充てん作業者とは車で貯蔵タンクにLPガスなどを配達する資格
種類 | 難易度 | 合格率 |
国家資格 | 易しい | 99% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
講習受講 | ~6万円 | 3日間 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
スキルアップ | 9件 |
- 充てん作業者とは液化石油ガス法および関係法令で定める国家資格です。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年6月9日に集計。
充てん(充填)作業者とは、タンクローリー車などで消費量の多い団地・マンションの貯蔵タンクにLPガスを配達・供給する際に必要となる国家資格です。
3日間の講習を受講すれば取得できます。
修了試験の難易度は低く誰でもほぼ合格できます。
充てん作業者とは
タンクローリー車などで貯蔵タンクにLPガスなどを配達する資格
充てん作業者資格とは、民生用バルクローリー(充てん設備)により、LPガスのバルク供給設備への充てん等の作業を行う場合に必要な国家資格です。
充てん(充填)作業とは、一般的にあまり使わない用語ですが、空のタンクなどの容器に目的物を詰める作業のことをいいます。
民生用バルクローリーとは、LPガスを集合住宅や飲食店等に設置された貯蔵タンクに配送するタンクローリー車のことです。
バルク供給設備とは、例えば大型で固定されたガス貯槽器などです。
つまり、タンクローリー車などで、貯蔵タンクにLPガスなどを配達・供給する際に必要な資格が「充てん作業者」です。
※よく混同するプロパンガスとLPガスと液化天然ガスは全て同じものです。
一般的にはガス容器(プロパン、ボンベ)にLPガスを充てんして各家庭に配送しますが、消費の多い団地・マンションなどへは、容量の多いバルク容器を設置して、そこにバルクローリー車を使い現地でガスの充てんをした方が効率がよくなります。
一般消費者等へのバルク供給に伴う充てん作業を行なう者については「充てん作業者」の資格が義務付けられています。
役に立つ資格なのか?
この資格単独では就職や転職には活かせない
充てん作業者の資格は、3日間の講習と比較的難易度の低い修了試験だけで取得できます。
そのため、合格したからと言ってで就職や転職が有利になるメリットはあまり期待できません。
全国で求人を探してもほぼ見つからず、学生の就活にも活かせんません。
講習を受講すれば取得できる資格なので、有資格者が不足しても外部から採用するほどではありません。
将来性について徹底研究
プロパンガスに関わる求人は実は多い
私達が普段使っているガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス、液化天然ガス)の2種類があります。
都会に住んでいる人で都市ガスを利用しているような人には、あまりプロパンガスは馴染みがないかもしれませんが、実は主要な家庭用燃料のひとつとして全国約2500万世帯で使用されています。
そのため、プロパンガス配送ドライバーをはじめとして、プロパンガスに関わる求人は全国的にも多く、充てん作業者以外にも合わせて持っていると就職や転職が有利になる資格がいくつかあります。
まず必要となるのが自動車免許です。
仮に充てん作業がメインであったとしても、プロパンガスを運ぶ機会もあるため最低でも普通運転免許は必須です。
会社で使用する車種によっては、中型・大型免許などを持っていると役に立ちます。就職や転職の際に優遇されることも多いようです。
その他に、質量3,000㎏以上の重量のプロパンガスを運べるようになる高圧ガス移動監視者や、ガス供給設備の工事を行う液化石油ガス設備士などの資格を持っていれば就職や転職に活かせるメリットがあります。
一般消費者用LPガスの供給設備や消費設備の点検、調査業務などを行うための保安業務員の資格も役に立ちます。
いずれも講習を受講すれば比較的容易に取得できる国家資格です。
可能であれば入社前に取得するのがおすすめです。
合格するには
講習を受講すれば誰でも容易に取得できる
充てん作業者になるには、高圧ガス保安協会より委託を受けた各都道府県LPガス協会が実施する充てん作業者講習(講義)および実習講習をを受講し、それぞれの修了試験に合格しなければなりません。
講習・検定試験は2日間、実習講習は1日の合計3日間の講習です。
実習講習は、講習合格者のみ受講できます。
居眠りをしない限りはほぼ全員合格できます。つまり100%の合格率です。
講習をきちんと理解していればそれほど心配する必要はないです。
ただし、態度が悪かったり爆睡したりすると落とされます。注意しましょう。
充てん作業者の資格を取得したら、その後は液化石油ガス法施行規則第74条第2項及び第3項に定める期間ごとに再講習を受講しなければなりません。
初回の再講習は、修了証の交付を受けた日の属する年度の翌年度の開始日から3年以内に受講します。
2回目以降の再講習は、前回受講した日の属する年度の翌年度の開始日から5年以内です。
講習情報
日程・受講資格・内容・その他
開催日
不定期(主催者によります)
お申し込み
主催者によります
受講資格
原則として誰でも受講できますが、受講者を制限している場合もあります。
講習会場
各都道府県
受講料
- 講義:~20,000円
- 実習:~35,000円
講習の内容
免除科目:製造保安責任者免状(冷凍に係るものを除く)の所有者で、LPガスの移動式製造設備による製造の経験が1年以上ある方は、受講科目の一部が免除されます。
■講習内容(3日間)
【講義】:14時間
- 法令
- 充てんの基礎知識
- バルク供給設備の知識と管理など
- 修了試験
※一部免除者は2日間で講義のみ10時間
【実習】6時間
- 充てん作業方法・非常時における措置
- バルクローリの点検・操作等
- 修了試験
※実習は、充てん作業者講習におけるの筆記試験合格者のみ受講できます。
合格基準
ほぼ100%の合格率です。
主催者情報
試験に関する詳しい情報は各主催者のホームページをご覧ください。