理学療法士が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

理学療法士

直接患者の体に触れて治療をおこなうリハビリのプロフェッショナル。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

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3年以上

国家資格

名称独占資格

80%

星3つ

※理学療法士になるには、高校卒業後、所定の養成機関で定められた期間以上の必要な教育を修了し、国家試験に合格する必要があります。

理学療法士とは

理学療法士

交通事故で足を骨折してしばらく車椅子を使って移動していた人がいたとします。

 

そんな人は骨折が治ったのと同時に車椅子から降りてすぐに以前と同じように歩けるものでもありません。立っていることさえ困難で、何かの支えがなければ転倒して満足に歩くことはできないでしょう。

 

車椅子で移動していると足の筋肉は使いません。当然ですが使っていなかった筋肉は弱っています。以前と同じように歩けるようになるためには、少しずつ歩行の訓練を始めて足の筋肉を元に戻さなければなりません。一般的にこういった訓練のことをリハビリテーション(リハビリ)といいます。

 

交通事故で傷ついた患部の治療をおこなうのは医者です。骨折部位の治療や縫合などの外科的な処置をおこないケガの回復を目指します。

 

しかし、ケガが治ったとしても、放っといては以前のようには歩けません。ケガの治療後に早く元の状態に戻るように、今度は医者に代わって理学療法士が医学的根拠に基づいてリハビリを担当します。

 

交通事故による例をあげましたが、それ以外でも病気や老化現象など、さまざまな原因で身体の機能に障害を持つ人が年々増えています。スポーツやレジャー、仕事中に大ケガをして体の機能に障害が残ることもあります。

 

理学療法士のおこなう理学療法とは、そんな障害のある一人ひとりの体の状態をみて、「立つ」、「歩く」などの基本動作を訓練し、体の機能を以前の状態に戻していく治療法や支援のことをいいます。

 

例えば「足の指先の機能を回復する」「普通に歩けるようにする」といったそれぞれにあった目標を計画し、適切な治療や支援の内容についてのプログラムを作成して実践します。

 

弱った筋肉の強化、感覚麻痺の回復、後遺障害による痛みの軽減・・・等々、運動機能に直接働きかける治療法から、歩行練習や動作の繰り返し練習などの能力向上を目指す運動療法まで、機能改善に必要な専門知識を用いて日常生活の自立を目指します。

 

また、必要であれば患部を温めたり、筋肉細胞に電気を通して刺激を与えるなどの物理療法をおこないます。

理学療法士と作業療法士の違い。

理学療法士は一般的にPT(Physical Therapist)と呼ばれます。一方で作業療法士はOT(Occupational Therapist)と呼ばれています。こちらも国家資格です。

 

理学療法士は腰から下の部位、つまり足腰のリハビリが中心です。起き上がる、座る、立ち上がる、歩く…等々、日常の基本的な動作を受け持つことが多いようです。

 

一方、作業療法士は腰から上の部位、つまり手を使って、書く、箸を使う、洗濯物を干す…といった応用の動作を受け持つことが多いようです。

 

理学療法士は、まずは患者がベッドの中で「寝返る」、そしてベッドから「起き上がる」、起き上がったら床の上に「立ち上がる」、そして生活のために部屋の中を「歩く」などの日常生活をおこなう上で基本となる動作の機能改善を目指します。

理学療法士・作業療法士ともに名称独占資格

理学療法士は名称独占資格といわれる種類の職業です。理学療法士と名乗って働くためには国家資格を取得しなくてはなりません。

 

しかし、理学療法士は業務独占資格ではないため、無資格者であっても理学療法士の仕事をおこなうことは可能です。

 

リハビリの現場へ行くと、理学療法士が作業療法士の仕事をしてますし、逆に作業療法士が理学療法士の仕事をしています。どちらも名称独占だけなので、誰がどちらの仕事をやってもかまわないということです。看護師などが手を貸しリハビリをしていることもあります。状況に応じて臨機応変にお互いの業務枠を超えてリハビリを行っているのが現状です。

 

「無資格者でもよい」とは言うものの、専門的な知識を持った人以外がリハビリをすることは考えられません。いくら名称独占資格とはいえ、理学療法士あるいは作業療法士の資格がなければ病院などの施設内ではリハビリは行なえません。ほぼ業務独占資格に近い国家資格と言えます。

