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【IoTシステム技術検定試験】取得してもメリットの少ない民間資格、技術者には程遠い

iotのイメージイラスト

難易度が低い民間資格に合格してもIoT技術者には程遠い

種類難易度合格率
民間資格やや易しい非公開
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円2か月程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
自己満足0件
  • 上記は基礎についてです。上級は受験制限があります。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年4月14日に集計。

IoTシステム技術検定といっても内容は基礎的で技術者と呼ぶには程遠く、合格してもメリットは少ないです。

合格率は非公開ですが、最も難易度の高い上級でも1か月程度で合格できます。

取得して履歴書に書いても評価されず就職や転職は有利になりません。

こういった民間資格が仕事には役立つかと言えば大いに疑問です。

目次

IoTシステム技術検定試験とは

世の中がIoTでつながるイメージ

IoTに関する民間資格

IoTシステム技術検定試験とは、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が主催する民間資格です。

IoTとは「Internet of Things」、直訳すると「物々のインターネット」という意味です。

これまでインターネットに接続していたのはパソコンやスマホなどの情報機器だけでしたが、私たちの身の回りにある全ての物をインターネットに接続して利用しようというのがIoTという概念です。

IoTシステム技術検定試験の区分は、難易度の低い順に、基礎・中級・上級に分かれ、それぞれ年に2回実施されています。

IoT技術者の育成を目的として2016年12月に第1回試験が実施されましたが、さほど注目されている試験でもないです。

主催者サイト:検定|MCPC モバイルコンピューティング推進コンソーシアム

就職や転職に役に立つ民間資格なのか?

履歴書に書いてもほぼスルー

こういったIT系の民間資格は種類も豊富です。

基本的な用語の理解や基礎知識を得るには良いかもしれませんが、技術や知識の裏付けになるとは言い難く、取得しても就職や転職は有利になりません。

履歴書に書いてもPR材料になるとは言い難いです。

社会人であれば、書かない方がいいかもしれません。

IoTシステム技術検定って名前はカッコいいんですけど、学習する内容は基礎的です。

何よりも現場での経験を積まないと技術者としては評価されません。

将来性について徹底研究

パソコンを触る女子生徒

勉強するなら国家資格を、民間資格はメリット少ない

将来、AIやIOT、ICTなどのIT系企業に就職することを夢見て、こういったIOT系の検定試験やインターネット検定G検定などを取得する学生が少なからずいます。

しかし、残念ながら履歴書に書いてもほとんど評価されません。

理由は、実務とはほど遠い内容の民間資格だからです。しかも簡単なので誰でも短期間で合格できます。

ちなみに、MOSITパスポートなども人気がありますが、これらも就職は有利にはなりません。

IT系の企業へ就職や転職するために資格を取得したいのであれば、基本情報技術者応用情報技術者などの国家資格がおすすめです。

まずは最初の一歩としてITパスポートもおすすめです。

あるいは、仕事に直結するようなベンダー系のCCNA、あるいはLPICLinuCなどの検定試験も実務経験があれば就職や転職に役立ちます。

高校生が将来ITの業界に進みたいのであれば、まずは理工系の有名大学へ進学することです。

その方が給与・待遇面においてスタートラインで有利になる可能性が高いです。

IoTシステム技術検定試験とIoT検定の違い

IoTという表現を使っている検定試験には他に「IoT検定」があります。

関連資格:IoT検定とは

どう違うのかと言うと、まぁどちらも目立った違いはありません。難易度もほぼ同程度です。試験を主催する団体が違うくらいです。

どちらを取得しても就職や転職は有利にならないですし、履歴書に書いてアピールできるといったメリットもありません。

さらに申し上げますと、IT系の民間資格はどれも役に立ちません。

目指すならやはり国家資格です。

合格するには

IoTシステム技術検定は、難易度の低い順に、基礎・中級・上級に分かれています。

難易度はどれも低く、「基礎」であれば1週間程度の勉強時間で合格できます。

1日30分の勉強でも2週間あれば大丈夫です。

応用的な出題はなく、あくまでも基礎的な用語を覚えるだけです。

「中級」「上級」であっても1か月も勉強すれば合格できます。

日頃からIoTを本職としている人であれば勉強時間ゼロでも合格できます。

公式テキストが出版されているので、それを繰り返し学習のみです。

他には、用語集があった方がよいでしょう。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

IoTシステム技術検定試験の基礎(最も難易度の低いレベル)に対応した公式テキストです。

IoTの概論について平易な文章で分かりやす書かれています。基礎の受験用としてはよいですが、ある程度基本知識のある人にとっては物足りない内容です。

初学者でもこの本を何度か繰り返し読めば合格できるはずです。

種類評価
テキスト

おすすめ参考書

「図鑑」となってますが、初心者にわかりやすく解説した用語辞典のような本です。

特定の用語を決して長文ではなく、シンプルかつ深く理解しやすい文章で説明しています。内容も豊富です。

これからエンジニアを目指す人や、IT系の企業に勤める人などにもおすすめです。

かつて主流だったとも言える「CPUやOSとはなんぞや」のような基礎的な用語からAIや量子コンピューターのような最近の用語まで一通りカバーしています。

大学生の就活にも十分使えます。

種類評価
参考書・用語集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

年2回(詳細は主催者サイトをご覧ください)

CBT方式により実施

お申し込み

主催者サイトをご覧ください。

受験資格

  • 基礎・中級:どなたでも受検できます。
  • 上級:受験制限あり。

試験会場

  • 基礎・中級:全国のCBT試験会場
  • 上級:東京

受験料

  • 基礎:13,750円
  • 中級:14,850円
  • 上級:中級合格者 55,770円
  • 再受験:28,050円

※2024年4月14日現在、税込、級によっては学生割引・協力企業割引あり

試験内容

出題範囲:
【基礎】マークシート方式60問/60分

  • IoTに関する基礎知識の理解

【中級】マークシート方式80問/90分

  • IoTシステム構成と構築技術
  • センサ/アクチュエータ技術と通信方式
  • IoTデータ活用技術(AI)
  • IoT情報セキュリティ対策技術
  • IoTシステムのプロトタイピング技術

【上級】専門技術講座の受講+論文/講習+180分

  • IoTのシステム構築・活用に関する、より実践的な専門技術

【難易度】

  • 基礎:IoTに関する基礎知識を保持していることを認定
  • 中級:IoTシステム構築に取り組むための基本技術を認定
  • 上級:高度なIoTシステム、業界固有または業界をまたがるサービスを構築する実践的な専門技術を認定

合格発表

約1か月後に主催者サイトで確認。受験者数、合格率については非公開です。

主催者情報

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