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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

【アロマテラピー検定】趣味で勉強するなら出費も少ない1級で十分

アロマオイル

趣味で取得するのは1級まで、その先へ進むと多額の失費になるので要注意

種類難易度合格率
民間資格易しい90%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円1か月程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
趣味・教養14件
  • 上記は1級についてです。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2023年12月14日に集計。

アロマテラピー検定はあくまでも趣味の検定試験です。

学生や社会人が取得しても就職・転職で有利になることは少なく、必ずしも仕事にはつながるワケじゃありません。

2級・1級の合格率は90%前後なのでほぼ全員合格できます。その先の上位資格「アロマテラピーアドバイザー」などへ進むとなると決して安くない登録料・入会金・年会費などを請求されるので要注意です(詳細は後述)。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

アロマテラピー検定とは

ラベンダーとオイルの入ったビン

女性に人気の検定試験

アロマテラピー検定とは、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が試験を主催する民間の検定試験です。

試験の学習を通して、精油(エッセンシャルオイル)の正しい使用方法や、効能などを学びます。

第1回めの試験が1999年に始まりました。その後順調に受験者数は増え続け、ここ数年は毎年2万人以上が受験しています。

2021年までの累計受験者数は51万人を超えているといいますから、その人気の高さがうかがえます。

手軽に受験できるのも魅力の一つで、趣味に活かす等の目的で幅広い年代の女性が受験します。男性はかなり少数のようです。

主催者サイト:(公社) 日本アロマ環境協会|検定・資格|アロマテラピー検定

アロマテラピーとは?

アロマテラピーとは(アロマ=芳香)+(テラピー=療法)を組み合わせた造語です。

文字通りアロマテラピーとは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って心身のストレスを解消し、健康や美容に役立てる自然療法のことです。

単にストレス解消というだけではなく、気持ちを明るくする、自信を取り戻す、集中力を高める、緊張をほぐすと言った日常の生活全般を豊かにしてくれる手助けもしてくれます。

最近では、アロマテラピーへの関心が高まるにつれて、美容、健康の増進、リラクセーションなどの個人の趣味としてだけにとどまらず、医療現場や介護施設などでも取り入れられるようになりました。アロマテラピーの効果で認知症も予防できるなどと一時話題にもなっています。

アロマテラピーが家庭や趣味としてだけでなく、ビジネスでも使用されるようになるにつれて、正確な知識も求められています。

役に立つ民間資格なのか?

お風呂で花の香りを楽しむ女性

あくまでも趣味の検定試験

アロマテラピー検定は民間資格です。合格率も非常に高いので誰でも短期間で合格できます。

この資格がなくてはアロマ関連の仕事ができないというものではないので、合格しても必ずしも仕事にはつながりません。あくまでも趣味の検定試験です。

アロマテラピー検定を受験しなくてもアロマテラピーについて勉強はできます。趣味であれば、他の勉強方法はいくらでも見つけられます。

大きな本屋さんへ行けばアロマテラピーに関する本はズラリと並んでいます。図書館に行けばさらに専門書レベルの書籍が並んでいて無料で読めます。

趣味の範囲であれば自分で本を読めば十分です。趣味でアロマテラピーについて学びたいのであればわざわざ受験する必要もないでしょう。

ブラインドテストで精油を嗅ぎ分けることにどんな意味があるのか疑問です。

将来性について徹底研究

ヘッドスパを受ける女性

この民間資格の活かし方

将来アロマテラピーショップで働きたいとか、今後セラピストとして仕事をしたいというのであれば、一定の知識の証明につながるのでアロマテラピー検定の資格が活かせます。

自分でお店を開く際にも知識が活かせるでしょう。

さらに試験の主催者である日本アロマ環境協会認定のインストラクターを目指すのであれば、上位資格といわれるアドバイザーやインストラクターを取得するメリットはあります。