 

参考:公益社団法人 日本理学療法士協会

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

理学療法士

医者は患者に必要な処置を施すことによって命を救い寿命を延ばします。そして理学療法士は、その命の質を向上させるために、リハビリを通して自然回復以上の結果を得るように努めます。

 

医者以外で人の体に直接触っての「診療行為」ができるのは理学療法士だけです。看護師も人体に触れますが、彼女(彼)らが実施するのは、あくまでも「看護」です。

 

腕の良い理学療法士がリハビリをおこなうと、医者が、「なんでこんなに早く回復したの?」なんて驚くこともあるといいます。まさに理学療法士は治療そのものを行っていると言えます。

 

理学療法士が熱心に指導すれば患者もリハビリに真剣に取り組みます。疾患からくる障害を乗り越えたときには患者だけではなくその家族や周りの人も満面の笑みにできます。笑顔をもらえる現場は無数といってよいほどあり、非常に尊い仕事といえます。

 

理学療法士の資格は、本人にとっても患者さんにとっても役立つ資格であることは間違いありません。


理学療法士の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

理学療法士は、医療の分野と介護の分野において安定した求人があります。

 

特に介護分野の求人数は増加傾向にあり、老人保健施設や通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションにおいて求人が多くあります。理学療法士の大半は病院、クリニック、老人ホーム的なところに就職します。

 

医療分野では急性期医療を行なう総合病院や、回復期のリハビリを行なうリハビリテーション病院、整形外科などリハビリテーション科があるクリニックなどで求人があります。最近は郊外でもそういった施設が増える傾向にあるため、都会だけではなく地方でも仕事を見つられます。

 

理学療法士はまさに全国どこでも通用する一生涯役立つ資格といえます。自分が働きたいエリアで仕事を見つけられるので、IターンやUターンにも適した資格です。

理学療法士は供給過剰で飽和状態?

 

理学療法士は平成29年度の時点で既に15万人以上の有資格者がいますが、さらに毎年1万人以上のペースで新人理学療法士が誕生しています。これだけのペースで増え続けていけば、近い将来に、供給過剰で飽和状態になるのでは、と心配する声が多くあるようです。

 

ほんの10数年前くらいまでは理学療法士の数が少なく、養成校の数も少なかったため今より理学療法士の需要が高く高給だった時代もありました。理学療法士は引く手あまたで職場に困ることなんてありえませんでした。

 

ところがその後、理学療法士の養成校設立についての規制緩和があり、全国で養成校が増え続け、毎年多くの理学療法士が世に送り出されるようになりました。それにともなって理学療法士の数が増え初任給が年々減少傾向にあります。

 

しかも著しい高齢化社会の進行により、医療費や介護給付費が急増して自治体の財政を圧迫して診療報酬が徐々に引き下げられていれば大幅な定期昇給などもほとんど見込めません。

 

理学療法士の将来性については明確には分かりませんが、非常に明るい、とは言えないようです。とは言うものの、理学療法士が余っているほど数が多いワケではないので、求人の数は多く、選ばなければどこかには就職することはできます。

 

地方では人手不足の状態が続いており、移住の場合はまだまだ歓迎される状況です。

 

今は飽和状態ではなく、どちらかというと安泰ですが、今後はどうなるかわかりません。

理学療法士の給与面での待遇について。

 

理学療法士の給与は決して高額とは言えません。どちらかと給与は高くはなくて低い、という意見が多いようです。とは言っても普通に生活できるくらいは貰えます。ボーナスも夏・冬と出る病院や施設がほとんどです。昇給は少ないようです。

 

責任ある立場になると高額な年収をもらうことも可能です。訪問リハビリテーションは比較的給料がいいですが、その分仕事は大変です。

 

年収に関してはどの世界でも同じですが、本人次第でかなり違いは出てきます。自分を積極的に売り込んで、条件の良いところへ何度も転職する理学療法士もいます。

 

若くして結婚して家庭を持ったとしたら、共働きが必要です。子供を育て、私立の学校に行かせる、大学まで行かせるとなると1人の収入ではきついくらいかもしれません。

運動学の専門家でもある理学療法士

 

