報
試験日 | お申込み |
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不定期(主催者によります) |
主催者によります |
受講資格 |
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原則として誰でも受講できますが、受講者を制限している場合もあります。 |
講習験内容 |
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受講地:各都道府県
免除科目:製造保安責任者免状(冷凍に係るものを除く)の所有者で、LPガスの移動式製造設備による製造の経験が1年以上ある方は、受講科目の一部が免除されます。
※一部免除者は2日間で講義のみ10時間
※実習は、充てん作業者講習におけるの筆記試験合格者のみ受講できます。 |
試験に関する詳しい情報は各主催者のホームページをご覧ください。