しかし、現実的には上位のアドバイザーやインストラクターの資格を持っている人でもこの資格を活かして仕事をしている人はほとんどいません。

受験者の業種を多い順に分けると以下の集計結果が出ています。

  • 医療・福祉関連 26%
  • 理美容・エステ関連 7%
  • その他サービス業 9%

美容室やエステ関連よりも、医療や福祉の仕事に従事している受験生が多いことが分かります。

参照:(公社) 日本アロマ環境協会|検定・資格|アロマテラピー検定|受験者データ

医療・福祉関係の仕事に従事している介護福祉士理学療法士作業療法士、整体師など、本業にアロマテラピーの要素を導入したいと考えているのであればアロマテラピー検定の知識が活かせるでしょう。

試験に合格すればアロマに囲まれた生活が楽しくなるかもしれません。

初学者でも1級からの受験がおすすめ

アロマテラピーに関して全く知識がないけど、1級と2級、どちらから受験すればよいのか・・・そう迷うのであれば1級からの受験をおすすめします。

1級は2級の範囲も含みますが、2級の内容はほんとのさわり程度です。趣味範囲でしっかりと勉強して知識を付けたいのであれば1級から受験しましょう。実際に多くに人が1級から受験して合格しています。

1級と2級を併願して同時受験もできますが、1級受験だけで大丈夫です。テキストと協会の教本と問題集と検定用香りセットを買って勉強すれば独学でも合格できます。合格率90%ですから不合格になる方が不思議です。

1級を受ける場合、香りテストの対策として必要なのは以下の通りです。

  • 2級の精油+1級のAセット

Bセットのものは精油のプロフィールなどは出題されますが香りテストとしては出題の範囲外です。

アロマテラピー検定は、テキストの丸暗記で合格できます。香りテストは配点が高いので、落とさないようにしっかりと対策をしましょう。

1級合格後に本命登場!入会金と年会費が高すぎる

アロマテラピー検定1級に合格すると、合格証と一緒に協会の入会案内が家に届きます。

入会して正会員になるには以下の金額が必要です。

  • 入会金:10,000(不課税)
  • 年会費:12,000(不課税)

入会時に22,000円必要です。もちろん年会費は毎年支払わなければなりません。

参考:(公社) 日本アロマ環境協会|入会案内|個人正会員 入会申し込み

入会は任意ですが、この先の上位資格「アロマテラピーアドバイザー」へ進むのであれば入会が条件となります。

これが協会の本当の狙いではないでしょいうか!(※これはあくまでも筆者の勝手な想像ですよ)。

そのために2級・1級の合格率がワザと高く設定してあるような気がします。

さらに上位のアロマテラピーアドバイザーの資格が欲しければ、1級合格後に入会金と年会費を払って協会の主催する講習会にお金を払って出席すればもらえます。

仮に1級に受かってすぐ講習会を受けてアドバイザー資格を取得するとなると

  • 入会金:10,000(不課税)
  • 年会費:12,000(不課税)
  • 講習会費用:5,236円(税込)
  • 資格登録認定料:10,450円(税込)

しめて37,000円!お金かかりますねぇ!

参考:(公社) 日本アロマ環境協会|検定・資格|アロマテラピーアドバイザー|取得方法・申し込み

もちろん検定の受験料は別ですし、毎年年会費も払わなければなりません。

民間資格の中には、内容をよく知らないで取得すると後からいろんなお金を請求されるモノもあるので要注意です。

「この度はアロマテラピー検定1級合格おめでとうございます」なんて言われると嬉しくなって、さらに案内文を見ると何か特権を得られるような気がしてついつい申し込んでしまう女性もいるみたいです。

女性は、他人を指導するような「指導的な職業」に憧れるようですから、「アドバイザー」という資格名称に惹かれてしまうんでしょうね。

もちろん、必ずしも入会しなければならないということではありません。検定のみ合格して協会には入らない という選択肢もあります。

趣味の範囲であれば入会しなくてもいいと思います。

参考:(公社) 日本アロマ環境協会|入会案内

ユーキャンなどの通信講座は受講する必要なし

アロマテラピー検定の受験に備えて、ユーキャンなどの通信講座を考えている人もいるのではないでしょうか。

結論を申し上げますと、アロマテラピー検定であれば、通信やスクールに通わなくても独学で十分合格できます。なんと言っても合格率は90%以上です。

ちなみに、ユーキャンであれば55,000円(税込み、2023年4月現在)です!高っ!