理学療法士は運動学の専門家でもあります。

 

経験を積んだ上でそれまでの知識を活かしてスポーツトレーナーになる人も中にはいます。プロスポーツ選手のトレーニングを見守るジャージ姿をした理学療法士をテレビでみかます。

 

実はスポーツトレーナーに憧れて理学療法士を目指す人も多いようです。ただ、プロスポーツ選手を相手にする仕事は十分な経験や知識がないとまず無理です。それに相当なコネも必要です。

 

理学療法士が、プロスポーツ選手やプロのチームの専属トレーナーになるのは極めて稀です。一般の人が簡単になれるものでもありません。

人間関係を良好に保つことが成功の秘訣。

 

理学療法士は患者やその家族など、多くの人と関わりながら仕事をします。そのため、周囲と良好な人間関係を保つのも重要であるのは言うまでもありません。

 

素直に全てを聞き入れてくれる患者だけではなく、当然わがままな患者もいます。理学療法士が感情をむき出しにして仕事をするワケにもいかず、言いたいことを我慢しなければならない時もあります。

 

理学療法士の周りには、患者やその家族だけではなく、仮に病院であれば医者や看護師、その他の職員も大勢います。多くの人達と人間関係を良好に保つ必要があります。そのためには、自分の仕事をしっかりと責任を持っておこない、職場で信頼される存在になることが重要です。

余談ですが、若い男性の理学療法士は超モテます。

 

病院という職場は、看護師をはじめほぼ職員は女性で、若い男性は少数です。若い男性理学療法士というだけでモテやすい環境にいることは実は疑いの余地がありません。同じことが作業療法士にもいえます。

 

そんなにカッコよくなくても、病院に就職後、数年で何人ものナースから告白されたという話しも聞きます。

 

そもそも職場結婚が多く、理学療法士(作業療法士)同士や、看護師さんと結婚するケースが目立つようです。病院の場合多くが女性職員であるため、男性は相手を見つけやす環境です。理学療法士だけではなく、他の男性職員も奥さんはほぼ看護師さんという病院も珍しくありません。

 

やはり、みなさん身近なところで相手を探しているんですね。病院の規模が大きく女性の数が多いほど告白される可能性が高くなります。しかも毎年若い新人女性が入ってくる職場です。特定の相手がいたとしてもさらに告白されます。

 

患者の体に触れて身をゆだねられてマンツーマンで指導していたら、若い女性の患者さんであれば憧れてしまいます。理学療法士の先生が好きだからリハビリも頑張れる!・・・もっとも患者さんはお年寄りがほとんどですけどね。高齢者が好きであればいくらでも、かもです。

 

男性にとってはいろんな意味で役立つ資格なんですね。

新卒であれば就職で重要なのは在学中の成績

 

これから理学療法士の学校へ進学する予定の人や、在学中の人が、少しでも就職が有利になれば、あるいは将来仕事に役立てばと取得を考えるのが民間の検定試験です。

 

例えば、手話やパソコン、英語、さらには食生活アドバイザーなどの民間の資格です。

 

でも、よく考えてみてください。就職後に求められるのは理学療法士の資格でおこなうリハビリです。それが病院の収入になります。民間の検定試験に合格したところで病院の収入が増えるわけではありません。

 

就職で重要になるのは在学中の成績です。希望の病院に就職したいのであれば成績表に「優」が並ぶのが理想です。

 

理学療法は医学です。医者が学ぶ医学(基礎医学)、看護師が学ぶ看護学を学んだ方がよほど仕事に役立ちます。民間の検定試験が役立つことはありません。

転職するのであれば転職サイトの活用がおすすめ

 

理学療法士のよに専門的な国家資格を持っている人が転職する際は、転職支援サービを利用するのが一般的です。

 

何よりも求人の数が圧倒的に違います。給与や勤務形態、その他の希望など、自分では言いづらい条件を考慮して転職先を紹介してくれます。自分1人で探すよりも、希望にあった条件を見つけやすいのが特徴です。

 

中でも最も利用者が多いのはPTOT人材バンクです。もちろん無料で利用できます。卒業見込みの学生の方も利用できます。

 

