認知症介護基礎研修とは?介護施設で働くための入門的な講習

| 種類 | 難易度 | 合格率 |
| 国家資格 | 易しい | 99% |
| 受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
| 無資格の介護職員 | ~4千円 | 約6時間 |
| 活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
| スキルアップ | 300件以上 | ![]() |
- 法令に基づく研修であるため当サイトでは国家資格として分類しますが、正確には任用資格の要件となる公的研修制度です。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2026年5月25日に集計。
認知症介護基礎研修とは、認知症介護の基本を学ぶための入門的な研修です。
介護現場で、認知症患者に対し適切なサービスを提供するための正しい知識を学習します。
対象となるのは、介護保険施設・事業所等に従事する無資格の介護職員です。
原則として勤務先の事業所を通じて申し込む形になるため、一般の方が個人の意思だけで受講することはできません。
認知症介護基礎研修とは

無資格で介護施設で働いている人向けの研修
認知症介護基礎研修とは、認知症患者を介護する際に求められる基本的な知識や対応方法などのスキルを学ぶための研修です。
原則として、この研修を受講する対象者は介護施設で認知症介護を行う無資格や未経験の職員です。
居宅・施設にかかわらず、介護従事者であれば受講は可能です。
最も基礎的な研修なので難易度は低く、eラーニングによる研修を6時間ほど受講すれば受講証明書が発行されます。修了試験はありません(自己学習的な確認テストはあります)。
受講費は主催する自治体によって異なりますが無料~4,000円程度です。
厚生労働省の試算によると、高齢化に伴い認知症高齢者は今後も増加傾向にあり、介護現場における正しい知識の習得は急務となっています。
参照:認知症施策の総合的な推進について(参考資料)| 厚生労働省
万年人手不足で、これまで未経験・無資格者の受け入れを広く行ってきた介護業界です。
しかし今後は、職員が認知症介護基礎研修を受講することで認知症介護に関する知識やスキルが向上し、介護施設の利用者に対するサービスの質を向上させる狙いがあります。
参考:認知症介護基礎研修 eラーニングのご案内
※とても分かりやすくキレイにまとまっている資料です。
2024年4月より完全義務化がスタート
2021年度の介護報酬改定により、無資格の介護従事者に対する認知症介護基礎研修の受講が義務付けられました。
3年間の経過措置(猶予期間)を経て、2024年4月からは完全に義務化されています。
そのため現在では、介護施設や事業所が医療・福祉系の有資格者ではない無資格の職員を採用した場合、一定の期間内にこの研修を受講させる義務を負います。
万が一、義務化の対象であるにもかかわらず受講を怠った場合、事業所は行政指導の対象となる可能性があるため注意が必要です。
介護職員初任者研修との違い
認知症介護基礎研修の制度が始まるまでは、介護職員のための入門的な研修が「介護職員初任者研修」でした。
では一体、認知症介護基礎研修と介護職員初任者研修、どう違うのでしょうか?
2つの研修は、その目的が大きく違います。
| 介護職員初任者研修 | 目的:介護施設入所者全てを介護 内容:1か月に及ぶ研修、基礎から応用まで学習 |
| 認知症介護基礎研修 | 目的:認知症患者の介護 内容:6時間程度の研修、基礎知識のみ |
介護職員初任者研修は、介護施設で介護職員として働くために必要な基礎的な知識から応用的な技術を身につけるのが目的です。認知症患者の対応を限定としていません。
介護職員初任者研修を修了すれば、訪問介護でヘルパーとして働けます。
そのため学習内容も幅広く本格的に勉強します。受講期間も最短で1月以上と、かなり長期に及びます。
一方、認知症介護基礎研修では、介護施設で働く人を対象としているのは同じですが認知症患者を介護をする際に必要な基礎知識を勉強する研修です。
研修期間も6時間程度と短く、研修内容はかなり基礎的です。
役に立つ資格なのか
認知症介護基礎研修は、介護施設で認知症介護を行う無資格や未経験の職員や、認知症介護を行う予定の人が受講します。
そのため、学生や社会人が就職や転職に活かすために取得する資格ではありません。採用が決まってから受講すればそれで十分です。
もちろん一度受講して修了証書を手に入れたら一生涯有効ですから、次の介護施設へ転職する際は資格を活かせるメリットはあります。
介護職員初任者研修を修了していると資格手当を支給する施設も多いようですが、認知症介護基礎研修は取得が容易です。
新しい研修でもあるので、資格手当が反映されるかどうかは未知数です。
合格するには

自治体によって料金は違うが3,000円程度
認知症介護基礎研修は、自治体(都道府県あるいは指定都市)が主催しているケースと、民間の団体に委託しているケースがあります。
受講料については無料の自治体もあれば有料の自治体もあります。概ね3,000円というのが主流のようです。
自治体からの委託を受けて民間団体が研修を行っている場合は若干費用は高くなり、テキスト代と受講料で5,000円程度です。
認知症介護基礎研修は、講義180分・演習180分の計6時間のカリキュラムです。
研修は全てeラーニングです。インターネットに接続できるパソコンあるいはスマホが必要です。
研修は1日、6時間程度で修了証書発行
認知症介護基礎研修は認知症介護の超入門資格です。これから認知症介護に携わる予定の人向けなので難易度は低いです。
研修カリキュラムは、全5分野で構成されており、各分野で10~30分の動画が用意されています。
動画を視聴し、確認テストに合格したら次の分野に進むという流れです。
各確認テストといってもとても簡単です。1つの分野につき5問出題され、○×を選択します。何度でも挑戦できるのでほぼ全員合格できるはずです。
※毎回同じ問題ではなく、ランダムで5問出題されます。
動画の総再生時間だけでも約6時間あるため、確認テスト等を含めると1日(6時間以上)の学習時間が必要です。
全ての確認テストに合格すれば修了です。「修了証書」は、eラーニングのシステムからいつでもダウンロードすることができます。
テキスト・問題集・参考書
おすすめ参考書
介護の分野でベストセラーとなった本です。
認知症ケアの現場で数多くの認知症の人と接してきた著者の豊富な知見をもとに、不可解な行動の裏にある心理をマンガ形式で紹介しています。
誰もが年齢に関係なく「自分もそのうちこうなる」という心の準備は必要でしょう。
何も事前知識なく認知症になると本人ももどかしい上、周囲も理解できず怒号をあげることになります。
そうなる前に日本全国民必読の書だと思います。
| 種類 | 評価 |
| 関連書籍(マンガ) | ![]() |
講習会情報
日程・受講資格・内容・その他
試験日
主催する自治体(都道府県、指定都市)によって年数回~20回程度
お申し込み
主催者にお問い合わせください。
受験資格
介護に直接携わる職員のうち、免除となる資格(看護師、准看護師、介護福祉士、介護支援専門員、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者)を持たない者。
試験会場
原則パソコン等を利用してのeラーニングによる受講
受験料
無料~5,000円程度
※東京都の場合、3,000円
講習内容
- 序章:認知症を取り巻く現状
- 第1章:認知症ケアにおいて基礎となる理念や考え方
- 第2章:認知症の定義と原因疾患
- 第3章:認知症の中核症状と行動・心理症状の理解
- 第4章:認知症ケアの基礎技術
主催者情報
試験に関する詳しい情報は主催者のホームページをご覧ください。
例:認知症介護基礎研修eラーニングについて 東京都福祉局