わざわざ高い金額を払う必要なんて全くないです。それらのお金を精油やアロマテラピーを楽しむためのグッズ購入費に当てれば相当な高級品を揃えられます。

通信やスクールを検討する人は、概ね「一人じゃ続くかどうか不安」という理由です。

例えに通信講座を受講しても、手元に届く教材は大差ないです。一人で机に向かってしっかりと勉強しなければ合格できないのは独学でも同じです。

良い学習塾へ入るのが優秀な大学へ進学するのと同じではないということです。

合格するには

オイルのビンが並んだ木箱

ほぼ全員が合格できるレベル

アロマテラピー検定の試験の問題数は、1級70問、2級55問でどちらも合格基準の正解率は80%です。

正解率80%と聞くと、ほとんど正解していないといけない…と感じるかもしれませんが、合格率はおよそ90%なので、普通に勉強していけば独学でも十分合格できる程度の難易度です。

名前を書き忘れなければほぼ全員合格できる程度の落ちたら恥ずかしいレベルです。

多くの人は知識ゼロからの受験であっても1級から受験します。以前は1級受験であれば1級用と2級用のテキストを購入する必要がありましたが、現在は1・2級が一緒になったテキストになっています。

基本は公式テキストあるいは市販のテキストを熟読し暗記することです。問題集はなくても構いません。毎日1~2時間の勉強で2か月あれば大丈夫でしょう。もちろん個人差はあります。1週間~1か月で合格す人も珍しくないようです。

公式のテキストを利用するのであれば、最新版を利用しましょう。内容を頻繁に訂正しています。

試験には、アロマの歴史や、香りが脳に伝達するまでの経路、栄養についても出題されますが、どれも身近な範囲での話題です。興味がある人なら、興味が湧く内容です。

香りテストについて

アロマテラピー検定では1級2級ともに、「香りテスト」と呼ばれる実技試験が2問出題されます。

対象となる精油は2級が10種類、1級は17種類です。学習方法としては、2級の対策は2級対応セットの10種類、1級の対策は2級に7種類を加え、1級のAセット(希少精油を除く)の計17種類の精油で香りテストの練習をします。

精油の香りを覚えるには練習あるのみです。1級は17種もある!と心配になるかもしれませんが、嗅覚は記憶として残りやすいので練習すれば誰でも嗅ぎ分けができるようになります。

最初の頃は的中率が低いと思いますが、続けているうちに感覚が研ぎ澄まされるようになって的中率は高くなります。

香り対策としては、まず知らない香りを覚えましょう。例えば、レモン、オレンジ、ローズなどはだいたい誰でも分かります。あとは知らない香りを覚えれば効率良く練習できます。