《理学療法士/作業療法士》転職のPTOT人材バンク

【関連する資格一覧】
作業療法士 言語聴覚士 視能訓練士 臨床心理士

 

理学療法士になるためには

理学療法士になるためには、高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した養成校(養成施設)で3年以上学習し、必要な単位を取得後卒業して国家試験の受験資格を得る必要があります。その後、国家試験に合格してはじめて理学療法士となることができます。

 

養成校には次の4種類があります。

  • 4年制の大学
  • 3年制の短大
  • 3年制または4年制、夜間の専門学校
  • 特別支援学校(視覚障害者が対象)

通信講座で理学療法士の受験資格を得ることはできません。必ず大学か専門学校へ通う必要があります。

 

養成校では、解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学などを講義と実習を通して学びます。大学での臨床実習もあります。

 

国家試験の合格率は例年80〜90%台で推移していますが70%台に落ちた年もあります。

 

夜間の専門学校であれば働きながら資格取得を目指せます。一度社会人として就職したけれども手に職を付けるために理学療法士を目指して入学する人も多くいます。

 

すでに作業療法士の資格を持っている人は、養成校で2年以上学べば受験資格が得られます。

養成校に入学するのは難しいのか?

理学療法士の養成校には、比較的入りやすい専門学校から、難易度の高い国公立の大学までさまざまです。国公立であれば学費も安く済むので一番理想的だと思います。学費免除になればお金もほとんどかかりません。

 

レベルが低い専門学校になると国家試験に合格することが困難になるので要注意です。リタイアになる可能性もあります。

 

大学にもピンからキリまでありますが、学士(大卒)が取得できるいう面では大学の方がおすすめです。資格取得後に、より専門的な知識を身に付けるために大学院へすすむ道もあります。大卒の方が万が一の場合進路変更もしやすいです。

 

4年制の専門学校へ行くのであれは、可能な限り4年制の大学がおすすめです。3年制の専門学校なら大学より1年早く卒業できるというメリットはあります。

 

自分に1番あったところに行くのがいいので、自分の足でいくつかオープンキャンパスなど行って情報を集めてみてください。

3年制の短大・専門学校は留年の可能性も高い?

短大・専門学校とはいえ国が認めた養成校です。出席さえすれば誰でも卒業できるほど簡単ではありません。3年制ということは、4年制で学習する内容を3年で学習するということです。

 

まず必須科目が多いので、1つでも落とすと留年となる学校が少なくありません。軽い気持ちで入学したり、学習を続けるのが苦手な人は3年制に行かないほうがいいと思います。結局は留年して卒業に4年かかる可能性があります。

 

もちろん成績優秀で学習するクセのついている人は3年制でも問題ありません。4年制の専門学校へ行ったけど、最後の1年は学費がかかるだけで必要なかったという意見も聞きます。大学は4年制ですが、体育や一般教養っぽい授業が無意味に多い学校もあります。

理学療法士試験情報

試験日

お申込み

年に1回。2月下旬〜3月上旬の2日間

12月中旬〜1月上旬

受験資格

所定の養成機関で定められた課程を修了という学歴の条件があります。

試験内容

筆記試験と口述試験および実技試験がおこなわれます。
【筆記試験】

  • 一般問題:解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む)、臨床医学大要(人間発達学を含む)、理学療法
  • 実地問題:運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)、理学療法

【口述試験および実技試験】
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(含:人間発達学)、理学療法(実地問題に代わりに点字試験受験者に対しておこなう)

試験に関する詳しい情報は理学療法士国家試験の施行|厚生労働省をご覧ください。

理学療法士 おすすめ参考書

脳卒中患者だった理学療法士が伝えたい、本当のこと

理学療法士の仕事内容を紹介する本は意外とたくさん出ています。大きな本屋さんへ行けば3種類ほどは並んでいるはずです。

 

筆者は23歳で脳卒中を発症し、その後、理学療法士となりました。実際の経験をもとに語る脳卒中者の主観と身体感覚をこの本でまとめています。体験談を本音で書いたエッセイとして読めるだけではなく、随所に医学的な知識についても触れているため非常にわかりやすい内容です。

 

学生や新人理学療法士におすすめします。価値観が変わるほどの良書です。

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参考書 星5つ


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