IoT検定とは?レベル1でも難易度は低い民間資格
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 非公開 |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~2万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
自己満足 | 0件 |
- 上記はユーザー試験についてです。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年8月10日に集計しました。
「IoT検定」などと名称はカッコいいんですけど、難易度は低く履歴書に書いても評価されません。
学習する内容は基本的な用語の理解がほとんどです。
これからパソコンのイロハについて学ぶにはちょうどよい検定試験かもしれません。
仕事には活かせませんし就職や転職には役立ちません。社会人なら履歴書に書かない方がいいレベルです。
IoT検定とは
IoTの考え方を問う民間資格
最近よく「IoT」という用語を耳にします。
IoTとは、Internet of Things、直訳すると「物々のインターネット」という意味です。
これまでインターネットに接続していたのは主にパソコンやスマホだけでしたが、地球上にある全ての物をインターネットに接続して利用しようという考え方がIoTです。
IoT検定とは、IoTの考え方について問う民間資格で、IoT検定制度委員会という団体が試験を実施しています。始まって間もない検定試験で、注目度もイマイチです。
主催者サイト:iotcert|IoT検定制度委員会
役に立つ民間資格なのか?
取得する意味はほぼない
IoT検定って名前はカッコいいんですけど、学習する内容はかなり基礎的です。
この程度の内容であれば、取得しても社会では評価されません。履歴書に書いても就職や転職は有利になりません。ほぼスルーでしょう。
入試で優遇する高校や大学はありませんし、単位認定する大学もありません。
IoT検定の勉強を通して基本的なIT関連の用語を理解するにはよいかもしれませんが、それ以上のメリットはほぼないでしょう。
就職や転職に資格を活かしたいのであれば、やはり国家資格を目指しましょう。
将来性について徹底研究
IoT検定とIoTシステム技術検定試験の違い
「IoT」という表現を使っている検定試験には他にIoTシステム技術検定試験があります。
関連資格:IoTシステム技術検定試験とは
どう違うのかと言うと、まぁどちらも目立った違いはありません。難易度もほぼ同程度です。
どちらを取得しても就職や転職は有利にならないですし、履歴書に書いてアピールできるといったメリットもありません。どちらもおすすめじゃありません。
さらに申し上げますと、IT系の民間資格はどれも役に立ちません。
目指すなら国家資格です。
ITパスポート、基本情報技術者、情報セキュリティマネジメントの方が何倍も取得する意味があります。
合格するには
IoT試験は、試験の難易度の低い順に以下の通り4種類の試験があります。
- ユーザー試験(IoT検定ユーザー試験パワー・ユーザー)
- レベル1試験(IoT検定レベル1試験プロフェッショナル・コーディネータ)
- レベル2試験(IoT検定レベル1試験プロフェッショナル・エンジニア)
- レベル3試験(IoT検定レベル1試験プロフェッショナル・アーキテクト)
2023年4月現在で、ユーザー試験とレベル1試験のみ実施しています。
その他の試験は準備中で試験はまだ実施されていません。
おそらく受験生が思うほど集まらないからでしょう。それほど権威のない民間資格です。
社会人で日常的にパソコンやスマホを使っている人であれば、2週間ほど勉強すれば合格できます。
IoTに深く関わっていなくても合格できます。
公式テキスト&問題集を2回ほど繰り返し勉強すれば大丈夫です。そんなに難易度は高くないです。
ISOの規格や、無線LANの周波数など、特に数字に関係することは必ず覚えておきましょう。
よく比較される「IoTシステム技術検定」の基礎レベル試験より難易度はやや高いくらいです。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
IoT検定ユーザー試験パワー・ユーザー(最も難易度が下のレベル)の公式テキスト&問題集です。
IoTサービスの導入の際に必要となる知識について学べます。IoT機器の仕組みなどの理解にも役立ちますが、あくまでもユーザー側の視点に立っているので、技術論までは学習できません。
これ一冊で基本はある程度は理解できるので試験対策としては十分です。
種類 | 評価 |
テキスト |
おすすめテキスト・基本書
「図鑑」となってますが、初心者にわかりやすく解説した用語辞典のような本です。
特定の用語を決して長文ではなく、シンプルかつ深く理解しやすい文章で説明しています。内容も豊富です。
これからエンジニアを目指す人や、IT系の企業に勤める人などにもおすすめです。
かつて主流だったとも言える「CPUやOSとはなんぞや」のような基礎的な用語からAIや量子コンピューターのような最近の用語まで一通りカバーしています。
大学生の就活にも十分使えます。
種類 | 評価 |
参考書・用語集 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
CBT (Computer Based Testing) 方式によって随時実施
お申し込み
随時申込み可能
受験資格
年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。
試験会場
全国約150か所のプロメトリック社認定試験会場(テストセンター)
受験料
ユーザー試験:8,800円
レベル1試験:11,000円
※各税抜き、2024年4月14日現在
試験内容
【出題範囲】
- 戦略とマネジメント
- 産業システムと標準化
- 法律
- ネットワーク
- IoTデバイス
- IoTプラットフォーム
- データ分析
- セキュリティ
【問題数】
- レベル1試験:70問
- ユーザー試験:48問
合否基準:
【レベル1試験】
- 60%以上の正解で合格
【ユーザー試験】グレード制
- グレードA:正答率86~100%
- グレードB:正答率76~85%
- グレードC:正答率66~75%
合格基準
【ユーザー試験】
66%以上の正解で合格となり、正解率に応じでグレード認定されます。
- グレードA:正答率86〜100%
- グレードB:正答率76〜85%
- グレードC:正答率66〜75%
【レベル1試験】
60%以上の正解で合格となります。
合格発表
試験結果はその場で確認可能
主催者情報
試験に関する詳しい情報は試験要綱|iotcertをご覧ください。