四六時中かいでいると気分が悪くなります。筆記の学習の最初と最後にするのがおすすめです。換気には十分注意しましょう。

試験会場では精油の入った小瓶が1人につき1セット (2本) ずつ配布されます。試験開始後、フタを開けて香りを確認します。多くの人は香りテストからはじめます。

香りテストについては重要な出題傾向があります。

出題としては2問の精油を嗅ぎますが、傾向として類似した2本は出題されません。ここは重要なポイントです。

例えば、ユーカリとペパーミントのように、似た香りの小瓶の組み合わせは今のところないです。異なるグループの精油から1本ずつ出題されています。

香りテストでアロマテラピー検定の試験に落ちたという話はほとんど聞きません。

まずは無料の資料請求

いろんな講座を比較検討できます。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

1級受験用に最も評判がよく、利用している受験生も多いテキストです。

以前は1級受験のために、2級と1級用の公式テキストを購入していましたが、今は1冊にまとまっています。

これ一冊と香り下記で紹介する対策キットで1級には問題なく合格できます。初学者向けで1級受験者だけではなく併願受験者にもおすすめです。

精油のプロフィール、歴史を読み込み、合わせて香りを嗅ぎ覚えると効率がいいでしょう。

巻末の問題を正答率9割超えるくらまで繰り返し解けば十分試験に対応できるだけの知識は付きます。

種類評価
テキスト・問題集

アロマテラピー検定の主催者が発行する公式テキストです。

1級の問題には2級の出題範囲も含むので、1級から受験する場合でも2級のテキストを学習する必要があります。1級受験用として1冊になっています。

公式テキストを購入しなくても、しっかりと勉強すれば正答率80%はクリアできますが、念のためこちらを購入すれば安心かもしれません。注釈からの出題もあります。

種類評価
テキスト

おすすめ問題集

アロマテラピー検定の主催者が発行する1級受験用公式問題集です。

テキストの読み込みだけでも合格できますが、問題集を解きながら知識を確認すれば理解が早まります。

ただし、あくまでもテキスト中心の学習がおすすめです。問題集メインの学習だけでは理解がすすみません。問題集はテキストの補完として使うという感じです。

種類評価
問題集

おすすめ参考書

1級受験用の香りセットです。1級を受ける場合、香りテストの対策として必要なのは2級の精油+1級のAセットです。

1級の精油の範囲には2級の9種類が含まれているので、この商品で1級・2級両方カバーできます。1本ずつ揃えるよりかはるかに安く済みますのでおすすめです。

※テキスト・問題集はついていません。

種類評価
香りセット

1級受験用の、公式テキスト+公式問題集+香りセットのフルセットです。これだけ買えばまず安心して受験に望めます。

高い通信教育に申し込むよりよほど安く済みます。学習の中心はテキストですが、確認用に問題集を解けば1か月程度で合格できます。

種類評価
1級受験用フルセット

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

年2回(5月、11月)

お申し込み

5月実施:2月中旬~3月中旬
11月実施:8月初旬~9月中旬

受験資格

どなたでも受験できます。

試験会場

インターネット試験(任意の場所)

受験料

1級:6,600円
2級:6,600円
2級、1級併願13,200円

(各税込)

試験内容

アロマテラピー検定には2級と1級があり、どちらからでも受験できます。2級と1級は同日に受験可能です。
解答はマークシート方式です。

出題範囲:「アロマテラピー検定公式テキスト」から出題されます。
【アロマテラピー検定2級】
・アロマテラピーを正しく生活に取り入れるための知識を問います。
2級の出題範囲

  • 香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
  • アロマテラピーの基本
  • きちんと知りたい、精油のこと
  • アロマテラピーの安全性
  • アロマテラピーを実践する
  • 精油のプロフィール(対象11種類)

香りテストの対象となる精油は9種類です。
出題数:55問(分野別の出題数は公表してません)
【アロマテラピー検定1級】
・精油を目的によって使い分け、効果的に生活に取り入れるための知識を問います。
1級の出題範囲

  • 香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
  • アロマテラピーの基本
  • きちんと知りたい、精油のこと
  • アロマテラピーの安全性
  • アロマテラピーを実践する
  • アロマテラピーのメカニズム
  • アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア
  • アロマテラピーの歴史をひもとく
  • アロマテラピーに関係する法律
  • 精油のプロフィール(対象30種類)

香りテストの対象となる精油は17種類です。
出題数:70問(分野別の出題数は公表してません)

合格基準

2級1級ともに正答率80%

主催者情報

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